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看護師の夜勤手当は、2交代制(16時間夜勤)で平均11,286円/回、3交代制の準夜勤で平均4,154円/回、深夜勤で平均5,490円/回です(日本看護協会 2025年病院看護実態調査)。ただしこれは全国平均であり、病院の種類・規模・地域によって5,000円〜20,000円以上の幅があります。「自分の夜勤手当は高いのか安いのか」を正確に判断するには、同条件の病院と比較する必要があります。この記事では2交代・3交代・病院タイプ別の夜勤手当データを網羅的に整理し、あなたの夜勤手当が相場と比べてどのレベルにあるかがわかるようにまとめました。
この記事でわかること
- 2交代・3交代それぞれの夜勤手当の全国平均と分布
- 大学病院・公立病院・民間病院・クリニック別の夜勤手当データ
- 夜勤手当が高い病院の特徴と、転職時の確認ポイント
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【2026年最新】夜勤手当の全国平均データ
まずは日本看護協会の最新調査データで全国平均を確認しましょう。以下は2025年度の病院看護実態調査結果(2026年3月公表)に基づく数値です。
3交代制の夜勤手当
- 準夜勤(16:30〜0:30頃):全国平均 4,154円/回
- 深夜勤(0:00〜8:30頃):全国平均 5,490円/回
- 月8回夜勤(準夜4回+深夜4回)の場合:月額合計 38,576円
準夜勤と深夜勤では1回あたり約1,300円の差があります。深夜勤のほうが身体的負担が大きく、労働基準法上の深夜割増(22時〜5時で25%増)の適用時間が長いため、金額が高く設定されています。
2交代制の夜勤手当
- 夜勤(16:30〜9:00頃、約16時間):全国平均 11,286円/回
- 月4回夜勤の場合:月額合計 45,144円
- 月5回夜勤の場合:月額合計 56,430円
2交代制は1回の拘束時間が16時間と長いですが、出勤回数が少なく済む(月4〜5回)ため、3交代制(月8回)と比較して月額合計はやや高くなる傾向です。月4回の2交代で45,144円、月8回の3交代で38,576円ですので、月額で約6,500円の差があります。
病院タイプ別の夜勤手当を徹底比較
全国平均はあくまで「全病院の平均」です。病院のタイプによって夜勤手当は大きく異なります。ここでは代表的な病院タイプごとにデータを整理します。
国公立病院(国立病院機構・都道府県立・市立)
- 2交代夜勤:12,000〜15,000円/回
- 3交代準夜勤:4,500〜6,000円/回
- 3交代深夜勤:6,000〜8,000円/回
国公立病院は給与体系が「俸給表」で規定されているため、夜勤手当も明確に定められています。国立病院機構では2交代夜勤1回あたり約13,000円、深夜勤で約7,500円が標準です。地方公務員としての身分を持つ県立・市立病院では、地域手当の有無によって差がありますが、全般的に民間平均を上回る水準です。
大学病院
- 2交代夜勤:11,000〜14,000円/回
- 3交代準夜勤:4,000〜5,500円/回
- 3交代深夜勤:5,500〜7,500円/回
国立大学法人の大学病院は国公立に準じた水準です。私立大学病院は大学法人の経営状態により差があり、慶應義塾大学病院や順天堂大学病院など大手は高めですが、地方の私立大学病院では全国平均を下回るケースもあります。大学病院は教育機関としての役割があるため、教育・研究に関連する手当が別途支給される場合があります。
民間総合病院(300床以上)
- 2交代夜勤:10,000〜13,000円/回
- 3交代準夜勤:3,500〜5,000円/回
- 3交代深夜勤:5,000〜7,000円/回
民間病院は経営母体によって大きな差があります。大手医療法人グループ(徳洲会、IMSグループ、上尾中央医科グループ等)は全国平均以上の夜勤手当を提示しているケースが多いです。一方、独立系の中小病院では全国平均を下回る場合もあります。求人票に記載の「モデル年収」から夜勤手当を逆算して確認しましょう。
民間中小病院(100〜299床)
- 2交代夜勤:8,000〜11,000円/回
- 3交代準夜勤:3,000〜4,500円/回
- 3交代深夜勤:4,000〜6,000円/回
中小規模の民間病院では夜勤手当が全国平均を下回るケースが目立ちます。経営体力の問題で手当を引き上げにくいことが主な理由ですが、人材確保のために夜勤手当を高めに設定している病院もあります。「夜勤手当が高い中小病院」は人手不足の裏返しである可能性もあるため、離職率や夜勤の実態も確認しましょう。
クリニック(有床診療所・19床以下)
- 夜勤(当直):15,000〜25,000円/回
- オンコール待機:1,000〜3,000円/回
有床クリニックの夜勤は看護師1〜2名体制が多く、責任の重さから手当が高めに設定される傾向があります。ただし「夜勤」というよりも「当直」の形態で、仮眠ありの場合とナシの場合で実態が異なります。美容クリニックは基本的に日勤のみで夜勤はありません。
夜勤手当に含まれるもの・含まれないもの
