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【転職を目指す看護師向け完全ガイド】履歴書作成から面接対策まで!成功事例と40個の例文で徹底解説

転職を考えている看護師の皆さん、履歴書の書き方に悩んでいませんか?

履歴書は面接官にあなたの第一印象を与える重要なツールです。しかし、「何を書けばいいのかわからない」「好印象の履歴書を作成したい」と思う方も多いはず。

そこで本記事では、履歴書の基本から注意点、郵送時のマナーまでを徹底解説します。さらに、面接官に響く志望動機の書き方や例文もご紹介。この記事を読めば、自信を持って履歴書を作成し、転職成功への一歩を踏み出せます!ぜひ最後までお読みください。

 

履歴書の印象はあなたの第一印象

すべての判断を履歴書で行うわけではありませんが、面接官が一番初めに目にするのが履歴書です。昨今の看護師不足により、書類選考で不採用にほぼないでしょうが、できるだけ好印象は与えておきたいですよね。

また、看護師は転職が多いと思われがちです。そのため、履歴書にある職歴や志望動機、前職の退職理由などは、面接官にとっては重要な選考判断材料となるため、好印象を与えるための書き方が重要になってきます。

看護師の中には、面接さえクリアすればと考え、履歴書を軽視しがちになる方もいますが、それにより、ライバルとの差が生まれてしまう可能性もあります。そのため、履歴書も軽視せず、工夫された履歴書を作成する必要があります。

それでは、履歴書の書き方について詳しくご紹介していきます。

 

<看護師・ナースのリアルな声>「履歴書は大事」と思った瞬間は?

 

履歴書を記入する前に準備するもの

 

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まずは、履歴書を作成するために必要なものをご紹介していきます。

 

履歴書用紙

 

履歴書用紙は、一般的な履歴書のフォーマットに従った用紙です。この用紙に必要な情報を記入していくことで、履歴書を完成させます。市販の履歴書用紙を利用するか、オンラインでダウンロードして印刷することができます。

 

履歴書によって若干内容が異なりますが、もし自己PRをしっかり記入したい場合は、自己PR欄を広くとってある履歴書を選び、職歴の多い方は職歴欄の行数が多く設けられた履歴書を選ぶといいでしょう。

 

黒字のボールペン

 

履歴書を記入する際には、黒色のボールペンを使用することが一般的です。黒色は読みやすさとフォーマルな印象を与えるため、履歴書の記入に適しています。他の色や筆記具を避け、黒のボールペンを用意してください。

 

履歴書用の証明写真

 

履歴書には、正式な証明写真を添付する必要があります。証明写真はあなたの外見や印象を伝える重要な要素であり、いい印象を与えるものを使用しましょう。

 

履歴書で使う証明写真のポイント

 

・服装:フォーマルな服装を選び、清潔感のある印象を与えるように心掛けます。面接同様の服装が好ましいので、スーツに白のブラウスという服装がいいでしょう。

 

・写真のサイズ:一般的な履歴書用の証明写真のサイズは縦3cm×横2.4cmもしくは縦4cm×横3cmです。募集要項でサイズを確認し写真を撮影してください。

 

・撮影日:証明写真は3ヶ月以内に撮影したものを使用しましょう。写真がはがれたときのために、裏面に名前と撮影日を記入しておくのが一般的です。古い写真を使っても大丈夫と思いがちですが、裏から見れば、撮影日と名前が見えるので、手を抜かずしっかり証明写真は撮影するようにしてください。

 

また、スマートフォンでの自撮り写真やプリクラを使用するのはNGですので、証明写真ボックスや、印象の良い写真を撮影したければ写真館などでプロの方に撮影してもらうといいでしょう。

 

好印象の履歴書を書くためのポイント

 

履歴書をどのように作成すれば好印象を与えられるのか気になる方も多いはず。そこで、履歴書の書き方を開設する前に、好印象の履歴書を作成するためのポイントをご紹介していきます。

 

丁寧に作成する

 

当たり前ですが、履歴書は丁寧に記入してください。レイアウトは整っていて読みやすいものにしましょう。適切な行間とフォントサイズを選び、相手が読みやすい履歴書になるように、詳細な情報を適切な言葉で簡潔に伝えることが重要です。ただ埋めるだけでなく、冗長な表現を避け、要点を的確に伝えることを心掛けるようにしましょう。

 

また、履歴書に誤字や脱字があると、不注意な印象を与えてしまいます。複数回校正し、確認を怠らないようにしましょう。

 

応募先の敬称を間違えない

 

応募先の敬称を間違えないのも重要です。敬称については面接と履歴書で違うことをご存知でしょうか。例えば、企業であれば履歴書では「貴社」と書きますが、面接では「御社」というのが一般的です。

 

このように、転職する職場によって呼び名、記入方法が異なるため気を付けるようにしましょう。下記の表にまとめておきますので、一般的なビジネスマナーとして覚えておいてください。

 

応募先履歴書面接
企業貴社御社
病院・クリニック貴院・貴医院御院・御医院
施設貴施設御施設
医療法人貴法人・貴社御法人

 

<看護師・ナースのリアルな声>面接官から履歴書で褒められたことを教えてください

 

看護師転職の履歴書の書き方

 

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それでは、履歴書の正しい書き方を項目別に解説していきます。今まで知らなかったこともあるかもしれませんので、しっかりチェックして履歴書の作成をしてください。

 

日付

 

日付は、記入した日ではなく履歴書を提出する日付(面接日)を記入します。また郵送の場合は、ポストに投函する日を記入してください。

 

氏名

 

見やすく大きな文字でフルネームを記入します。ふりがなも忘れずに記入しましょう。苗字と名前の間にスペースをあけて記入するのが好ましいです。

 

生年月日

 

西暦で生年月日を記入します。

 

住所

 

現在の住所を詳しく記入します。都道府県から枝番、マンション名と号数まで、住民票や身分証明書に記載されている住所を記入してください。また、ふりがなは市区町村まででいいですが、マンション名などに漢字が含まれている場合は、ふりがなをふっておくといいでしょう。

 

連絡先

 

電話番号やメールアドレスなど、連絡が取れる方法を記入します。もし携帯電話以外に固定電話もあるのであれば、そちらも記入するようにしてください。

 

証明写真

 

先ほどもご紹介したように、服装やサイズなどに気を付けて撮影するようにしましょう。

 

学歴・職歴

 

まずは学歴、1行あけて職歴という順番で記入していきます。もし職歴が多くあるようでしたら、職歴欄の多い履歴書を購入するようにしてください。

 

学歴は基本的に高校卒業からでOKですが、もし記入欄に余裕があるようでしたら入学から記入するようにしましょう。学校名は正式名称で記入するようにしましょう。

 

職歴は、これまでの看護師として勤務した職場、さらに勤務していた部署や診療科も正式名称で記入するようにしましょう。

 

履歴書を記入する上で迷うことが多いのが、勤務期間が短い場合です。印象を良く見せようと記入しないという方も多くいますが、保険や年金の加入実績から過去の職歴が分かるケースがあります。その場合、経歴詐称を疑われる場合もあるので、1ヶ月以上働いた職場は、すべて記入してください。アルバイトは記入しなくても大丈夫です。

 

また職場を退職した理由が自己都合の場合、「一身上の都合により退職」と退職理由を簡潔に記載するようにしてください。最後の行には「現在に至る」、またその下の行には右端に「以上」と記入して記入しましょう。

 

免許・資格

 

取得した年月が古い順に、正式名称で取得年月日も記入していきます。もし持っている資格が多い場合は、看護師として役に立ちそうなものを優先して記入していきましょう。

 

看護師として役立つ資格は以下の通りになります。

 

・普通自動車第一種運転免許

 

・看護師免許

 

・准看護師免許

 

・助産師免許

 

・保健師免許

 

・専門看護師

 

・認定看護師

 

・介護支援専門員 など

 

もしこれらの資格を持っているのであれば、優先的に記入してください。もし試験の結果待ちの場合は「○○年○月看護師免許取得見込み」と記入しましょう。

 

志望動機

 

志望動機では、なぜその企業や職種に興味を持ち、転職を考えているのかを具体的に述べます。企業の特徴や自身のキャリア目標との関連性を示すことが大切です。

 

分かりやすく簡潔にまとめるのがポイントですが、一般的な記入方法としては「自分の経歴」「転職するに至った経緯」「応募先のどこに魅力を感じたか」「自分のキャリアプラン」という感じで話をまとめると記入しやすくなります。

 

記入例

 

私はこれまでの看護師としての経験を通じて、患者と向き合うことの重要性を学びました。貴院での転職を希望する理由は、専門性と人間性を融合させ、患者の健康を支えるためです。最新医療技術とともに学び、チームで連携する環境に魅力を感じます。患者様との信頼関係を築き、共に成長できる場での経験を積みたいと考えています。貴院の価値観に共感し、熱意を持って貢献したいです。

 

記入例

 

私は貴院の専門性と人間中心のアプローチに深い魅力を感じ、ここでの成長と貢献を希望しています。患者に寄り添い、個別のニーズを理解したケアを提供する姿勢は、私の看護の哲学と同じです。また、チームで連携し、より高い医療品質を実現する挑戦に意欲を感じています。貴院での経験を通じて、看護師としての使命を全力で果たし、貴院の成長に貢献したいと願っています。

 

自己PRや自身の長所・短所

 

自己PRでは、自身の強みやスキル、専門的な能力などをアピールします。また、短所についても客観的に振り返り、その短所をどう克服しようとしているかを述べることが好印象です。

 

ポイントとしては、転職先に合った内容にすることです。例えば、大人の患者が多い病院に転職するのに「子供と接するのが好き」と記入しても、企業側としては首をひねってしまいます。そのような場合は「患者様に合わせて柔軟な対応ができる」というように言い換える必要があるでしょう。

 

こちらも例文をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

記入例

 

私は看護師として、繊細なコミュニケーションと的確な判断力を持って患者の安心と健康をサポートする自信があります。臨機応変な対応力とチームプレイを大切にし、厳しい状況でも冷静な判断を保ちます。また、持続的な学習を通じて最新情報を取り入れ、専門性を高めています。患者と家族のニーズに寄り添い、より質の高いケアを提供することに努めていきたいと思います。

 

記入例

 

私は看護師として、人々の健康をサポートする使命感に駆られています。豊富な臨床経験と柔軟なコミュニケーションスキルを活かし、患者の心身のバランスを重視したケアを提供しています。真摯な態度とチームでの協力を大切にし、多様な状況に適切に対応できる自信があります。誠実さと専門知識をもって、貴院の一員として貢献したいと考えています。

 

短所の記入例

 

短所として、すべてにおいて細かすぎることがあります。細部にこだわるあまり、効率を優先することが難しい時がありますが、意識的に改善に努めています。また、新しい状況に適応する際に少し時間がかかることがありますが、柔軟な学習意欲でその課題に向き合っています。

 

前職の退職理由

 

前職を辞める理由を簡潔に説明します。ここでのポイントはネガティブな表現を控えることです。もし退職理由がネガティブでもポジティブな言い回しに変換して記入するようにしましょう。自分の成長のために転職を考えたことを示すとより効果的です。

 

本人希望欄

 

本人希望欄には、働くうえで絶対に譲れないものを記入します。今後のキャリアや希望する職種・業務内容について簡潔に記載してください。待遇や給与については、履歴書に記載せず面接で話す方がいいです。

 

書くことがない場合、「特になし」と記入する方や空欄にする方がいますが、これは間違いです。空欄にせず「貴院の規定に従います」と記入すると丁寧に見えます。

 

<看護師・ナースのリアルな声>履歴書作成で難しかったことは?

