【看護師 適性】看護師の適性がある人とない人の特徴とは?適性別のおすすめの職場についてもご紹介!

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看護師をしていると、ふとした時に「自分は看護師に向いていないのでは?」と考えることも多くあります。また、まわりから「看護師に向いていない」といわれて疑心暗鬼になってしまうことも。看護師の中には、こんな悩みを持っている方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、看護師の適性がある人とない人の特徴や、適性別のおすすめの職場についても詳しく解説していきます。看護師に向いているかどうかわからないと悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

看護師の適性がある人の特徴とは?

無料写真 病院の看護師のポートレート

まずは、看護師の適性がある人の特徴について解説していきます。自分に当てはまっているかチェックしてみましょう。

協調性がある人

看護師は、医療チームや患者、その家族と緊密に連携しながら仕事を進めるため、協調性が重要な特徴です。適性のある看護師は、協力的でチームプレーヤーとしての役割を理解し、他のメンバーと協力して効果的なケアを提供する能力を持っています。

体力も精神力もタフな人

看護師の仕事は、長時間の立ち仕事や急患の応対、身体的な負荷の高い状況でのケアが求められるため、体力と精神力が重要です。適性のある看護師は、適切な休息や健康管理を行いながら、激しい勤務状況でも耐え抜く強さを持っています。

責任感が強い人

看護師は患者のケアにおいて非常に重要な役割を担い、その責任は大きいです。適性のある看護師は、患者の安全や福祉を最優先に考え、責任感を持って適切なケアを提供することができます。

向上心がある人

医療は常に進化しており、新しい技術や知識が続々と登場しています。適性のある看護師は、常に学び続け、専門知識やスキルを向上させるための向上心を持っています。自己成長を重視し、最新の医療情報に敏感に反応します。

世話をすることが好きな人

看護師は患者の日常生活のサポートやケアを提供する役割を担います。適性のある看護師は、他人の世話をすることが好きで、人々の健康と幸福に貢献することにやりがいを感じます。他人への思いやりや支援を大切にします。

<看護師・ナースのリアルな声>あなたは看護師の適性があると思いますか?

看護師の適性がない・向かないと言われる人の特徴とは?

それでは、看護師としての適性がない、もしくは向かないといわれる人の特徴をご紹介します。

生活リズムを大切にする人

看護師は、夜間や週末、祝日など患者の状態に関わらず24時間体制で働くことが求められます。不規則なシフトや急な変則勤務が必要なため、生活リズムを重視する人には適していない場合があります。

看護師の仕事は患者の状態や緊急性に応じて柔軟に対応する必要があり、生活のリズムを保つことが難しいこともあります。

1人でコツコツと働きたい

看護師の仕事はチームでの連携やコミュニケーションが欠かせないため、孤独になることは少ないです。患者の状態に応じて他のスタッフと連携しながらケアを進める必要があります。一人で静かな環境で作業することを好む人には適性がないかもしれません。

看取ることを嫌う

看護師は、病気や怪我で苦しむ患者のケアを行う役割を担っています。しかし、患者の死や看取りに対する感情や経験を嫌う人にとっては、看護師の職業は適していないかもしれません。看護師は患者やその家族の精神的なサポートや安心感を提供する重要な役割を担いますが、この中には看取りも含まれます。

疲れからすぐに体調を崩す

看護師の仕事は、身体的にも精神的にも非常に負担がかかるものです。長時間立ちっぱなしや重いものの持ち運び、急な状況への対応などで疲れがたまりやすいため、すぐに体調を崩す人は、看護師としての適性が低いとされます。体力を維持し、長期間にわたって適切なケアを提供するための健康状態を維持することが重要です。

これらの特徴は、看護師に向かないと言われる一般的な要因ですが、個人の適性はこれらに限らず、さまざまな要因に影響されます。人は多様な特性を持つため、個人の適性は環境や経験、教育、個人の成長によっても変化する可能性があります。また、適性を判断する際には、総合的な視点から評価することが重要です。

<看護師・ナースのリアルな声>看護師に向いていないと感じたことはありますか?それはどんな理由ですか?

適性がなくても看護師になれる?

