神奈川県平塚市に位置する湘南平塚看護専門学校は、90年以上の歴史を持つ伝統校でありながら、最新の医療技術に対応した実践的な教育を提供する看護専門学校です。充実した実習体制と高い就職実績を誇り、神奈川県内の医療を支える多くの看護師を輩出してきました。
この記事では、当校の教育理念に加えて基本情報や入試対策などについて詳しく紹介していきます。
どこの看護学校がいいか悩んでいる方にとって、学校選びの参考になる情報が満載です。
この記事で分かること
- 教育理念と充実した実習体制、90年以上の伝統に基づく確かな教育力について
- 2024年度入学試験の詳細情報と年間120万円の学費、各種奨学金制度について
- 98.7%を誇る就職率と手厚い就職支援体制について
この記事を読んでほしい人
- 看護師としての確かなキャリアを築きたい高校生・社会人の方へ
- 実践的な臨床実習と充実した学習支援体制を求めている方へ
- 神奈川県内での就職を視野に入れている方へ
湘南平塚看護専門学校の基本的概要
当校は1931年の創立以来、時代の変化に応じた教育改革を重ねながら、一貫して質の高い看護教育を提供してきました。地域医療への貢献と、人間性豊かな看護実践者の育成を理念に掲げ、確かな実績を築いています。
ここでは、基本情報や教育理念、特徴について詳しく紹介していきます。
学校の基本情報
当校は神奈川県平塚市に位置し、JR平塚駅から徒歩10分という好アクセスを誇ります。看護学科（3年課程）には各学年80名の定員があり、少人数制できめ細やかな指導を実現しています。取得できる資格は看護師国家試験受験資格です。加えて、選択制で保健師課程の受験資格も得ることができます。
2024年度からは新たに認定看護師教育課程も開設され、より幅広いキャリアパスを提供しています。また、医療現場での実践力を重視し、最新のシミュレーション設備を完備した実習室や、24時間利用可能な図書室など、充実した学習環境を整えています。
教育理念と特色
当校は「人間性豊かな看護実践者の育成」を理念に掲げ、確かな専門知識と技術の習得、そして高い倫理観の醸成を目指しています。特に重視しているのが、地域医療への貢献意識の向上です。
平塚市を中心とした地域医療機関との密接な連携により、地域の特性を理解し、実践的な看護スキルを身につけることができます。さらに、国際化する医療現場に対応するため、英語による医療コミュニケーション教育も導入しています。
教育課程では、基礎的な医学知識から高度な看護技術まで、段階的に学習を深められるカリキュラムを構築しています。また、個々の学生の学習進度に合わせた個別指導体制を整え、全ての学生が確実に知識と技術を習得できるよう支援しています。
学校の歴史と実績
1931年の創立以来、当校は神奈川県の看護教育の中心的存在として発展してきました。戦後の看護教育制度の確立期には、いち早く新制度に対応し、質の高い看護教育を提供してきました。1960年代には現在の校舎を建設し、最新の教育設備を整えました。
1980年代には、いち早くコンピュータを導入した看護教育を開始し、時代の先端を行く教育を実践してきました。2000年代に入ってからは、シミュレーション教育の導入や、電子カルテ実習の実施など、常に最新の医療技術に対応した教育を展開しています。
これまでに輩出した卒業生は1万人を超え、その多くが神奈川県内の医療機関で活躍しています。特に、平塚市民病院をはじめとする地域の基幹病院では、多くの卒業生が看護部長や主任看護師として重要な役割を担っています。
また、近年では訪問看護ステーションの開設や、認定看護師として専門分野で活躍する卒業生も増加しています。国家試験合格率は過去5年間平均98.5%を維持し、就職率も98.7%と極めて高い実績を誇っています。
教育環境と施設設備
2024年度に大規模改修を終えた校舎には、最新の教育設備が整っています。特に注目すべきは、高度医療に対応したシミュレーション室です。
高機能な患者シミュレータを用いて、実際の医療現場さながらの実践的な演習が可能です。図書室には国内外の医学・看護学の専門書や学術雑誌を豊富に取り揃え、電子ジャーナルへのアクセスも完備しています。
実習室は各フロアに設置され、基礎看護技術から高度な専門技術まで、段階的に学習できる環境を整えています。学生の自主学習をサポートするため、実習室は放課後も利用可能です。また、ICT教育にも力を入れており、全館無線LANを完備し、タブレット端末を活用した授業も展開しています。
さらに、学生の心身の健康管理のため、保健室と学生相談室を設置しています。専門のカウンセラーが常駐し、学業や進路に関する相談にも対応しています。学生ホールや売店も充実しており、快適な学生生活を送るための環境が整っています。
2025年度入試の特徴と対策