 

履歴書を書き終えたらするべきこと

 

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履歴書を書き終えたら、以下の内容をチェックするようにしましょう。

 

内容や誤字脱字のチェック

 

まずは誤字脱字のチェックです。誤字脱字が多いようでは、面接官からの好印象を得ることができません。そのため、時間に余裕をもって、何度もチェックを行い間違いがないかどうかを確認してください。

 

コピーを取っておく

 

念のためコピーを取っておくこともおすすめします。もし、違う職場に応募する際に履歴書が必要な場合、一度記入した履歴書をコピーすることによって、それを参考に複数の履歴書を記入することが可能になります。

 

履歴書を書くときの注意点

 

看護師の転職を目指す方にとって、履歴書は重要なアピールポイントの一つです。適切に作成することで、自分の経歴やスキルを効果的にアピールできます。しかし、履歴書を書く際にはいくつかの注意点があります。ここでは、看護師向けの転職履歴書を書く際の6つの注意点を詳しくご紹介します。)

 

修正テープや二重線は使わない

 

履歴書に修正テープや二重線を使うことは避けましょう。修正箇所がある場合は、新しい履歴書を作成し直すか、パソコンで修正を行いましょう。修正テープや二重線が使われている履歴書は、書き直す手間を省いたという印象を与えてしまいます。

 

空白の欄を作らない

 

履歴書の各欄には、できるだけ情報を詰め込みましょう。空白の欄を残しておくと、「しっかり考えていないのではないか」「やる気がないのでは」と受け取られる可能性があります。もし何もない場合は空欄ではなく「特になし」と記入するようにしてください。

 

黒以外の色で履歴書作成を行う

 

一般的な履歴書は黒インクで書かれることが多いです。世界的には青インクで記入することもありますが、日本では黒での記入が基本なので、それ以外の色での作成はしないようにしてください。

 

履歴書作成は手書きとパソコンどちらがいいか迷う

 

もし指定がない場合はどちらでも構いません、最近はパソコン上でフォーマットに入力したものを印刷して使用する履歴書が一般的になってきました。

 

看護師の転職履歴書は、できるだけパソコンを使って作成しましょう。パソコンを利用することで、文字の整列やフォントの統一が簡単に行え、読みやすい履歴書を作成できます。また、デジタル形式で保存すれば、必要なときに簡単に修正できます。

 

例文をそのまま使用する

 

履歴書の記載内容は個人ごとに異なります。今回もいくつか例文をご紹介してきましたが、他の例文をそのままコピーすることは避けましょう。自分自身の経験やスキルを正確に表現し、アピールポイントを際立たせるために工夫しましょう。

 

アルバイト・パート用の履歴書は使わない

 

看護師としての転職を目指す場合、アルバイトやパート用の履歴書を提出するのは避けましょう。専門職としての看護師経験や資格、スキルを重点的にアピールすることが大切です。アルバイト・パート用の履歴書には、必要のない項目も多く記載されているので、一般用を使用してください。

 

<看護師・ナースのリアルな声>履歴書を作成するのに履歴書用紙は何枚使った?

 

履歴書を提出する際の基本マナー

 

看護師転職の際に、履歴書を提出する方法は以下の通りです。それぞれに社会人としての一般マナーがありますので、それらについて解説していきます。

 

・履歴書を郵送する場合

 

・履歴書を手渡しする場合

 

・履歴書をメールで送付する場合

 

郵送するときのマナー

 

郵送する際のマナーについてもいろいろあります。送付状の書き方や封筒に入れる順番を詳しくご紹介いたします。郵送は正確かつ丁寧に行うことが重要です。

 

必ず添え状を同封

 

添え状とは、簡単に言えばあいさつの代わりともいえるもので、応募書類を送付するときに必ず同封する必要があります。履歴書を郵送で送る場合、この添え状の存在を知らず相手先から指定された応募書類のみを送られる方もいますが、添え状は非常に大事なものになるので指定がなくても必ず同封するようにしてください。

 

添え状には以下の項目を記入します。

 

日付

 

添え状の上部に、書類を送る日付を記入します。日付は通常、右上隅に記載します。西暦の年、月、日の順で書きます。

 

宛名・署名

 

宛名は、書類を送る相手の情報を正確に記入します。宛名の書き方には以下のポイントがあります。

 

・相手の氏名や役職を正確に記入します。

 

・住所を詳細に記入し、部署名や会社名も含めます。

 

・病院名は省略せず正式名称で記入してください。

 

・郵便番号を正確に記入し、間違いがないようにします。

 

件名

 

件名は、添え状の中で何に関する書類かを簡潔に記載します。例えば、「応募書類について」「応募書類確認のお願い」といった具体的な内容を記述します。

 

頭語と結語

 

添え状の冒頭には、丁寧な言葉遣いで始まる「頭語」を記入します。拝啓から始まるのが一般的で、例えば「拝啓 貴院ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」といった表現になります。

 

また、送付状の末尾には、感謝の意を示す「結語」を記入します。こちらは例えば、「何卒よろしくお願い申し上げます」といった表現がよく使われます。最後に敬具と記入して締めてください。

 

本文

 

頭語のあとに、簡単な文章を加えます。「このたび、貴院の求人に応募いたしたく、ご指定の応募書類を同封いたします」という感じの簡単なもので構いません。

 

履歴書をいれる封筒について

 

履歴書を送る封筒についても気を付けなければいけないポイントがあります。

 

・書類はクリアファイルに入れる

 

・履歴書や同封書類は折らずに入れる

 

・白封筒を使用する

 

同封する書類

 

・添え状

 

・履歴書

 

・職務経歴書

 

・その他、指定された書類があれば同封

 

これらをすべて同じクリアファイルに入れて郵送しましょう。封筒の表面には、送り先の郵便番号、住所、宛名を省略せずに正しく書き、左下に「履歴書在中」と記載してください。

 

裏面の左下には、自分の住所と氏名を書きましょう。

 

手渡しするときのマナー

 

履歴書を手渡しするときは、添え状は必要ありません。手渡しの場合も、履歴書などの書類はクリアファイルに挟み、封筒に入れて持参します。

 

渡す際に封筒から取り出し、見やすい向きにしてクリアファイルごと渡すようにしてください。

 

メールで送付するときのマナー

 

中には履歴書をメールで送ってほしいという企業もあります。その際は以下のポイントに気を付けるようにしましょう。

 

件名は簡潔に本文は読みやすく

 

メールの件名は、送付内容を簡潔に要約したものにしましょう。例えば、「履歴書ご送付の件/氏名」といった具体的な表現が適切です。

 

またメールの本文は、できるだけ読みやすく、明瞭な文章で書きましょう。改行や段落を適切に使って、本文を整え、低語を使用するのが基本です。

 

履歴書はPDF形式でパスワードを設定

 

履歴書などの機密情報をメールで送付する場合、セキュリティには十分に気を付けましょう。PDF形式は一般的に安全で、文書のフォーマットが保たれます。また、重要な書類にはパスワードを設定して保護し、そのパスワードを別の手段で受信者に伝えましょう。

 

パスワードは2通目のメールで送ったり電話などで伝えてください。

 

多くの看護師が悩む志望動機の書き方

 

無料写真 美しい若い笑顔アジア女性自宅のリビングルームの机の上のノートパソコンで作業します。アジアビジネスの女性がホームオフィスでノートブック書類ファイナンスと電卓を書きます。

 

多くの看護師が頭を悩ますのが志望動機です。志望動機とは、面接官に自分が伝えたい内容を簡潔に述べるものです。そのため、しっかり整理し順序よく説明していくことが必要になります。

 

そこでここからは、志望動機の書き方に悩んでしまうという方向けに、看護師のパターン別に例文も交えてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

看護師転職の志望動機の基本

 

看護師の志望動機は、以下の内容に沿って書いていくと上手に作成することができます。

 

・前職ではどのような働き方をしていたか

 

・転職先でどういった働き方をしたいか

 

・なぜその施設に転職したいか

 

いくつか例文をご紹介しますので参考にしてください。

 

志望動機の例文|結婚・出産を理由に退職

 

「結婚と出産に伴い、以前の仕事を辞めましたが、今後は新たなキャリアに向けて前向きに取り組みたいと考えています。看護師としての経験を活かしながら、新しい環境で学び、成長する機会を求めています。貴院はそのための理想的な場所だと感じており、長期的なキャリアパスを築く上で大変魅力的だと思っています」

 

志望動機の例文|総合病院を志望

 

「私は看護師として幅広い臨床経験を積むことで、患者さんへのケアに深い情熱を抱いています。貴院を志望した理由は、様々な疾患や医療ニーズに対応し、多くの専門家と協力しながら患者様の健康を支える場所だと感じたからです。そのため、私は貴院のような総合病院での経験を積みたいと考えています。これまでの経験を活かし、貴院に貢献出来る看護師を目指していきます」

 

経験年数別、志望動機の書き方例

 

志望動機は、ベテラン看護師と新人看護師では内容が異なるものです。ここでは経験年数に合わせた志望動機をご紹介していきます。

 

新人看護師

 

新人看護師の志望動機は、学びや成長への意欲、希望、そして看護の価値観に焦点を当てることが重要です。

 

例文

 

「看護師としてのキャリアをスタートさせるこの新たな段階で、私は基本的な看護スキルを確立し、患者さんに質の高いケアを提供したいと強く願っています。貴院は教育プログラムとサポート体制が充実しており、新人看護師として成長し、貴院の価値観に共感し、その一員として貢献したいと考えています」

 

例文

 

「看護師として、患者さんの健康と福祉をサポートし、最高のケアを提供することを使命と考えています。看護学校で学んだ知識と情熱を、実務経験を通じて実践に移したいと思っています。貴院はそのための素晴らしい場所であり、経験を積みながら成長し、患者さんの健康に貢献するために頑張っていきます」

 

中途採用

 

中途採用者の志望動機は、過去の経験とスキルを強調し、新しい職場での貢献や成長をアピールすることがポイントです。

 

例文

 

「過去の経験を通じて、看護師としての専門的なスキルや経験を積んできました。しかし、私は新しい環境での挑戦と成長を求めており、貴院の高度なケアと最新の医療技術に魅力を感じています。私の経験を活かし、貴院のチームに貢献できるように頑張っていきます」

 

例文

 

「私は看護師としての実績と経験を持っており、それを新しい環境でさらに発展させたいと考えています。貴院は高度なケアを提供し、専門的な知識を活かす場所として理想的です。私はここでの仕事を通じて、患者さんとその家族に価値あるサービスを提供し、看護の分野でのリーダーシップを発揮したいと思っています」

