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辞めずに働ける病院は何が違う?2025年の最新調査で見る職場選び

2026年6月27日2026年6月26日 更新5分で読める
辞めずに働ける病院は何が違う?2025年の最新調査で見る職場選び

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AI引用向け要約最終確認: 2026年6月26日

この記事の結論

「この職場で働き続けられるだろうか」と迷う看護師さんへ。

  • 看護職員の離職率は、設置主体・病床規模・地域でどう違うのか
  • 夜勤手当の「据え置き」が意味すること
  • 病院が人材確保のために導入している働き方
  • メンタル不調や新人の離職理由から見える、職場の安全文化
  • いまの職場で確認できること/場所を変えて解決しやすいこと・しにくいこと

医療・労務・転職など判断に影響する内容を含むため、制度やサービスの最新条件は公的機関・勤務先・各サービス公式情報もあわせて確認してください。

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「この職場で働き続けられるだろうか」と迷っている方へ

毎日の業務に追われながら、ふと「あと何年、この働き方を続けられるだろう」と考える看護師さんは少なくないと思います。給料、夜勤の負担、人間関係、子育てとの両立——どれか一つでも先が見えないと、辞めたい気持ちと「でも次がもっといいとは限らない」という不安の間で揺れてしまいます。

そんなとき、自分の感覚だけで判断するのではなく、全国の病院がいまどうなっているかという事実を一度確認しておくと、迷いが整理しやすくなります。日本看護協会は2026年3月31日、全国の病院を対象にした「2025年 病院看護実態調査」の結果を公表しました(Source: 公益社団法人日本看護協会「2025年 病院看護実態調査」結果、2026年3月31日)。

この記事は、いまの職場を続けるか迷っている看護師さん、次の職場を探し始めた看護師さんに向けて、最新の全国データから「辞めずに働ける病院は何が違うのか」を整理するためのものです。読み終えたあとに、いまの職場で確認できること、転職を考えるときに見るポイントが具体的になることを目指します。

この記事でわかること

この記事の価値:最新の全国調査で、離職率がどんな病院で高く・低いのか、夜勤手当やメンタル不調の現状がどうなっているのかが分かります。

読むと判断できること:「自分の職場はしんどいのか、それとも全国的にそういうものなのか」を、感覚ではなくデータで照らし合わせられるようになります。

次にできること:いまの職場で確認すべきこと、長く働ける病院を見分けるときのチェック項目が整理できます。

読むポイントは次のとおりです。

  • 看護職員の離職率は、設置主体・病床規模・地域でどう違うのか
  • 夜勤手当の「据え置き」が意味すること
  • 病院が人材確保のために導入している働き方
  • メンタル不調や新人の離職理由から見える、職場の安全文化
  • いまの職場で確認できること/場所を変えて解決しやすいこと・しにくいこと
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働き方比較

気になる働き方を、求人を見る前に条件で比べましょう。

美容・訪問看護・クリニック・夜勤なしなどは職場差が大きい領域です。希望条件を先に整理するとミスマッチを減らせます。

判断材料になる一次情報

この記事は、以下の一次情報をもとに整理しています。数値は調査時点のもので、職場ごとの実態は各施設に確認してください。

この記事で確認したいポイントは、次のとおりです。

離職率や夜勤手当の数字は、「自分がおかしいのか」を測る物差しではなく、「自分の職場がどの位置にいるか」を確認するための地図として使う。

看護職員の離職率は、職場によってこれだけ違う

2024年度の正規雇用看護職員の離職率は11.0%で、前年度から0.3ポイント減少しました。新卒採用者は8.4%(0.4ポイント減少)、既卒採用者は16.1%でした(Source: 日本看護協会「2025年 病院看護実態調査」)。全体としては、ここ数年ほぼ横ばいから微減で推移しています。