2025年度の入学試験では、多様な受験生に対応するため、複数の入試区分を設けています。それぞれの入試では、看護師としての適性や学習能力を多面的に評価し、将来の医療人としての可能性を重視した選考を行います。
ここでは、入試区分や試験内容について紹介します。
入試区分と試験内容
2024年度入学試験は推薦入試と一般入試の二つの区分で実施されます。推薦入試は2024年10月1日から15日までを出願期間とし、面接と小論文による選考を行います。
面接試験では、志望動機や看護師としての適性を丁寧に確認します。小論文では医療や看護に関する時事問題をテーマに、考察力と文章力を評価します。
一般入試は2024年11月1日から15日までを出願期間とし、国語総合、数学I・A、英語の学科試験に加え、面接試験を実施します。
特に英語では医療現場で必要とされる基礎的なコミュニケーション能力も重視しています。社会人特別選抜では、実務経験を評価に加え、より実践的な視点からの選考を行います。
合格への対策ポイント
合格に向けては計画的な学習が不可欠です。特に一般入試では、各科目の基礎力を固めることが重要となります。数学では看護計算で必要となる単位換算や濃度計算を重点的に学習することをお勧めします。
英語では医療用語や患者とのコミュニケーションに関連する表現を中心に学習を進めることが効果的です。国語は長文読解と記述力の向上に重点を置き、医療系の文章演習も取り入れると良いでしょう。
実際に一般入試で合格したAさんは、6か月前から1日3時間の計画的な学習を行い、過去問題を3年分徹底的に研究しました。
特に面接対策として、志望動機を200字程度にまとめ、様々な質問に対応できるよう準備を重ねました。また、医療ニュースに日頃から関心を持ち、自分なりの考えを整理することで、面接での質疑応答に備えました。
入試対策講座と模擬試験
当校では入学志願者向けに年間を通じて入試対策講座を開催しています。夏期講習では3日間の集中講座を実施し、各科目の重要ポイントを教員が直接指導します。また、8月と10月には模擬試験を実施し、本番さながらの試験を体験できる機会を設けています。
これらの講座や模擬試験は、受験生の学習進度の確認と、効果的な受験対策の方向性を示す重要な機会となっています。
オープンキャンパスでは入試説明会も同時開催され、具体的な出題傾向や学習方法について詳しい説明を行います。また、個別相談コーナーでは、受験生一人ひとりの学習状況に応じたアドバイスを提供しています。
具体的な受験対策プラン
受験対策は早期からの計画的な準備が重要です。入学半年前からは、基礎的な学習に加え、実践的な問題演習を取り入れることをお勧めします。
特に数学では、薬用量計算や点滴の滴下速度計算など、看護の現場で必要となる計算問題を重点的に学習します。国語は、医療や看護に関する論説文の読解を通じて、専門的な文章への理解を深めます。
面接試験では、「なぜ看護師を目指すのか」「本校を選んだ理由」といった質問に対し、具体的なエピソードを交えながら自分の言葉で語れるよう準備が必要です。また、医療や看護に関する時事問題にも関心を持ち、自分なりの考えを持つことが重要です。
社会人入試では、これまでの職務経験を看護にどう活かせるかという視点で自己分析を行い、転職の動機や将来のビジョンを明確に説明できるよう準備することが求められます。
実践力を育む体系的な教育プログラム
当校のカリキュラムは、基礎的な医学知識から高度な看護技術まで、段階的に学習を深められる構成となっています。特に臨地実習では、地域の医療機関と密接に連携し、実践的な看護スキルの習得を重視しています。
ここでは学習計画や実習内容について詳しく紹介していきます。
年次別学習計画
1年次では、看護の基礎となる医学知識と基礎看護技術の習得に重点を置いています。解剖生理学や生化学などの基礎医学に加え、看護学の土台となる基礎看護技術を徹底的に学習します。臨床現場での実習も早期から開始し、看護師としての心構えや患者さんとの関わり方を実践的に学びます。
2年次からは専門分野の学習が本格化します。成人看護学、老年看護学、母性看護学、小児看護学など、各専門分野の理論と技術を深く学習します。各領域での実習も並行して行われ、講義で学んだ知識を実践の場で確認し、応用力を養います。
3年次では、精神看護学や在宅看護論など、より専門的な分野の学習に進みます。また、チーム医療の実践や看護研究など、統合分野の学習も行います。臨地実習では各専門分野での実践力を更に高め、就職後にすぐに活かせる実践的なスキルを身につけます。
実習施設と実習内容
実習は平塚市民病院を主要実習施設とし、湘南記念病院、平塚共済病院など、地域の基幹病院と連携して実施されます。急性期から慢性期、在宅医療まで、様々な医療現場での実習を通じて、幅広い看護実践能力を養成します。
