※ 本記事にはプロモーション(アフィリエイトリンク)が含まれています
BLS(一次救命処置)とACLS(二次救命処置)は、看護師のキャリアを確実にワンランク引き上げる資格です。受講費用は2〜5万円、最短2日で取得でき、救急対応力の証明として転職市場でも高い評価を受けています。特にICU・救急・循環器科への転職では、BLS/ACLS保有が事実上の必須条件となっているケースも増えています。この記事では、BLS・ACLS・PALSの取得方法から費用、更新制度、年収への具体的な影響までを網羅的に解説します。
この記事でわかること
- BLS・ACLS・PALSそれぞれの資格概要と違い
- 受講費用の相場(2〜5万円)と全国の受講場所一覧
- 2年ごとの更新制度と更新費用の仕組み
- 取得後の年収・転職への具体的な影響
- 最短ルートで合格するための効率的な勉強法
BLS・ACLS・PALSとは?3つの救命資格の違いを整理
BLS・ACLS・PALSはいずれもAHA(アメリカ心臓協会)が認定する救命処置の国際資格です。日本ではJCS(日本循環器学会)やACLS協会などのトレーニングサイトで受講できます。それぞれの資格の位置づけを正しく理解しておきましょう。
BLS(Basic Life Support:一次救命処置)
BLSは救命処置の基礎中の基礎です。心肺蘇生法(CPR)とAED(自動体外式除細動器)の使い方を中心に、心停止患者に対する初期対応を学びます。医療者向けのBLSヘルスケアプロバイダーコースでは、成人・小児・乳児のCPR手技、チームでの蘇生、バッグバルブマスクでの換気など実践的な内容が含まれます。
- 対象:すべての医療従事者(看護師・医師・救急救命士・コメディカル)
- 受講時間:約4〜5時間(1日完結)
- 受講費用:15,000〜22,000円
- 有効期限:2年間(更新受講が必要)
- 難易度:実技中心で座学は少ない。不合格はほぼない
ACLS(Advanced Cardiovascular Life Support:二次救命処置)
ACLSはBLSの上位資格です。心停止だけでなく、不整脈(VT/VF・徐脈・頻拍)や急性冠症候群(ACS)、脳卒中への対応を含む包括的な救命アルゴリズムを学びます。薬剤投与のタイミングや除細動の判断、チームリーダーとしての指揮系統なども網羅します。
- 対象:BLS取得済みの医療従事者(BLSが受講前提条件)
- 受講時間:約14〜16時間(2日間)
- 受講費用:35,000〜50,000円
- 有効期限:2年間
- 難易度:筆記試験と実技試験あり。合格率は約85〜90%
PALS(Pediatric Advanced Life Support:小児二次救命処置)
PALSは小児・乳児の救命に特化した上位資格です。小児特有の心停止リズム、体重に基づく薬剤投与量の計算、気道管理の手技など、成人とは異なるアプローチを体系的に学びます。小児科・NICU・小児救急の看護師には特に重要な資格です。
- 対象:BLS取得済みの医療従事者
- 受講時間:約14時間(2日間)
- 受講費用:35,000〜50,000円
- 有効期限:2年間
- 難易度:ACLSと同程度。小児の薬剤量計算がやや難しい
その資格・スキル、今の職場で正当に評価されていますか?
認定資格や専門スキルを持つ看護師は、年収+50〜100万円の評価を受けられる職場があります。レバウェル看護で、スキルに見合った待遇の求人を探しましょう。
スキルが評価される求人を見る※ 完全無料・転職しなくてもOK
受講場所と申し込み方法|全国のトレーニングサイト
BLS・ACLS・PALSの受講は、AHA公認のトレーニングサイト(ITC:国際トレーニングセンター)で行います。日本国内には複数のITCがあり、全国各地で定期的にコースが開催されています。
主な受講先一覧
- 日本ACLS協会:全国最大規模のトレーニングサイト。東京・大阪・名古屋・福岡・札幌など主要都市で毎月開催。Webから申し込み可能
- 日本BLS協会:少人数制のコースが特徴。きめ細かい指導を求める方に人気
- 大学病院・基幹病院のシミュレーションセンター:自院の職員向けに開催。外部参加を受け入れている場合もある
- 各地域のAHA-ITC:北海道から沖縄まで、地方都市でも年数回の開催あり
申し込みのポイントとしては、人気の日程は1〜2ヶ月前に満席になることが多いため、早めの予約が必要です。また、受講前にオンラインの事前学習(約3〜5時間のeラーニング)を完了しておく必要があります。事前学習を怠ると当日の受講ができない場合があるので注意してください。
費用を抑えるコツ
- 病院の研修費補助制度を活用する:多くの急性期病院では、BLS/ACLSの受講費を全額または一部補助する制度がある。人事部や教育委員会に確認してみましょう
- グループ割引を利用する:同僚と複数名で申し込むと割引が適用されるトレーニングサイトもある
- 院内開催を提案する:一定人数(10名以上)が集まれば、インストラクターを病院に招いて院内開催も可能。一人あたりの費用が下がるケースが多い
2年ごとの更新制度|失効させないための注意点
BLS・ACLS・PALSの資格カード(プロバイダーカード)の有効期限は発行日から2年間です。更新を忘れると資格が失効し、履歴書にも記載できなくなります。更新のタイミングと手続きをしっかり把握しておきましょう。
更新のルール
- 更新受講の時期:有効期限の前後2ヶ月以内に更新コースを受講する
- BLS更新コース:約3〜4時間、費用10,000〜15,000円
- ACLS更新コース:約7〜8時間(1日)、費用25,000〜35,000円
- PALS更新コース:約8時間(1日)、費用25,000〜35,000円
