2 型糖尿病の関連図は「インスリン抵抗性」と「インスリン分泌低下」から、高血糖 → 3 大合併症 → 看護問題への分岐構造として整理できます。本記事では教科書レベルの関連図を、実習記録でそのまま使える形に構造化しました。
病態の 2 大根本原因
- インスリン抵抗性:肥満・運動不足・加齢で細胞のインスリン感受性低下
- インスリン分泌低下:膵 β 細胞疲弊で分泌能力が低下
→ どちらも共通して 血中ブドウ糖が細胞内に取り込まれない 状態を作る
高血糖から派生する症状
- □ 口渇・多飲・多尿(浸透圧性利尿)
- □ 体重減少(タンパク・脂肪異化亢進)
- □ 易疲労感(細胞内エネルギー不足)
- □ 易感染(免疫機能低下)
- □ 創傷治癒遅延(血流障害 + タンパク代謝異常)
3 大合併症(細小血管障害)
| 合併症 | 機序 | 看護観察 |
| 糖尿病性網膜症 | 網膜毛細血管瘤 → 増殖性病変 | 視力低下・飛蚊症 |
| 糖尿病性腎症 | 糸球体基底膜肥厚 → 微量アルブミン尿 | 浮腫・尿量減少・Cr 上昇 |
| 糖尿病性神経障害 | 神経虚血 + 糖代謝異常 | 下肢シビレ・感覚低下・起立性低血圧 |
大血管障害
- 脳梗塞(頸動脈 / 脳動脈)
- 虚血性心疾患(冠動脈)
- 末梢動脈疾患(PAD、下肢閉塞性動脈硬化症)
検査値と基準
| 項目 | 正常 | 糖尿病型 |
| 空腹時血糖 | <110 mg/dL | ≥126 mg/dL |
| HbA1c | <5.6% | ≥6.5% |
| 随時血糖 | <140 mg/dL | ≥200 mg/dL |
| OGTT 2h | <140 mg/dL | ≥200 mg/dL |
よく問われる NANDA-I 看護診断
- 非効果的健康自主管理(セルフマネジメント不十分)
- 血糖不安定リスク状態
- 末梢組織灌流障害(下肢血流低下)
- 感染リスク状態
- 知識不足(食事療法・フットケア)
- 不安(合併症への恐怖)
看護計画(OP・TP・EP)
観察計画(OP)
- 血糖値・HbA1c・尿糖・ケトン体
- 症状(多飲多尿・体重変化・倦怠感)
- 下肢の視診・触診(胼胝・潰瘍・足背動脈)
- 服薬アドヒアランス
- 食事摂取量・運動状況
援助計画(TP)
- 血糖測定の手技指導
- インスリン自己注射の手技確認
- 食事療法の調整・管理栄養士と連携
- フットケア(爪切り・胼胝ケア)
- 低血糖時の対応用品準備(ブドウ糖)
教育計画(EP)
- 疾患・合併症の理解促進
- 食品交換表の使い方
- 運動療法の強度と頻度(中強度 150 分/週)
- シックデイルールの説明
- 定期受診の重要性
関連図の書き方(実習記録向け)
- 中央に「高血糖」を置く
- 上に原因(インスリン抵抗性・分泌低下)
- 下に結果(3 大合併症・大血管障害・急性合併症)
- 右に症状・検査値
- 左に看護問題・診断
- 矢印で因果関係を明示
FAQ
Q1: 1 型糖尿病との関連図の違いは?
A. 1 型は自己免疫機序で β 細胞破壊が根本原因、関連図も「インスリン欠乏」を中心に描きます。2 型との最大の違いは「インスリン抵抗性の有無」。
Q2: ケトアシドーシスは関連図に入れる?
A. 2 型でも感染・ストレスで DKA 発症リスクあり。急性合併症枠として下方に配置します。
Q3: 関連図は A3 サイズで足りる?
A. 個別性を深く書く場合は A3 推奨。A4 だと要素を絞る必要があります。
まとめ
- 中心は「高血糖」、上に原因 / 下に結果の構造
- 3 大合併症 + 大血管 + 急性合併症の 5 分岐
- NANDA 診断 6 つを押さえれば看護計画が立てやすい
- A3 サイズで矢印を整理すると読みやすい


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