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「プリセプターに毎日怒られてつらい」「質問したいのに怖くて聞けない」「自分だけ出来が悪いんじゃないか」。プリセプティとしての日々がつらいと感じているあなたは、決して少数派ではありません。新人看護師を対象にした調査では、約68%が「プリセプターとの関係にストレスを感じたことがある」と回答しています。
プリセプターシップ制度は、新人看護師の成長を支えるために設計された教育制度です。しかし実際には、相性の問題やコミュニケーションのすれ違いから、新人にとって大きなストレス源になってしまうケースが少なくありません。
この記事では、プリセプティが「つらい」と感じる場面のTOP7を整理し、それぞれの対処法を具体的にお伝えします。また、プリセプター以外の相談先や、自分の限界を見極めるチェックリストも用意しました。今のつらさを少しでも軽くするヒントを見つけてもらえたらうれしいです。
プリセプティが「つらい」と感じる場面TOP7
「つらい」と一口に言っても、その中身はさまざまです。まずは多くの新人看護師が共感する「つらい場面」を整理してみましょう。自分がどの場面で最もストレスを感じているかを知ることが、対処の第一歩になります。
1位:何を聞いても怒られる(ように感じる)
「前にも言ったよね?」「メモ取った?」「それ、自分で調べてから聞いて」。質問するたびにこうした言葉が返ってくると、次第に質問すること自体が怖くなります。
実は、プリセプターの側には「怒っている」つもりがないケースも多いのです。業務に追われる中で返答が短くなったり、声のトーンがきつくなったりしているだけ。しかし、新人にとっては「また怒られた」と感じてしまいます。
この認知のズレが、関係を悪化させる大きな原因です。プリセプターは「教えているだけ」、プリセプティは「怒られている」。どちらも悪意はないのに、すれ違いが積み重なっていくのです。
2位:同期と比較されてしまう
「○○さんはもうできるようになったよ」「同期の△△さんは一人で採血してるけど」。こうした比較の言葉は、たとえ発言者にとっては励ましのつもりでも、言われた側にとっては心に深い傷を残します。
成長のスピードは人によって異なります。3ヶ月で採血が上手くなる人もいれば、半年かかる人もいる。それは能力の差ではなく、適性や学習スタイルの違いです。しかし、毎日のように比較されると、自分を「劣っている」と感じてしまうのは無理もありません。
3位:指導に一貫性がない
プリセプターが不在の日に別の先輩から教わると、手順ややり方が違うことがあります。「プリセプターにはこう教わったのに、今日の先輩は違うことを言っている」。どちらが正しいかわからず混乱する場面は、新人看護師にとって大きなストレスです。
さらに、プリセプター自身の指導内容にブレがあるケースもあります。昨日は「こうして」と言っていたのに、今日は「なんでそうやったの?」と言われる。これでは何を信じればいいかわかりません。
4位:プリセプターの機嫌に左右される
プリセプターも人間です。体調が悪い日もあれば、プライベートで嫌なことがある日もあります。しかし新人にとっては、プリセプターの機嫌の波に振り回されるのは消耗します。
「今日は機嫌が良いから質問できそう」「今日はピリピリしてるから近づかないでおこう」。毎日、プリセプターの顔色を伺いながら仕事をするのは、精神的に非常に疲れます。
5位:報告のタイミングがわからない
「報告して」と言われるけど、いつ、何を、どこまで報告すればいいのかわからない。報告に行ったら「今忙しいから後にして」と言われ、後で報告したら「なんですぐ言わなかったの?」と叱責される。
報告のタイミングは、暗黙の了解やその時の状況に左右される部分が大きく、マニュアルだけでは学べません。これが新人にとって大きなハードルになっています。
6位:プリセプターと二人きりが気まずい
日勤帯の処置やラウンドの際、プリセプターと二人きりになる場面が多々あります。関係がうまくいっている時は問題ありませんが、一度でもぎくしゃくすると、この「二人の時間」が非常に苦痛になります。