実習施設との連携は特に緊密で、実習指導者と教員が定期的にカンファレンスを行い、学生一人ひとりの学習状況を丁寧に把握しています。また、実習前後のオリエンテーションや振り返りを充実させ、効果的な学習を支援します。
特色ある教育プログラム
当校独自の教育プログラムとして、シミュレーション教育に力を入れています。最新のシミュレータを用いた演習では、実際の医療現場で遭遇する様々な状況を安全に体験し、実践的なスキルを磨くことができます。
また、多職種連携教育にも注力しており、医師や理学療法士、薬剤師など、様々な医療職との連携を学ぶ機会を設けています。さらに、英語による医療コミュニケーション教育も実施し、国際化する医療現場での対応力も養成します。
実践的な演習・実習
演習では、基礎看護技術の確実な習得を目指します。バイタルサインの測定や与薬、清潔ケアなど、基本的な看護技術を徹底的に練習します。また、電子カルテの操作や医療機器の取り扱いなど、現代の医療現場で必要とされる実践的なスキルも習得します。
臨地実習では、実際の患者さんを受け持ち、個別性のある看護計画の立案から実施、評価まで一連のプロセスを学びます。実習中は毎日カンファレンスを行い、学びの共有と課題の明確化を図ります。また、夜間実習も経験し、24時間の継続看護についての理解を深めます。
一人ひとりの成長を支える充実のサポート
当校では、学生一人ひとりが確実に学習目標を達成できるよう、きめ細やかな支援体制を整えています。教職員による日常的な指導に加え、先輩学生によるピアサポート制度など、多角的な学習支援を展開しています。
このセクションでは教育サポート体制や施設内容について詳しく紹介していきます。
教育サポート体制
個々の学生の学習進度に合わせた指導を実現するため、チューター制度を導入しています。専任教員が少人数の学生を担当し、学習面だけでなく、学校生活全般についての相談にも応じています。定期的な個別面談を通じて、学習上の課題を早期に発見し、適切な支援を行います。
国家試験対策も充実しており、1年次から段階的な対策プログラムを実施しています。模擬試験を定期的に実施し、弱点の把握と克服を支援します。3年次には特別講座を開講し、試験直前まで徹底的なサポートを行います。また、成績に不安のある学生には個別指導も実施しています。
設備や施設
学習環境の中核となる図書室は、24時間利用可能な体制を整えています。医学・看護学の専門書や学術雑誌を豊富に揃え、電子ジャーナルへのアクセスも完備しています。自習スペースも充実しており、グループ学習室も設置されています。
実習室は最新の医療機器を完備し、実践的な技術練習が可能です。シミュレーション室では高機能な患者シミュレータを使用し、実際の医療現場を想定した演習を行うことができます。これらの施設は放課後も利用可能で、学生の自主的な学習を支援します。
学習環境の特徴
eラーニングシステムの導入により、時間や場所を問わず学習できる環境を整えています。授業の復習や国家試験対策など、様々な学習コンテンツを提供し、個々の学習ペースに合わせた学びを支援します。また、オンラインでの質問や相談も受け付けており、教員との密接なコミュニケーションを可能にしています。
学内のWi-Fi環境も完備され、タブレット端末やノートパソコンを活用した学習が可能です。電子教材や動画教材も充実しており、視覚的な理解を促進します。さらに、学習管理システムにより、各学生の学習進度を把握し、適切な指導につなげています。
就職支援と進路
確かな実績に基づく就職支援体制により、高い就職率と進路決定率を維持しています。地域の医療機関との強い連携を活かし、学生一人ひとりの希望に沿ったキャリア形成を支援します。
ここでは、実績データやキャリア支援体制などについて紹介していきます。
就職実績データ
2023年度の就職率は98.7%を達成し、その内訳は地域中核病院が45%、大学病院が30%、その他の医療機関が25%となっています。特に平塚市民病院をはじめとする地域の基幹病院への就職実績が高く、多くの卒業生が地域医療の中核を担っています。
就職先の選択肢も幅広く、急性期病院から療養型病院、訪問看護ステーションまで、様々な領域での活躍が可能です。また、保健師課程を選択した学生の中には、行政機関や企業の健康管理室への就職実績もあります。
キャリア支援体制
キャリアサポートセンターを中心に、きめ細やかな就職支援を展開しています。3年次からは個別進路相談を定期的に実施し、学生一人ひとりの希望や適性に応じた進路指導を行います。就職活動に向けては、履歴書・志望動機書の作成指導から面接対策まで、実践的なサポートを提供します。
