看護職員処遇改善評価料(通称:処遇改善手当)は、看護職員の賃上げを目的として 2022 年 10 月に創設された診療報酬項目です。対象病院の全看護職員に対して月額平均 1.2 万円(全産業平均比較ベース)の賃上げ原資として支給されます。本記事では 2025 年時点の制度概要と、自分が対象者かどうかの確認方法を整理します。
制度の基本情報(2025 年版)
| 項目 | 内容 |
| 開始時期 | 2022 年 10 月 |
| 支給目安 | 月額 12,000 円程度(実額は医療機関により差) |
| 対象職種 | 看護師・准看護師・保健師・助産師(事務職や介護職は原則対象外) |
| 対象病院 | 救急搬送件数 200 件 / 年以上、三次救急、周産期母子医療センター等 |
| 使途 | 3 分の 1 以上はベースアップ(基本給・手当の恒常的引上げ) |
対象病院の条件
- 救急搬送受入件数 年 200 件以上
- または、 三次救急医療機関
- または、 周産期母子医療センター(総合・地域)
- 届出を提出し施設基準を満たす医療機関
対象になりやすい勤務先
- 大学病院本院・ブランチ
- 都道府県立・市立の基幹病院
- 地域医療支援病院の中核
- 総合周産期母子医療センター
対象外となるケース
- クリニック・有床診療所(救急搬送件数要件未達)
- 療養型病院で救急受入なし
- 介護保険施設(特養・老健)の常勤
- 訪問看護ステーション(別途訪問看護ベースアップ評価料あり)
自分が受給しているか確認する 3 つの方法
- 給与明細の項目名:「処遇改善手当」「看護処遇改善」「ベースアップ」等の名称をチェック
- 人事担当に直接確認:2022 年 10 月以降の賃金改定通知を照会
- 就業規則の閲覧:賃金規定に「処遇改善評価料を原資とする」旨の記載があるか
よくある誤解
- ✗「転職すれば自動で付く」→ 対象病院に勤務しないと付きません
- ✗「夜勤手当とは別枠」→ 正確には別枠ですが医療機関によっては既存手当を「処遇改善」に振替えるケースあり
- ✗「ボーナス込みで月 1.2 万円」→ 本来は月額ベース、ボーナス計上は医療機関の運用差
- ✗「看護補助者は全員対象」→ 2024 年改定で看護補助体制充実加算が別途設定、本評価料とは別
2026 年に向けた動向
2024 年 6 月の賃上げ特例により、既存の看護職員処遇改善評価料に上乗せでベースアップ評価料(初年度 +2.5%、翌年度 +2%)が創設されました。2026 年改定でさらなる上乗せが議論されており、現在の月額 1.2 万円は基準値として維持される見込みです。
FAQ
Q1: パート・非常勤でも対象ですか?
A. 常勤換算で算定されるため、週所定労働時間に応じて按分支給されます。週 20 時間勤務なら約 6,000 円程度が目安。
Q2: 給与明細に「処遇改善」項目がない場合は?
A. 基本給に組み込まれている可能性があります。2022 年 10 月前後の基本給改定通知を確認してください。
Q3: 対象病院に転職すると必ず支給されますか?
A. 対象病院でも内部運用により支給有無・金額が異なります。求人票の「処遇改善手当あり」や面接での確認が重要。
まとめ
- 2022 年 10 月開始、看護職員限定、月額平均 1.2 万円
- 救急搬送 200 件 / 年 or 三次救急 or 周産期センターが対象
- 給与明細・人事確認・就業規則で受給有無をチェック
- 2024 年以降のベースアップ評価料で実額はさらに増加傾向


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