カンジダ・アウリス疑い患者を受け入れる前に|個室・検査・清掃を5担当で決める
陰圧室の有無だけで受入れを決めず、個室、接触予防策、検体、接触者、環境消毒、退院・転院連携を5担当へ分けます。
カンジダ・アウリスへの対応で最初に避けたいのは、「陰圧室がないから受けられない」「培養が陰性なら通常運用へ戻す」と、一つの条件だけで決めることです。
厚生労働省の9月3日文書は、報告先名称と症例定義の文言を訂正したものです。院内対策の実体は7月10日の最終改正版にあります。更新日だけを見て、9月に新しい対策が追加されたと誤読しないでください。
5担当の受入れ表
| 担当 | 決めること | 残す記録 |
|---|---|---|
| 受付・病床 | 疑い情報の受け方、原則個室、移動経路 | 入室・移動・接触範囲 |
| 診療 | 症例定義、検体、治療・コンサルト | 判断根拠、指示 |
| 検査 | 菌種同定、外部確認、検体搬送 | 方法、結果、連絡時刻 |
| 感染管理 | 標準+接触予防策、接触者調査 | 対象者、解除・継続判断 |
| 清掃・委託 | 使用消毒薬、頻度、退室後清掃 | 実施者、区域、完了確認 |
個室と予防策を確認する
最終改正版では原則として個室管理、標準予防策と接触予防策が示されています。呼吸器検体から検出された場合は飛沫予防策も検討します。一方、空気感染を前提とした陰圧管理が必須と書かれているわけではありません。
病室の名称ではなく、専用物品、手指衛生、PPE着脱、移動、清掃の運用が守れるかを確認します。
陰性化と退室を同じにしない
通知は、培養が陰性化した後も退院まで個室管理を継続する考え方を示しています。単回の陰性結果だけで接触予防策の終了を決めず、感染管理部門と主治医が公式資料・患者状況を照合します。
転院・施設入所では、病名だけを一方的に送らず、検出部位、検査日、実施中の対策、必要な物品、連絡先を受入れ先と共有します。患者・家族への説明では、偏見や診療拒否につながらない表現を使います。
清掃を委託先任せにしない
環境表面や共用機器の対象、消毒薬の濃度・接触時間、清掃順、PPE、廃棄を病院側が仕様として渡します。「通常清掃を徹底」だけでは、何を変えるか伝わりません。委託職員を含む短時間の実地確認を行い、記録様式を共通にします。
判断軸は、受入れの可否だけでなく疑い情報を受けてから個室・検査・感染管理が動くまでの時間です。模擬連絡を1例流し、情報欠落と二重連絡を直してください。感染対策フローの整理相談では、通知を自院の病床・検査・清掃手順へ落とします。
参考資料
最終確認日:2026年9月12日。症例ごとの診断・治療・感染対策は、最新版と感染管理専門職の判断を優先してください。