また、年2回の就職説明会では、地域の主要医療機関の採用担当者を招き、直接情報交換できる機会を設けています。OB・OG訪問制度も整備されており、実際の職場の様子や就職後のキャリアパスについて、先輩看護師から直接話を聞くことができます。
卒業生の活躍事例
多くの卒業生が地域医療の第一線で活躍しています。平塚市民病院では、卒業生の中から看護部長や主任看護師として活躍する者も多く、後輩の育成にも携わっています。
また、専門看護師や認定看護師として特定分野でキャリアを築いている卒業生も増加しており、がん看護や感染管理などの専門領域で高度な看護実践を展開しています。
さらに、訪問看護ステーションを開設し、地域包括ケアの担い手として活躍する卒業生や、看護教育者として母校で教鞭をとる卒業生もいます。このように、様々な分野での卒業生の活躍が、当校の教育の質の高さを証明しています。
充実した学校生活
当校では、専門的な学習はもちろん、人間性を育む豊かな学生生活を送ることができます。様々な学校行事や課外活動を通じて、同級生や先輩後輩との交流を深め、看護師としての素養を磨きます。
ここでは年間行事やイベントについて詳しく紹介していきます。
年間行事とイベント
年間を通じて様々な学校行事を開催しています。4月の入学式に始まり、5月には新入生歓迎会があります。6月の看護の日イベントでは、地域住民を対象とした健康相談や血圧測定などの活動を行い、看護の実践力を養います。
夏季には臨地実習が本格化し、医療現場での学びを深めます。10月の学園祭では、学生が主体となって健康教育や看護体験コーナーを企画運営し、地域との交流を図ります。12月には3年生の戴帽式が執り行われ、看護師としての自覚と責任を新たにします。
サークル・課外活動
学内には様々なサークルが活動しており、学年を超えた交流の場となっています。医療に関連する勉強会を行う医療研究会や、地域のボランティア活動に参加する奉仕会などが活発に活動しています。
スポーツサークルでは、バレーボール部やバスケットボール部が近隣の看護学校との交流試合を行っています。文化系では、手話サークルが地域のろうあ協会と連携した活動を展開し、コミュニケーション能力の向上に努めています。
学生生活サポート
学生生活を支える体制も充実しています。学生寮は女子寮を完備し、セキュリティ面も万全です。寮には食堂も併設され、栄養バランスの取れた食事を提供しています。通学生のために、学生食堂も営業しており、リーズナブルな価格で温かい食事を楽しむことができます。
学生相談室では、専門のカウンセラーが学業や生活面での悩みに対応し、充実した学生生活をサポートしています。また、健康管理室では、定期健康診断や予防接種の管理、体調不良時の対応など、学生の心身の健康管理を行っています。
経済的サポート体制
当校では、学生が経済的な不安なく学業に専念できるよう、様々な支援制度を用意しています。入学時の費用から在学中の学費まで、きめ細やかなサポート体制を整えています。
ここでは、学費に加えて奨学金制度などについて紹介していきます。
学費・教材費の詳細
初年度納入金は入学金30万円、授業料120万円、実習費20万円、教材費15万円となっています。2年次以降は授業料と実習費、教材費のみの納入となり、年間の納入額は155万円です。納入方法は一括納入の他、分割納入制度も利用可能で、最大12回までの分割に対応しています。
教材費には、テキスト代や実習衣代、シミュレーション実習で使用する消耗品費なども含まれています。また、実習時の交通費や宿泊費については、実費負担となりますが、遠隔地実習の際には補助制度を利用することができます。
各種奨学金制度
日本学生支援機構の奨学金をはじめ、神奈川県看護師等修学資金、病院奨学金など、様々な奨学金制度を利用することができます。特に、当校独自の給付型奨学金制度では、成績優秀者や経済的支援が必要な学生を対象に、年間30万円の給付を行っています。
また、指定の医療機関への就職を条件とした返還免除型の奨学金制度も充実しており、多くの学生が活用しています。奨学金の選択や申請手続きについては、学生課が個別に相談に応じ、最適な支援制度の利用をサポートしています。
経済支援制度
授業料の分割納入制度に加え、家計急変時の学費減免制度も整備しています。また、アルバイトと学業の両立を支援するため、学内での図書室アシスタントや実習室助手などの業務を、学生アルバイトとして募集しています。
さらに、学生寮の入寮者には食事補助制度があり、月額の寮費を抑えることができます。経済的な理由による学業の中断を防ぐため、これらの支援制度を柔軟に組み合わせた対応を行っています。
在校生・卒業生の声
在校生や、既に医療現場で活躍する卒業生の声を通じて、学校生活の実際や将来の展望についてお伝えします。
ここでは、実体験に基づく在校生のインタビューなどについて紹介していきます。
