育休後の復職は、産休前と同じ職場に戻るだけではありません。生活リズム、保育園の送迎、子どもの発熱、夜勤、時短勤務、技術ブランクが一気に重なります。「前と同じように働けるはず」と思って戻ると、最初の1〜3か月で無理が出やすくなります。
復職前に、制度と現場運用を具体的に確認しておきましょう。
復帰前面談で確認すること
| 項目 | 確認内容 |
|---|
| 勤務時間 | 時短勤務、始業・終業時刻、残業の扱い |
| 夜勤 | 免除期間、再開時期、回数、急な欠勤時の扱い |
| 休暇 | 子の看護等休暇、有給、希望休 |
| 配属 | 元部署か異動か、業務内容、受け持ちの重さ |
| 技術 | 復帰研修、電子カルテ、処置、急変対応 |
| 家庭 | 送迎、呼び出し、配偶者・家族との分担 |
3歳未満の子を養育する労働者には、1日の所定労働時間を原則6時間とする短時間勤務制度を講じる義務があります。対象要件や除外規定は職場の労使協定にも関わるため、人事に確認してください。
残業免除と子の看護等休暇を組み合わせる
2025年4月1日から、所定外労働の制限、いわゆる残業免除を請求できる対象は、小学校就学前の子を養育する労働者に拡大されました。復職直後に残業が続くと、保育園の迎え、睡眠、家事、体調が崩れやすくなります。
また、子の看護等休暇は、小学校3年生修了までの子を対象に、病気・けが、予防接種・健康診断、感染症に伴う学級閉鎖等、入園・入学式、卒園式などで使える制度です。1年に5日、子が2人以上なら10日という日数も確認しておきましょう。
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技術ブランクは段階を作る
復帰後すぐにフルの受け持ち、リーダー、夜勤を戻すと、本人にもチームにも負担が大きくなります。電子カルテ、薬剤、医療機器、急変対応、感染対策、記録ルールなど、休業中に変わった点を確認する時間が必要です。
復帰前面談では、「最初の2週間は日勤のみ」「受け持ちは少なめから」「新しい処置は同行で確認」「夜勤再開は体調と保育体制を見て相談」など、段階を作れるか相談してください。
つらい時は転職より先に条件を見直す
復職後すぐに「もう辞めたい」と感じることがあります。その時は、いきなり退職届を出すより、時短、夜勤回数、配属、残業、子の看護等休暇、家族分担を見直します。それでも続けにくい場合は、子育てと両立しやすい外来、クリニック、訪問看護、健診、施設などの選択肢を比較します。
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参考資料
- 厚生労働省「育児休業制度特設サイト」
- 厚生労働省「育児・介護休業法 改正ポイントのご案内」
- 日本看護協会「家庭と仕事の両立」
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