経営・業務改善2分で読めます
HEV遡及調査の見直し案|輸血部門が通知前に変えてはいけない4項目
HEVの遡及調査廃止や最大20年は検討案です。現行手順を先に変えず、通知、記録、検体、日赤連絡を差分管理します。
輸血部門や医療安全担当が最初に避けたいのは、「HEVの遡及調査が廃止された」「すべて20年間さかのぼることになった」と、検討資料を確定通知として扱うことです。
厚生労働省の論点整理には、HEV-NAT陽転時に過去のHEV-NAT陰性血液を遡及調査しない案や、一部の「可能な限り過去に遡り」とする調査へ最大20年を置く案が示されています。いずれも9月12日時点では検討事項です。
資料に示された主な論点
- HEV-NAT陽転時の過去のHEV-NAT陰性血液の扱い
- HBV等の感染リスクを検査結果・ウイルスマーカー等から総合評価する考え方
- プールNAT時代の記載を整理し、個別NATを前提とする案
- 医療機関の使用記録保存期間に合わせた最大20年案
- 細菌感染が疑われる使用済みバッグ等の培養・同定試験の取扱い
検討対象が複数あるため、「HEVだけの改正」として院内周知すると他の差分を落とします。
通知前に変えてはいけない4項目
| 項目 | 今行うこと |
|---|---|
| 現行マニュアル | 有効な通知番号・改訂日を確認する |
| 遡及期間 | 現行規定のまま運用し、20年へ先行変更しない |
| 検体・バッグ | 現行の保管・連絡手順を維持する |
| 患者説明 | 「改正済み」と説明せず、確認中とする |
改正通知に備える差分表
- 旧通知と新通知の条項
- 対象ウイルス・細菌
- 起点となる検査・事象
- 遡及範囲と記録保存
- 患者検体・使用済みバッグの扱い
- 日本赤十字社・行政への連絡
- 電子カルテ、輸血管理システム、紙様式の修正
- 職員研修と施行日
独自の判断軸は、改訂版を配ったかではなく、旧手順で処理される輸血がゼロになるまで誰が確認するかです。施行日前後の症例、夜間・休日、システム未改修時を模擬します。
輸血安全の基本確認とつなぎ、改正通知後の手順更新を整理する場合は医療安全・業務フロー相談を利用できます。
参考資料
最終確認日:2026年9月12日。論点整理は確定通知ではありません。院内手順の変更は正式な改正内容と施行日を確認して行ってください。