 

診療科別、志望動機の書き方例

 

志望動機は、纏足を考えている科によっても異なります。より専門性の高い診療科への転職を目指す場合は、より専門性を踏まえた志望動機が必要になります。ここでは、看護師の転職先として人気のある3つのパターンをご紹介していきます。

 

美容外科

 

「美容外科に興味を持つきっかけは、患者様の自信と幸福感を高め、外見と内面の調和を促進する素晴らしい方法を提供できることです。私は美容外科の技術と美学に魅了され、患者さんの美しさを引き立てるお手伝いをしたいと考えています。貴院の美容外科チームは高度なスキルと熱意を持っていることで知られており、院に貢献しながら、ここでの経験を通じて成長していきたいと思っています」

 

小児科

 

「小児科は、子供たちの健康と家族の安心に貢献できる素晴らしい分野です。私は子供たちと接することが好きで、その成長過程におけるサポートをしたいと考えています。貴院の小児科は高度なケアを提供し、病気や発達の問題に対処するためのリーダーシップを発揮しています。ここでの経験を通じて、子供たちとその家族に希望と安心を提供できよう頑張っていきたいです」

 

精神科・心療内科

 

「精神科を希望したきっかけは、患者様の心の健康に関心を抱き、彼らの心身の調和を回復させるお手伝いをしたいと思ったからです。貴院は精神科医療の先駆者として知られ、ここでの経験を通じて、患者さんの生活に意義を持たせるために努力したいと思っています」

 

職業別、志望動機の書き方例

 

転職先によっては理念や特徴が異なります。そのため、その職業に合わせた志望動機が必要になります。そこで、病院を始めとした職業別の志望動機の例文をご紹介していきます。

 

大型病院

 

大型病院に転職する場合、なぜ小中規模の病院ではなく大型病院を選んだのかということが重要になります。大型病院では、最新医療の提供や医療の最前線という印象があるので、それらを前面に打ち出した内容で作成するといいかもしれませんね。

 

例文

 

「私はこれまで約6年間、総合病院で勤めてまいりました。これまで以上に多様な症例に対処し、患者さんの健康をサポートしたいと考えています。貴院は高度な医療ケアと専門知識が求められる環境であり、私はその挑戦に魅力を感じています。ここでの経験を通じて成長し、医療チームの一員として貴院に貢献したいと思っています」

 

クリニック

 

クリニックに転職する場合は、なぜ病院ではないのかという理由が必要です。クリニック業務に対する関心の高さを志望動機で伝えるようにしましょう。

 

例文

 

「私はこれまで約6年間、総合病院に勤めてきました。私の強みはコミュニケーション力です。貴院はアットホームな雰囲気で患者さんに個別のケアを提供できる場所だと感じました。私は患者さんとの密な関係を築き、健康に関する問題に対処することに情熱を抱いています。ここでの経験を通じて患者さんの健康をサポートしたいと考えています」

 

特別養護老人ホーム

 

養護老人ホームへの転職は、なぜ介護の道への転職をしようと思ったかが大事です。特にお年寄りの患者が多い中で、看護師としての経験がどれくらい役に立てられるかということを伝えるのが好印象になるでしょう。

 

例文

 

「特別養護老人ホームでの仕事は、高齢者の生活と幸福に貢献できる特別な機会です。私は高齢者への尊重と質の高いケア提供に情熱を持っており、その使命を果たしたいと考えています。貴施設は高齢者の生活をサポートする専門知識を持つことで知られており、ここでの経験を通じて高齢者の健康と幸福に貢献したいと思っています」

 

訪問看護

 

訪問看護への転職は、その業界への興味や熱意を伝えるのがいいでしょう。これまでの経験を活かし、訪問看護師として活躍していきたいという意気込みを伝えるようにしましょう。

 

例文

 

「訪問看護は患者さんの自宅で最高のケアを提供する素晴らしい機会です。以前から在宅医療に興味を持っており、利用者様の生活をサポートすることに興味がありました。貴社の訪問看護チームは高い専門性と使命感を持っていると感じています。私も利用者様とそのご家族に寄り添ったケアが実践できるよう力になりたいと思っています」

 

<看護師・ナースのリアルな声>あなたが履歴書に書いた志望動機を教えてください

 

まとめ

 

この記事では、「履歴書の書き方完全ガイド」として、看護師が転職活動を行う際に必要な、履歴書の書き方について詳しく解説しました。

 

履歴書は完成度が高いほど面接官に好印象を与えることができます。そのため、事前に履歴書の書き方についてしっかり把握しておく必要があります。今回は、好印象を与える履歴書の書き方や注意点、重要箇所の例文などもご紹介してきました。

 

丁寧に空欄を作らないよう作成し、誤字脱字のチェックも怠らないようにしてください。自己PRや志望動機は重要になります。今回ご紹介した例文をそのまま使うのではなく、自分の言葉に置き換えて自分らしい表現に変えて利用してください。

 

今回ご紹介した記事を参考にすれば、看護師の皆さんは自信を持って転職活動に臨むことができるでしょう。新たなキャリアに向けて頑張ってください。

【看護師から看護師以外への転職完全ガイド】24職種を徹底比較!成功のコツと失敗しない選び方

看護師として働きながら、「もっと違う分野で自分の力を発揮したい」「新しいキャリアにチャレンジしたい」と考えたことはありませんか?実は、看護師の経験とスキルは、医療現場以外でも大きな価値を持っています。

本記事では、看護師から看護師以外への転職を考える方に向けて、24の職種を詳細に比較・解説します。医療知識を活かせる企業職から、まったく新しい分野へのキャリアチェンジまで、あなたの可能性を広げる多様な選択肢をご紹介します。

それぞれの職種の特徴、必要な資格、メリット・デメリットを徹底分析。さらに、転職成功のための具体的なポイントや注意点もお伝えします。現役看護師の生の声も交えながら、キャリアチェンジの実態に迫ります。

この記事を読めば、看護師としての経験を活かしつつ、新たなキャリアパスが見えてくるはずです。あなたの可能性を広げる第一歩を、一緒に踏み出しましょう。

 

看護師から他の職種に転職するメリット

看護師から他の職種に転職したいと思っても、なかなか踏み切れないかもしれません。しかし、看護師から他の職種に転職すると次のようなメリットがあります。

 

  • 生活リズムが整う
  • プライベートと仕事を両立できる
  • プレッシャーが少ない
  • キャリアの幅が広がる

 

生活リズムが整う

 

入院病棟があるなど、事業所の特性によって異なるとは思いますが、看護師の場合、夜勤が多かったり、2〜3交代制のシフト制だったりと、勤務体制が特殊で生活リズムが乱れている人も少なくありません。

 

しかし、看護師以外の職種に転職する際、夜勤のない職種および勤務先を選択すれば、日勤のみとなり、生活リズムが整い心身の健康を保ちやすくなります。

 

プライベートと仕事を両立できる

 

看護師は前残業や後残業が多く、さらに時間があれば自己研鑽のために常に勉強しなくてはならないため、休みの日も仕事のことばかり考えていることも多い傾向にあるはずです。

 

さらに土日祝日休みでない事業所も多く、シフト制で家族や友人などと休みの日を合わせにくいこともあるでしょう。

 

その点、看護師以外の職種では、土日祝日休みや休みと仕事をきっちり分けて考えられる勤務先も多数存在しており、プライベートと仕事を両立することができます。

 

プレッシャーが少ない

 

看護師の場合、患者の命を預かっているため、どのような業務にも重いプレッシャーがのしかかります。

 

しかし、命に直結しないような看護師以外の職種を選べば、看護師として働いているときよりも圧倒的に少ないプレッシャーの中で、ストレスフリーで働けることもしばしばあるのです。

 

キャリアの幅が広がる

 

看護師としてずっと1つの事業所で働き続けていても、看護部長などを目指すくらいしかキャリアアップの道はありません。

 

一方で他資格を取得したり、未経験無資格でも看護師とは違う職種に就いたりすると、看護師以外の様々なキャリアの幅を広げることができます。

 

<看護師・ナースのリアルな声>看護師から他の職種に転職して良かったこと

 

看護師から他の職種に転職するデメリット

看護師から他の職種に転職すると得られるのはメリットだけではありません。ここでは、デメリットについてもしっかりとお伝えしていきます。

 

  • 給料ダウンする可能性がある
  • やりがいを感じなくなってしまう可能性がある

 

給料ダウンする可能性がある

 

仮に残業代などが満額支払われていなかったとしても、看護師は有資格者でなければなれない専門職な上、夜勤があることや患者の命を預かる責任の重い職業であるため、他職種と比較すると給与水準が高い傾向にあることは間違い無いです。

 

一方で看護師以外の他職種に転職した場合、同じような医療関係の仕事であっても夜勤がなかったり、看護師と比べて責任が少なかったりすることがあり、看護師として働いていたときよりも給料がダウンする可能性があることを覚えておいてください。

 

やりがいを感じなくなってしまう可能性がある

 

看護師はとても大変な仕事ですが、患者の命を救うという大きな使命を担っているため、とてもやりがいを感じてしまう人も多いはずです。

 

もちろん看護師以外の仕事も大変なはずなのですが、過酷な看護師と比較してしまうとやりがいをあまり感じなくなってしまう可能性があり、モチベーションを保ちにくかったり、物足りなさを感じてしまったりすることもあるかもしれません。

 

<看護師・ナースのリアルな声>看護師から他の職種に転職して失敗したと思ったこと

 

看護師の経験を活かせるおすすめの職種や勤務先24選

続いて本題の看護師経験を活かせる24のおすすめの職種や勤務先をピックアップしましたので、ご紹介していきます。

 

  • 助産師
  • 医療事務
  • MR(医療情報担当者)
  • 介護福祉士
  • ケアマネージャー
  • 訪問看護師
  • 健診・検診センター
  • 献血看護師
  • CRC(治験コーディネーター)
  • CRA(臨床開発モニター)
  • 病児保育士
  • 美容クリニック
  • フィールドナース
  • 行政保健師
  • 産業保健師
  • 保育園
  • 学校の養護教諭
  • コールセンター
  • 健康相談員
  • 衛生管理者
  • 産業看護師
  • ツアーナース
  • イベントナース
  • 看護大学・看護学校の教員

 

助産師

 

助産師は看護師資格を取得する際に1度はこういう道もあると考えている人が多いはずですが、看護師資格と助産師資格の両方を保有する人だけが就ける医療専門職となっています。

 

看護師の場合、年齢問わず病気や怪我を患っている人をケア対象としますが、助産師は看護師と同じ領域はもちろん、さらに妊婦をはじめとする産婦や新生児に対しての専門的なケアを施すことができ、主に新しい命のためのケアを中心としているのが特徴です。

 

看護師と同じく妊婦や産婦、新生児の命を預かる仕事であることから、プレッシャーは大きいとはいえ、新しい命が誕生する瞬間に立ち会うことができ、非常に前向きでやりがいのある職種といえるでしょう。

 

医療事務

 

看護師として働いていると受付担当をしている医療事務の人と関わる機会も多いはずです。そして、看護師という仕事自体深い医療知識を持っているので、転職候補としては医療事務も挙げられます。

