看護師が退職後にやるべき年金・保険・税金の手続き完全ガイド

編集部
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看護師が退職した後、年金・健康保険・税金の手続きは退職日から14日以内に行う必要があるものがあります。「次の職場が決まっているから大丈夫」と思っていても、入職日まで1日でも空白期間があれば手続きが必要です。退職後に「何をすればいいかわからない」とパニックにならないよう、この記事では看護師が退職後にやるべき手続きを時系列のチェックリスト形式で整理します。国民年金への切替、健康保険の3つの選択肢、住民税の支払い方法、失業保険(雇用保険)の申請手順、確定申告の要否まで網羅しています。

この記事でわかること

  • 退職日〜14日以内にやるべき年金・健康保険の切替手続き
  • 健康保険の3つの選択肢(任意継続・国保・扶養)の比較と選び方
  • 失業保険の受給条件・金額の計算方法・申請手順
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退職前に病院から受け取る書類一覧

退職後の手続きをスムーズに進めるために、退職日当日に以下の書類を必ず受け取ってください。後日郵送になるものもありますが、いつ届くかを確認しておきましょう。

  • 離職票(離職証明書):失業保険の申請に必要。退職後10日以内に病院が発行してハローワークに提出、その後あなたに届く。届くまで2〜3週間かかることも
  • 源泉徴収票:年末調整または確定申告に必要。退職後1ヶ月以内に発行される。年内に再就職する場合は新しい職場に提出
  • 雇用保険被保険者証:次の職場で雇用保険に再加入する際に必要
  • 年金手帳(基礎年金番号通知書):マイナンバーで管理されている場合は不要なケースもあるが、確認しておく
  • 健康保険資格喪失証明書:国民健康保険への切替に必要。退職日に受け取れない場合は、後日発行を依頼する
  • 退職証明書:転職先から求められた場合に必要。法的には退職者が請求すれば発行義務がある(労基法第22条)

退職後のやることチェックリスト(時系列)

退職日当日にやること

  • 病院の健康保険証を返却する(扶養家族がいる場合はその分も)
  • 上記の書類を受け取る(または発行日の確認)
  • 病院の貸与品をすべて返却する

退職後14日以内にやること

1. 年金の切替手続き

病院を退職すると、厚生年金の被保険者資格を喪失します。次の職場にすぐ入職する場合は新しい職場で手続きしてもらえますが、空白期間がある場合は以下の対応が必要です。

  • 次の職場が決まっている場合(空白期間あり):空白期間中は国民年金第1号被保険者になる。居住地の市区町村役場で手続き。保険料は月額16,980円(2026年度)
  • 次の職場が決まっていない場合:同上。国民年金への切替手続きを14日以内に行う
  • 配偶者の扶養に入る場合:配偶者の会社を通じて国民年金第3号被保険者になる手続きをする。保険料の自己負担なし。ただし年間収入130万円未満であることが条件

2. 健康保険の切替手続き

看護師が退職後の健康保険には3つの選択肢があります。それぞれのメリット・デメリットを比較して選びましょう。

健康保険の3つの選択肢を比較

選択肢1:任意継続被保険者(退職前の健康保険を最長2年間継続)

  • 条件:退職前に継続して2ヶ月以上の被保険者期間があること
  • 手続き:退職日翌日から20日以内に、加入していた健康保険組合またはけんぽ協会に申請
  • 保険料:在職時の約2倍。在職中は病院が半額負担していた分を全額自己負担。ただし上限あり(けんぽ協会の場合、標準報酬月額30万円を上限として計算)
  • メリット:保険内容は在職時と同じ。付加給付がある健康保険組合の場合は恩恵が大きい
  • デメリット:保険料が高い。2年の上限あり

選択肢2:国民健康保険(市区町村の国保に加入)

  • 条件:特になし。居住地の市区町村で加入
  • 手続き:退職後14日以内に市区町村役場で手続き。健康保険資格喪失証明書が必要
  • 保険料:前年の所得に基づいて計算。市区町村によって異なるが、年収400万円の場合、月額2〜4万円程度
  • メリット:前年の収入が低ければ保険料が安くなる。減免制度あり
  • デメリット:前年の収入が高いと初年度の保険料が高額になる

選択肢3:家族の扶養に入る

  • 条件:年間収入見込みが130万円未満(60歳未満の場合)。扶養者の収入の1/2未満であること
  • 手続き:扶養者(配偶者等)の勤務先を通じて申請
  • 保険料:自己負担なし
  • メリット:保険料ゼロ。コストが最も安い
  • デメリット:収入要件が厳しい。失業保険の日額が3,612円以上だと扶養に入れない場合がある

どの健康保険を選ぶべきか?判断フローチャート

  • 配偶者の扶養に入れる条件を満たしている → 選択肢3(扶養)がベスト
  • 扶養に入れない+前年の年収が400万円以下 → 選択肢2(国保)が安い可能性
  • 扶養に入れない+前年の年収が400万円超 → 選択肢1(任意継続)が安い可能性
  • 迷ったら → 市区町村役場で国保の保険料を試算してもらい、任意継続の保険料と比較する

