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看護実習の目標が書けなくて困っていませんか。結論から言えば、良い目標には「その日に達成できる具体性」と「看護の視点が入っているかどうか」の2つが必要です。「患者さんの状態を理解する」のような漠然とした目標ではなく、「受け持ち患者のバイタルサインを正確に測定し、前日からの変化を指導者に報告できる」のように、何を・どのレベルまで・いつまでに達成するかが明確な目標が評価されます。この記事では、内科・外科・小児科・母性・精神科・在宅の6領域で使える具体的な目標例を30パターン紹介します。
この記事でわかること
- 指導者に評価される実習目標の書き方の基本ルール
- 内科・外科・小児科・母性・精神科・在宅の6領域別目標例30選
- 「何を書けばいいかわからない」を解消する目標作成テンプレート
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良い目標と悪い目標の違い|5つのポイント
まず、指導者が「この学生はわかっている」と評価する目標と、「何がしたいのかわからない」と思われる目標の違いを確認しましょう。
悪い目標の例とその理由
- ×「患者さんのことを理解する」:何をもって「理解した」と言えるのかが不明確。達成基準がない
- ×「コミュニケーションを取る」:コミュニケーションは手段であって目標ではない。何のためにコミュニケーションを取るのかが抜けている
- ×「看護技術を身につける」:どの看護技術を、どのレベルまで習得するのかが具体的でない
- ×「積極的に行動する」:「積極的」の定義が人によって異なる。何を積極的に行うのかを明記すべき
- ×「チーム医療を学ぶ」:大きすぎて1日の目標にならない。チーム医療の「何を」「どうやって」学ぶのかを絞る必要がある
良い目標の5つの条件
- 具体的(Specific):何をするのかが明確に書かれている。「バイタルサインを測定する」「清拭を実施する」など、行動が特定できる
- 測定可能(Measurable):達成したかどうかを判断できる基準がある。「報告できる」「記録に反映できる」「根拠を説明できる」など
- 達成可能(Achievable):1日(またはその実習期間内)で達成できる現実的な目標。「全ての看護過程を展開する」は無理だが、「情報収集してアセスメントする」は可能
- 看護の視点がある(Relevant):単なる作業ではなく、「なぜそれをするのか」という看護の根拠や患者理解の視点が含まれている
- 期限がある(Time-bound):「本日の実習で」「午前中に」「カンファレンスまでに」など、いつまでに達成するかが明確
目標作成テンプレート
以下のテンプレートに当てはめると、具体的な目標が作れます。
「【いつまでに】+【対象】の【何を】+【どのレベルまで】+【看護の視点】」
(例)「本日の実習で」+「受け持ち患者の」+「バイタルサイン」を+「正確に測定し、前日との変化を指導者に報告できる」+「異常値を判断するために」
【内科系】実習目標の具体例 5選
内科系実習では、慢性疾患の患者さんが多く、疾患の理解、症状の観察、セルフケア支援が重要な学習テーマです。
- 「受け持ち患者のバイタルサインを正確に測定し、基準値と比較した上で異常・正常の判断を行い、指導者に根拠とともに報告する」 → 測定技術+アセスメント力+報告力の3つを含む目標
- 「受け持ち患者の疾患(糖尿病)に関する情報を電子カルテと患者との対話から収集し、ゴードンの11の機能的健康パターンに沿ってアセスメントシートを記入する」 → 情報収集とアセスメントの枠組みを指定
- 「受け持ち患者の内服薬3種類について、作用・副作用・注意事項を調べ、服薬指導に必要な知識を整理してカンファレンスで発表する」 → 薬理学の知識と実践的な活用力