何を話せばいいかわからない沈黙、質問すべきか黙っておくべきかの葛藤、何気ない会話すら緊張する。こうした日々が続くと、出勤前から胃が痛くなるという新人も少なくありません。
7位:「成長が遅い」とフィードバックされた
面談などの場で「ちょっと成長が遅いかな」「この時期にはもう少しできてほしい」と言われると、自信を根こそぎ奪われます。努力しているのに認めてもらえない苦しさは、自己肯定感を大きく削ります。
もちろん、フィードバックは成長に必要なものです。しかし、「遅い」という評価だけでなく「具体的に何をすれば追いつけるのか」が示されないと、ただダメ出しされただけに感じてしまいます。
プリセプターとの相性が悪い時の対処法
「つらい」と感じる原因がプリセプターとの相性にある場合、いくつかの対処法があります。すぐに実践できるものから順に紹介します。
対処法1:「学ぶ相手」と「支えてくれる相手」を分ける
プリセプターに「業務指導」と「精神的サポート」の両方を求めると、関係が破綻しやすくなります。業務的な指導はプリセプターから受けつつ、精神的な支えは別の先輩や同期に求める。この「役割分担」の意識を持つだけで、気持ちが楽になります。
「この先輩には技術を教わる」「この先輩には愚痴を聞いてもらう」「同期とは励まし合う」。一人にすべてを求めない方が、人間関係は円滑になります。
対処法2:コミュニケーションのパターンを変えてみる
プリセプターに苦手意識がある場合、無意識にコミュニケーションが消極的になっていませんか?「怒られるかも」と思って報告が遅れたり、質問を避けたりすると、かえってプリセプターの不満が溜まる悪循環に陥ります。
試しに、以下のようなアプローチを意識してみてください。
- 報告は結論から:「○号室の△△さんですが、血圧が90/50に低下しています。主治医に報告した方がいいでしょうか?」→プリセプターが判断しやすい形で伝える
- 質問は「自分の考え」をセットにする:「○○についてわからないのですが、私は△△だと思うのですが合っていますか?」→ただ聞くのではなく、自分なりに考えた上で確認する姿勢を見せる
- フィードバックに対して感謝を伝える:厳しいフィードバックでも「ありがとうございます、次は気をつけます」と一言添える。プリセプターも指導のやりがいを感じやすくなる
対処法3:第三者に間に入ってもらう
自分一人で関係を改善しようとしても限界があります。教育担当看護師や副師長に相談し、第三者の視点を入れてもらうことも有効です。
「プリセプターの悪口を言っているように聞こえたらどうしよう」と心配する方もいますが、相談することは悪口ではありません。「○○さんの指導で△△の部分に戸惑っている」と事実ベースで伝えれば、教育担当がプリセプターにフィードバックしてくれたり、指導方法を調整してくれたりします。
実際に、第三者が介入することで関係が劇的に改善したケースは多くあります。プリセプター側も「新人が悩んでいたとは知らなかった」と気づくきっかけになるのです。
怒られた時のメンタル回復術
看護の現場ではミスが許されない場面が多く、指導も厳しくなりがちです。怒られた後に引きずってしまい、その日一日のパフォーマンスが落ちてしまうことはありませんか?ここでは、怒られた後のメンタルを素早く回復させる方法を紹介します。
即効性のある5つのリカバリー法
- 1. 「6秒ルール」で怒りや悲しみのピークをやり過ごす:感情のピークは6秒で過ぎると言われています。怒られた直後は、心の中で6秒数えてから次の行動に移る。反射的に泣いたり言い返したりすることを防げる
- 2. トイレに行って深呼吸を3回する:物理的にその場を離れることで気持ちをリセットできる。4秒吸って、7秒止めて、8秒吐く「4-7-8呼吸法」が特に効果的
- 3. 「事実」と「感情」を分離する:「報告が遅かったことを注意された」のが事実で、「私はダメな人間だ」は感情。事実だけを受け止め、感情は横に置く練習をする
- 4. メモ帳に「言われたこと」と「次にどうするか」を書く:感情的な落ち込みを、具体的なアクションプランに変換する。書くことで気持ちが落ち着く効果もある