仕事の中で、「もしかしたら自分には看護師は向いていないのかもしれない」と思う瞬間は、誰にでも訪れるものです。しかし、それが決定的に向いていないと判断する前に、看護師になろうと思ったきっかけを振り返ることが大切です。

看護師を目指した動機は、おそらく単純に「お金が稼げるから」というようなものではないはずです。大抵は、身近な人が看護師であったり、物語や体験から湧き上がる憧れや尊敬がきっかけとなっています。看護師は、患者のケアを通じて生まれるやりがいや喜びが、本当の意味で看護師に向いていると感じる要因です。

また、適性は人それぞれ異なるため、自身の強みや興味を活かせる職場を見つけることが大切です。どのような業務や環境で自分が適性を発揮できるかを検討し、最適な看護師の道を選ぶことが重要です。

<看護師・ナースのリアルな声>看護師に向いていないと感じたことのある人は、なぜ看護師を続けることができましたか?

適正別のおすすめの職場をご紹介

無料写真 笑顔のアジアの医師、皮膚科医の画像は、白い背景の上に医療制服を着て立って、健康な肌とカメラでかわいいポーズを示しています。

看護師の適性は人それぞれです。もちろん適性がないから看護師として活躍できないというわけではありません。そこで、適正別にどんな職場が合っているかご紹介していきます。

生活のリズムを安定させたい

生活リズムを安定させるためには、夜勤がなく定時での勤務が可能な職場が適しています。そのような方は、地域の保健センターや地域包括支援センター、企業看護師として企業内で従業員の健康管理や予防活動を担当する仕事もおすすめです。

1人でコツコツと働きたい

1人でコツコツと作業することが好きな方には、独自の作業や専門性を活かせる環境が適しています。研究機関や研究所、フリーランスの看護師で訪問看護を行うなど、独立した看護師として活動するのがおすすめです。

患者の看取りを見るのがつらい

患者の看取りを見ることがつらい方には、そのような機会がない職場を選ぶのが大切です。急性期や回復期の病棟はそのような機会がないのでおすすめです。

患者の回復を見るのがやりがいに感じる

患者の回復を見ることにやりがいを感じる方には、患者の健康状態の改善をサポートする仕事が適しています。病院のリハビリテーション部門や訪問看護ステーションなど、患者の回復状況をじかに目の当たりにしながら、支援する職場がおすすめです。

高齢の方との関係構築が得意

高齢者との関係構築が得意な方には、高齢者向けのケアやサービス提供が適しています。特別養護老人ホームや介護施設、デイサービスセンターなど高齢者の日中の活動やケアをサポートするため、高齢者とのコミュニケーションを重視した仕事がおすすめです。

同じルーティンで働きたい

同じルーティンで働きたい方には、予測可能で安定した勤務が可能な職場が適しています。ルーティンワークが多いクリニックや検査センター、診断施設などは予測可能なスケジュールで働ける職場です。

向上心を持って働きたい

向上心を持って働きたい方には、自己成長やスキルアップが期待できる環境が適しています。最新の医療技術や研究に触れる機会が多い大学病院や総合病院、看護学生の指導や教育を通じて、自身の専門知識を深めることができる教育機関や看護学校がおすすめです。

出産や育児の経験を活かしたい

出産や育児の経験を活かしたい方には、マタニティや小児科、育児支援に関連する職場が適しています。妊婦のケアや出産のサポートをするマタニティクリニック、小児科クリニックで小児患者への看護や親子教育、育児相談に携わるのもおすすめです。

事務業務もやってみたい

看護業務以外の事務業務も経験したい方には、事務と看護を融合させた職場が適しています。医療機関の事務や、健康相談業務や保険に関連する事務業務を担当する、保険会社の健康相談窓口なども看護の知識を活かすことができます。

子ども好き

子ども好きな方には、小児科や幼児教育関連の職場が適しています。小児患者への看護やコミュニケーション、幼児の健康管理やケア、教育支援を通じて、子どもたちと触れ合うことができます。