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退職後1ヶ月以内にやること|住民税と失業保険

住民税の支払い方法の変更

在職中は住民税が給与から天引き(特別徴収)されていましたが、退職後は自分で納付(普通徴収)に切り替わります。退職時期によって対応が異なります。

  • 1月〜5月に退職:5月分までの住民税が最後の給与または退職金から一括徴収される
  • 6月〜12月に退職:翌年5月分までの残額について、①一括徴収(最後の給与から天引き)、②普通徴収(自宅に届く納付書で自分で支払い)のいずれかを選択。特に何も言わなければ普通徴収になる

注意点として、住民税は前年の所得に基づいて計算されるため、退職して収入がなくなっても前年の年収に応じた金額を支払う必要があります。退職後の生活費として、住民税の支払い分(年間15〜30万円程度)を確保しておきましょう。

失業保険(雇用保険の基本手当)の申請

退職後、次の職場が決まっていない場合は失業保険を申請しましょう。看護師の資格があれば再就職は比較的容易ですが、転職活動期間中の生活費を確保するために申請しておくことをおすすめします。

受給条件

  • 離職前2年間に、雇用保険の被保険者期間が通算12ヶ月以上あること(自己都合退職の場合)
  • 会社都合退職・正当な理由のある自己都合退職(パワハラ、条件相違等)の場合は、離職前1年間に6ヶ月以上でOK
  • 就職する意思と能力があること(求職活動を行っていること)

受給額の計算方法

失業保険の日額は、退職前6ヶ月間の賃金総額(ボーナス除く)÷180日×給付率(45%〜80%)で計算されます。給付率は賃金が低いほど高くなります。

  • 年収350万円の看護師の場合:月額約14〜16万円が目安
  • 年収450万円の看護師の場合:月額約16〜19万円が目安
  • 年収550万円の看護師の場合:月額約18〜21万円が目安

給付日数

  • 自己都合退職:被保険者期間10年未満で90日、10年以上20年未満で120日、20年以上で150日
  • 会社都合退職:年齢と被保険者期間により90日〜330日

待期期間と給付制限

  • 全ての受給者に7日間の待期期間あり
  • 自己都合退職の場合、さらに2ヶ月の給付制限期間あり(2020年10月以降の退職で、過去5年間に2回以内の自己都合退職の場合。3回目以降は3ヶ月)
  • 会社都合退職・正当理由のある自己都合退職は、待期期間7日後すぐに受給開始

申請手順

  1. 離職票が届いたら、住所地管轄のハローワークに行く
  2. 持参するもの:離職票、マイナンバーカード(または通知カード+身分証明書)、写真2枚(縦3cm×横2.5cm)、本人名義の預金通帳
  3. 求職の申込みと受給資格の決定を受ける
  4. 7日間の待期期間が完了
  5. 雇用保険受給者初回説明会に参加
  6. 4週間ごとの認定日にハローワークに行き、求職活動の実績を報告
  7. 認定を受けた日数分の基本手当が振り込まれる
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退職後3ヶ月以内にやること|iDeCoと確定申告

iDeCo・企業年金の移管

病院で企業型確定拠出年金(企業型DC)に加入していた場合、退職後6ヶ月以内に移管手続きが必要です。手続きをしないと「自動移換」されてしまい、運用ができない状態になるうえ、手数料が発生します。

  • 次の職場に企業型DCがある場合:新しい職場の企業型DCに移管
  • 次の職場に企業型DCがない場合:個人型確定拠出年金(iDeCo)に移管
  • 退職して自営業・無職になる場合:iDeCoに移管

iDeCoに移管する場合は、証券会社(SBI証券、楽天証券など)でiDeCo口座を開設し、移管の手続きを行います。手続きには1〜2ヶ月かかるため、退職後すぐに動くことをおすすめします。

確定申告が必要なケース

看護師が年の途中で退職し、年内に再就職しなかった場合は確定申告が必要になることがあります。

  • 年内に再就職した場合:新しい職場で年末調整してもらえるため、原則不要。ただし退職金を受け取った場合や、副業収入がある場合は確定申告が必要
  • 年内に再就職しなかった場合:確定申告が必要。退職後に支払った国民年金保険料、国民健康保険料、生命保険料などは社会保険料控除・生命保険料控除として申告でき、税金が還付される可能性が高い
  • 退職金を受け取った場合:「退職所得の受給に関する申告書」を病院に提出していれば源泉徴収で完結。提出していない場合は確定申告で精算

確定申告の期間は翌年2月16日〜3月15日です。e-Tax(国税庁のオンラインシステム)を使えば自宅から申告できます。

まとめ|退職後の手続きチェックリスト

最後に、退職後の手続きをチェックリスト形式でまとめます。

  • 退職日当日:健康保険証の返却、離職票等の書類受領確認
  • 退職後14日以内:国民年金への切替(市区町村役場)、健康保険の切替(任意継続 or 国保 or 扶養)
  • 離職票が届いたらすぐ:ハローワークで失業保険の申請
  • 退職後3ヶ月以内:企業年金のiDeCoへの移管手続き
  • 翌年2〜3月:確定申告(年内に再就職しなかった場合)

退職後の手続きは複雑に感じますが、一つひとつは難しくありません。このチェックリストに沿って進めれば、手続き漏れを防ぐことができます。最も重要なのは健康保険と年金の切替を14日以内に行うことです。忘れると無保険期間が発生し、医療費が全額自己負担になるリスクがあります。

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