- 5. 信頼できる人に「3分間だけ」愚痴を聞いてもらう:休憩時間に同期や仲の良い先輩に「3分だけ聞いて」とお願いする。時間を区切ることで、愚痴のスパイラルに陥るのを防げる
帰宅後のメンタルケア
怒られた日の帰宅後は、意識的にメンタルケアの時間を作りましょう。
- 好きな音楽を聴く、好きな動画を観る:脳の報酬系を刺激して気分をリセット
- 湯船に浸かる:38〜40度のぬるめのお湯に15分程度浸かると、副交感神経が優位になりリラックスできる
- ノートに感情を書き出す:「今日つらかったこと」「今日できたこと」の両方を書く。ネガティブな感情だけで終わらせないのがポイント
- 翌日の自分に手紙を書く:「明日はこれを気をつけよう」「明日の自分ならきっとできる」と、未来の自分への応援メッセージを残す
質問の仕方のコツ|プリセプターに嫌がられない聞き方
「質問したいけど、怒られるのが怖い」。その気持ちはよくわかります。しかし、質問しないことでミスが起きれば、もっと大変なことになります。質問の「仕方」を工夫するだけで、プリセプターの反応は大きく変わります。
「いい質問」と「嫌がられる質問」の違い
プリセプターが嫌がるのは、「質問すること」自体ではなく「調べればわかることを聞くこと」や「考えずに聞くこと」です。以下の比較を参考にしてください。
| 嫌がられやすい聞き方 | 好印象な聞き方 |
|---|---|
| 「これってどうすればいいですか?」 | 「○○について調べたのですが、△△と□□のどちらが適切でしょうか?」 |
| 「前にも聞いたかもしれないんですけど…」 | 「メモを確認したのですが、この手順で合っていますか?」 |
| 「わかりません」 | 「ここまでは理解できたのですが、この部分がわかりません」 |
| (忙しい時に)「ちょっといいですか?」 | 「今お時間ありますか?○○について5分ほど確認したいのですが」 |
質問の「準備」が9割
質問の質を上げるには、事前の準備が重要です。
- まず自分で調べる:教科書、マニュアル、電子カルテの過去の記録。5分間自力で調べてからプリセプターに聞く
- 質問の要点を整理する:「何がわからないのか」を1〜2文で言えるように準備してから質問に行く
- 自分の仮説を持つ:「私は○○だと思うのですが」と自分の考えを添える。これだけでプリセプターの印象は大きく変わる
- タイミングを見計らう:処置中、申し送り直後、急変対応中は避ける。「今よろしいですか?」の一言を忘れない
- 回答は必ずメモする:同じことを二度聞かないために。メモしている姿をプリセプターに見せることで、「真剣に聞いている」という姿勢が伝わる
他の新人と比較しない方法
「同期のAちゃんはもう一人立ちしたのに」「Bちゃんはプリセプターに褒められているのに」。他の新人と自分を比較してしまうのは、人間として自然な反応です。しかし、比較は自己肯定感を削り、モチベーションを下げる原因にもなります。
比較をやめるための3つの考え方
- 1. 比較対象は「過去の自分」だけにする:「先月の自分と比べて何が成長したか?」に焦点を当てる。他人ではなく、自分の成長曲線だけを見る
- 2. 「見えている部分」だけで判断しない:同期が上手くやっているように見えても、実はその裏で泣いているかもしれない。SNSで楽しそうな投稿をしている友達も、投稿していない時間はあなたと同じように悩んでいる
- 3. 配属先が違えば条件も違う:ICUと一般病棟では求められるスキルが違う。外科と内科では業務内容が違う。同期と「平等な条件」で比べること自体が不可能だと理解する
SNSとの距離の取り方
InstagramやX(旧Twitter)で、同期や先輩ナースの充実した投稿を見て落ち込んでしまうなら、一時的にSNSの看護師アカウントのフォローを外す、またはミュートにすることも一つの手です。
SNSは「良いこと」しか投稿されません。仕事が充実している投稿の裏には、投稿されなかった苦労がたくさんあるはずです。今の自分のメンタルを守ることを最優先にしてください。
プリセプター以外の相談先を確保する
プリセプターとの関係がつらい時、プリセプターに「つらい」と直接言うのはハードルが高いものです。だからこそ、プリセプター以外に相談できる場所を複数持っておくことが重要です。