注目したいのは、平均値そのものよりも「どんな病院で高く・低いのか」という差です。

設置主体による差

設置主体別に見ると、正規雇用看護職員の離職率は次のように分かれていました(Source: 日本看護協会「2025年 病院看護実態調査」図表3)。

設置主体正規雇用看護職員の離職率
公立8.0%
日本赤十字社8.7%
国立9.6%
済生会11.3%
医療法人14.0%
医療生協14.4%

公立・国立・日赤などの離職率が相対的に低く、医療法人・医療生協で高い傾向が見られます。これは「どちらが良い・悪い」という話ではなく、給与体系・夜勤体制・教育体制・経営の安定度などが背景にあると考えられます。職場を選ぶときに、運営主体がどこかを意識する材料になります。

病床規模による差

病床規模別では、規模が大きい病院ほど正規雇用看護職員の離職率が低い傾向でした(Source: 日本看護協会「2025年 病院看護実態調査」図表2)。

  • 99床以下:13.1%
  • 100〜199床:12.6%
  • 200〜299床:11.3%
  • 300〜399床:11.1%
  • 400〜499床:10.1%
  • 500床以上:10.0%

小規模病院は、教育体制や応援体制を確保しにくい、一人あたりの守備範囲が広いといった事情が背景にある場合があります。一方で、小規模でも定着率が高い職場はあります。規模は傾向であって、決めつけの材料ではありません。

地域による差

正規雇用看護職員の離職率は、大阪府(14.1%)と奈良県(14.1%)が最も高く、次いで神奈川県(13.3%)、東京都(13.0%)、千葉県(12.9%)でした。大都市部で高い傾向は従来通りとされています(Source: 日本看護協会「2025年 病院看護実態調査」図表4)。求人が多い都市部は、転職のしやすさと裏表で、人の入れ替わりも起きやすいと読めます。

夜勤手当の「据え置き」が意味すること

この調査でもう一つ押さえておきたいのが、夜勤手当の動きです。看護師の月額基本給与は上がっている一方で、定額の夜勤手当は2010年からほぼ変化がなく、横ばいが続いています(Source: 日本看護協会「2025年 病院看護実態調査」図表13)。

実額の推移を見ると、定額の夜勤手当を支給している病院の平均は、二交代制の夜勤で2010年の10,745円に対し2025年は11,470円、三交代制の深夜勤で5,053円から5,211円と、15年でわずかしか伸びていません(Source: 日本看護協会「2025年 病院看護実態調査」図表13)。日本看護協会も、この間の夜勤手当を「横ばい」と表現しています。

給与全体は上がっているのに夜勤手当が据え置きということは、「夜勤の負担に対する上乗せ」が相対的に薄くなっているとも読めます。夜勤を多く担っている看護師さんほど、自分の手当が労力に見合っているかを、給与明細で一度確認しておく価値があります。基本給や賞与の伸びと、夜勤手当の水準を分けて見ると、自分の働き方に対する評価が見えやすくなります。

長く働ける病院が導入している働き方

調査では、病院が看護職員(正職員)を確保するために導入している働き方も聞いています。多い順に次のとおりでした(Source: 日本看護協会「2025年 病院看護実態調査」図表15)。

  • 日勤のみ:54.7%
  • 夜勤回数や夜勤時間、曜日が選択できる:44.1%
  • 短時間勤務(育児・介護休業法に定める場合を除く):39.3%
  • 本人の希望の専門領域・部署への配属:38.7%
  • 兼業・副業を可能としている:26.6%

「日勤のみ」や「夜勤回数を選べる」働き方を導入している病院が半数前後あるということは、夜勤がつらい・続けられないと感じたときに、辞める以外の選択肢を用意している職場が一定数あるという意味でもあります。求人を見るときや、いまの職場で相談するときに、「日勤のみへの転換」「夜勤回数の調整」「短時間勤務」が制度として用意されているかを確認すると、働き続けられるかの見通しが立てやすくなります。