在校生インタビュー
現在2年生のBさんは、充実した実習環境に魅力を感じて選択したといいます。「実習では、教員や指導者の方々が丁寧にサポートしてくださり、着実に技術を身につけることができています。
特に、シミュレーション実習で基本を徹底的に練習してから実習に臨めるので、自信を持って患者さんと接することができます」と語ります。
3年生のCさんは、国家試験対策の充実ぶりを評価しています。「定期的な模擬試験と個別指導により、自分の弱点を把握し、効率的に学習を進めることができています。先生方の熱心な指導のおかげで、クラス全体の学習意欲も高く保たれています」とコメントしています。
卒業生の体験談
卒業後5年目のDさんは、現在平塚市民病院の救急外来で勤務しています。「本校での学びは、現場での実践に直結しています。特に、多職種連携の重要性を在学中から意識づけられていたことが、現在のチーム医療の実践に大いに役立っています」と当校での教育を振り返ります。
開業から2年目の訪問看護ステーション所長のEさんは、「本校で学んだ基礎力があったからこそ、様々な場面で応用が効き、独立開業という道を選択することができました。在学中の地域連携実習が、現在の活動の原点となっています」と話します。
学校生活Q&A
在校生や卒業生への取材を通じて、多く寄せられる質問への回答をまとめました。通学時間や学習スケジュール、実習の様子、就職活動の進め方など、実際の声に基づく情報を提供しています。また、学生生活で直面する課題とその克服方法についても、具体的な体験談を交えて紹介しています。
学校周辺の環境
ここでは、当校の立地環境と、学生生活を支える周辺施設についてご紹介します。通学の利便性から、日常生活のサポート体制まで、充実した環境が整っています。
アクセス・立地
JR平塚駅から徒歩10分という好立地に位置し、神奈川県内全域からの通学が可能です。スクールバスも運行しており、最寄り駅からのアクセスも便利です。また、自転車通学も可能で、駐輪場も完備しています。
周辺には複数のバス路線が通っており、実習先への移動も容易です。特に、主要実習施設である平塚市民病院へは徒歩15分でアクセスでき、実習時の移動負担を軽減しています。
周辺施設・環境
学校周辺には、書店やカフェ、飲食店が充実しており、放課後の自習や課題学習にも活用できます。また、大型スーパーマーケットも近く、日常の買い物にも便利です。
図書館や市民センターなどの公共施設も徒歩圏内にあり、学習環境も整っています。さらに、海や公園も近く、心身をリフレッシュできる環境も整備されています。周辺は閑静な住宅街で、安全な環境が確保されており、夜間の学習や実習後の帰宅時も安心です。
おしえてカンゴさん！よくある質問
入学・受験について
Q1：看護師を目指すにあたって高校での選択科目は何を重点的に学んでおくべきですか
現役高校生の方にとって、看護師を目指す上で生物基礎と化学基礎は特に重要な科目となります。人体の構造や機能を理解する上で生物の知識は必須であり、また薬剤の理解には化学の基礎知識が欠かせないためです。
数学は看護計算で必要となる単位換算や濃度計算のため数学Ⅰ・Aまでは確実に習得しておくことが望ましいです。英語においては、医療現場で使用される専門用語の多くが英語由来であることから、基礎的な読解力と医療に関連する単語の習得を心がけましょう。
また、国語力は患者さんとのコミュニケーションや看護記録の作成に不可欠なため、読解力と作文力の向上を意識して学習を進めることをお勧めします。
Q2：社会人からの転職を考えていますが、学習時間の確保は可能でしょうか
社会人経験者の方は、これまでの経験を活かしながら効率的な学習計画を立てることができます。当校では社会人特別選抜制度を設けており、基礎科目の既修得単位認定制度も整備されています。
講義は基本的に平日の昼間に行われますが、放課後の自習室利用や土日祝日のシミュレーション室開放など、個人の学習スタイルに合わせた環境を提供しています。また、eラーニングシステムの導入により、通学時間や休憩時間を活用した学習も可能です。
担任教員による個別相談も随時実施しており、仕事から学業への移行をスムーズに進められるようサポートいたします。さらに、学習の進捗状況に応じて補習授業も実施しています。
Q3：入学試験の面接ではどのような質問が想定されますか
面接試験では主に看護師を志望する動機や将来のビジョン、医療や看護に対する考え方について質問が行われます。具体的には、看護師を目指すきっかけとなった経験や、本校を志望した理由、将来どのような看護師になりたいかといった質問が中心となります。
また、最近の医療や看護に関する話題についての考えを問われることもあります。面接では、単なる暗記ではなく、自身の経験や考えを具体的なエピソードを交えながら誠実に答えることが重要です。
