看護師という職業、あなたはどんなイメージを持っていますか?過酷で大変な仕事というイメージが先行しがちですが、実は多くの看護師が「やりがいがある」「魅力的な仕事だ」と感じています。
本記事では、看護師の仕事の8つの魅力を詳しく解説します。患者さんからの感謝の言葉、チーム医療の中心として活躍する喜び、高収入や安定した雇用など、看護師ならではの魅力を余すところなくお伝えします。
さらに、現役看護師の感動エピソードや、診療科別の魅力も紹介。看護師を目指す方はもちろん、現役の看護師の方にも、自分の仕事の価値を再確認していただける内容です。もし今、仕事に魅力を感じられていないという方にも、新たな視点を提供します。看護師という職業の奥深さと魅力を、ぜひこの記事で感じてください。
看護師という仕事の魅力8選

それではさっそく、看護師の魅力についてご紹介していきます。患者の命を預かる仕事であるため過酷なことも多い仕事ですが、それ以上に魅力や達成感を感じる瞬間が多くあるのも看護師です。今回ご紹介する以外にも多くの魅力がある仕事ですが、ここでは一般的に共通している魅力を8つご紹介します。
患者やその家族から感謝される
看護師としてもっとも嬉しい瞬間の一つは、患者やその家族からの感謝の言葉です。患者の苦痛や不安を和らげ、温かなケアを提供することで、信頼と「ありがとう」の感謝の声が寄せられることがあります。
その瞬間は、自分の仕事が誰かの役に立っている実感が強く、看護師の仕事に魅力を感じることができます。
患者が元気になる姿を見られる
看護師の中でも多くの人が共感する魅力に、患者が元気になって退院する姿を見る瞬間があります。病気やケガによって落ち込んでいた患者が、過酷な治療を乗り越え、笑顔を取り戻す姿は、看護師として嬉しい瞬間でもあります。
看護師はいち早くその変化に気づくことができ、その瞬間に、自分の仕事が本当に意味を持っていると感じることができるという看護師も多くいます。
チームプレーで患者を救うことができる
医療現場では、様々な職種が連携して患者を支えるチームプレーが求められます。看護師はその中心的な役割を果たし、医師や薬剤師、放射線技師などと協力して患者を救う使命感を味わえます。
患者の健康と命を守るために、自分の専門知識やスキルを最大限に発揮し、絶え間ない努力を重ねることができるのも大きな魅力といえるでしょう。
高収入
看護師としての給料は、多くの場合、他の職業と比較して高めです。大変な仕事でも、その頑張りが給料として帰ってくることに大きな魅力を感じる方も多くいます。
また、医療現場での需要は年々増加傾向にあり、安定したキャリアを築くことができます。この安定感は、経済的な安心感だけでなく、仕事へのモチベーションを高める要素となります。
資格を活かして長く仕事ができる
看護師の資格は、年齢や経験に関係なく長く活かすことができる特徴があります。臨床現場だけでなく、教育や管理、リサーチなど幅広い分野で活躍することができます。
これにより、自分の興味やキャリア目標に合わせた選択肢を追求し、多様なキャリアパスを築くことができます。
ブランクがあっても復職しやすい
結婚・出産や育児といった家庭の事情や、個人的な理由でブランクが生じることもありますが、看護師としての経験を活かして復職することは比較的容易です。また、女性が多い職場なので、急な子供や家族の体調不良も理解してもらいやすいケースも多いです。
医療業界は常に人手不足であり、資格を持つ看護師のニーズは高いです。そのため、ブランクがあっても求人の機会が豊富であり、自分のスキルや知識を迅速に復活させることができます。
ライフスタイルに合わせて働ける
看護師の仕事は、ライフスタイルに合わせて働き方を選択できる柔軟性があります。フルタイムやパートタイム、日勤のみ・夜勤のみなど、自分の希望や家庭の状況に合わせて勤務スケジュールを組むことができます。仕事とプライベートのバランスを取りながら、充実した日々を送ることができるでしょう。
また、病院やクリニックだけでなく、医薬品メーカーや一般企業、学校や福祉施設など、様々な職場で活躍できる職業です。働く先の選択肢が多いというのも、魅力の一つとなっています。
看護師の仕事に魅力を感じたエピソード