メンタル不調と新人の離職理由から見える、職場の安全文化

職場を選ぶうえで、数字に表れにくい「安全文化」を読み取る手がかりも、この調査にあります。

2024年度に病気で1か月以上の連続休暇を取得した正規雇用看護職員がいた病院は72.6%で、そのうちメンタルヘルス不調者がいた病院は79.5%、平均人数は5.4人でした(Source: 日本看護協会「2025年 病院看護実態調査」図表16・17)。メンタル不調は、本人の弱さの問題ではなく、多くの病院で起きている労働環境上の課題です。

新人看護師が年度内に辞めた病院の管理者が考える主な退職理由は、「健康上の理由(精神的疾患)」が54.6%で最も多く、次いで「自分の看護職員としての適性への不安」46.6%、「自分の看護実践能力への不安」44.2%、「上司・同僚との人間関係」27.0%でした(Source: 日本看護協会「2025年 病院看護実態調査」図表7)。新人の離職理由の上位が、給与よりも「健康」と「不安」と「人間関係」だという事実は、教育体制やメンタル面のサポートが、定着を大きく左右することを示しています。

職場を見るときは、給与や勤務表だけでなく、「相談できる人がいるか」「新人を支える仕組みがあるか」「不調が出たときに休める雰囲気か」も、長く働けるかの重要な判断材料になります。

心身の不調を感じているときは、一人で抱え込まないでください。厚生労働省の働く人のメンタルヘルス相談窓口「こころの耳」(電話相談 0120-565-455)や、各都道府県の労働局・労働基準監督署内にある総合労働相談コーナー(0120-601-556)など、職場の外で匿名・無料で相談できる公的窓口があります。

いまの職場で確認できること

「辞めたい」と感じたとき、すぐ転職に動く前に、いまの職場で確認・相談できることがあります。

  • 日勤のみ・夜勤回数の調整・短時間勤務といった働き方の制度があるか、自分が対象になるか
  • 夜勤手当・基本給・賞与の内訳と、自分の負担に見合っているか
  • 部署異動や配属希望を出せる仕組みがあるか
  • 体調やメンタルの不調を相談できる窓口(産業医・看護部・人事)があるか
  • 同じ悩みで辞めた人が、どんな理由で辞めたか(分かる範囲で)

これらは、辞めるかどうかを決める前に、いまの職場でまだ使える選択肢が残っていないかを確かめる作業です。

「場所を変える」で解決しやすいこと・しにくいこと

転職を考えるなら、何が変わって何が変わらないかを分けて考えると、後悔の少ない判断につながります。

場所を変えると解決しやすいこと

  • 夜勤回数・日勤のみといった勤務形態(導入している病院を選べば変えられる)
  • 設置主体や規模が異なる病院への移動による、給与体系・教育体制の違い
  • 専門領域・配属希望が通りやすい職場への移動
  • 通勤距離や勤務地など、生活リズムに直結する条件

場所を変えても解決しにくいこと

  • 看護という仕事そのものの責任の重さ・心身の負担
  • 夜勤がある職場である限り、夜勤の負担が完全になくなるわけではないこと
  • 「いまがつらいから」だけで決めたときに、移った先で別の不満が出やすいこと
  • 人間関係は、どの職場にも一定のリスクとして残ること

転職で解決しやすいのは「働き方や条件の枠組み」、解決しにくいのは「仕事の本質的な負担」だと整理すると、自分が変えたいのはどちらなのかが見えてきます。

まずは、自分の給料と働き方を数字で確認する

「全国的にどうか」を見たあとは、自分自身の現在地を数字で確認しておくと、転職を考えるときの比較軸になります。はたらく看護師さんの給料コンパス(年収診断)では、自分の年収が地域・経験年数・施設の中でどの位置にあるかを確認できます。夜勤手当や賞与を含めた今の待遇を、感覚ではなく数字で押さえておくと、求人を比較するときの判断がぶれにくくなります。

