看護の日(5月12日)とは?由来・看護週間2026イベント情報・看護師のキャリアの未来を考える

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看護の日は毎年5月12日、近代看護の母フローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなんで制定された記念日です。1990年に旧厚生省(現・厚生労働省)が制定し、5月12日を含む日曜日から土曜日までの1週間が「看護週間」とされています。2026年の看護週間は5月6日(水)〜5月12日(火)です。この記事では、看護の日の由来、2026年のイベント情報、そしてこの機会に考えたい看護師の社会的価値とキャリアの未来について解説します。

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この記事でわかること

  • 看護の日(5月12日)の由来とナイチンゲールの功績
  • 2026年の看護週間イベント情報
  • コロナ禍以降の看護師の社会的評価の変化
  • 看護の日に考える看護師のキャリアの未来
  • 一般市民が看護師に感謝を伝える方法

看護の日はなぜ5月12日?ナイチンゲールの功績

看護の日が5月12日に制定されたのは、近代看護の創始者フローレンス・ナイチンゲール(1820年5月12日〜1910年8月13日)の誕生日にちなんでいます。

ナイチンゲールは裕福な家庭に生まれながら看護の道を志し、クリミア戦争(1853年〜1856年)で野戦病院の衛生環境を改善したことで知られています。彼女の功績は単なる「献身的な看護師」にとどまりません。

  • 統計学の活用:死因データを統計的に分析し、兵士の死亡原因の大半が感染症であることを証明。「鶏のとさか」と呼ばれる円グラフ(ポーラーエリアダイアグラム)を考案し、データに基づく医療改革を推進した
  • 病院建築の改革:採光と換気を重視した病棟設計の基準を確立。ナイチンゲール病棟と呼ばれる設計思想は現代の病院建築にも影響を与えている
  • 看護教育の体系化:1860年にロンドンのセント・トーマス病院にナイチンゲール看護学校を設立。看護を「専門職」として確立した
  • 公衆衛生の啓発:著書『看護覚え書(Notes on Nursing)』は看護の教科書として世界中で読まれ、環境衛生の重要性を広めた

こうした功績を称え、国際看護師協会(ICN)は5月12日を「国際看護師の日(International Nurses Day)」と定めています。日本の「看護の日」もこの国際的な記念日と同じ日付です。

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2026年の看護週間(5月6日〜5月12日)イベント情報

看護週間には全国各地で看護に関するイベントが開催されます。2026年の主なイベントを紹介します。

全国規模のイベント

  • 「忘れられない看護エピソード」表彰式:日本看護協会主催。一般市民から寄せられた看護に関する体験談を表彰するイベント。毎年5月12日前後に開催
  • 看護フェスティバル:看護体験コーナー、健康相談、血圧測定、AED体験など。家族連れでも楽しめるイベントが各都道府県で開催
  • ナースキャップをかぶろう企画:SNSを活用した参加型キャンペーン。看護師だけでなく一般市民も参加可能

都道府県別イベント(例)

  • 東京都:「看護フェスタ in 東京」。東京ビッグサイトまたは都庁周辺で開催。看護職を目指す学生向けの進路相談コーナーも設置
  • 大阪府:「なにわ看護週間」。大阪府看護協会主催で、一般市民向け健康相談会を実施
  • 愛知県:「あいち看護の日」。名古屋市内の商業施設で看護体験イベントを開催
  • 福岡県:「ふくおか看護フェスタ」。看護師の仕事紹介、子ども向け白衣体験コーナーあり

各地のイベント情報は、日本看護協会の公式サイトや各都道府県看護協会のウェブサイトで確認できます。イベントの日程・場所は年によって変わるため、最新情報をチェックしましょう。

病院内で行われる取り組み

  • ふれあい看護体験:地域住民や中高生を病院に招き、看護の仕事を体験してもらう企画。看護師志望者の増加にもつながっている
  • 院内表彰:看護週間に合わせて優秀な看護師を表彰する病院も多い
  • 看護の日記念講演会:著名な看護師や医師を招いた講演会を開催する施設もある

看護師の社会的価値|コロナ禍以降の変化

2020年から始まったCOVID-19パンデミックは、看護師の社会的評価を大きく変えました。

コロナ禍で可視化された看護師の価値

パンデミック以前、看護師の仕事は「大変だけど、よくわからない」と思われがちでした。しかし、コロナ禍で看護師が最前線で働く姿がメディアを通じて広く伝えられたことで、社会の認識は大きく変わりました。

  • 「エッセンシャルワーカー」の認知:社会機能を維持するために不可欠な職業として、看護師の存在が再認識された
  • 待遇改善の機運:「看護師の給料が低すぎる」という声が社会的に広がり、2022年2月から看護職員の処遇改善が実施された
  • メンタルヘルスへの注目:過酷な労働環境で働く看護師のメンタルヘルスに社会的な関心が高まった

