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看護実習の報告で頭が真っ白になった経験はありませんか。結論から言うと、報告がうまくいかない原因のほとんどは「何を、どの順番で言えばいいかわからない」ことにあります。逆に言えば、報告のフレームワーク(型)を覚えて事前に準備しておけば、緊張していても必要な情報を漏れなく伝えることができます。この記事では、看護現場で最も広く使われているSBAR(エスバー)報告法をベースに、実習中に使える具体的な報告例文と、緊張を和らげるための実践的なコツを紹介します。
この記事でわかること
- SBAR報告法の基本と看護実習での使い方
- バイタルサイン報告・状態変化報告・申し送りなど場面別の例文テンプレート
- 報告で頭が真っ白にならないための準備方法と緊張緩和テクニック
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SBAR報告法とは?|報告の「型」を覚えよう
SBAR(エスバー)は、医療現場での報告・連絡に使われるコミュニケーションフレームワークです。もともとアメリカの海軍で開発された手法で、短時間で正確に情報を伝えるために構造化されています。看護師の申し送り、医師への報告、多職種カンファレンスなど、あらゆる場面で使えます。
SBARの4つの要素
- S(Situation:状況):「何が起きているか」を簡潔に伝える。「○○さんの件でご報告があります。○○の状態です」
- B(Background:背景):「どのような経緯でそうなったか」を伝える。患者の基本情報、入院理由、これまでの経過など
- A(Assessment:評価):「自分はどう判断しているか」を伝える。正常か異常か、悪化しているか改善しているか、自分のアセスメントを述べる
- R(Recommendation:提案):「何をしてほしいか・何をすべきか」を伝える。実習生の場合は「ご確認ください」「ご指示をお願いします」でOK
SBAR報告テンプレート(実習生用)
以下のテンプレートを暗記して、報告前にメモに書いてから話しましょう。
「S:○○さんの件でご報告します。【状況を一文で】」
「B:○○さんは【入院理由・経過を2〜3文で】」
「A:私は【自分のアセスメント】と考えます」
「R:【確認してほしいこと・指示を仰ぎたいこと】をお願いできますか」
【場面別】報告の例文テンプレート 6パターン
実習中に報告が必要になる主な場面ごとに、SBARに沿った例文を紹介します。太字の部分を自分の状況に置き換えて使ってください。
パターン1:朝の受け持ち患者の状態報告
「おはようございます。○○を受け持たせていただいている学生の○○です。○○さんの今朝の状態をご報告します。」
「S:○○さんは今朝、よく眠れたとおっしゃっており、表情は穏やかです。」
「B:○○さんは【疾患名】で入院○日目です。昨日は【前日の主な出来事・治療】が行われています。」
「A:バイタルサインは体温36.5℃、脈拍72回/分、血圧128/78mmHg、SpO298%で、昨日と比較して大きな変動はありません。」
「R:本日は【自分の行動計画:清拭を実施予定、など】を計画しています。ご確認いただけますか。」
パターン2:バイタルサインの異常値を報告する時
「○○さんを受け持たせていただいている学生の○○です。バイタルサインについてご報告があります。」
「S:10時のバイタルサイン測定で、体温が38.2℃ありました。」
「B:○○さんは昨日まで体温36度台で経過していました。今朝の検温では36.8℃でしたので、午前中に1.4℃上昇しています。他のバイタルは脈拍88回/分(やや上昇)、血圧132/82mmHg、SpO297%です。」
「A:発熱に伴い脈拍も上昇しており、何らかの感染や炎症反応の可能性があるのではないかと考えます。患者さんは「少しだるい」とおっしゃっています。」
「R:ご確認いただき、必要な対応についてご指示いただけますか。」
パターン3:ケア実施後の報告
「○○さんの清拭を実施しましたのでご報告します。」
「S:○○さんに対して10時30分から11時まで全身清拭を実施しました。」
「B:○○さんは安静度がベッド上安静のため、全身清拭としました。」
「A:清拭中、仙骨部に直径2cm程度の発赤を確認しました。指で押すと退色します。褥瘡の初期段階の可能性があると考えます。また、背部に乾燥が見られました。」
「R:仙骨部の発赤についてご確認いただけますか。体位変換の頻度を増やす必要があるかどうか、ご判断をお願いいたします。」
パターン4:患者の訴えを報告する時
「○○さんから訴えがありましたのでご報告します。」
「S:○○さんが「お腹が痛い」と訴えています。」
「B:○○さんは【疾患名・手術名】で入院中で、術後○日目です。昨日の排便は【あり/なし】です。」