看護師としての仕事には、日々のケアやサポートを通じて感じる魅力が数多く存在します。その中でも特に印象的だったというエピソードをいくつかご紹介していきます。
患者からの感謝の言葉と手紙のエピソード
ある日、私は長期入院中の患者さんの担当を任されました。その患者さんは病気による身体の不自由さと心の不安から、元気をなくしているようでした。私はできるだけのケアと思いやりを込めて接し、会話を通じて彼女の心を支えました。
数ヶ月後、その患者さんは退院しました。その後、私のもとに手紙が届きました。手紙には彼女の心からの感謝の気持ちと、私の存在が彼女に勇気を与えたことが綴られていました。その手紙を読んだ瞬間、私は看護師としての存在が人々の生活に影響を与える素晴らしい仕事であることを実感しました。(20代女性)
患者の状態が持ち直したエピソード
ある男性患者さんが、危険な状態で緊急入院されました。治療が始まる最初の日々は苦しみに満ちていましたが、チーム全体でその患者さんのケアに取り組みました。日々の経過観察とケアによって、彼の状態は次第に持ち直していきました。
数週間後、その男性患者さんは歩行が可能な状態になり、「ありがとう」という言葉と笑顔をいただきました。その瞬間は、私にとってこれまでの看護師生活の中でも最高の瞬間となりました。(30代女性)
職場の雰囲気の良さエピソード
私が勤務している病院は、チームワークを重視し、職場の雰囲気がとても明るいところです。ある日、緊急の手術が必要な患者さんが運び込まれました。その時、患者さんを迎えるだけでなく、スムーズな手術の準備を全スタッフが協力して行いました。
手術が無事成功し、患者さんの状態が安定した時、チーム全体が安堵と喜びに包まれました。職場のメンバー同士が連携し、困難な状況に立ち向かう姿勢を共有することで、私たちは仕事の中での絆と支えを感じることができました。(30代女性)
今回ご紹介したのはごく一部ですが、このような魅力を感じる瞬間が、看護師には多くあるようですね。大変な仕事と感じる看護師ですが、多くの感動的で魅力あふれる瞬間があることがお分かりいただけたと思います。
これらのエピソードを通じて、看護師が人々の健康と幸福を支える素晴らしい使命を果たしていることが伝わるのではないでしょうか。
職場別の魅力をご紹介
看護師としての魅力は、診療科別によっても異なります。これから看護師になられる方や、魅力のある科をお探しの方は、どういった魅力があるのか確かめてみてください。
病棟看護師の魅力
病棟看護師は、入院患者の健康と安全を守る役割を担います。患者の24時間ケアを通じて、病状の変化や治療効果を見守り、必要なケアを提供します。
その魅力は、深い絆を築くことができること。入院中の患者と長い時間を共に過ごすため、信頼関係を構築し、患者の健康回復を支えることができ、感謝の気持ちを伝えられることも多い診療科といえるでしょう。
外来看護師の魅力
外来看護師は、外来診療に訪れる患者のケアや指導を担当します。患者の病状や治療計画の説明、健康相談などを通じて、患者の理解を深め、日常生活での健康管理をサポートします。
その魅力は、患者とのコミュニケーションを通じて、健康への意識を高め、予防にも貢献できることです。名前も覚えてもらいやすく、業務内でも大きな喜びを感じる瞬間があります。定期通院の患者さんが元気になっていく姿を見られるのも魅力の一つです。
手術室看護師の魅力
手術室看護師は、手術の準備から手術中のケア、術後の経過観察までを担当します。手術の成功に欠かせない専門スキルと専門知識を持ち、手術チームの一員として患者の命を救うサポートをします。
その魅力は、高度な技術と連携が求められる環境で、患者の健康と生命を守る使命感を味わえることです。
透析看護師の魅力
透析看護師は、腎臓機能が低下した患者の透析治療を支えます。透析セッションの前後のケアや透析機器の操作、患者の健康状態のモニタリングを担当します。
その魅力は、専門知識とコミュニケーション力が求められる診療科であること。透析は、一人の患者に4時間前後携わるので、より信頼関係を築くことができます。また、患者の生活の質を向上させる役割を果たせることで、患者のためになっているという達成感を味わうこともできるでしょう。
救急外来看護師の魅力
救急外来看護師は、緊急事態や急病患者のケアを担当します。診断や処置、急患の受け入れなどを迅速に行い、安定した状態に導く役割を果たします。