2026年現在の看護師を取り巻く環境

コロナ禍から数年が経過した2026年現在、看護師を取り巻く環境はどう変化しているのでしょうか。

  • 処遇改善の継続:2022年に始まった看護職員処遇改善は、2024年の診療報酬改定で「看護職員処遇改善評価料」として制度化。給与水準は緩やかに改善傾向
  • タスクシフト・タスクシェアの推進:特定行為研修を修了した看護師が、従来は医師のみが行っていた一部の医療行為を実施可能に。看護師の専門性が拡大
  • DX・ICTの導入:電子カルテの高度化、AI問診システム、バイタルサインの自動記録など、テクノロジーによる業務効率化が進行中
  • 働き方改革:2024年4月施行の医師の働き方改革に伴い、看護師の業務範囲や夜勤体制にも変化が生じている

看護の日に考える|看護師のキャリアの未来

看護の日は、日頃の忙しさの中で忘れがちな「なぜ看護師になったのか」「これからどんな看護師になりたいのか」を振り返る良い機会です。

これからの看護師に求められるスキル

  • 高度な臨床判断力:特定行為研修を修了した看護師のニーズは今後ますます高まる。医師との協働の中で、看護師の判断で実施できる医療行為の範囲が拡大していく
  • 在宅・地域医療の知識:2025年問題(団塊世代が75歳以上に)を受け、在宅医療・訪問看護の需要が急増。地域包括ケアの中核を担える看護師が求められている
  • ICTリテラシー:遠隔看護(テレナーシング)、AIを活用したアセスメント支援、データに基づく看護計画の立案など、デジタル技術を使いこなす力
  • マネジメント力:看護管理者不足は深刻。チームリーダーシップ、人材育成、経営的視点を持った看護師は高い評価を受ける
  • 自己学習・キャリア開発力:認定看護師、専門看護師、特定行為研修、大学院進学など、キャリアアップの選択肢を主体的に活用する力

看護の日をきっかけにキャリアを見直す

忙しい毎日を過ごしていると、「今の働き方を続けていていいのだろうか」「もっと自分に合った場所があるのではないか」と感じることがあるかもしれません。看護の日は、そうした思いに向き合う良い機会です。

  • 入職した頃の自分は、どんな看護師になりたかったか
  • 今の職場で、自分の成長につながる経験ができているか
  • 3年後、5年後にどんな看護師でありたいか
  • 今のままで、そのビジョンに近づけるか

自問自答することで、現職で頑張る理由が明確になることもあれば、新しい環境にチャレンジする決意が固まることもあります。どちらも前向きな選択です。

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一般の方へ|看護師への感謝の伝え方

看護の日は、看護師だけの記念日ではありません。看護サービスを受けるすべての人が、看護の大切さを考える日でもあります。

入院中・通院中の場合

  • 「ありがとう」の言葉:看護師にとって最も嬉しいのは、シンプルな感謝の言葉です。「いつもお世話になっています」「あなたのおかげで安心できます」の一言が、看護師のモチベーションを支えています
  • 退院時のお礼の手紙:菓子折りよりも、心のこもった手紙が一番喜ばれます。具体的なエピソード(「夜中に何度もナースコールして申し訳なかったけど、嫌な顔ひとつせず対応してくれた」など)を添えると、看護師の心に残ります
  • 看護師の指示を守ること:薬を飲む、安静にする、リハビリに取り組む。患者さんが自分の健康管理に前向きでいることは、看護師にとって何よりの「感謝」です

看護師を身近に持つ家族の場合

  • 夜勤明けの家事を代わる:看護師の家族にとって、夜勤明けに温かいご飯が用意されていたり、洗濯が済んでいたりすることは大きな支え
  • 仕事の話を聴く:守秘義務の範囲内で、今日あったことを聴いてあげるだけで精神的な負担が軽くなる
  • 看護の日に「お疲れさま」のプレゼント:入浴剤、アロマグッズ、お気に入りのスイーツなど。金額ではなく「あなたの頑張りを知っている」というメッセージが大切

まとめ|看護の日は看護の価値を再確認する日

  • 看護の日:5月12日(ナイチンゲールの誕生日に由来)
  • 看護週間:5月12日を含む1週間(2026年は5/6〜5/12)
  • 全国各地でイベント開催:看護体験、健康相談、表彰式など
  • コロナ禍以降:看護師の社会的価値が再認識され、処遇改善が進行中
  • 看護師のキャリア:特定行為、在宅医療、ICT活用など、今後も活躍の場は広がる

看護の日をきっかけに、自分のキャリアや働き方を見つめ直してみてはいかがでしょうか。忙しい日常の中で立ち止まり、「この先どうありたいか」を考える時間は、決して無駄ではありません。5月病に悩む方は「看護師の五月病対策ガイド2026」もぜひあわせてお読みください。

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