 

意外かもしれませんが、医療事務は未経験無資格でも就ける職業です。もちろん資格を持っているに越したことはないとはいえ、国家資格は存在しておらず、あくまでも民間資格を取得することしかできません。

 

看護師経験者の場合、時に看護師とのやりとりも求められる医療事務でも十分力を発揮できるはずです。

 

MR(医療情報担当者)

 

MR(医療情報担当者)とは、製薬会社などの営業担当者のことを言い、医療関係者に対して自社医薬品の効果や副作用といった様々な情報を講習会や研修会の場で提供する業務を担う存在です。

 

一般的な営業職の場合、直接病院や薬局に自社医薬品を販売することを目的としていますが、MR(医療情報担当者)の場合そのようなことはなく、あくまでも自社医薬品の情報提供および情報収集のみを単装するため、価格交渉や代金回収などは行いません。

 

MR(医療情報担当者)になるために取得必須の資格はなく、看護師と同じ医療業界において医薬品の発展に貢献できる上、人々の健康に深く関わることができるので、やりがいのある職種といえます。

 

介護福祉士

 

医療業界と親和性の高い介護業界では人手不足が問題視されており、非常に多くの求人があるため、未経験でも目指しやすくなっています。

 

看護師資格と介護福祉士資格の両方を持っていると、介護現場でも医療知識を活かすことができるだけでなく、介護福祉士のみの有資格者では行えない利用者へのインスリン注射などの医療行為も担うことができ、現場で重宝されます。

 

ケアマネージャー

 

ケアマネージャーは、介護を必要とする人が様々な介護保険サービスを受けられるように、ケアプランを作成したり、事業者との調整を行ったりする介護保険のスペシャリストのことです。

 

ケアマネージャーになるには、介護支援専門員実務研修受講試験に合格しなければなりませんが、指定されている業務や実務経験が5年以上あれば受験資格を得ることができます。

 

ちなみに看護師資格を持ち5年以上の実務経験がある人は受験資格がすでにあるため、ケアマネージャーを目指しやすいです。

 

訪問看護師

 

訪問看護師とは、病気や障害などを持っていながら在宅療養している人々の生活を支えるため、利用者の看護を行ったり、利用者家族のサポートをしたり、医師や介護事業所などとの連携を行う看護師のことです。

 

訪問看護師となるためには、看護師あるいは准看護師資格以外に必要な資格はないので、看護師経験があれば誰でも目指せる職種といえます。

 

これから超高齢社会を迎えるため、さらに訪問看護ステーションの需要が増えていくことが予想されており、求人も比例して増加していくはずです。

 

健診・検診センター

 

看護師として健診・検診センターに転職するという道もあります。同じ看護師職とはいえ、すでに病気や怪我がある人への看護をするわけではなく、健康診断や病気の早期発見を行うための検査を行うため、プレッシャーが少ない傾向にあります。

 

健診・検診センターにおける看護師の業務としては、一般的な健康診断のための検査対応や採血、結果のチェック、データ入力、精密検査の予約などとなります。

 

夜勤は当然なく、ルーティンワークを行っていくため、プライベートと仕事を両立していきやすい一方で、高い採血スキルが求められることを覚えておきましょう。

 

献血看護師

 

献血看護師は、その名の通り献血ルームや献血バスなどで献血希望者の検査と採血を行い、アフターフォローや血液を保存する機械管理をする看護師のことです。

 

献血看護師も夜勤がないだけでなく、ほとんど残業もない上、プレッシャーも少ない傾向にあります。

 

特に必要な資格もなく、看護師資格があれば転職しやすい職種といえるでしょう。

 

CRC(治験コーディネーター)

 

CRC(治験コーディネーター)とは、治験実施医療機関で治験責任医師あるいは治験分担医師のもとに治験に関わる業務をサポートする看護師や薬剤師、その他の医療関係者のことです。

 

医療機関の治験事務局あるいは民間企業SMO(治験施設支援機関)のどちらかで働くことになります。

 

CRC(治験コーディネーター)になるためには、絶対に資格が必要というわけではないとはいえ、深い医療知識を持っている必要があるため必然的に看護師などの資格を持つ人が優遇して採用される傾向にあります。

 

CRA(臨床開発モニター)

 

CRA(臨床開発モニター)は、新薬の臨床開発試験の進行をサポートするため、患者に投薬する治験において症例データを収集したり、進捗状況を管理したりする職種です。

 

CRA(臨床開発モニター)になるための必須資格はありませんが、医療や薬学に関する知識が必要となるため、結果的に看護師や薬剤師、臨床検査技師などの資格を持つ人が優遇して採用されます。

 

患者と直接接することはなくなるので、今までのようなやりがいはあまり感じなくなるかもしれませんが、夜勤がなくなるだけでなく、土日祝日などに休めるため、プライベートも重視したい人におすすめといえるでしょう。

 

病児保育士

 

病児保育士とは病気あるいは病後の子どもを一時的に預かり保育する保育士のことであり、看護師として働く中でも接したことがある人も多いかもしれません。

 

子どもに対して基本的に医療行為を行うことはないとはいえ、子どもの体調管理を行いながら、体調が急変した際には医師に連絡したり、子どもを病院に連れて行って診察させたりすることになります。

 

病児保育士として働くためには、看護師あるいは保育士資格を持っている必要があるので、看護師資格を持っていれば転職しやすい傾向にあるでしょう。

 

美容クリニック

 

美容クリニックとは整形手術や脱毛など、美容医療を専門とする機関であり、主に自由診療を提供しています。

 

一般的な病気や怪我を煩う患者に対する医療ケアを行う病院やクリニックとは異なり、見た目をより美しくするために受診する人が多いため、患者に接するというよりは客に接するような印象で看護師として働いてもプレッシャーは少ない傾向にあります。

 

美容皮膚科の場合には看護師自身がレーザーを照射したり、美容注射を行ったり、美容外科の場合にはオペを補助したりする業務がメインとなるでしょう。

 

フィールドナース

 

フィールドナースとは、医療機器メーカーなどにおいて、自社製品の営業やサービスのサポートを行う産業看護師のことです。

 

看護師資格さえ持っていれば他の資格は必要ありませんが、看護師とはまた違ったコミュニケーション能力や営業力、マナー、英語力など様々なビジネススキルが求められるので注意が必要です。

 

それでも基本的には土日祝日休みで日勤となるので、ライフワークバランスが取りやすい傾向にあります。

 

行政保健師

 

行政保健師とは、保健所をはじめ、保健センターや地域包括支援センターなどといった公的機関において公務員として働く保健師のことです。

 

保健師になるには看護師資格の他に保健師資格を保有している必要がありますが、看護師と違って行政保健師は病気になったり、怪我をしたりしないような予防医療を中心に取り扱うため、看護師よりも心理的プレッシャーが少ない上、カレンダー通りに働くことができるので、プライベートと仕事を両立させやすい傾向にあります。

 

産業保健師

 

産業保健師とは、前述した行政保健師とは異なり民間企業および団体に所属する保健師のことです。看護師資格と保育士資格どちらも保有していなければなることができません。

 

産業保健師は産業医や人事部門のスタッフと協力しながら、企業や団体で働く人々の健康維持を目的に健診データを分析したり、メンタルヘルス対策を行ったり、休職者と面談したり、セミナーを開催したりします。

 

産業保健師の多くは定時勤務となる上、残業も少ない傾向にある上、予防医療の提供が主となるので身体的精神的負担も少なく働くことができるでしょう。

 

保育園

 

意外かもしれませんが、保育園でも看護師の需要があります。中でも私立保育園の場合には、厚生労働省によって看護師の常駐が義務付けられているためです。

 

保育園に所属する看護師は、子どもの体調管理をはじめ、健康診断や歯科検診などのサポートを行ったり、保育園内の衛生環境を管理したり、子どもたちに手洗いうがいを促したり、アレルギー対応をしたり、他のスタッフたちの健康管理を行ったりします。

 

病院やクリニックに勤務する一般的な看護師とは異なり、医療行為そのものを行う機会は少ないので、プレッシャーは少ない傾向にあるといえるでしょう。

 

学校の養護教諭

 

看護師資格を持っていれば、学校の養護教諭いわゆる保健室の先生になることも夢ではありません。

 

看護師資格を持っていれば、文部科学大臣が指定する大学などに1年以上在籍し、なおかつ所定単位を修得することで養護教諭一種免許状を取得できるからです。

 

ただし、養護教諭一種免許状を取得したからといって、養護教諭としてすぐ働けるかというとそうではないので注意してください。あくまでも教員採用試験に合格する必要があります。

 

コールセンター

 

看護師資格があれば医療関係のコールセンターに転職することもできます。

 

例えば、健康に関する相談窓口をはじめ、自宅療養者の健康観察やワクチン接種後の相談窓口、医薬品メーカー・医療機器メーカーの問い合わせ窓口、保険会社が設置しているメディカルサービスなどが挙げられます。

 

多くのコールセンターは受付時間が決まっているため、残業の発生頻度が少ないだけでなく、直接の医療行為を行うこともないので、ライフワークバランスを保ちつつプレッシャーの少ない環境で働けるでしょう。

 

健康相談員

 

健康相談員とは、健康保険組合や共済組合加入の団体をはじめ、被保険者や扶養家族などに対し健康に関する相談にアドバイスを行う職種です。

 

電話対応する場合と、面談や訪問をして対応する場合があります。

 

基本的に夜勤はありませんが、面談の場合には団体事務所や個人宅を訪問するためビジネスマナーが求められ、看護師とはまた違った緊張感があるかもしれません。ただし、直接の医療行為をすることはないのでブランクがあっても安心して働けるはずです。

 

衛生管理者

 

衛生管理者とは、労働条件および労働環境の衛生的な改善をはかりながら、病気予防を行い事業所の衛生を管理する職種です。業種問わず事業主には従業員人数に応じて衛生管理者を選任する義務があります。

 

高卒で看護師あるいは准看護師としての実務経験が3年以上、もしくは大卒または高等専門学校卒で看護師あるいは准看護師としての実務経験が1年以上あれば、第一種・第二種衛生管理者試験を受験できます。

 

衛生管理者として転職した場合、看護師と異なり夜勤はなく、身体的に負荷をかけずに働けるでしょう。

 

産業看護師

 

産業看護師とは、民間企業に設置された医務室や健康管理部門で働く看護師のことです。医療行為自体を行うことはあまりなく、デスクワークや従業員の予防医療、保健指導などが中心業務となります。

 

また、近年各企業が力を入れているメンタルヘルスケアに関わるなど、医療現場とは異なる様々な業務に携わることができるでしょう。

 

ツアーナース

 

ツアーナースとは、旅行会社が主催するツアーをはじめ、修学旅行、宿泊を伴う研修などに帯同し、万が一体調不良者や怪我人が発生した際に応急処置や看護、医療機関との連携を行う看護師のことです。

 

帯同する期間は毎回異なる上、24時間拘束され、緊急時には真夜中でも時間問わず対応することになりますが、有事の際以外は給料をもらいながら依頼主負担で旅行を楽しめるというメリットもあり、ルーティンワークが苦手な人におすすめできます。

 

イベントナース

 

イベントナースとは、野外コンサートをはじめ、お祭りやスポーツ大会など特定のイベントの際に会場に待機し、来場者の中に怪我人や急病人が発生した際に応急処置を行う看護師のことです。

 

何も起きなければ1日平和に過ごせますが、多くの来場者が見込まれるイベントだったり、真夏で気温が高かったりするなどした場合には、急病人の対応に追われることになります。

 

単発の職種となるため、自分の都合に合わせて働くことができるだけでなく、毎回異なる場所・イベントなので新鮮な気持ちで働けるでしょう。

 

看護大学・看護学校の教員

 

後進の育成にも携われる看護大学・看護学校の教員は、看護師の資格を最大限に活かすことができる職種の1つです。

 

看護師経験5年以上で専任教員課程を修了するか、看護師として厚生労働省が定める指定規則 別表三*に掲載されている教育内容のうちどれか1つの業務を3年以上経験しなおかつ大学か大学院で教育科目単位を取得すると看護教員になれます。

 

夜勤がなく、土日祝日休みであるため、ライフワークバランスが取りやすいだけでなく、看護師を目指す人達を育成するというやりがいにも満ち溢れている職種です。

 

*厚生労働省「保健師助産師看護師学校養成所指定規則」

 

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001vb6s-att/2r9852000001vbj5.pdf

 

<看護師・ナースのリアルな声>看護師からどんな職種に転職した?