- eCardシステム:2020年以降、紙のカードからeCard(電子カード)に移行。AHAのWebサイトからダウンロード・確認可能
更新を忘れた場合は「失効後の再取得」として、初回と同じフルコースを受講し直す必要があります。費用も初回と同額になるため、更新期限はスマートフォンのカレンダーに登録しておくことを強く推奨します。
BLS・ACLS取得が年収・転職に与える影響
BLS・ACLSの取得は、直接的な資格手当がつくケースは少ないものの、間接的に年収アップや好条件での転職を実現する強力な武器になります。その理由を具体的に見ていきましょう。
転職での評価ポイント
- ICU・救急への転職:BLS/ACLS保有は面接で確実にプラス評価される。大規模病院のICUでは「ACLS取得済み」が応募条件に明記されていることもある
- 給与交渉の材料:「ACLS取得済み」を伝えることで、基本給の号俸が1〜2段階上がるケースがある。年間で10〜20万円の差になることも
- 循環器内科・心臓血管外科:不整脈の判読スキルを証明できるACLSは、循環器領域への転職で特に評価が高い
- 認定看護師・専門看護師の足がかり:救急看護認定看護師や急性・重症患者看護専門看護師を目指す場合、BLS/ACLSの取得は事実上の前提条件
年収への影響(具体例)
- 一般病棟→ICU異動:年収450万円→520万円(+70万円)。ICU手当・危険手当が加算
- 中小病院→大学病院の救急部門:年収420万円→500万円(+80万円)。基本給アップ+夜勤手当増加
- 病棟→救急クリニック(日勤のみ):年収480万円→500万円。夜勤がなくなっても基本給の高さで年収維持
BLS/ACLSの資格そのもので「月額○万円の資格手当」がつく病院はまだ少数派です。しかし、これらの資格を持つことで選べる職場の幅が広がり、結果として高い給与水準の病院にアクセスできるという点が最大のメリットです。
効率的な勉強法と試験対策のコツ
BLSは実技中心で不合格はほぼありませんが、ACLSの筆記試験では一定の準備が必要です。効率的に合格するための勉強法を紹介します。
ACLS筆記試験の対策
- 事前学習(eラーニング)を真剣に取り組む:事前学習の内容がそのまま筆記試験に出題される。流し見ではなくノートを取りながら進めること
- ACLSプロバイダーマニュアルを通読する:AHAの公式テキスト(日本語版あり、約5,000円)。アルゴリズムのページは暗記レベルで頭に入れる
- 心停止アルゴリズムを最優先で覚える:VF/pVT→除細動+エピネフリン+アミオダロン、PEA/Asystole→エピネフリンのサイクルを完全に覚える
- 不整脈の判読を練習する:モニター心電図の波形を見て、洞性頻拍・AF・VT・VF・AVブロックなどを判別できるようにしておく
- 薬剤の投与量と投与間隔を暗記する:エピネフリン1mg/3〜5分ごと、アミオダロン初回300mg→2回目150mg、アトロピン0.5mg/3〜5分ごとなど
実技試験のポイント
- チームリーダーの役割を理解する:ACLSの実技試験では「チームリーダー」としてメンバーに指示を出す場面がある。大きな声で明確に指示を出す練習をしておく
- クローズドループコミュニケーション:「指示→復唱→確認」のやり取りを必ず行う。これを省略すると減点される
- 胸骨圧迫の質を保つ:深さ5cm以上、テンポ100〜120回/分、完全な胸壁のリコイルを維持。フィードバックデバイスの数値を意識する
その資格・スキル、今の職場で正当に評価されていますか?
認定資格や専門スキルを持つ看護師は、年収+50〜100万円の評価を受けられる職場があります。レバウェル看護で、スキルに見合った待遇の求人を探しましょう。
スキルが評価される求人を見る※ 完全無料・転職しなくてもOK
BLS・ACLS取得のよくある質問
看護師経験何年目から受講できる?
BLSは看護師免許があれば新人でも受講可能です。ACLSはBLS取得が前提条件ですが、臨床経験年数の制限はありません。ただし、臨床でモニター心電図を見たことがある程度の基礎知識があった方が理解しやすいため、2〜3年目以降の受講がおすすめです。
BLSとACLSどちらから取るべき?
必ずBLSから取得してください。ACLSの受講条件にBLS取得が含まれているため、順番は変えられません。BLS取得→実務で活用→半年〜1年後にACLS取得、というステップが一般的です。
不合格になることはある?
BLSの不合格率はほぼ0%です。ACLSの筆記試験は84%以上で合格(50問中42問正解)ですが、1回の不合格なら当日中に再試験を受けられます。事前学習をしっかり行っていれば問題なく合格できるレベルです。
勤務先が費用を出してくれない場合は?
自費で受講している看護師も多くいます。自己投資として考えれば、2〜5万円で取得できる国際資格は非常にコストパフォーマンスが高いといえます。確定申告で「特定支出控除」の対象になる可能性もあるため、税務署に確認してみてください。
まとめ|BLS・ACLSは看護師キャリアの土台になる資格
BLS・ACLS・PALSは、看護師として働く上で「持っていて損のない資格」です。取得費用は2〜5万円、最短2日で完了し、2年ごとの更新で知識とスキルを常にアップデートできます。ICU・救急・循環器への転職を考えている方はもちろん、一般病棟で急変対応に不安がある方にも自信をつけてくれる資格です。
まずはBLSから受講し、臨床経験を積んだ上でACLSにステップアップするのが王道のルートです。病院の研修費補助制度も活用しながら、着実にスキルアップを目指していきましょう。
関連記事:看護師の救急対応トレーニング完全ガイド