特に、患者さんへの思いやりの心や、チーム医療における協調性、生涯学習への意欲などが評価のポイントとなります。
Q4：奨学金制度について詳しく教えてください
本校では、学生の経済的負担を軽減するため、複数の奨学金制度を用意しています。日本学生支援機構の奨学金では、第一種（無利子）と第二種（有利子）が利用可能で、成績基準や世帯収入に応じて選考が行われます。
神奈川県看護師等修学資金は、県内の医療機関での就職を条件に返還が免除される制度です。また、本校独自の給付型奨学金制度では、学業成績優秀者や経済的支援が必要な学生を対象に、年間30万円の給付を行っています。
さらに、地域の医療機関との連携による病院奨学金制度も充実しており、就職先が決まっている場合は積極的な活用をお勧めします。
学校生活について
Q5：通学時間が片道2時間かかりますが、学業との両立は可能でしょうか
長時間通学の学生に対しては、効率的な学習計画のサポートを行っています。通学時間を有効活用するため、スマートフォンやタブレットで利用可能なeラーニングコンテンツを提供しており、移動時間中も効率的な学習が可能です。
また、図書室やシミュレーション室は夜間まで利用可能で、放課後に集中して学習できる環境を整えています。実習期間中は実習先近隣の提携宿舎を利用することもでき、通学の負担を軽減することができます。
さらに、学生寮への入寮も選択肢の一つとして検討することをお勧めします。寮生活では通学時間を学習時間に充てることができ、同級生との情報交換も活発に行えます。
Q6：教科書や実習に必要な教材の費用はどのくらいかかりますか
初年度の教材費として約15万円が必要となります。これには専門科目のテキスト、実習衣、ナースシューズ、聴診器などの基本的な看護用具が含まれています。2年次以降は専門分野のテキストや実習に必要な消耗品費として、年間約8万円程度を見込んでください。
また、電子教材の利用料や実習記録用のノートパソコン購入費用なども必要となる場合があります。ただし、本校では教材の一括購入により費用を抑える工夫を行っており、分割払いにも対応しています。さらに、先輩から実習用具を譲り受けるシステムもあり、経済的な負担軽減を図っています。
Q7：寮生活について具体的に教えてください
学生寮は女子寮を完備し、セキュリティ面も万全な環境を整えています。寮室は全室個室で、エアコン、ベッド、机、椅子、クローゼットなどの基本的な設備が整っています。共用施設として、キッチン、ランドリールーム、シャワー室、自習室があり、快適な生活環境を提供しています。
寮費は月額5万円で、食事（朝夕2食）付きとなっています。土日祝日も含め24時間体制で寮監が常駐しており、生活面でのサポートも充実しています。
また、寮生同士の交流も活発で、上級生からの学習アドバイスを受けられる機会も多くあります。通学時間を学習時間に充てられる点も、寮生活の大きなメリットとなっています。
Q8：課外活動にはどのようなものがありますか
本校には医療や看護に関連する専門的な勉強会を行う医療研究会をはじめ、様々なサークルが活動しています。地域のボランティア活動に参加する奉仕会では、健康イベントの運営補助や高齢者施設での交流活動を行っています。
スポーツ系では、バレーボール部やバスケットボール部が近隣の看護学校との交流試合を実施しています。文化系では、手話サークルが地域のろうあ協会と連携した活動を展開し、コミュニケーション能力の向上に努めています。
これらの活動は、看護師として必要な協調性やリーダーシップを養う貴重な機会となっており、将来のチーム医療の実践にも役立つ経験を提供しています。
実習・学習について
Q9：臨地実習はどのような体制で行われますか
臨地実習は平塚市民病院を主要実習施設とし、地域の基幹病院と連携して実施されます。実習は基礎看護学実習から始まり、成人看護学、老年看護学、小児看護学、母性看護学、精神看護学など、各専門分野の実習へと段階的に進みます。
各実習グループには専任の実習指導教員が配置され、実習施設の指導者と連携しながら丁寧な指導を行います。実習前にはシミュレーション室での事前演習を徹底し、基本的な看護技術の習得を確認します。
また、毎日のカンファレンスでは、その日の学びや課題について教員を交えて討議し、実践的な看護観を養っていきます。
Q10：国家試験対策はどのように行われていますか
国家試験対策は1年次から段階的に実施されています。1年次では基礎的な医学知識の確実な習得を目指し、定期的な小テストで理解度を確認します。2年次からは専門分野の学習と並行して、過去問題の演習を開始します。
