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手術室実習は、看護学生にとって最も緊張感の高い実習のひとつです。清潔と不潔の厳格な区別、手術特有の器具や機器、手術チームの連携など、病棟実習とはまったく異なる世界が広がっています。「手術室に入ること自体が怖い」「清潔操作を間違えたらどうしよう」という不安を抱える方も少なくないでしょう。この記事では、手術室実習で必要な知識と心構えを具体的にお伝えします。
この記事でわかること
- 手術室実習の目標設定と事前に準備すべきこと
- 清潔操作の基本ルールと器械出し・外回り看護の見学ポイント
- 術前・術中・術後の看護の流れと手術室特有の注意点
手術室実習の目標設定と事前準備
手術室実習は、成人看護学実習の一環として数日間行われることが一般的です。短期間の実習だからこそ、明確な目標を設定して臨むことが重要です。
目標設定の具体例
- 手術室における清潔と不潔の概念を理解し、清潔操作を実践できる
- 手術看護の2つの役割(器械出し看護師・外回り看護師)の違いと連携を理解する
- 術前・術中・術後の一連の看護の流れを把握し、各段階で必要な看護を考えられる
- 手術を受ける患者の身体的・心理的な影響を理解し、周手術期看護の全体像を学ぶ
事前に学習しておくべきこと
- 見学予定の手術の術式と対象臓器の解剖生理
- 麻酔の種類(全身麻酔・脊椎麻酔・硬膜外麻酔など)とその特徴
- 清潔操作の手順(手洗い、ガウンテクニック)
- 手術体位の種類(仰臥位、側臥位、砕石位、腹臥位など)と合併症
- 基本的な手術器械の名前と用途
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清潔操作の基本ルール
手術室では「清潔」と「不潔」の区別が絶対的なルールです。清潔操作の基本を理解することが、手術室実習の第一歩になります。
清潔区域のルール
- 滅菌ガウン着用者の手は胸から腰の高さで保持する(腰より下は不潔とみなす)
- 滅菌された物品には滅菌手袋でしか触れない
- 不潔な手で滅菌野に手を伸ばさない
- 滅菌パックは端から適切な方法で開封する
- 疑わしきは不潔とみなす(判断に迷ったら不潔として扱う)
手術室での立ち位置
学生は見学の立場であるため、清潔区域に不用意に近づかないことが最も重要です。手術台の周辺、器械台、滅菌ガウンを着た術者や器械出し看護師のそばには近づかないようにしましょう。見学の位置は事前に指導者に確認し、指示された場所から動かないようにしてください。
器械出し看護と外回り看護の見学ポイント
手術室看護には、器械出し(直接介助)と外回り(間接介助)という2つの役割があります。
器械出し看護師の役割
器械出し看護師は滅菌ガウンを着用し、手術台の横に立って術者に器械を手渡します。見学のポイントは以下の通りです。
- 術者の手術の進行を先読みし、次に必要な器械を準備している様子
- 器械の受け渡し方法(術者が目を離さずに受け取れるよう、手の平に確実に渡す)
- ガーゼカウント(手術前後にガーゼの枚数を数え、体内遺残を防ぐ)
- 清潔操作を維持するための動線
外回り看護師の役割
外回り看護師は手術室全体を管理する重要な役割です。
- 患者管理:麻酔導入の介助、体位固定、体温管理、IN/OUTバランスの記録
- 物品管理:必要な物品の補充、不足物品の手配
- 記録:手術開始・終了時間、出血量、使用薬剤の記録
- 安全管理:タイムアウト(手術開始前の患者確認)の実施確認
術前・術中・術後の看護の流れ
術前看護(手術前日〜当日朝)
手術前日の訪問(術前訪問)は手術室看護師の重要な業務です。患者の不安を軽減するために、手術室の環境や当日の流れを説明します。
- 患者の禁飲食の確認
- 術前チェックリスト(義歯、コンタクトレンズ、アクセサリーの除去、マニキュアの除去など)の確認
- 同意書の確認
- 患者の不安や疑問への対応
術中看護
術中は患者の安全を守ることが最優先です。観察すべきポイントとして以下を意識しましょう。
- モニター上のバイタルサイン(心拍数、血圧、SpO2、体温)の変化
- 出血量の計測方法(ガーゼの重量計測、吸引ボトルの確認)
- 体位による神経障害や皮膚障害の予防策
- 低体温の予防(温風式加温装置、輸液の加温など)
術後看護(リカバリー室〜病棟帰室)
手術終了後、患者はリカバリー室(回復室)で覚醒状態を確認されてから病棟に帰室します。
- 麻酔からの覚醒状態の確認(意識レベル、呼吸状態、嘔気の有無)
- 疼痛の評価と管理
- ドレーンやカテーテル類の確認
- 病棟看護師への申し送り内容
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手術室実習の注意点とマナー
手術室は病棟以上に厳格なルールがある場所です。以下の注意点を守りましょう。
- 服装:手術室専用のスクラブ(術衣)、帽子、マスクを着用。髪は帽子の中に完全に収納
- 私物の持ち込み:スマートフォンは持ち込み禁止の施設が多い。事前に確認すること
- 体調管理:立ちっぱなしの時間が長いため、朝食をしっかり摂る。気分が悪くなったら無理せず申し出る
- 手術見学中の態度:腕を組まない、壁にもたれかからない、集中して観察する
- 質問のタイミング:手術中は静かに見学し、質問は手術終了後にまとめて行う
まとめ:手術室実習で広がる看護の視野
手術室実習は短期間ですが、手術看護の専門性とチーム医療の真髄を学べる貴重な経験です。清潔操作の基本を守り、見学の立場をわきまえながら、手術室看護師の専門的なスキルと判断力をしっかり観察してきてください。
手術室での学びは、病棟に戻ってからの術後管理にも直結します。「手術室で何が行われたか」を知っている看護師は、術後の観察もより的確になります。緊張する実習ですが、落ち着いて一つひとつ学んでいきましょう。
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