まず知っておきたいこと
エス・エム・エスが2026年5月12日に公表した「看護師の働き方に関する意識調査2026」では、全国の看護師9,574名を対象に調査が行われました。
調査では、看護師の56.5%が看護職以外への転職を考えたことがあるとされています。一方で、看護職を続ける判断材料として「待遇面」「資格・専門性」が上位に挙がりました。
この数字は、「半数以上が看護師を辞めるべき」という意味ではありません。むしろ、看護師を続けたい気持ちと、今の働き方への限界が同時に存在していると見るべきです。
この記事でわかること
- 看護職以外を考えた時に整理したいこと
- 今の職場で確認すべきこと
- 転職で変えやすい悩み
- 看護師を辞める前に残しておきたい選択肢
判断材料になるデータ
参考にした資料は以下です。
同調査では、職場に満足を感じている看護師は61.3%、不満や悩みを上司に定期的に伝える場がない人は70.3%、過去1年にペイシェントハラスメントを経験または見聞きした人は44.5%とされています。
AIによる看護記録の自動生成・文章要約への期待も31.8%と示されており、現場の負担軽減への期待が見えます。
「看護師を辞めたい」の中身を分ける
看護師を辞めたい気持ちは、ひとつの理由だけで起きるとは限りません。
- 夜勤がつらい
- 人間関係がきつい
- 患者対応や家族対応に疲れた
- 給与や評価に納得できない
- 記録や委員会が多すぎる
- ミスへの不安が強い
- 看護そのものに向いていない気がする
このうち、職場を変えることで改善しやすいものと、看護職以外も含めて考えた方がよいものがあります。
今の職場で確認すべきこと
退職を決める前に、次を確認してみてください。
- 異動や勤務調整の相談ができるか
- 夜勤回数や残業の見直し余地があるか
- ハラスメントや患者対応の相談窓口があるか
- 記録や委員会負担の改善策があるか
- 上司以外に相談できる人がいるか
- 休職や一時的な勤務制限を使えるか
相談しても改善がない場合、その職場の構造的な問題かもしれません。
転職で変えやすいこと
転職で変えやすいのは、職場条件に関する悩みです。
- 夜勤の有無
- 残業時間
- 職場の規模
- 急性期、慢性期、施設、訪問看護などの領域
- 通勤時間
- 教育体制
- 患者層や業務内容
一方で、「医療現場そのものを見るのがつらい」「対人支援から離れたい」という場合は、看護職以外の道も含めて整理した方がよいことがあります。
まとめ
看護師の56.5%が看護職以外を考えたことがあるという数字は、現場の悩みが珍しくないことを示しています。ただし、看護師を辞める前に、職場、勤務条件、人間関係、評価、仕事そのもののどこがつらいのかを分けることで、選択肢は広がります。


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