インフル3.29・コロナ2.08へ同時上昇|病院の欠勤BCPを7日分で試す
感染者数の週報だけでは診療を守れません。職員欠勤が同時に増える前に、部署別の最低配置と業務縮小順を決めます。
厚生労働省が9月11日に公表した2026年第36週の全国定点当たり報告数は、インフルエンザ3.29、COVID-19 2.08でした。前週はそれぞれ1.76、1.47です。
この数字だけで自院の欠勤者数は予測できません。しかし、複数の感染症で患者・職員の欠勤が重なる前に、誰が休んだら何を止めるかを決める材料にはなります。
7日分の欠勤表を作る
| 職種・部署 | 通常人数 | 最低人数 | 代替可能者 | 欠けた場合に止める業務 |
|---|---|---|---|---|
| 病棟看護 | 研修、委員会等 | |||
| 外来看護 | 予約検査、専門外来等 | |||
| 受付・医事 | 非緊急書類等 | |||
| 検査・薬剤 | 外注・代替手順 | |||
| 清掃・給食 | 委託先の応援条件 |
資格・経験・夜勤可否を無視して、総人数だけで穴を埋めないでください。最低人数は医療安全、施設基準、患者構成、時間帯を踏まえて部署ごとに決めます。
発動段階を3つに分ける
- 注意:当日欠勤や家族都合の休みが通常範囲を超えた
- 縮小:最低配置へ近づき、予約・会議・研修を減らす
- 継続困難:安全な診療・介護を維持できず、病床・外来を限定する
各段階で決めるのは、発動者、連絡先、縮小業務、患者案内、再開条件です。「看護部で判断」「感染管理へ連絡」だけでは、夜間・休日に止まります。
出勤・復帰判断を個人任せにしない
症状、検査、診断、家族の感染、職員の職種や業務により判断が変わります。受付や師長が医学的判断を独自に作らず、産業保健、感染管理、就業規則、公的案内を照合した共通手順を使います。
また、解熱したことだけを復帰条件にせず、体調、感染性、担当業務、マスク等の対策、復帰後の勤務負担を確認します。個別診療の代わりに一律日数をこの記事から決めることはできません。
患者連絡もBCPに含める
- 予約変更を決める責任者
- 電話、Web、院内掲示の更新担当
- 発熱患者と通常患者の受付・動線
- 変更対象、優先して維持する診療
- 聴覚・言語・認知面への配慮
独自の判断軸は、欠勤率だけでなく一件の変更に受付・看護・医師が使った総時間です。連絡が部署ごとに重複すると、欠勤者が少なくても通常診療が崩れます。
まず7日間だけ、欠勤、応援、予約変更、残業、患者待ち時間を同じ表で記録してください。早期ワクチン接種の医院準備と組み合わせ、感染流行時の配置・受付・患者案内を整理する場合は業務継続相談を利用できます。
参考資料
最終確認日:2026年9月12日。全国定点報告数は自院の感染者数・欠勤者数・需要予測を直接示す数字ではありません。