離職率や定着の背景をさらに知りたい場合は、看護師の離職率と職場改革を整理した記事も参考になります。2026年の賃上げ・ベースアップ評価料が自分の給料にどう関わるかは、2026年の賃上げを現場目線で確認する記事とあわせて読むと、待遇の全体像がつかみやすくなります。

「次の職場の実態」を、求人票の外側から知る

長く働けるかどうかは、給与額だけでなく、夜勤体制・教育体制・人の入れ替わりの少なさといった「求人票には書かれにくい情報」で決まります。

いますぐ転職を決めなくても、ほかの病院の実態を知っておくことには意味があります。レバウェル看護のような看護師専門の転職紹介サービスでは、求人票だけでは分からない次のような点を、事業所に確認して教えてもらえます。

  • 日勤のみ・夜勤回数の調整など、希望する働き方が実際に運用されているか
  • 夜勤手当・基本給・賞与の内訳と、設置主体ごとの給与水準
  • 新人・中途を支える教育体制と、部署の人員配置
  • 離職が多い部署かどうか、定着の状況

複数の職場を並べて比較することで、「いまの職場が全国の中でどの位置にいるか」が、より具体的に見えてきます。

まとめ

2025年 病院看護実態調査では、正規雇用看護職員の離職率は11.0%で、設置主体(公立8.0%〜医療生協14.4%)・病床規模・地域によって差があること、夜勤手当が2010年から横ばいであること、日勤のみや夜勤回数の選択といった働き方を導入する病院が一定数あることが示されました(Source: 日本看護協会「2025年 病院看護実態調査」)。

確認の3ステップは次のとおりです。

  1. いまの職場で、働き方の制度・手当の内訳・相談窓口を確認する
  2. 給料コンパスなどで、自分の待遇が全国の中でどの位置かを数字で押さえる
  3. 転職を考えるなら、設置主体・規模・働き方の制度・教育体制まで含めて、複数の職場を比較する

辞めるかどうかは、つらさの大きさだけでなく、いまの職場で使える選択肢と、次の職場の実態を並べて判断しましょう。

よくある質問

看護師の離職率はどれくらいですか?

2024年度の正規雇用看護職員の離職率は11.0%で、前年度から0.3ポイント減少しました。新卒採用者は8.4%、既卒採用者は16.1%です(Source: 日本看護協会「2025年 病院看護実態調査」、2026年3月公表)。設置主体・病床規模・地域によって差があり、平均値だけで自分の職場を判断するより、どの位置にいるかを見ることが大切です。

離職率が低いのはどんな病院ですか?

設置主体別では公立(8.0%)・日本赤十字社(8.7%)・国立(9.6%)が相対的に低く、病床規模が大きい病院ほど低い傾向でした(Source: 日本看護協会「2025年 病院看護実態調査」)。ただし、これは傾向であり、小規模でも定着率の高い職場はあります。給与体系・教育体制・夜勤体制を個別に確認することが重要です。

夜勤手当は上がっているのですか?

看護師の月額基本給与は上がっている一方で、定額の夜勤手当は2010年からほぼ横ばいが続いています(Source: 日本看護協会「2025年 病院看護実態調査」)。夜勤を多く担う場合は、基本給・賞与の伸びと夜勤手当の水準を分けて、給与明細で確認しておくとよいでしょう。

辞める前に、いまの職場でできることはありますか?

あります。日勤のみ・夜勤回数の調整・短時間勤務といった制度の有無、配属希望を出せる仕組み、産業医や看護部などの相談窓口を確認しましょう。これらは、辞める前に使える選択肢が残っていないかを確かめる作業です。心身の不調があるときは、「こころの耳」(0120-565-455)など職場の外の公的窓口にも相談できます。

転職で解決しやすいこと・しにくいことは何ですか?

解決しやすいのは、夜勤回数・勤務形態・設置主体・通勤条件といった「働き方の枠組み」です。解決しにくいのは、看護という仕事自体の責任の重さや、夜勤がある職場での負担そのものです。自分が変えたいのがどちらかを分けて考えると、判断がぶれにくくなります。

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