これらの職場選びのポイントを参考にし、自身の適性や志向に合った職場を見つけることで、充実した看護師としてのキャリアを築くことができるでしょう。また、適性や志向は人それぞれ異なるため、自分に最適な職場を見つけるためには、自己分析や試行錯誤も大切です。

<看護師・ナースのリアルな声>今の職場は自分に合っていますか?その理由も教えてください

看護師に求められるスキル

無料写真 幸福元気な年配の女性と男性がリビングエリアで健康診断相談を受けている女性介護者看護師医師と話しているナーシングホームのリビングルームに座っている老夫婦との介護者

最後に、看護師に求められるスキルをご紹介していきます。看護師として長年活躍するためには、必要なものになりますので、皆さんも習得を目指してみましょう。

コミュニケーション能力

看護師にとってコミュニケーション能力は最も重要なスキルの一つです。患者やその家族と効果的にコミュニケーションを取ることで、患者の状態や感情を理解し、適切なケアを提供することが可能となります。また、医療チームとの円滑なコミュニケーションは、患者の状態を適切に共有し、連携を図る上で不可欠です。

聴く力

患者や家族の意見や感情を真摯に受け止めることで、信頼関係を築き、適切なケアを提供する基盤となります。

明確かつ適切な伝達

複雑な医療情報をわかりやすく説明する能力や、的確な指示を与える能力が求められます。

判断力

看護師は、急変する患者の状態や緊急事態に即座に適切に対応する能力が求められます。状況を的確に判断し、適切な行動を選択することが重要です。

緊急時の冷静な対応

ストレスの高い状況でも冷静に判断し、適切な処置や対応を行う能力が求められます。

優先順位の設定

複数のタスクや患者のケアを同時に扱う際に、状況や緊急度に応じた優先順位を設定する判断力が必要です。

観察力精神的な強さ

看護師は患者の状態を適切に把握するために高い観察力が求められます。患者の微妙な変化や異常をいち早く察知し、適切なケアを提供する能力が重要です。

身体的な観察

患者の体温、脈拍、血圧、呼吸などの身体的な変化を的確に観察し、異常を検出する能力が必要です。

非言語的な観察

患者の表情や態度、発声から感情や状態を読み取る能力が重要です。

精神力

看護師に求められる重要なスキルの1つとして、精神的な強さが挙げられます。看護師は身体的・精神的に大きな負担やストレスを伴う状況で働くため、精神的な強さが必要とされます。

ストレス耐性と抱える負担への対処

看護師は、患者の痛みや苦しみ、死と向き合うことがあります。このような状況で感情的な負担がかかるため、ストレス耐性が求められます。困難な状況でも冷静に判断し、適切に対応するためには、心の強さが不可欠です。

自己管理とリフレッシュ

看護師は長時間勤務や急なシフト変更、多くの責任を担うため、自己管理が重要です。適切な休息やリフレッシュの方法を見つけ、心身の健康を維持することで、継続的に高いパフォーマンスを発揮することができます。

これらのスキルは、看護師が患者に適切なケアを提供し、医療チームと協力して効果的な治療を行うために不可欠なものです。また、これらのスキルを日常の実務で磨き、継続的な学習と実践を通じて向上させることが求められます。

<看護師・ナースのリアルな声>あなたが看護師として一番気を付けていることは何ですか?

まとめ

この記事では、看護師の適正について解説してきました。

仕事の適性や向き不向きは個人によって異なります。看護師に向いているかどうかは、一概に判断できるものではありません。仕事を通じて「自分は看護師に向いていないのかも」と感じる瞬間は、多くの人にとって自然なものです。しかし、その瞬間が決定的なものかどうかを判断する前に、看護師を目指したきっかけや動機を振り返ることが重要です。

適性や向き不向きは、自身の強みや興味、志向によって異なります。看護師の仕事も多岐にわたり、それぞれの分野や環境で適性を発揮できる場面があります。適性を考慮しつつ、自分に合った職場や分野を選択することが重要です。

自身の動機や目指す目標、適性をしっかりと見つめなおし、それに基づいて自分に合った道を選ぶことが大切です。自分が本当に成し遂げたいことや向き合いたい価値観を見つけ、それに向かって充実したキャリアを築いてみてください。

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