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訪問看護ステーションの数が2026年に約15,000箇所と過去最多を更新し、訪問看護師の求人倍率は3倍を超えています。国の在宅医療推進政策を背景に、訪問看護の需要は今後も増え続けることが確実視されています。病棟看護師として働きながら「訪問看護に興味はあるけれど、実際どうなんだろう?」と考えている方に向けて、2026年の市場動向、年収データ、転職に必要な経験、メリット・デメリットを包括的に解説します。
この記事でわかること
- 訪問看護ステーション数が過去最多になった背景と最新データ
- 在宅医療シフトが加速する3つの理由
- 訪問看護師の年収データ(平均480万円、管理者600万円超)
- 病棟から訪問看護に転職するために必要な経験年数と推奨スキル
- 訪問看護で働くメリット5つとデメリット・注意点
- 訪問看護に向いている人・向いていない人の特徴
訪問看護ステーション数が過去最多を更新
厚生労働省の調査によると、2026年4月時点で全国の訪問看護ステーション数は約15,000箇所に到達しました。10年前の2016年には約9,000箇所だったことを考えると、10年間で1.67倍に増加したことになります。
増加の推移と今後の見通し
- 2016年:約9,000箇所
- 2019年:約11,000箇所
- 2022年:約13,000箇所
- 2024年:約14,200箇所
- 2026年:約15,000箇所(推計)
厚生労働省の「在宅医療の体制構築に係る指針」では、2030年までにさらに訪問看護の提供体制を拡充する方針が示されています。ステーション数の増加ペースは今後も続くと見られ、それに伴い訪問看護師の求人数も増え続ける見通しです。
求人倍率3倍超の意味
訪問看護師の有効求人倍率は3倍を超えており、これは「1人の訪問看護師を3つ以上の事業所が奪い合っている」状態です。病棟看護師の求人倍率が約2倍であることと比較すると、訪問看護は売り手市場の度合いが特に強いことがわかります。
在宅医療シフトの背景:3つの構造的要因
訪問看護の需要が急増している背景には、一時的なブームではなく構造的な変化があります。
1. 入院日数の短縮化
DPC制度(包括医療費支払制度)の影響で、病院は入院日数を短縮する方向に動いています。平均在院日数は2000年の約40日から2026年には約27日まで短縮されました。入院期間が短くなった分、退院後の在宅ケアの需要が増加しているのです。
2. 地域包括ケアシステムの推進
国は「住み慣れた地域で最期まで暮らし続ける」ことを目指す地域包括ケアシステムの構築を推進しています。このシステムの中核を担うのが訪問看護です。医療・介護・予防・住まい・生活支援を一体的に提供する仕組みにおいて、訪問看護師は医療と介護をつなぐキーパーソンとして位置づけられています。
3. 高齢者人口のピークに向けた準備
日本の高齢者人口は2040年代にピークを迎えると予測されています。特に75歳以上の後期高齢者の急増に伴い、慢性疾患の管理やターミナルケアを在宅で行うニーズが爆発的に増加します。この需要に対応するために、訪問看護の体制拡充は国家的な急務となっています。
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訪問看護師の年収データ:平均480万円、管理者は600万円超も
訪問看護師の年収は、病棟看護師と比較しても遜色なく、管理者になればさらに高い水準が期待できます。
役職別の年収相場
- 一般の訪問看護師:年収420万〜520万円(平均480万円)
- 主任・リーダー:年収500万〜580万円
- 管理者(ステーション長):年収550万〜700万円(平均600万円超)
病棟看護師との年収比較
看護師全体の平均年収508万円(2025年厚労省データ)と比較すると、訪問看護師の平均480万円はやや低く見えます。しかしこれは夜勤がないことを考慮する必要があります。病棟看護師の年収には月5〜8回の夜勤手当(1回あたり8,000〜12,000円)が含まれており、夜勤手当を除いた基本給ベースでは訪問看護師の方が高いケースも多いのです。
年収を上げるポイント
- 管理者資格の取得:ステーション管理者になれば年収600万円超が現実的
- 特定行為研修の修了:修了者配置による加算が算定でき、手当に反映されやすい
- 24時間対応体制のステーション:オンコール手当が加算され、年収が上がる
- 都市部のステーション:利用者数が多く、加算も取りやすいため給与水準が高い傾向
病棟から訪問看護への転職に必要な経験
訪問看護への転職を考える際に、最も気になるのが「どのくらいの経験があれば大丈夫か」という点です。
推奨される臨床経験年数:3年以上
訪問看護ステーションの多くは、臨床経験3年以上を採用条件としています。これは、訪問看護では一人で利用者宅を訪問し、その場で判断を下す必要があるためです。フィジカルアセスメント、急変時の対応、医師への報告能力など、病棟で培った基本的な看護スキルが前提となります。
特に活かせる経験・スキル
- 内科系の病棟経験:訪問看護の利用者は慢性疾患を抱える高齢者が多いため、内科系の知識が直接活きる
