退職を師長に伝える瞬間は退職プロセス全体で最大のストレスポイント。切り出し方ひとつで、円満退職にも泥沼にもなります。
結論: 退職を切り出す 5 原則
- 話す相手は直属の師長のみ、同僚に先に言わない
- 場所は師長室 or 会議室、ナースステーションは NG
- 時間は業務後、30 分以上確保
- タイミングは希望退職日の3 ヶ月前(次年度シフト作成前)
- 理由はポジティブに、批判・愚痴は厳禁
退職を切り出すベストタイミング
| 退職希望 | 切り出し時期 | 理由 |
| 3 月末 | 前年 11 月 | 次年度シフト作成前 |
| 7 月末 | 4-5 月 | 夏季シフト作成前 |
| 12 月末 | 9-10 月 | 年末年始シフト前 |
切り出し方の例文(基本)
師長、お疲れ様です。
少しお時間いただけますでしょうか。
実はご相談がありまして、
○月末で退職させていただきたいと考えております。
3 年間、大変お世話になりました。
○○の経験を積ませていただき、
次のステップとして △△ に挑戦したく、
この決断に至りました。
引き継ぎは責任を持って進めますので、
ご相談させてください。
理由別の伝え方
転職(ポジティブ理由)
「新しい分野の経験を積みたい」「専門看護師資格を取りたい」「より急性期/慢性期で経験したい」— キャリア前向き系は最強。
家庭事情
「配偶者の転勤」「親の介護」「妊娠出産」— 引き止めにくく師長の理解も得やすい。
体調不良
「体調を崩しがちで、長く続けるのは難しい」— 具体的な病名までは言わなくてよい。
人間関係
「スキル面で次のステップに」と言い換える。人間関係を直接伝えるのは師長への非難と受け取られNG。
NG 言動 10 選
- 同僚に先に話す(噂がすぐ師長に届き関係悪化)
- LINE・メールで伝える(礼儀違反)
- 忙しい夜勤中に切り出す(タイミング最悪)
- 「辞めたいです」と相談調で切り出す(引き止められる)
- 理由に「給料安い」「人間関係」と直接言う
- 「次の職場決まっています」と早々に告げる(嫉妬の火種)
- 転職先名を言う(後日トラブル)
- 「もう決めたので」と高圧的に
- 「皆に迷惑かける」と謝罪しすぎ(つけこまれる)
- 退職届を最初の面談で提出する(順序違反)
引き止めパターンと対処
情に訴える「あなたに辞められると困る」
「申し訳ありませんが、家族と熟慮した結果です」で毅然と。
条件提示「給料上げる」「配置換え考える」
「お気持ちは嬉しいですが、退職理由は条件ではありません」で断る。
脅し「次年度シフトもう作ったのに」
「就業規則に則り十分な期間前に伝えています」で反論。
時間稼ぎ「もう少し考え直して」
「決意は固まっています。〇月末での退職で進めさせてください」で期日確定。
退職が受理されない時
- 民法 627 条:申し出から 2 週間で退職成立(無期雇用)
- 退職届を内容証明郵便で送付すれば証拠残る
- 労基署相談 or 退職代行利用
師長に伝えた後の振る舞い
- 同僚への報告は師長の許可後
- 業務態度は退職決定前と同じ、手を抜かない
- 引き継ぎは積極的に、退職のダメ押しになる
- 愚痴・不満は口外しない、SNS にも書かない
師長が退職届を受理しない心理
- 自分の評価が下がる(部下が辞めるのは師長責任)
- 病棟運営の穴埋めが大変
- 個人的な親しみ
- → いずれも自分の退職決定を変える理由にはならない
まとめ
退職を師長に伝えるのは、段取り 7 割・本音 3 割の心理戦。ポジティブ理由+毅然とした態度+十分なリードタイムで、円満退職できます。情に流されず、自分のキャリアを優先しましょう。


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