 

看護師におすすめの資格

看護師の経験を活かせる職種・勤務先をご紹介した中で、新たに資格を取得しなければならないものも多数ありました。

 

ここでは特に看護師におすすめの資格を3つピックアップしてご紹介していきます。

 

  • 助産師
  • 保健師
  • 介護福祉士

 

助産師

 

助産師として働くには、看護師資格と助産師資格の両方を取得しなければなりませんので、助産師資格は看護師資格と親和性の高い資格といえます。

 

大学生の際に助産師科目もあわせて修了して、大卒の時点で2つの資格を取得するか、大学・短期大学・看護専門学校・5年一貫看護高等学校で看護資格取得後に助産師養成学校に1年通って助産師資格の国家試験に受験するのが一般的な資格取得への道筋となります。

 

また、すでに看護師として実務経験のある社会人の場合でも、助産師の養成学校に1年通ったり、大卒で看護師として実務経験があるなら大学で1年あるいは大学院の修士課程で2年間助産学専攻を受講することで助産師国家試験を受けることが可能です。

 

保健師

 

保健師として働くのも助産師と同様に、看護師資格と保健師資格両方の取得が必須であり、保健師資格は看護師資格と親和性の高い資格です。

 

保健師国家試験を受験するには、4年生大学で看護師と保健師両方の勉強をするというのが最も多いパターンですが、すでに看護師としての実務経験がある人でも十分狙える資格となります。

 

ただし、1年間保健師養成学校に通学し、専門科目を履修しなければ受験資格は得られないので注意が必要です。

 

介護福祉士

 

介護福祉士も助産師や保健師と同じく、国家資格の1つです。看護師資格を持っていなければいけないという決まりはありませんが、どちらの資格も持っていると介護現場においてどうしても必要な医療行為を行える存在となれるため、転職しやすい傾向にあります。

 

養成施設に通って国家試験合格を目指す方法と、介護現場で実務経験を3年積んでから介護職員実務者研修を受講したのち国家試験合格を目指す方法を選ぶことができるので、未経験でも十分取得を狙える資格です。

 

<看護師・ナースのリアルな声>看護師から他の職種に転職するためにどんな資格を取った?

 

看護師以外の職種に転職するべき人

これまで看護師資格を活かせる様々な職種・勤務先・資格をご紹介してきましたが、そもそも看護師以外の職種に転職するべき人には次の3つの特徴があります。

 

  • 将来のキャリアが明確な人
  • 経済的な問題がない人
  • 看護師として続けられそうにないほど心身にダメージがある人

 

将来のキャリアが明確な人

 

看護師をやめた後の将来のキャリアが明確でなければ、看護師以外の職種に転職しても長続きしません。それどころかそもそも転職活動の際、どの職種になぜ希望するのかということを明確に話すことができず、面接にも受かりにくい傾向にあります。

 

そのため、将来はこの職種でこんな働き方や夢を叶えたいという明確な展望がある人が看護師以外の職種に転職するべきといえるでしょう。

 

経済的な問題がない人

 

看護師として働いているとあまり自覚がないかもしれませんが、国家資格である上、夜勤などの勤務も多い看護師の給与水準は高い傾向にあります。

 

そのため、看護師以外の職種・勤務先に転職すると給与が下がってしまうことがあるので注意が必要です。

 

よって、貯金があったり、パートナーがいたりして給与が下がってしまっても問題ないという人に、看護師以外の職種への転職をおすすめします。

 

看護師として続けられそうにないほど心身にダメージがある人

 

看護師は患者の容体によっては緊急対応が必要な上、常に生死と隣り合わせのため非常にプレッシャーの大きい職種です。

 

その上、夜勤があったり、残業が多かったりして、プライベートの時間がなく、睡眠時間もろくに取れないことが多い傾向にあります。

 

そのため、心身にダメージが蓄積され、看護師として体力的にも精神的にも続けられそうにないという人は、夜勤がなく土日祝日にしっかりと休みをとれるような看護師以外の職種へ転職することをおすすめします。

 

看護師以外の職種に転職しない方が良い人

看護師以外の職種に憧れを抱いていたとしても、実は看護師以外の職種に転職しないほうが良い人というのも存在するので注意してください。

 

ここでは看護師以外の職種に転職しない方が良い人の特徴を2つご紹介していきます。

 

  • 勤務先の人間関係に悩んでいるだけの人
  • 経済的に問題がある人

 

勤務先の人間関係に悩んでいるだけの人

 

看護師として働く中で、勤務先の人間関係に悩みがあり、辛いから看護師を辞めて別の職種に転職したいという人は、安易に他職種へ転職しない方が良いでしょう。

 

なぜなら、看護師の仕事自体が嫌いということではないことが多い傾向にあるためです。

 

人間関係が辛いという理由だけなら、看護師として別の事業所に転職し給与水準や仕事内容などをそのままスライドすることをおすすめします。

 

経済的に問題がある人

 

比較的給与水準の高い傾向にある看護師として働きながらも、貯金がなく日々の生活がギリギリという人も、他職種への転職はおすすめできません。

 

大抵の場合、他職種への転職後は、看護師の時よりも年収が下がってしまう傾向があるためです。

 

そのため、今の仕事を続けながら別の資格を取って、他職種で確実に年収アップが狙えるような状況でもない限りは安易に転職しないようにしてください。

 

看護師以外の職種への転職を成功させるためのポイント

最後に看護師以外の職種への転職を成功させるためのポイントを4つ解説していきます。

 

  • 将来のキャリアを明確にする
  • 希望条件を明確にする
  • 未経験でも活躍できる求人を探す
  • 転職サイト・転職エージェントを複数活用する

 

将来のキャリアを明確にする

 

看護師以外の職種へ転職したいと思ったら、将来のキャリアプランを明確にするところから始めましょう。

 

他職種でどのようにキャリアアップしていきたいのか、面接の際に明確に伝えられれば、好印象を与えられるだけでなく、転職後に後悔することは少なくなります。

 

よって、看護師が辛いから漠然と別の職種に転職したいという気持ちで転職活動を行わないことが大切です。

 

希望条件を明確にする

 

どれくらいの年収を希望するのか、プライベートと仕事のバランスはどうとっていきたいのかなど、様々な視点から他職種での希望条件を明確にしておくことも重要です。

 

夜勤が辛くて他職種へ転職するなら、もちろん夜勤のない勤務先を選ぶべきですし、カレンダー通りに休みがある子どもやパートナーと休みを合わせたいなら、土日祝日が休みの職種や勤務先を選ぶことになります。

 

これだけはゆずれないという希望条件を明確にしておかなければ、看護師以外の職種に転職できても、辛く感じてしまうことがあるので注意が必要です。

 

未経験でも活躍できる求人を探す

 

看護師から他職種へ転職したいなら、看護師の経験を活かすことができ、なおかつ未経験でも活躍できるような求人を探すと良いでしょう。

 

未経験歓迎職種の場合、研修制度やフォロー体制がしっかりしていることが多く、慣れない業界であっても安心して働けるからです。

 

転職サイト・転職エージェントを複数活用する

 

看護師から他職種へ転職しようと思ったら、様々な転職サイトや転職エージェントに登録し、併用して活用してください。

 

転職サイトや転職エージェントにはそれぞれ異なる特徴があり、1つだけ登録していても希望にマッチする求人が見つかるとは限りません。

 

複数登録して自分に合った求人を効率的に探していくと、後悔しない転職が実現するでしょう。

 

<看護師・ナースのリアルな声>看護師以外の職種に転職する際のアドバイスは?

 

まとめ

 

看護師が看護師以外に転職することについて、この記事では、看護師の経験を活かせる23の看護師以外の職種・勤務先をはじめ、看護師から他の職種に転職するメリットやデメリット、転職を成功するためのポイントなどをあわせて解説してきました。

 

看護師資格を持っていると、医療業界に限らず様々な職種に看護師の経験を活かして転職することができます。

 

キャリアプランを明確にして、今とは違う様々な職種にチャレンジしてみてください。

【看護師1年目の辛い時期完全ガイド】半年目が最大の山!7つの悩みと11の乗り越え方を徹底解説

看護師1年目、あなたは今、想像以上の辛さに直面していませんか?「こんなはずじゃなかった」「もう辞めたい」そんな思いが頭をよぎることもあるでしょう。実は、あなたの感じているその辛さは、多くの新人看護師が経験する共通の壁なのです。

日本看護協会の調査によると、看護師1年目の約70%が強いストレスを感じているといいます。特に半年目頃が最も辛い時期とされ、多くの看護師がこの時期に退職を考えるほどです。

しかし、この辛い時期を乗り越えた先には、必ず成長と自信が待っています。本記事では、1年目看護師が直面する7つの典型的な悩みと、それを乗り越えるための11の具体的な対処法を紹介します。先輩看護師の体験談も交えながら、あなたの成長をサポートする情報をお届けします。

辛い時期は必ず終わります。この記事を読んで、自分だけじゃないと感じ、明日への一歩を踏み出す勇気を見つけてください。

新人看護師が一番辛いと感じる時期とは

新人看護師が一番辛いと感じる時期は一年目です。実はベテランの看護師でも看護師一年目が一番辛かったと答えることが多い傾向にあります。さらに掘り下げると看護師として働き始めてから半年くらいが最も辛いと感じるそうです。

 

一年目の半年というと業務に慣れてくる頃ではありますが、同時に様々な業務を任されるようになったり、夜勤の回数も増えていったりする時期でもあり、体力的にも精神的にも追い詰められがちです。

 

そのため、多くの新人看護師は「もう辛い」「辞めたい」「看護師は自分に合っていない」などと思い悩むことになるのでしょう。

 

