看護の関連図の書き方完全ガイド|病態関連図のステップ・矢印の意味・疾患別テンプレート【看護学生向け】

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はたらく看護師さん 編集部
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関連図は、患者さんの病態・症状・看護問題の「つながり」を視覚化するツールです。テキストだけのアセスメントでは見えにくい因果関係や相互作用を、矢印と図で表現することで全体像を把握できます。しかし「どこから書き始めればいいかわからない」「矢印だらけでぐちゃぐちゃになる」という悩みは、ほぼすべての看護学生が経験します。この記事では、関連図をすっきり書くためのステップとルールを解説します。

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この記事でわかること

  • 病態関連図と全体関連図の違いと、それぞれの書き方手順
  • 矢印の種類・意味と、見やすく配置するためのルール
  • 関連図でよくある間違いと改善方法

関連図の種類と目的

病態関連図

疾患の病態生理を中心に、原因→病態変化→症状→合併症の流れを図式化したものです。教科書的な疾患の理解を整理するために使います。受け持ち患者さん固有の情報は含めず、一般的な疾患の経過を示します。

全体関連図(個別関連図)

病態関連図をベースに、受け持ち患者さんの個別情報(年齢、生活背景、心理状態、社会的役割など)を追加し、その患者さん固有の看護問題を導き出すための図です。実習で提出するのは主にこちらです。

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関連図の書き方5ステップ

ステップ1:中心に疾患名を置く

用紙の中央やや上に、主疾患名を四角で囲んで配置します。複数の疾患がある場合は主疾患を中心に、併存疾患は横に配置します。

ステップ2:上方に原因・危険因子を配置する

疾患の発症原因や危険因子(生活習慣、加齢、遺伝的要因など)を疾患名の上に配置し、矢印で結びます。全体関連図では、患者さん固有の原因(例:「長年の喫煙歴30年」「食塩摂取過多」)を具体的に記載します。

ステップ3:下方に病態変化と症状を展開する

疾患による病態生理の変化を下方向に展開していきます。

  • 疾患 → 病態変化(例:肺炎 → 肺胞内の炎症 → ガス交換障害)
  • 病態変化 → 症状(例:ガス交換障害 → SpO2低下、呼吸困難)
  • 症状 → 二次的な問題(例:呼吸困難 → 活動制限 → ADL低下)

ステップ4:看護問題を囲みで強調する

関連図から導き出される看護問題(看護診断)を二重線の四角や色付きの囲みで目立たせます。看護問題は関連図の下部や側面に配置し、どの病態・症状から導かれたかが一目でわかるように矢印で結びます。

ステップ5:患者さんの個別情報を追加する(全体関連図)

病態関連図を全体関連図にするために、患者さんの個別情報を追加します。

  • 心理面:「手術に対する不安が強い」「退院後の生活に不安を感じている」
  • 社会面:「一人暮らし」「主介護者である妻も高齢」
  • 身体面の個別性:「右片麻痺あり」「認知症を併存」
  • 治療:「化学療法を実施中」「術後第3病日」

矢印の種類と意味

関連図で使う矢印にはルールがあります。統一しないと図の意味が伝わりません。

  • 実線の矢印(→):因果関係(原因→結果)。最も基本的な矢印
  • 点線の矢印(⇢):リスク関係(起こりうる可能性)。リスク型の看護診断につなげる時に使う
  • 双方向矢印(↔):相互に影響し合う関係(例:疼痛↔不眠)
  • 太い矢印:主要な因果関係を強調する時に使用

矢印には必ず「何が起きてこうなるのか」の説明(中間の言葉)を添えましょう。単に線でつなぐだけでは論理的なつながりが伝わりません。

よくある間違いと改善ポイント

間違い1:矢印だらけで読めない

すべての関係を矢印で結ぼうとすると蜘蛛の巣状態になります。改善策として、主要な因果関係(太い矢印)と補足的な関係(細い矢印)を区別しましょう。また、矢印が交差しないよう配置を工夫します。

間違い2:教科書の丸写しになっている

病態関連図と全体関連図の区別ができていない場合に起こります。全体関連図では必ず受け持ち患者さんの個別データ(実際のバイタルサイン、発言、生活背景)を含めてください。

間違い3:看護問題が関連図から導かれていない

関連図に書かれていない問題が突然「看護問題リスト」に登場するのはNGです。関連図上で根拠となる病態や症状と矢印でつながっている必要があります。

間違い4:治療と看護を混同している

関連図に「抗菌薬投与」「手術」といった医学的治療を大きく記載する学生がいますが、看護の関連図では治療は背景情報として簡潔に記載し、看護問題と看護介入に焦点を当てましょう。

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見やすい関連図を書くためのレイアウトルール

  • 用紙:A3横向きが最も書きやすい。実習施設の指定に従う
  • 上から下への流れ:原因(上)→ 疾患(中央)→ 症状・看護問題(下)の流れを基本にする
  • 囲みの使い分け:疾患名は太枠、症状は細枠、看護問題は二重線や色付き枠で区別する
  • 余白を確保する:情報を詰め込みすぎず、矢印の流れが追える程度の余白を保つ
  • 鉛筆で下書きする:最初からペンで書かない。配置は何度も修正するもの

まとめ:関連図は「考える過程」を見せるツール

関連図は完璧な図を描くことが目的ではありません。あなたが患者さんの状態をどう理解し、どのように看護問題を導き出したのかという「思考の過程」を視覚化するためのツールです。最初から上手に書ける人はいませんので、何度も修正しながら完成度を上げていきましょう。

関連図をもとに看護過程全体を展開する方法は「看護過程の展開レポート完全ガイド」で解説しています。概念枠組みの作り方は「看護の概念枠組み書き方ガイド」をご参照ください。

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