模擬試験は年間を通じて計画的に実施され、弱点の把握と克服を支援します。3年次には特別講座を開講し、試験直前まで徹底的なサポートを行います。
また、個別指導体制も整っており、成績に不安のある学生には補習授業を実施しています。全ての学生が確実に合格できるよう、一人ひとりの学習進度に合わせた支援を提供しています。
Q11：シミュレーション学習の具体的な内容を教えてください
シミュレーション学習は最新の医療機器と高機能な患者シミュレータを活用して行われます。基本的なバイタルサインの測定から、救急時の対応、高度な看護処置まで、実践的な演習が可能です。
特に、患者シミュレータは実際の患者さんの状態を忠実に再現し、心音や呼吸音の聴取、血圧測定、静脈注射の練習などが実施できます。また、カメラシステムを用いた振り返り学習により、自身の看護技術を客観的に評価することができます。
医療事故を防ぐための危険予知トレーニングも行われ、安全な医療の提供に必要な判断力を養います。これらの学習は、臨地実習前の重要な準備段階として位置づけられています。
Q12：英語の授業はどのように行われていますか
医療現場のグローバル化に対応するため、専門的な医療英語の学習を重視しています。英語でのコミュニケーション能力を育成するため、ネイティブスピーカーによる会話練習や、医療現場で必要な専門用語の習得を行います。
また、外国人患者との対応をシミュレーションした実践的な演習も実施しており、実際の医療現場で必要となる英語力を養成します。
電子カルテの英語表記や、英語での症状説明、患者指導なども学習内容に含まれており、国際化する医療現場での活躍を見据えた教育を展開しています。さらに、海外の医療施設とのオンライン交流も行われ、グローバルな視点での看護を学ぶ機会も提供されています。
就職・キャリアについて
Q13：卒業後のキャリアパスについて具体的に教えてください
看護師としてのキャリアパスは多岐にわたります。多くの卒業生は急性期病院での臨床経験を積んだ後、専門看護師や認定看護師として特定分野でのスペシャリストを目指します。がん看護、救急看護、感染管理など、様々な専門分野での活躍が可能です。
また、訪問看護ステーションの開設や、産業保健師として企業の健康管理部門で活躍する卒業生も増えています。教育者としてのキャリアも選択肢の一つで、看護学校の教員として後進の育成に携わる道も開かれています。
本校では、これらのキャリア形成を支援するため、卒業後も継続的な研修機会を提供しています。さらに、大学編入や保健師資格取得など、学びを深める選択肢も用意されています。
Q14：就職活動のスケジュールはどのようになっていますか
就職活動は3年次から本格的に始まります。4月には就職ガイダンスが開催され、履歴書の書き方や面接対策など、具体的な就職活動の進め方について説明が行われます。6月には学内で就職説明会が開催され、地域の主要医療機関の採用担当者との直接面談の機会が設けられています。
夏季休暇中には、希望する就職先でのインターンシップや施設見学を行うことができます。10月からは本格的な採用試験が始まり、12月までには多くの学生の進路が決定します。就職活動中は担任教員による個別相談が随時実施され、志望動機の整理や面接対策など、きめ細やかなサポートが提供されます。
Q15：地域の病院との連携について教えてください
本校は地域の医療機関と強い連携関係を築いています。特に平塚市民病院とは密接な関係にあり、臨床実習や就職後の継続教育において充実した支援体制を整えています。
また、湘南地域の主要な医療機関とも連携協定を結んでおり、学生の実習受け入れや就職後のキャリア支援について協力体制を構築しています。
地域医療への貢献を重視する本校の教育方針は、地域の医療機関からも高く評価されており、多くの卒業生が地域医療の中核を担っています。さらに、地域の医療機関で活躍する卒業生との交流会も定期的に開催され、現場の生の声を聞く機会も提供されています。
キャリアサポートについて
Q16：保健師課程の選択について詳しく教えてください
本校では3年次から保健師国家試験受験資格取得に向けた選択制カリキュラムを設けています。選択にあたっては2年次末までの成績や面接選考が行われ、定員は各学年15名となっています。保健師課程では地域保健活動の理論と実践を学び、保健所や市町村での実習も行います。
カリキュラムには公衆衛生看護学、疫学、保健統計学などの専門科目が含まれ、地域の健康課題に取り組むための実践力を養います。
また、産業保健分野での実習も含まれており、企業の健康管理室での活動も体験することができます。卒業後は行政機関や企業の保健師として活躍する道が開かれ、キャリアの選択肢が広がります。
Q17：認定看護師教育課程について具体的に教えてください