新人看護師の辛い悩み

新人看護師が辛いと感じるのは、一年目から様々な悩みを抱くからです。

 

ここでは新人看護師のよくある辛い悩みを7つピックアップしてご紹介していきます。

 

  • 理想と現実が違う
  • 勉強が大変
  • 思うように仕事ができない
  • 先輩が怖い
  • 人間関係
  • 夜勤や残業が大変
  • とにかく忙しい

 

理想と現実が違う

 

看護師一年目は、看護師に抱いているイメージが一番キラキラと輝いているといっても過言ではありません。

 

しかし、実際に看護師として働き始めると、憧れの職業として描いていた理想や、勤務先のイメージなどと現実が異なることに徐々に気づきはじめます。看護師の職業の良い面と悪い面も見えてきて、だんだんモチベーションが下がってくる人もいるほどです。

 

勉強が大変

 

ただでさえ看護学生時代にものすごく勉強をして、辛い看護実習を乗り越えたのに、看護師として勤務が始まっても日々勉強が必要なことに打ちのめされることがあります。

 

休憩中だけでなく、貴重な休みの日も自己研鑽のために勉強したり、先輩から与えられた課題をこなしたり、レポートを作成したりといつまでも学生と変わらないと思うかもしれません。

 

思うように仕事ができない

 

看護師一年目ではもう一人前の看護師のはずなのに、自分の持っている知識や経験ではまだまだ対処できないことが多く、打ちのめされてしまうシーンもしばしばあります。

 

そのため、自分が思い描いているように仕事ができなかったり、ミスをしてしまったり、他の人の足を引っ張ってしまったりすることにジレンマを感じてしまって自信をなくしてしまうのです。

 

先輩が怖い

 

看護実習の際の指導担当者が怖いだけでなく、実際に働き始めてからも先輩が厳しい・怖いことに驚くこともしばしばあるでしょう。

 

先輩は業務の傍ら新人の指導をしなければならないため、どうしても余裕がない人も多く、まだまだ一人前の動きができない後輩に対し辛くあたってしまうことがあるのは事実で、多くの新人看護師が抱える悩みの一つといえます。

 

人間関係

 

同僚はもちろん先輩、患者など多くの人々と接する看護師の場合、人間関係にも悩みやすい傾向にあります。

 

人間関係が悪いとどうしても思い悩んでしまうことが増え、本来持っている力も発揮しにくくなることもあるでしょう。

 

夜勤や残業が大変

 

事業所にもよりますが、夜勤があったり残業があったりすると、体力的に大変と感じてしまいます。

 

その上看護師一年目は様々な新しいことに慣れないといけない時期で、気を遣うことも多く負担がより大きいと感じてしまうでしょう。

 

とにかく忙しい

 

看護実習中にも感じていたとしても、実習ではなく本当の業務に入ってもとにかく忙しいことに打ちひしがれる新人看護師も多く存在します。

 

患者の容体は一定しているわけではないですし、急患が入ったり、緊急対応が必要だったりと気を休める暇もなく色々な業務が押し寄せてきます。

 

どれから片付けていくのかという優先順位をつけていたとしても、こなしてもこなしても終わらない業務に悲しくなることもあるでしょう。

 

新人看護師の辛い悩みの対処法

新人看護師の辛い悩みは、きちんとした対処法を知っていれば乗り越えられることもあります。

 

ここでは11もの対処法をご紹介していきますので、ぜひ実践してみてください。

 

  • とにかく勉強する
  • 復習する時間を作る
  • 達成可能な目標を立てる
  • 自分ルールを作る
  • 何事にも疑問を持つ
  • よく考えてから質問する
  • 仕事と割り切る
  • 体調管理の徹底
  • プライベートに楽しみを作る
  • 先輩や同期に相談する
  • 辛くてどうしようもないなら休みをとる

 

とにかく勉強する

 

看護師としての理想と現実のギャップを感じていたり、自分が思うように仕事を進められないと感じたりしているなら、とにかく自分が弱いと思うところを見つけて勉強をして知識を身につけることが大切です。

 

参考書を開いて勉強するだけでなく、技術を高めるためにも先輩の所作を見てメモを取るなどして知識と経験を増やしていきましょう。

 

復習する時間を作る

 

とにかく勉強するのと並行して、一日の業務を振り返って復習する時間を作るのも重要です。

 

担当患者の状態をはじめ、その日行った細かな看護を振り返り、自分がベストな対応ができたのか、失敗したとしたら原因はなんなのか、今後はどのような対応をしていくのが良いのかなどを考えてみるとよいでしょう。

 

業務の最中はトライアンドエラーで行き当たりばったりになっていたとしても、振り返って冷静に考えることで、根拠ある対応ができるようになるはずです。

 

達成可能な目標を立てる

 

まだまだ一人前とはいえない看護師一年目のうちは、達成可能と思われる比較的小さい目標を立ててみるというのもおすすめです。

 

例えば、「誰に対しても自分から積極的に挨拶する」といったどんなに小さな目標だったとしても、目標を達成できれば自信がつきます。

 

1つ達成したらまた新しい目標を達成して、できたことをたくさん増やすと自己肯定感も上がり、モチベーションも次第に上がっていくでしょう。

 

自分ルールを作る

 

新人看護師のうちは先輩から指導を受けられるとはいえ、全ての所作や業務の進め方が細かく決まっているわけではありません。

 

そのため、自分なりのルールを作って行動することで、うっかりミスや漏れを防ぐことができることを覚えておきましょう。

 

例えば、細かな記録は後回しにせずすぐつけるなどすることで、後で周りや自分が困らないように立ち回れます。

 

何事にも疑問を持つ

 

特に先輩などから指示されて業務を行う際には、ロボットのように言われた通りただ業務をこなしていてはもったいありません。

 

「なぜこの業務を行う必要があるのか」「どうしてこの順序で行うのか」など疑問を持つ習慣をつけて業務をこなすことで、よりその業務への理解が深まるはずです。

 

業務を行う中で疑問が解決しないようであれば、先輩に聞いて解決するのもよいでしょう。

 

よく考えてから質問する

 

先輩が怖いと感じる新人看護師の中には、自分で深く考えずなんでも先輩に質問してしまう癖がある人も存在しています。

 

前向きに取り組むことは大切ですが、ことあるごとに先輩に質問していては先輩の業務が滞るなどして、先輩もストレスが溜まってしまい、より厳しい対応をされてしまうかもしれません。

 

もし自分になんでもすぐに質問してしまう傾向があると感じるなら、今すぐにしなくてもよい質問の場合、一旦その場で質問せず後で自分で調べてみるなどしてよく考えてからそれでも解決しない時にだけ先輩に質問するようにしてみるとよいでしょう。

 

仕事と割り切る

 

人間関係の悩みを抱えていたり、先輩が怖かったりという人は、あくまでも仕事であると割り切ってみるのもよいかもしれません。

 

あくまでも看護師は仕事で生きていくためのお金を稼ぐ手段と割り切り、職場の同僚や先輩とは無理に仲良くする必要はないという思考になれれば、楽になることもあります。

 

もちろん自分から故意に無視したり、冷たくしたりする必要はありませんが、業務に支障のない範囲でよい距離感を保てるように意識してみてください。

 

体調管理の徹底

 

体力面で悩んでいるなら、まずは自分の体調管理を徹底してみましょう。

 

朝昼夜の食事をバランスよくとったり、睡眠をしっかりととったりして、夜勤で不規則になりがちな生活を少しでも規則正しく過ごせるようにするとよいです。

 

プライベートに楽しみを作る

 

看護師としての仕事が辛いと感じるなら、仕事以外のプライベートの時間に楽しみを作ってみてください。

 

  • 好きなアーティストのライブ
  • 友達とカラオケ
  • 彼氏とデート

 

など休みや仕事終わりの楽しみを目標にすることで、辛い仕事を乗り越えるモチベーションを保ちやすくなります。

 

先輩や同期に相談する

 

もう実習生ではないからと辛さを抱え込んでいるなら、信頼できる先輩や同期などに辛いことを相談してみることも大切です。人に話して共感してもらうだけでも、精神的には少し楽になることがあります。

 

また、客観的なアドバイスをしてもらうことで、辛さを軽減するための対処もできるかもしれません。逆に客観的に見て今の勤務先が異常な環境だと気づければ、転職するということも視野に入れられます。

 

辛くてどうしようもないなら休みをとる

 

辛いけど頑張らなきゃと自分を追い詰めすぎると、身体的にも精神的にもよくありません。

 

あまり追い詰めすぎると、精神的に病んでしまい、働くことすらできなくなるかもしれないからです。

 

辛くてどうしようもないと思うなら先輩や上司に打ち明け、少し休暇をもらったり、時には休職したりして静養するのも大切です。心や体を壊してまで続けなくてはいけない仕事はないことを覚えておいてください。

 

新人看護師が辛くて辞めたい時にするべきこと

新人看護師の多くは「辛いから辞めたい」と感じることもしばしばあります。

 

もちろん辞めるべき環境なら辞めてもよいですが、一度本当に辞めるべきなのかどうかを冷静に考えてみてください。

 

ここでは新人看護師が辛くて辞めたい時にするべきことを2点解説します。

 

  • 一時的な辛さか長期的な辛さか考える
  • 勤務先特有の辛さかどうか考える

 

一時的な辛さか長期的な辛さか考える

 

新人看護師が辛くて辞めたいと感じたら、まず何よりもその辛さが一時的なのか長期的なのかを考えましょう。

 

例えば、今自分の経験が浅いだけで、経験を積んでいけば解決するといった辛さや、一時的に新しい業務が増えたことで感じている辛さなら、少し踏ん張ってみても良いと思います。

 

逆に夜勤が多いなど今後数年間続くことが予想されるような辛さなら、確かに辞めて違う環境を求めてもよいかもしれません。

 

勤務先特有の辛さかどうか考える

 

患者さんの重症度で辛さを感じていたり、担当科に自分が合っていないと感じたりと自分の力で変えることが難しいような辛さかどうかというのも考えるべきポイントです。

 

勤務先特有の辛さを感じていることに気づけたのであれば、転職して職場を変えると解決するかもしれません。

 

新人看護師は退職しない方がよい?