その魅力は、危機的な状況で的確な判断とサポートが求められるため、看護師としてのスキルと冷静な対応力を発揮できることです。どの科よりも、患者さんの生死に大きく関わるポジションのため、プレッシャーも大きいですが強くやりがいを感じられる仕事でもあります。
訪問看護師の魅力
訪問看護師は、患者の自宅を訪れてケアを提供する役割を担います。患者の日常生活の中での健康管理や治療サポートを行い、地域での健康促進に貢献します。
その魅力は、患者と直接関わりながら、生活をより良くするための支援を行えることです。一人の患者さんに対して使える時間が格段に長い傾向にあり、一人ひとりに寄り添って、要望を満たしてあげることに喜びを感じる方も多いです。
美容クリニック看護師の魅力
美容クリニック看護師は、美容施術や皮膚ケアを担当します。美容治療の安全性と効果を確保するため、患者のカウンセリングやアフターケアを行います。
その魅力は、美の向上を通じて患者の自信と笑顔をサポートし、新たな人生のスタートを共に迎えることができることです。患者の悩みが改善し、満足してもらえた時には大きな喜びを感じるようです。
看護師の仕事に魅力を感じていないあなたへ

ここまでご紹介したように、看護師の仕事は魅力とやりがいに満ちていますが、中には魅力を感じないと感じる看護師の方もいると思います。しかし、そのような状況を自己嫌悪する必要はありません。ここでは、看護師の仕事に魅力を感じていない方へのアドバイスをご紹介します。
魅力を感じないことに自己嫌悪する必要はない
「忙しい毎日についていけない」「頑張っているのに感謝の言葉をもらえない」など、仕事に追われる毎日に、魅力を感じる暇がないという方も多いです。
誰にでも、仕事に対して魅力を感じない瞬間や時期が存在します。看護師の仕事も例外ではありません。そのような感情を抱くこと自体は自然なことであり、自己嫌悪する必要はありません。重要なのは、その状況から前向きな方向へ向かう方法を見つけることです。
また、時には立ち止まって見るのもいいでしょう。魅力を感じないという看護師の多くは、その責任感から、働き過ぎてしまっているという方も多くいます。自己嫌悪を感じる時は、「働き過ぎているのでは」「プライベートの時間は確保できているか」など、自分の状況を振り返ってみるのも解決法です。
看護師になったきっかけを思い出す
魅力を感じない時には、看護師になるきっかけを振り返ってみることが大切です。なぜ看護師を目指したのか、どのような夢や目標を抱いていたのかを思い出すことで、初めての気持ちや意義を再確認できるかもしれません。
看護師になるために、長いプロセスを経てたどり着いたはずです。看護師の資格を取得するために一生懸命勉強をし「こんな看護師になりたい」と将来を夢見ていたはず。看護師になったきっかけを思い出すことで、自分自身を再びモチベーションを高めるための一歩となるでしょう。
転職を考えるのも一つの手段
魅力を感じない状況が続く場合、転職を考えることも一つの選択肢です。看護師としてのキャリアは多様で、様々な分野や職場で活躍することができます。
自分の興味や得意分野に合った職場や診療科を見つけることで、新たなやりがいを見つける可能性が広がります。
先輩や友人に相談する
魅力を感じないと感じる時には、まわりの人々に相談することも重要です。同じような経験をした先輩看護師や仲間たちの意見やアドバイスを聞くことで、自分が考えている以外の意見を聞くことができるかもしれません。
もし同じ職場の人に相談しづらければ、違う業種で働いている友人や家族に相談するのもいいでしょう。他の人との交流を通じて、自分自身の状況を客観的に見つめることができるでしょう。
まとめ
この記事では、看護師の魅力について、仕事に魅力を感じた瞬間や職場別の魅力、看護師が体験したエピソードなどを交えてご紹介してきました。
看護師の仕事には、人々の健康をサポートする使命感や急患患者の回復、患者との信頼関係を築く喜びなど、多くの魅力が詰まっています。病院やクリニック、訪問看護など、様々な職場で活躍する看護師たちは、医療現場の中心的存在であることは間違いありません。
もし魅力を感じられない時は、今回ご紹介した対処法を参考に、一度自分自身を見直してみることをおすすめします。