夜勤手当の金額を比較する際に注意すべきなのが、「何が含まれているか」です。病院によって定義が異なるため、同じ「夜勤手当11,000円」でも実質的な内容が違う場合があります。
法定の深夜割増賃金との関係
労働基準法は22時〜5時の労働に対して25%以上の割増賃金を義務付けています。これは「深夜割増賃金」であり、各病院が独自に設定する「夜勤手当」とは別物です。
- パターンA(別途支給型):夜勤手当11,000円 + 法定深夜割増が別途支給される → 実質的な夜勤手当は11,000円+α
- パターンB(込み型):夜勤手当11,000円に法定深夜割増が含まれている → 手当の金額は高く見えるが、法定分を差し引いた「純粋な病院独自の手当」は少ない
求人票や給与規程で「夜勤手当に深夜割増を含む/含まない」を必ず確認してください。この違いだけで月額1〜2万円の差が生まれることがあります。
時間外手当(残業代)との関係
夜勤で残業が発生した場合(例:日勤からの申し送りが長引いて夜勤の開始が遅れた、夜勤中に緊急入院が重なって定時に終われなかった等)、時間外手当が別途支給されるべきです。しかし一部の病院では「夜勤手当に含まれる」として時間外手当を支給しないケースがあります。これは労働基準法違反ですので、夜勤の残業が常態化している場合は労基署への相談も検討しましょう。
夜勤手当が高い病院の5つの特徴
夜勤手当が相場より高い病院には共通の特徴があります。転職活動で高夜勤手当の病院を探す際の参考にしてください。
特徴1:救急指定病院(二次救急以上)
救急指定病院、特に二次救急・三次救急の指定を受けている病院は、夜間の患者対応が多く、夜勤の業務負荷が高いため、手当を高めに設定する傾向があります。救急外来や ICU/HCU配属の看護師には、夜勤手当に加えて「救急手当」「特殊勤務手当」が別途支給されるケースもあります。
特徴2:夜勤専従制度がある病院
夜勤専従ナースを置いている病院は、専従者向けの手当を高く設定しています。夜勤専従の場合、1回あたり15,000〜25,000円、月9〜10回の夜勤で月額15万〜25万円の夜勤手当が支給されるケースがあります。基本給と合わせると年収500〜600万円に達する場合もあり、「夜勤で稼ぎたい」人にとっては有力な選択肢です。
特徴3:離職率が高い病院(注意が必要)
離職率が高く人材確保に苦戦している病院では、求人の魅力度を上げるために夜勤手当を高く設定していることがあります。夜勤手当の金額だけを見ると魅力的ですが、「なぜ手当を高くしないと人が集まらないのか」を冷静に考えるべきです。職場環境、人間関係、残業の実態を面接時に確認しましょう。
特徴4:公立・公的病院(給与テーブルが明確)
前述のとおり、国公立病院や日赤・済生会等の公的病院は給与テーブルが公開されており、夜勤手当も透明性が高いです。「入職後に聞いていた額と違った」というトラブルが起きにくいのもメリットです。
特徴5:近隣に競合病院が多いエリア
複数の病院が競合するエリア(都市部の医療集積地区)では、看護師の争奪戦が起きるため、夜勤手当を含む給与条件が高くなる傾向があります。逆に、地域唯一の病院(競合がない)では、条件を上げるインセンティブが働きにくい場合があります。
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夜勤手当の年収への影響|月4回と月8回でいくら違う?
夜勤手当は年収に大きく影響します。具体的なシミュレーションで確認しましょう。
2交代制のシミュレーション
- 月4回夜勤:11,286円 × 4回 × 12ヶ月 = 年間 541,728円
- 月5回夜勤:11,286円 × 5回 × 12ヶ月 = 年間 677,160円
- 差額:月1回の夜勤増で年間 135,432円の差
3交代制のシミュレーション
- 月8回(準夜4+深夜4):(4,154×4 + 5,490×4) × 12 = 年間 462,912円
- 月6回(準夜3+深夜3):(4,154×3 + 5,490×3) × 12 = 年間 347,184円
- 差額:月2回減で年間 115,728円の差
夜勤回数を月2回減らすと年間約12万円の減収です。これは無視できない金額ですが、心身の健康や生活の質とのトレードオフです。「夜勤を減らしたいが収入は下げたくない」場合は、基本給が高い職場への転職や、資格取得による手当増で補う戦略が有効です。
まとめ|夜勤手当の相場を知って賢い選択を
看護師の夜勤手当は病院タイプ・規模・地域で大きく異なります。全国平均のデータを把握したうえで、自分の病院の夜勤手当が相場と比べてどの位置にあるかを確認しましょう。
夜勤手当が相場より低い場合、まずは病院に改善を求め、それでも変わらなければ条件の良い職場を探すことも選択肢です。夜勤は看護師のキャリアにおいて大きな負担ですが、その負担に見合った報酬を得ることは当然の権利です。自分の夜勤の価値を正しく評価し、納得のいくキャリア選択につなげてください。
夜勤手当が上がらない構造的な問題について詳しく知りたい方は「看護師の夜勤手当はなぜ上がらない?」をご覧ください。夜勤を減らしつつ年収アップを目指す方は「看護師の年収を100万円上げる5つの方法」も参考になります。