辛いことが多い新人看護師ですが、安易に退職しないほうがよいという話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

 

結論から述べるとやはり新人看護師はよほどのことがない限り退職しないほうがよいです。その理由として4つピックアップしたのでみていきましょう。

 

  • また一から学ぶ必要がある
  • 同期との差が生まれてしまう
  • 転職しづらくなる
  • すぐ辞める癖がつく

 

また一から学ぶ必要がある

 

新人看護師で覚えることややること、勉強しなきゃいけないことが多く大変という辛さを感じているのに、安易に転職してしまうと、結果また一から新しい職場で業務を覚えていく必要があり、打ちひしがれてしまうことが多い傾向にあります。

 

今の勤務先で一年頑張れば、自分のあとに新しい後輩が入ってきて自分が先輩という立場になれる一方で、転職先では自分がまた一番新人で、時には自分より年下が先輩であることもあるのです。

 

同期との差が生まれてしまう

 

新人看護師として辛さを感じているのは自分だけではなく、多くの同期は辛いと思っていても今の勤務先で粘ります。

 

そのため、一年経たずに転職してしまうと同期との経験の差が発生してしまい、別の勤務先になったとしても、同期と久々に会った時に自分より同期が優れているといった劣等感を抱いてしまうかもしれないのです。

 

転職しづらくなる

 

一年目での転職は看護師に限らず、面接の際に「採用してもまたすぐに辞めてしまうのでは?」と思われることが多くなります。

 

さらに、新卒の時の就活とは異なり転職の際には即戦力を求められることが多いのでスキルや経験が未熟なままだと応募できる求人の選択肢自体狭まってしまうこともあります。

 

よって転職するとしても、頑張って3年程度は今の勤務先で頑張ってみるのがおすすめです。

 

すぐ辞める癖がつく

 

新人看護師のうちに退職してしまうと、辞め癖がついてしまうことがあります。次の職場でも理不尽なことがあったり、辛いと感じてしまったりすると、耐える前に「また辞めて他の職場にいけばいいや」と安易な思考に走ってしまうからです。

 

つまり、看護師としてキャリアを積んでいきたい、給与アップを狙いたいと思うなら、新人看護師のうちに安易に退職してしまうことは非常にリスクが高いといえるでしょう。

 

新人看護師でも退職した方がよいケース

新人看護師はよほどのことがない限り退職しないほうがよいと述べましたが、新人看護師でも退職した方がよいケースというのも存在しているのは事実です。

 

下記のケースに当てはまっているという場合には、早々に転職した方がよいかもしれません。

 

  • 身体的・精神的な健康を損なっている
  • 労働基準法に違反している

 

身体的・精神的な健康を損なっている

 

夜勤や残業などが多く体に負担がかかっていたり、人間関係の悩みで精神的なダメージが大きかったりして、健康を損なってしまっているなら、転職を考えましょう。

 

患者の健康を担う看護師が病気になってしまっては本末転倒です。すでに具合が悪いなら治療のために休職して静養しながら、転職先を探すという手段もあります。

 

体を壊してまで続ける必要はないので、自分の体と心の健康を優先してください。

 

労働基準法に違反している

 

例えば休憩が与えられなかったり、残業をこなしているのに残業代が支払われなかったり、休日出勤したのに代休が取れなかったりなど、そもそも勤務先が労働基準法に違反していてかつ常態化しているなら、転職を考えてよいでしょう。

 

自分だけでなく周りの人も同じような待遇であるなら、その勤務先で長く働いていても不満が溜まったり、体を壊したりする可能性が高いからです。

 

もし可能なら勤務先に異議を唱えてみてもよいと思いますが、すぐには改善されなかったり、人間関係が悪化したりして働きにくくなることも予想されるので、無駄に労力をかけるくらいなら自分が転職した方が早いかもしれません。

 

まとめ

 

新人看護師の辛さについて、この記事では新人看護師が一番辛いと感じる時期をはじめ、新人看護師の辛い悩みや対処法についてご紹介してきました。

 

今まさに新人看護師として奮闘しているという人は、自分だけでなくみんなが辛いと感じていることにまず安心してください。

 

そして、自分一人で辛さを抱え込まず、周りの人に助けを求めながら一つずつ乗り越えていきましょう。

【看護師の転職時期完全ガイド】キャリア別・月別・施設別におすすめのタイミングを徹底解説

看護師として働く中で、「もっと条件の良い職場で働きたい」「スキルアップしたい」と思ったことはありませんか?

転職は新たなキャリアへの第一歩。しかし、そのタイミングは慎重に選ぶ必要があります。本記事では、看護師の転職に最適な時期を、キャリア別、月別、そして希望の施設別に詳しく解説します。

さらに、ボーナスの影響や家庭状況など、個人の事情に合わせたベストタイミングの見つけ方も紹介。転職を成功させるポイントや、在職中と退職後の転職のメリット・デメリットまで、幅広くカバーしています。あなたの理想の転職を実現するための、実践的なガイドをお届けします。

転職を考えているすべての看護師の方々に、ぜひ最後までお読みいただきたい内容です。

看護師キャリア別のおすすめ転職時期は?

 

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それではまず、キャリア別の転職時期です。自分が看護師として、どのくらいのキャリアを積んでいるかによって、転職時期として最適かどうかが変わってきます。

 

1~2年目の新人

 

新人看護師としての最初の1〜2年は、医療現場での経験を積む重要な時期です。新しい環境に慣れることや臨床スキルの向上が優先されるため、急な転職は慎重に考えるべきです。

 

また、あまりにも早い段階での転職は、相手にも「またすぐに辞めてしまう可能性がある」と思われてしまいがちです。そのため、新人のうちの転職は慎重になるべきです。ただし、どうしても転職したい場合は、卒業後3年以内の人材を指す「第二新卒」を募集している職場を選ぶのがいいでしょう。

 

3~5年目

 

3〜5年目には、臨床スキルの磨き上げとともに、自身のキャリアパスを見つめ直す重要な段階です。他の医療機関での経験を積むことで、広い視野を持ち、新たな知識やアプローチを学ぶチャンスとなります。

 

またある程度の英検と知識があるため、どの職場でも即戦力として考えてくれます。時期を問わずに採用されやすく、看護師としての転職を考えている方にとっては最適な時期といえるでしょう。

 

6~10年目

 

看護師としての経験を6〜10年積んだ段階では、マネジメントポジションの求人が増えてきます。この時期の看護師は、実績や経験が豊富で、即戦力として評価されます。また、リーダーシップやチームマネジメントの経験を積むことで、キャリアをさらに発展させることが可能です。

 

このような人材は、職場でも必要なため求人も多く、転職時期として最適な時期といえるでしょう。ただし、この時期になると、結婚や出産といった私生活の変化が出てくる時期でもあるので、それらの兼ね合いを見定めて慎重に転職をするのが必要です。

 

11年目以上

 

11年目以上となると、看護師としてベテランの域に達してきます。そのため、転職を迷われる方も多いでしょう。実際のところ、このくらいのキャリアのある看護師は、間違いなく管理者の即戦力として期待されます。

 

実績やスキルがある人材は重宝されるので、多くの医療機関から重宝されるのは間違いありません。もちろん求人数も多く、これまでの経験と知識を活かし、部門やプロジェクトの責任者として活躍することが期待されます。組織全体の運営に関わる重要なポジションを目指す際には、経営戦略や人材管理などのスキルを磨くことが重要です。

 

1年で看護師が転職しやすい時期は?

 

次に1年間の中でもっともおすすめの転職時期についてご紹介します。月によって転職状況が変わってくるので、転職を成功させたいという方はぜひ参考にしてください。

 

1月(おすすめ)

 

新年を迎える1月は、求人情報が多く更新される時期です。多くの医療機関が新たなスタッフを募集するため、転職のチャンスが豊富です。また年始ということでそこまで求職活動が活発ではありません。年明け早々に転職活動を開始し、新しい職場でのスタートを切るのも良いでしょう。

 

2月(おすすめ)

 

2月も求人情報が充実しており、転職の選択肢が広がる時期です。年度の変わり目に向けて、医療機関がスタッフの補充を行うため、積極的な転職活動がおすすめです。

 

3月

 

新年度の準備が進む3月は、転職にはやや落ち着いた時期です。ただし、前年度の終了に伴い、一部の職場で人員補充が行われることもあります。求人情報をチェックし、積極的に情報収集を行いましょう。

 

4月(おすすめしない)

 

新年度のスタートとともに、多くの看護師が新たな職場での業務に就くため、中途採用の求人が減少する傾向があります。そのため、数少ない求人で競争が激しくなり、転職活動には難しい月と言えるでしょう。

 

5月

 

5月は求人情報の数が増える傾向にありますが、まだ新年度が始まったばかりという時期です。新人看護師への研修などで医療機関も忙しく、大型連休なども重なるため積極的な採用活動を行わない医療機関がほとんどです。

 

6月(おすすめ)

 

6月はボーナスの支給付きということもあり、このタイミングで離職する看護師も多いです。新卒の研修期間も終わり、業界全体もだいぶ落ち着いてくるため、求人情報が増加する傾向があります。積極的な転職希望者にとってチャンスの多い月と言えるでしょう。

 

7月

 

ボーナス後の7月は、人員不足を解消するために募集を行う医療機関も多くあるため、転職を検討している方にとってはおすすめの時期といえるでしょう。しかし、夏季休暇に入る時期でもあるため、動きがない医療機関もあります。転職を検討している方は情報収集を怠らないようにしましょう。

 

8月

 

8月は夏季休暇やお盆などの大型連休があるため、転職に関する活動が一時的に停滞する可能性があります。ただし、秋に向けた求人情報が出始めるため、情報収集や準備を進めるのが良いでしょう。

 

9月(おすすめ)

 

夏が終わり、秋に向けて求人情報が増える9月は、転職に適した時期と言えます。特に即戦力を求める求人が多く、新しい環境でのスタートを考えている方にとって、とてもおすすめな時期といえるでしょう。

 

10月

 

10月は9月の反動により、求人が少なくなる時期です。しかし、年末の離職者に備えて下旬から求人は増える傾向にあるので、転職を希望する方は、こまめに求人チェックをするのがいいでしょう。

 

11月(おすすめ)

 

年末の離職者分の看護師を補充するために、求人情報が一気に増える11月は、転職に適したベストタイミングの一つです。うまくいけば新しい年を迎える前に、新しい職場でのスタートを切ることができるかもしれません。

 

12月(おすすめしない)

 

年末は業員自体が忙しく、医療機関側の採用活動がほぼ停止します。さらに、求人情報が減少することが多いため、転職活動には不利な月と言えます。新しい年に向けて準備を整えつつ、来年の転職に向けた計画を立てるのが良いでしょう。

 

月の中でおすすめの転職時期は?

 

1年のうちに、何月が転職時期として適しているのかご紹介してきましたが、もう一つは月の中での転職時期のタイミングです。月は上旬・中旬・下旬に分かれますが、この中でもっとも最適なのが中旬です。

 

一般的な医療機関は、上旬と下旬とは採用担当者が忙しいことが多いです。中旬であれば、比較的時間の都合がつきやすく、スムーズな面接を行うことができるでしょう。

 

ただし何月に求人活動を行うかによって異なるため、あくまでも目安としてとどめておいてください。

 

希望の施設別転職時期は?