本校では2024年度から認定看護師教育課程を開設し、より専門性の高い看護師の育成を目指しています。この課程は臨床経験5年以上の看護師を対象とし、がん看護、感染管理、褥瘡管理などの専門分野で高度な知識と技術を習得できます。
カリキュラムは講義、演習、実習で構成され、6か月から1年の期間で修了することができます。教育スタッフには各分野のエキスパートを招聘し、最新の医療知識と技術を学ぶことができます。
修了後は、各専門分野での実践的なリーダーとして活躍することが期待され、医療の質向上に貢献する重要な役割を担うことができます。
学生サポートについて
Q18：メンタルヘルスのサポート体制について教えてください
学生の心身の健康管理を支援するため、充実したメンタルヘルスケア体制を整えています。学生相談室には専門のカウンセラーが常駐し、学業や実習、進路、対人関係など、様々な悩みについて相談することができます。
また、定期的なストレスチェックを実施し、メンタルヘルスの予防的支援も行っています。実習期間中は特に手厚いサポートを提供し、実習指導教員と学生相談室が連携して学生のメンタルケアを行います。
さらに、教職員向けのメンタルヘルス研修も実施しており、学生の心理状態を理解し、適切な支援ができる体制を整えています。
Q19：障がいのある学生へのサポート体制はどうなっていますか
本校では、障がいのある学生が安心して学習できる環境づくりに力を入れています。入学前から個別相談を実施し、必要な支援内容を確認した上で、個々の状況に応じた学習支援計画を作成します。施設面ではバリアフリー化を進め、車椅子での移動にも支障がないよう配慮しています。
講義では座席位置の配慮や資料の拡大提供、音声データの活用など、障がいの特性に応じた支援を行います。実習においても、実習施設と連携して必要な配慮を行い、安全で効果的な学習環境を提供しています。個別の学習相談体制も整備され、学習進度に合わせた支援を提供しています。
Q20：学生の健康管理体制について詳しく教えてください
看護師を目指す学生の健康管理は特に重要であり、充実した健康管理体制を整えています。保健室には専任の保健師が常駐し、体調不良時の対応や健康相談を行っています。定期健康診断は年2回実施され、結果に基づく保健指導も行われます。
感染症対策として、実習前の予防接種状況の確認と必要な接種の実施、感染症発生時の迅速な対応体制を整えています。また、実習時の針刺し事故防止教育や、発生時の対応マニュアルも整備されています。
栄養面では、学生食堂で栄養バランスの取れた食事を提供し、食育にも力を入れています。運動面でも、体育館やトレーニングルームを開放し、体力維持・向上をサポートしています。
選ばれる理由と入学までのステップ
湘南平塚看護専門学校は、90年以上の歴史と実績を持つ看護師養成校として、確かな教育力と充実した学習環境を提供しています。実践的な臨床実習、手厚い学習支援、高い就職実績など、看護師を目指す皆様の夢の実現をトータルにサポートしています。
入学から卒業までの具体的なステップをご紹介します。まずは学校説明会への参加をお勧めします。実際の授業や施設見学を通じて、本校の教育内容をより深く理解することができます。その後、入学試験の準備を進め、合格後は入学に向けた準備を行います。
入学後は、基礎から応用へと段階的に学習を深め、確かな看護実践力を身につけていきます。充実した実習プログラムと、きめ細やかな指導により、医療現場で即戦力となる看護師を育成します。さらに、国家試験対策から就職支援まで、一貫したサポート体制で、皆様の目標達成を支援します。
まとめ
神奈川県平塚市に位置する湘南平塚看護専門学校は、90年以上の歴史を持つ伝統校です。充実した実習体制と98.7%という高い就職率が特徴で、最新の医療技術に対応した実践的な教育を提供しています。年間学費は120万円で、各種奨学金制度も充実。
シミュレーション教育に力を入れており、最新設備を完備した実習室や24時間利用可能な図書室など、学習環境も整っています。
特に平塚市民病院との密接な連携により、実践的な看護スキルを身につけることができます。国家試験合格率は過去5年間平均98.5%を維持しており、多くの卒業生が神奈川県内の医療機関で活躍しています。
看護学校の詳細な情報や、現役看護師のリアルな声が気になる方は、「はたらく看護師さん」をご覧ください。進学相談から就職活動まで、看護師を目指す方々の疑問や悩みに役立つ情報が満載です。看護の道を目指す皆様の羅針盤として、ぜひご活用ください。
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参考文献・引用
- 湘南平塚看護専門学校公式サイト（2024年1月アクセス）
- 2024年度学校案内パンフレット
- 2023年度学校関係者評価報告書
