「学校ではできていたのに、現場に出たら何もできない」「看護師になりたかったのに、毎日怒られてばかり」「患者さんの前に立つのが怖い」。新人看護師のリアリティショックは、理想と現実の差にぶつかって、自信を失う状態です。
これは、あなたが看護師に向いていない証拠とは限りません。厚生労働省の新人看護職員研修ガイドラインでも、基礎教育で学んだ内容と、臨床で求められる実践能力との間にはギャップがあることを前提に、新人支援を設計しています。
ギャップが起こりやすい場面
| 場面 | 起こりやすい不安 |
|---|---|
| 多重課題 | 何から優先すべきかわからない |
| 報告 | 何をどこまで伝えればよいかわからない |
| 技術 | 採血・点滴・急変対応が怖い |
| 人間関係 | 先輩に質問できない、怒られる |
| 患者対応 | 説明、家族対応、苦情が怖い |
| 生活 | 夜勤、早出、残業で体力がもたない |
最初から全部を一人でできる新人はほとんどいません。できない項目を「自分の欠点」として抱え込むより、どの場面で詰まるのかを分けて、練習・相談・環境調整に落とし込みます。
辞める前に確認したい研修体制
新人看護職員研修は2010年4月から努力義務とされ、病院等の開設者は、新たに業務に従事する看護師等が研修を受けられるよう努めることが求められています。研修の形は職場によって違いますが、プリセプターシップ、エルダー制、メンターシップ、チーム支援型などがあります。
次のことを確認してください。
- 到達目標はどこにあるか
- できていない技術を再練習できる場があるか
- プリセプター以外の相談先があるか
- 夜勤開始前の評価基準があるか
- 失敗した時の振り返りが人格否定になっていないか
