点滴の速度間違い、与薬ミス、転倒発見遅れ——新人看護師の最初のインシデントは必ず訪れる。落ち込み、罪悪感、辞めたい衝動。本記事はインシデント後の回復ステップと再発防止策を、現場経験者の視点で整理する。
大前提: インシデントは "誰でも" 起こす
- ベテラン看護師の 95% 以上が新人時代にインシデント経験 (匿名調査)
- 1 年目看護師のインシデント発生率は 3-5 件 / 年 (軽微含む)
- インシデント報告書を書くのは、再発防止のため個人処罰じゃない
自分だけが起こす事件じゃない。構造的に誰でも起こす可能性がある仕事と認識する。
回復 5 ステップ
ステップ 1: 今日は感情を出していい
インシデント直後は泣いていい、落ち込んでいい。先輩看護師も昔は同じ。感情を抑え込むと後で爆発する。家で泣く・食べる・寝る・家族に話す。SNS で愚痴ることは避ける (感情増幅)。
ステップ 2: 事実と感情を分離する (翌日)
ノートに 2 列書く:
- 事実: 〇時〇分、〇〇の処置で △△ のミスをした。患者影響は〇〇。
- 感情: 怖い / 情けない / 辞めたい / 責められそう
事実と感情を分けると、「事実は改善可能、感情は一時的」と気づく。
ステップ 3: 原因分析 (3 日目〜)
なぜミスが起こったか、自分だけの責任じゃない要因も含めて書く:
- 個人要因: 知識不足 / 確認不足 / 焦り / 疲労
- システム要因: マニュアル不備 / ダブルチェック省略文化 / 人手不足
- 状況要因: 緊急業務の重なり / 情報伝達不全
「全部自分のせい」と思いがちだけど、構造的要因が 50% 以上あることが多い。
ステップ 4: 再発防止策の具体化
原因ごとに対策を立てる:
- 知識不足 → 該当領域の勉強時間を週 2 回確保
- 確認不足 → チェックリスト作成、指差し確認の習慣化
- 焦り → 朝 15 分早く出勤して準備時間確保
- システム要因 → プリセプターや師長に改善提案
ステップ 5: 再発させないために記録を残す
個人ノートに「自分のインシデント集」を作る。数ヶ月後に読み返すと成長を実感できる。ベテラン看護師も実は同じような個人記録を持つ人が多い。