- 「受け持ち患者の食事摂取量と水分出納バランスを記録し、栄養状態のアセスメントを行い、必要に応じて食事援助の計画を立案する」 → 栄養管理の視点を含む目標
- 「受け持ち患者に対する清拭を実施し、皮膚の状態(発赤・乾燥・浮腫)を観察して記録に反映する。実施時には患者のプライバシーと安楽に配慮する」 → 技術+観察+倫理的配慮の複合目標
【外科系】実習目標の具体例 5選
外科系実習では、周術期(術前・術中・術後)の看護が中心テーマです。術後の合併症予防、疼痛管理、早期離床の援助が重要な学びになります。
- 「術前患者の不安を傾聴し、手術に対する理解度と心理状態をアセスメントして、指導者に報告する」 → 心理的ケアと報告のスキル
- 「術後患者のバイタルサイン・ドレーン排液量・尿量・創部の状態を1時間ごとに観察し、術後合併症の早期発見に必要な観察ポイントを整理する」 → 術後観察の具体的な項目を指定
- 「術後1日目の患者に対し、深呼吸・咳嗽(がいそう)を促す肺合併症予防の援助を実施し、その根拠を患者に説明できる」 → 技術+患者教育の視点
- 「術後の疼痛スケール(NRS)を用いて患者の疼痛を評価し、鎮痛薬の使用タイミングと効果を記録する」 → 疼痛管理の実践的な目標
- 「早期離床プログラムに基づき、術後患者の初回歩行を介助し、歩行時のバイタルサイン変動と患者の自覚症状を記録する」 → 離床援助の具体的な行動
【小児科】実習目標の具体例 5選
小児看護学実習では、子どもの発達段階に応じた看護、プレパレーション、家族を含めたケアが特徴的な学びです。
- 「受け持ち児の発達段階(エリクソンの発達課題)を把握し、年齢に応じたコミュニケーション方法を実践する」 → 発達理論と実践の結合
- 「入院している受け持ち児に対して、処置前のプレパレーションを発達段階に合わせた方法(絵本・人形など)で実施する」 → 小児特有のケア技術
- 「受け持ち児の家族(母親)の不安や疲労を観察し、家族看護の視点から必要な支援を検討してカンファレンスで発表する」 → 家族看護の視点
- 「受け持ち児のバイタルサイン測定を、児が安心できる環境を整えた上で実施し、小児の正常値と比較してアセスメントする」 → 小児のバイタル基準値の理解
- 「病棟で行われている遊びの時間に参加し、入院生活が子どもの発達に与える影響について考察をまとめる」 → 遊びの治療的意義の理解
【母性看護学】実習目標の具体例 5選
母性看護学実習では、妊娠・分娩・産褥期の母子に対する看護と、正常からの逸脱の判断が中心的なテーマです。
- 「褥婦の子宮復古の状態(子宮底の高さ・硬さ・悪露の量と性状)を観察し、産後日数に応じた正常経過かどうかを判断して指導者に報告する」 → 産褥期の観察技術
- 「初産婦の授乳場面に同席し、母親の授乳技術(抱き方・含ませ方)を観察した上で、必要な支援を検討する」 → 授乳支援の実践的な目標
- 「新生児のバイタルサイン測定と全身観察(黄疸・呼吸状態・臍帯の状態・排泄回数)を実施し、新生児期の正常範囲を理解する」 → 新生児ケアの基本
- 「妊婦健診に同席し、レオポルド触診法を見学した上で、手技の根拠と目的を実習記録にまとめる」 → 見学から学ぶ目標の立て方
- 「退院指導場面を見学し、産後の母親が退院後に必要とする情報(授乳・沐浴・育児相談窓口)を整理して記録する」 → 退院支援の視点
【精神看護学】実習目標の具体例 5選
精神看護学実習では、治療的コミュニケーション、自己覚知(自分自身の感情や価値観への気づき)、患者の強み(ストレングス)に焦点を当てた看護が重要です。
- 「受け持ち患者との対話を通じて、患者が大切にしている価値観や生活習慣を理解し、ストレングス(その人の強み)の視点からアセスメントする」 → リカバリーの視点を含む目標
- 「受け持ち患者との対話をプロセスレコードに記録し、自分のコミュニケーションパターン(傾聴できていたか、先入観がなかったか)を振り返る」 → 自己覚知のための目標