- 退院支援・退院調整の経験:在宅での生活を見据えたアセスメントスキルは、訪問看護の核心
- 多職種連携の経験:訪問看護師はケアマネジャー、医師、リハ職、介護職と日常的に連携する
- ターミナルケアの経験:在宅看取りの希望は増加しており、終末期ケアの経験は大きな強みになる
- 褥瘡ケアの経験:在宅での褥瘡管理は訪問看護の主要業務の一つ
経験年数が3年未満の場合
臨床経験が3年に満たない場合でも、訪問看護への転職は不可能ではありません。教育体制が充実した大規模ステーション(看護師10名以上)であれば、新人教育プログラムを用意しているところもあります。ただし、その場合は自律的な判断が求められる場面でのストレスに備える覚悟が必要です。
訪問看護で働く5つのメリット
訪問看護には、病棟勤務にはない独自のメリットがあります。
1. 日勤中心の働き方
訪問看護は基本的に日勤のみです。9時〜17時台の勤務が多く、夜勤による身体的負担や生活リズムの乱れから解放されます。子育て中の看護師にとっては、保育園の送迎が可能になるなど、ワークライフバランスの大幅な改善が期待できます。
2. 1対1のケアに集中できる
病棟では複数の患者を同時に担当しますが、訪問看護では利用者と1対1で向き合う時間が確保されます。「看護師になった理由」に立ち返れる瞬間が多く、やりがいを感じている訪問看護師は非常に多いです。
3. 高い裁量と自律性
訪問先では自分自身の判断でケアを提供します。アセスメントから看護計画の実行、評価まで一貫して担当できるため、看護師としての専門性をフルに発揮できる環境です。
4. 多様なケア経験
利用者の疾患は多岐にわたり、小児から高齢者まで幅広い年齢層を対象とします。褥瘡ケア、服薬管理、リハビリテーション、ターミナルケア、精神科訪問看護など、幅広いスキルを身につけることができます。
5. 需要の安定性
前述のとおり、在宅医療の需要は構造的に増加しています。少なくとも2040年代まで需要が減ることは考えにくく、訪問看護師という職種は長期的なキャリアの安定性が極めて高いといえます。
訪問看護のデメリット・注意点
メリットが多い一方で、訪問看護特有のデメリットや注意点もあります。入職後に「こんなはずじゃなかった」とならないよう、事前に把握しておきましょう。
1. オンコール対応のストレス
24時間対応体制のステーションでは、月数回のオンコール当番があります。携帯電話を常に手元に置き、利用者からの緊急コールに対応する必要があります。実際にコールが鳴る頻度はステーションによって異なりますが、「いつかかってくるかわからない」という精神的な緊張感が負担になるという声は多いです。
2. 一人で判断する責任の重さ
訪問先では同僚や医師がすぐそばにいません。利用者の状態が急変した場合、まず自分一人で初期対応し、医師に報告して指示を仰ぐ必要があります。この「一人で判断する責任」に対するプレッシャーは、特に転職直後に強く感じる方が多いです。
3. 移動の負担
訪問看護は利用者の自宅を巡回する仕事です。自動車や自転車での移動が必要で、天候に左右されることもあります。都市部では駐車場の確保が難しく、郊外では移動距離が長くなるなど、地域によって異なる課題があります。
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訪問看護に向いている人・向いていない人
最後に、訪問看護への適性を考えるための判断基準を整理します。
訪問看護に向いている人
- 一人ひとりの患者とじっくり向き合いたい:「業務に追われて患者と話す時間がない」というもどかしさを感じている人
- 自律的に判断・行動できる:マニュアルに頼りすぎず、状況に応じた判断ができる人
- コミュニケーション能力が高い:利用者だけでなくご家族、ケアマネ、医師など多方面との連携が得意な人
- ワークライフバランスを重視したい:夜勤から離れて規則正しい生活を送りたい人
- 在宅看取りに関心がある:利用者の最期まで寄り添うケアに価値を感じる人
訪問看護に向いていない可能性がある人
- 急性期医療のスピード感が好き:救急や手術室のような緊張感のある環境にやりがいを感じる人
- チームでの協働を常に求める:一人で行動することに強い不安を感じる人
- 運転や移動が苦手:車の運転が不安、または長距離の移動に抵抗がある人
訪問看護は「向き・不向き」がはっきりしやすい分野です。自分の適性を見極めるために、訪問看護ステーションの見学や同行訪問を申し込んでみることをおすすめします。実際の現場を見ることで、自分に合うかどうかの判断がしやすくなります。
まとめ:2026年は訪問看護への転職に最適なタイミング
訪問看護の需要は構造的に増加しており、2026年は転職市場において特に有利な状況です。ステーション数の増加、求人倍率3倍超、管理者不足による年収上昇——これらの条件が揃っている今は、訪問看護への転職を検討する絶好のタイミングといえるでしょう。
病棟での臨床経験3年以上があれば、多くのステーションで即戦力として歓迎されます。まずは情報収集から始めて、自分のキャリアの選択肢を広げてみてはいかがでしょうか。







