看護師のうつは他業種より 1.5 倍多いとされます(日本看護協会調査)。責任の重さ、夜勤、人間関係で心が折れやすい職業です。本記事ではうつからの回復と次のキャリアまでを解説します。
うつのセルフチェック
以下のうち 5 つ以上が 2 週間続くなら要受診:
- 朝起きられない / 寝付けない
- 食欲不振または過食
- 集中力低下・判断力の鈍り
- 涙が止まらない / 感情の起伏が激しい
- 出勤前に吐き気・動悸
- 仕事のミスが増えた
- 自分を責める考えが止まらない
- 「消えてしまいたい」気持ち(要緊急受診)
休職までの手順
1. 心療内科・精神科受診
診断書をもらう。産業医が病院内にいれば先に相談しても可。
2. 師長・看護部長に診断書提出
病休または長期休暇の申請。詳細な症状を伝える必要はない(プライバシー)。
3. 傷病手当金の申請
健康保険組合から給与の約 2/3 が最大 1.5 年支給。手続きは休職開始から可能。
4. 休職中の療養
まず 1〜2 ヶ月は何もせず休む。仕事のことを考えない時間が脳の回復に必須。
復職 or 転職 の判断
復職がいい場合
- うつの原因が一時的(一時的業務負荷など)
- 職場に戻れる希望が持てる
- 師長/同僚の理解が得られる
- 配置転換などで環境調整が可能
転職がいい場合
- 職場環境そのものが原因
- パワハラ・いじめなど解決困難な要因
- 戻ることを考えると症状が悪化
- 主治医が転職を勧めている
転職先として検討すべき職場
- 日勤のみ:夜勤なしで生活リズム回復
- 少人数クリニック:人間関係がシンプル
- 健診・産業看護師:予防医学でプレッシャー軽減
- 訪問看護:1 対 1 の関係で人間関係が限定的
復職後の再発予防
- 無理せず時短勤務から段階復帰
- 月 1 の通院を継続
- 業務量を管理してもらう
- SOS を早めに出せる信頼関係づくり
- 運動・睡眠・食事のルーティン確立
まとめ:うつは回復できる
うつは治療と環境調整で回復します。無理せず休み、必要なら環境ごと変える。看護師のキャリアは長いので、今の職場だけが全てではありません。
よくある質問
Q. 傷病手当金の申請方法は?
A. 健保組合に「傷病手当金支給申請書」を提出。医師の証明 + 会社の証明が必要。休職開始から最大 1.5 年支給。
Q. うつで休職したことは次の転職で不利?
A. 伝えなくても法的には問題なし。ただし入職後の健康診断で既往歴が出るケースがあるため、回復を前提に自分から説明するほうが関係性がスムーズな場合も。
Q. 家族・友人にどう相談すればいい?
A. 「最近しんどくて通院してる」と事実だけ共有するレベルで OK。同情を求める必要はなく、理解者を増やすのが目的。


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