- 「受け持ち患者の一日の生活パターン(起床・食事・活動・服薬・睡眠)を観察し、その人の『健康的な側面』を見出して記録する」 → 疾患でなく人を見る視点
- 「SST(社会生活技能訓練)やレクリエーション活動に参加し、患者の対人交流場面での変化やリハビリテーション看護の実際を記録する」 → 精神科リハの理解
- 「受け持ち患者の服薬状況と副作用の有無を観察し、向精神薬の主作用・副作用について教科書と照合して理解を深める」 → 精神科薬物療法の基本
【在宅看護学】実習目標の具体例 5選
在宅看護学実習では、療養者の生活の場でのケア、家族を含めた支援、多職種連携が特徴的な学びです。
- 「訪問看護師の訪問に同行し、在宅療養者の居住環境(動線・段差・手すり・室温)をアセスメントし、安全な療養環境の要件を記録する」 → 生活環境アセスメント
- 「訪問看護のフィジカルアセスメント場面を見学し、限られた器具と時間の中でどのように情報を収集しているかを記録する」 → 在宅ならではのスキル
- 「在宅療養者の主介護者(家族)の介護負担を観察し、利用可能な社会資源(介護保険サービス・レスパイトケア)を調べて記録する」 → 家族支援と社会資源の活用
- 「訪問看護と他職種(ケアマネジャー・理学療法士・かかりつけ医)との連携場面を見学し、在宅チーム医療の実際を理解する」 → 多職種連携の理解
- 「在宅療養者のケアプラン(訪問看護計画書)を閲覧し、目標設定の仕方と評価方法について、病棟看護との違いを考察する」 → 在宅と病棟の比較
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実習日数別の目標の立て方|初日・中間・最終日
実習が2〜3週間にわたる場合、日によって目標のレベルを段階的に上げていくことが大切です。
実習初日の目標例
- 「病棟のオリエンテーションに参加し、病棟の構造・物品の配置・一日のスケジュールを把握する」
- 「受け持ち患者に挨拶をし、コミュニケーションを通じて基本的な情報(入院理由・家族構成・生活歴)を収集する」
- 「カルテから受け持ち患者の疾患名・治療方針・看護上の問題を把握し、情報の整理を行う」
実習中間期の目標例
- 「立案した看護計画に基づき、受け持ち患者への看護介入を実施し、患者の反応と効果を評価する」
- 「受け持ち患者の検査データの推移を把握し、治療効果と今後の看護方針についてアセスメントする」
- 「カンファレンスで受け持ち患者の看護上の課題を発表し、グループメンバーからのフィードバックを受けて計画を修正する」
実習最終日の目標例
- 「実習期間全体を通じた看護過程の展開をまとめ、受け持ち患者への看護の成果と今後の課題を最終カンファレンスで発表する」
- 「受け持ち患者に退院後の生活を見据えた退院指導計画を立案し、指導者のフィードバックを受ける」
- 「実習を通じて自分の成長と課題を自己評価し、次の実習に向けた学習計画を立てる」
まとめ|毎日の目標は「小さく具体的に」
実習目標を書くのが苦手な人の多くは、「大きな目標を立てようとしすぎる」傾向にあります。1日で達成できる小さな目標を、具体的に書くことが一番大切です。テンプレートの「【いつまでに】+【対象】の【何を】+【どのレベルまで】+【看護の視点】」に当てはめれば、迷わず書けるようになります。
また、目標は「書いたら終わり」ではありません。その日の実習終了時に「この目標は達成できたか」「達成できなかった場合は何が足りなかったか」を振り返ることで、翌日の目標がさらに具体的になっていきます。
実習中の報告でつまずきやすい方は「看護実習の報告の仕方|緊張しないコツとSBAR報告の例文」もぜひ参考にしてください。実習の持ち物準備がまだの方は「看護実習の持ち物リスト完全版」もあわせてご覧ください。






