看護師のキャリアでインシデントを経験しない人はいません。問題はその後の立ち直り方。自責感を引きずって退職に至るケースも多い。本記事で立ち直り方を整理します。
インシデント直後に必要な対応
1. 患者さんの安全確認
まず患者さんのバイタル・意識・症状を確認。医師への報告と処置。
2. 報告書作成
事実経過を時系列でまとめる。隠さない、言い訳しない。
3. 家族への説明同席
師長・医師と共に家族説明へ。謝罪より事実と今後の対応を明確に。
4. 再発防止策の検討
個人ミスに見えても、システム要因(人員不足・業務手順)が大半。個人責任に矮小化しないことが重要。
自責感への 5 ステップ
STEP 1: 感情を言語化する
信頼できる同僚・プリセプター・家族に話す。感情を抱え込まない。
STEP 2: システム要因を見つめる
「なぜ発生したか」を個人ではなくシステム目線で分析。自分の責任は部分的である事実を認識。
STEP 3: 具体的な再発防止策を立てる
行動レベルの対策を 3 つ書き出す(ダブルチェック徹底、メモ習慣、etc)。
STEP 4: 時間をかけて回復させる
2 週間〜1 ヶ月は心の揺れがあって当然。業務を通常通りこなしながら徐々に自信を取り戻す。
STEP 5: 必要なら専門家へ
不眠・食欲不振・出勤時の動悸が 1 ヶ月以上続くなら心療内科受診。PTSD 傾向は早期介入が重要。
やってはいけないこと
- 隠蔽・報告遅延(事態悪化)
- 一人で抱え込む(うつ発症リスク)
- 完全自責化(システム問題を見逃す)
- 勢いで退職(冷静判断できない時期)
職場が原因の場合
以下のケースは個人より職場要因が大:
- 慢性的な人員不足で業務量過大
- 教育不足で新手技を任された
- 申し送りシステムの不備
- インシデント時に個人を晒し上げる文化
これらが改善されない職場は、自責感から脱却するには環境変更が有効です。
転職を考えるタイミング
- インシデント後のメンタル不調が 2 ヶ月以上続く
- 職場のサポート体制が欠如している
- 同種のインシデントが組織的に繰り返されている
- 業務継続に恐怖を感じる
まとめ:インシデント = 成長の機会
プロフェッショナルはインシデントから学ぶことで強くなります。自責感は自然な感情ですが、そこで止まらずシステム改善と自己成長に繋げることが大切です。
よくある質問
Q. インシデントで免許取消になる?
A. 重大な医療事故でかつ悪質な場合のみ。通常のインシデントでは、看護師免許そのものに影響はありません。
Q. インシデント歴は転職時に不利?
A. 通常は履歴書に書く必要なし。看護師の転職市場ではインシデント経験を問われることは稀。
Q. 家族への説明が怖いです
A. 1 人で行かない。師長・医師と共に、事実と今後の対応を誠実に伝える。謝罪に終始せず、再発防止策を示す方が信頼回復につながります。


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