「A:NRS(痛みのスケール)で4/10とのことです。腹部を確認したところ膨満感があります。術後の腸蠕動の回復が遅れている可能性があるのではないかと考えます。」
「R:腹部の状態をご確認いただけますか。」
パターン5:カンファレンスでの発表
「受け持ち患者の○○さんについて発表します。」
「患者紹介:○○さん、○歳、【疾患名】で入院○日目です。」
「看護上の問題:私が挙げた看護問題は【#1 ○○に関連した○○のリスク】です。」
「実施した看護介入:この問題に対して【実施した具体的なケア】を行いました。」
「評価:その結果、【患者の反応・変化】が見られました。」
「課題・相談したいこと:【今後の方針や迷っている点】について、皆さんのご意見をいただきたいです。」
パターン6:帰りの報告(一日の振り返り)
「本日の実習の振り返りをご報告します。」
「本日の行動目標は【朝に立てた目標】でした。」
「実施した内容は【バイタルサイン測定、清拭、カンファレンス参加など】です。」
「本日の学びとして【具体的に何を学んだか・気づいたか】があります。」
「明日の目標は【翌日の行動目標】とします。ご指導よろしくお願いいたします。」
報告で頭が真っ白にならないための5つの準備
報告の「型」を知っていても、緊張するとうまく話せなくなるのは自然なことです。以下の準備をしておけば、頭が真っ白になるリスクを大幅に減らせます。
準備1:メモに書いてから話す
報告前に、ポケットメモにSBARの4項目を箇条書きで書いておきましょう。メモを見ながら報告しても構いません。指導者は「メモを見て報告する学生」を低く評価することはありません。むしろ「準備してきているな」と好印象です。何も準備せず「えーっと…」と言う方がよほど評価が下がります。
準備2:報告する前にリハーサルする
実際に声に出して練習してから指導者のところに行きましょう。トイレや更衣室で小声で1回通して言ってみるだけで、スムーズさが全然違います。「報告の練習をしてから行く」という習慣をつけると、実習期間中にどんどん報告が上手くなります。
準備3:数字は必ず手元に持っておく
バイタルサインの数値、検査データ、薬の名前などは、緊張すると記憶から飛びます。暗記しようとせず、必ずメモに書いておきましょう。「体温が…えーと…何度でしたっけ」となると報告の流れが完全に止まります。
準備4:「報告させてください」の一言から始める
指導者に報告するとき、いきなり本題に入るのではなく、「○○さんの件で報告させてください」と前置きを入れましょう。この一言で指導者も「報告が来る」と構えてくれますし、あなた自身も気持ちの切り替えができます。
準備5:質問されても焦らない心構え
報告後に指導者から質問されるのは当たり前です。質問されたからといって「できていない」わけではありません。わからないことは「すみません、確認不足でした。確認してから改めてご報告します」と正直に答えれば大丈夫です。知ったかぶりをするよりも、わからないことをわからないと言える方が評価されます。
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「何を報告すればいいかわからない」時の対処法
実習中に「何を報告すればいいのかわからない」と感じる場面は多いです。特に実習初日や、慣れていない領域の実習では迷うのが普通です。
迷ったらこの3つを報告する
- バイタルサインの結果と前日との比較:これはどんな場面でも必ず報告すべき基本情報です
- 患者さんの訴え・表情・様子:「○○さんは今朝、笑顔が見られました」「食欲がないとおっしゃっていました」など
- 自分が気になったこと:「○○の点が気になりました」「○○が正常値からずれているのですが、どう考えたらいいでしょうか」と質問形式でもOK
報告は「完璧でなくていい」
実習中の報告で最も大切なのは「正確であること」と「タイムリーであること」です。完璧な報告をする必要はありません。不完全でもいいから早く報告することの方が、完璧を目指して報告が遅れるよりもはるかに重要です。特に異常値や患者の急な訴えは、まず第一報を入れてください。詳細は後から追加で報告すれば問題ありません。
まとめ|「型」を覚えて、メモを見て、練習してから報告する
実習中の報告がうまくなるための3ステップは、1. SBARの型を覚える → 2. メモに書く → 3. 声に出して練習してから行くです。この3つを実践するだけで、報告の質は劇的に向上します。
報告は「才能」ではなく「技術」です。技術は練習すれば上達します。最初はうまくいかなくて当然。実習が終わる頃には、SBARが自然と口から出てくるようになっているはずです。
カンファレンスでの発言が苦手な方は「看護カンファレンスの発言例と司会セリフ集」も参考にしてください。実習の目標の書き方で悩んでいる方は「看護実習の目標の書き方|診療科別の具体例30選」もあわせてご覧ください。