院内で頼れる人リスト
- 教育担当看護師(エデュケーター):新人教育の責任者。プリセプターの指導内容を把握しており、プリセプターとの橋渡し役になってくれる。最も相談しやすい相手の一人
- 副師長(副看護師長):病棟全体の人間関係を見ている。プリセプターの変更や業務調整の権限を持っていることが多い
- 看護師長(師長):異動やプリセプター変更の最終判断を行う立場。ただし、まずは副師長や教育担当を経由した方がスムーズ
- 同期の新人ナース:同じ立場だからこそ共感し合える。ただし、愚痴だけの関係にならないよう注意
- 他の病棟の先輩:研修で知り合った他病棟の先輩がいれば、利害関係がない分、客観的なアドバイスをもらいやすい
- 産業医・院内カウンセラー:守秘義務があるため、話した内容がプリセプターに伝わることはない。気持ちの整理に最適
院外の相談先
- 都道府県のナースセンター:看護職の就業に関する相談に対応。無料で利用可能
- 日本看護協会「こころの相談窓口」:看護協会会員向けの無料相談サービス
- よりそいホットライン(0120-279-338):24時間無料の電話相談
- 看護学校時代の恩師:意外と頼りになる存在。卒業後も相談に乗ってくれる先生は多い
限界サインのチェックリスト|我慢しすぎていませんか?
プリセプティとしてのストレスが限界を超えていないか、以下のチェックリストで確認してみてください。
身体面のサイン
- 出勤前に毎回、腹痛・吐き気・動悸がある
- 夜眠れない日が2週間以上続いている
- 食欲がなくなった、または過食が止まらない
- 休日も体がだるく、何もする気が起きない
- 頭痛や肩こりが慢性化している
精神面のサイン
- 「自分は看護師に向いていない」と毎日思う
- プリセプターの顔を見るだけで恐怖を感じる
- 涙が止まらなくなることが週に何度もある
- 趣味や好きだったことに興味がなくなった
- 「いなくなりたい」「消えてしまいたい」と思うことがある
行動面のサイン
- 遅刻や欠勤が増えた
- 同期や友達と話す気力がなくなった
- ミスが増えている、集中力が続かない
- アルコールや薬に頼るようになった
- 転職サイトを毎日チェックしている
身体面・精神面・行動面のいずれかで3つ以上当てはまる場合は、すでに限界を超えている可能性があります。一人で抱え込まず、産業医やメンタルヘルスの専門家に相談することを強くおすすめします。「まだ大丈夫」と思える今のうちに相談するのが、最も効果的なタイミングです。
もし今の環境を変えたいと思ったら、それは逃げではなく前向きな選択です。看護師の職場は一つだけではありません。人間関係の良い職場、教育体制が整った職場、プリセプターシップではなくチーム支援型の教育を採用している職場など、あなたに合った環境は必ずあります。
まずは情報を集めることから始めてみてください。どんな職場があるのか、自分の経験でどんな選択肢があるのかを知るだけでも、「今の場所だけが全てじゃない」と思えるようになります。
まとめ:あなたは十分頑張っている
プリセプティとしてつらい日々を過ごしているあなたは、すでに十分頑張っています。「つらい」と感じること自体が、あなたが真剣に仕事と向き合っている証拠です。
この記事のポイントを振り返ります。
- プリセプティが「つらい」と感じるのは普通のこと。約68%が同じ経験をしている
- プリセプターとの相性が悪い時は、「学ぶ相手」と「支えてくれる相手」を分ける
- 質問は「自分の考え」をセットにすると、プリセプターの反応が変わる
- 怒られた時は「6秒ルール」と「事実と感情の分離」で乗り越える
- 比較対象は他人ではなく「過去の自分」だけ
- プリセプター以外の相談先を最低2つ確保しておく
- 限界サインが出ているなら、我慢せずに専門家に相談する
プリセプター制度は本来、新人の成長をサポートするための仕組みです。しかし、その仕組みが逆にあなたを苦しめているなら、環境を変えることも正しい選択です。自分の心と身体を最優先に、これからのキャリアを考えてみてください。応援しています。