 

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看護師の転職は、病院だけにとどまりません。クリニックや診療所、訪問看護師に転職を考えている方もいるでしょう。そこで、希望の施設別に最適な転職時期をご紹介していきます。

 

大手病院

 

大手病院は多くのスタッフを抱え、複雑な医療体制が敷かれています。転職の際には、病院の年間スケジュールや人員補充のタイミングを把握することが重要です。

 

先ほどもご紹介したように、春は多くの病院が新卒看護師を採用するシーズンのため、転職には不向きかもしれません、一方秋になると、人員補充が行われるため、経験豊富な看護師は即戦力として活躍できるでしょう。

 

ただし大手病院は、前もって手続きを行わなければ面接までに長い期間が必要になることがあります。そのため、転職時期を何月にするか決めているのであれば、最低でも3ヶ月前から準備を進めるのがいいでしょう。

 

クリニック・診療所

 

クリニックや診療所は一年を通じて患者の来院があるため、基本的には通年で転職が可能です。ただし、年末年始や夏季休暇の前後など、患者数が多い時期を避けることがおすすめです。4〜5月や9〜10月は募集が多い傾向にあるので、おすすめの時期となります。

 

訪問看護師

 

近年は高齢化の影響や在宅医療を希望する患者も多く、訪問看護師の需要は非常に高くなっています。他の施設と違い、1年通した募集を見ることができます。育成体制も整っているので安心して転職することができるでしょう。

 

看護師の現状によって転職時期は変わる

 

転職を希望する看護師には、それぞれ置かれている状況は違います。それぞれ、どのような転職時期が適しているのか解説していきます。

 

子育て中の看護師の場合

 

お子様がいる看護師の方は、転職に適した時期に転職するというよりは、お子様に合わせた転職をするのがいいでしょう。

 

お子様が学校に入りたての時期は、新しい環境でトラブルが出ることもあります。そのため、その時期を避けるのがおすすめです。

 

子供の夏休みに合わせて、新しい職場でのスタートを切ることで、仕事と家庭のバランスを調整しやすくなる6〜7月、子供の学校が再開し、家庭の時間が確保しやすくなる9~11月の秋頃が転職時期としておすすめです。

 

新人・ブランクのある看護師の場合

 

新人やブランクのある看護師の場合は4月がおすすめです。新卒看護師やブランク明けの看護師を募集する医療機関が増えるシーズンで「ブランクOK」「未経験OK」という求人を多く目にします。

 

そのため、新しいスタートを切りやすく高度なスキルも必要としないため、スキルを身に着けたり勘を取り戻すためには、最適な求人が多いです。

 

派遣・パート看護師の場合

 

派遣やパートの看護師は、通年で求人情報があります。自身のスケジュールに合わせて働くことができるため、転職のタイミングは比較的柔軟です。2〜3ヶ月前からしっかり準備して転職を行ってください。

 

ベテランの場合

 

ベテラン看護師の場合も、年間通して求人情報があり即戦力としてすぐに働くことができます。看護師の中でも歓迎されやすいため、時期を気にせず転職活動を行っても問題ありません。スムーズな転職をするために、時間に余裕をもって活動をするようにしましょう。

 

ボーナス支給時期によっても転職時期は変わる

 

ボーナスを受け取った後に転職を考えることで、経済的に余裕を持って新しい職場にスムーズに移ることができます。もしボーナス対象者であれば、ボーナス支給後に転職を考えるのもいいでしょう。

 

しかし、その後の転職を考えている場合は、引き継ぎなどしっかり行い、今の職場に迷惑のかからないように努めてください。

 

看護師が転職を上手に行うポイントとは?

 

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ここでは、看護師転職を有利に進めるためのポイントについてご紹介します。希望の転職を実現するためにも、必ずチェックしておきましょう。

 

転職理由を明確にする

 

転職を検討する際、なぜ転職を考えるのかを明確にすることが大切です。自身のキャリアゴールや成長を考え、現在の状況とのギャップを整理しましょう。転職理由を具体的に示すことで、面接や履歴書の際に説得力を持たせることができます。

 

もし理由があいまいな場合、病院側からいい印象をもたれることはありません。今の職場からなぜ転職したいのかを明確にし、滞りなく転職活動をしてください。

 

情報収集をする

 

転職を成功させるためには、豊富な情報収集が不可欠です。転職先の施設や職場の特徴、雰囲気、評判などを調査し、自身の希望に合った環境かどうかを確認しましょう。また、転職サイトや求人情報、専門のキャリア相談を利用して、最新の情報を収集することが重要です。

 

面接での答え方を準備しておく

 

面接では自己PRや志望動機を的確に伝えることが求められます。転職理由やなぜその職場を選ぶのか、自身の強みやスキルをどのように活かしていくかなど、予め準備をしておくことが大切です。具体的な事例や経験を挙げ、自分のアピールポイントを引き立てましょう。

 

転職サイトを活用する

 

転職サイトは、求人情報を簡単に収集し、自身の条件に合った求人を見つけるための有用なツールです。複数の転職サイトを比較し、求人情報の正確性や充実度をチェックすることで、効果的な情報収集が可能です。また、転職サイトのアドバイスやコンテンツを活用して、転職活動のステップを支援してもらうこともおすすめです。

 

看護師が職場を円満に退社するためには?

 

看護師として職場を円満に退社するためには、適切なコミュニケーションと手続きが重要です。社会人としての最低限のマナーとして、まわりに迷惑をかけないように転職するようにしましょう。

 

直属の上司に退職の旨を伝える

 

退職を検討している場合、まずは直属の上司に退職の意思を伝えることが大切です。直接話すことで、理由や思いをしっかり伝えることができ、円満な退社への第一歩となります。上司との対話を通じて、適切な退職のスケジュールや引継ぎの方法を相談しましょう。

 

直属の上司というのは一般的には病棟の看護師長になります。退職にむけた準備を一緒に行ってくれるはずです。退職を報告するタイミングは、就業規則を確認し行うようにしましょう。

 

引き止めにくい転職理由を伝える

 

転職をする理由は様々ですが、円満な退職のためには引き止めにくい理由を明確に伝えることが大切です。引き止められにくい理由としては「前向きな理由」もしくは「引き止めにくい理由」です。

 

スキルアップや資格取得、家庭の事情や健康の理由など、相手が納得しやすい理由を提示することで、円満な退職をすることができます。

 

退職届を書類で出す

 

退職することが確定したら、正式に退職届を提出する必要があります。退職届は書類として提出し、所定の手続きを行うことで、職場との関係をしっかり整理することができます。退職届の提出期限や手続き方法については、事前に確認しておきましょう。

 

ちなみに、退職の旨をメールや電話などで伝えるのは、ルール違反なので気を付けてください。

 

退職できなさそうなときは退職代行を利用する

 

一部の職場では、退職が難しい状況に直面することがあります。このような場合には、退職代行サービスを利用することで円満な退社を支援する方法もあります。専門のコンサルタントが介入し、円滑な退職手続きをサポートしてくれます。

 

転職の準備は早めに行う

 

退職を検討している場合、転職先の探索や準備は早めに始めることがおすすめです。求人情報の収集や面接の準備を進めることで、スムーズな転職活動が可能となります。

 

看護師の状況に合わせて、転職時期には適している時期やそうでない時期があります。そこから逆算して、3ヶ月前には行動をするようにしましょう。

 

在職中と退職後の転職はどっちがいいの?

 

看護師が転職を検討する際、在職中に転職するか、それとも退職後に転職するかは検討すべきポイントです。そこで最後に、在職中と退職後の転職それぞれのメリットとデメリットについて詳しく解説します。

 

在職中に転職するメリット・デメリット

 

在職中に転職するメリット

 

在職中の転職は、収入を保ちながら新しい職場を探すことができます。安定感を保ちながら転職活動を進められるため、経済的なリスクを軽減でき、精神的にもゆとりをもつことができます。

 

また、新たな職場でのスタートをすぐにきることができます。そのため、仕事をしないという機関がないため、収入を途絶えさせることがありません。

 

在職中に転職するデメリット

 

在職中の転職活動は、仕事との両立が必要です。忙しさが増すことで、ストレスや疲労が蓄積される可能性があります。かなりタイトな生活になるので、しっかりスケジュール管理を行う必要があります。

 

退職後に転職するメリット・デメリット

 

退職後に転職するメリット

 

退職後に転職活動を行うことで、時間を転職活動一つに費やすことができます。またスケジュールに余裕があるため、転職先の都合に合わせてスケジュール調整をすることができます。

 

退職後に転職するデメリット

 

退職後の転職は、一時的に収入が途絶える可能性があります。経済的な不安が生じることがあります。そのため、経済的余裕がない場合、現職を退職した後、新しい職場までの期間をどのように過ごすかを計画する必要があります。

 

また新しい転職先が決まらない場合、経済的な焦りから大きなプレッシャーとストレスがかかります。そのため、退職後に転職する場合はある程度の貯蓄をもって行うのがいいでしょう。

 

まとめ

 

この記事では、看護師が転職する際のベストタイミングやポイントについて、様々な角度から解説してきました。

 

転職したいという看護師の中には、今すぐ転職をしたいという方も多くいるでしょうが、転職時期を間違えてしまうと、その気持ちとは裏腹にうまくいかないことも考えられます。そのため、最低でも3ヶ月間の準備期間を設けて、ゆとりをもって転職活動をするようにしましょう。

 

転職を成功させるためには、タイミングは重要です。自分にとって最適な転職時期を意識し、後悔のない転職を叶えてください。

【看護師の業種完全ガイド】看護師として活躍できる業種とは?資格を活かせる医療業界以外の業種についてもご紹介!

看護師としてのキャリアを考えるとき、病院勤務だけが選択肢ではありません。実は、看護師の資格と経験を活かせる場所は、医療の枠を超えて驚くほど広がっています。本記事では、看護師が活躍できるさまざまな業種を徹底解説します。

医療機関はもちろん、行政機関、福祉施設、教育機関、さらには一般企業まで、看護師の専門性が求められる多様な職場を紹介します。また、医療業界以外での看護師の活躍の可能性も探ります。転職を考えている看護師の方、キャリアアップを目指す方、さらには看護師としての経験を新たな分野で活かしたい方にとって、貴重な情報源となるでしょう。

給与事情やメリット・デメリット、必要なスキルまで、看護師のキャリアに関する疑問を網羅的に解決します。あなたの可能性を広げる新たな選択肢が、ここにあります。

看護師として活躍できる業種とは?

 

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看護師の仕事には7業種あり、細かく分けると14職種あります。皆さんがよくご存じの病院などの医療期間をはじめ、行政機関や福祉施設、教育機関や企業など、様々な分野で看護師の専門知識とスキルを活かすことができます。それぞれの業種における役割についてご紹介していきます。

 

医療機関

 

医療機関は、看護師がもっとも活躍している職場になります。病院、クリニック、診療所などで、患者の健康状態を管理し、治療やケアを提供します。看護師は医師と協力し、患者の状態をモニタリングし、薬の管理、処置の実施、カウンセリングなどの役割を果たします。

 

臨床スキルだけでなく、コミュニケーション能力も重要で、患者との信頼関係を築くことが求められます。主な診療科と業務内容は以下の通りになります。

 

・内科

 

内科は一般的な疾患や慢性疾患を扱う診療科です。内科の看護師は、患者の健康状態をモニタリングし、薬の管理や処置を行います。糖尿病や高血圧といった慢性疾患の患者は定期的なフォローをしサポートをすることになります。

 

内服の確認や注射、点滴などが基本的な業務になります。

 

・外科

 

外科は手術や外傷の治療を行う診療科であり、手術前後のケアが看護師の主な役割です。手術の準備や手術室でのサポート、手術後の経過観察や傷の処置などを担当します。状況によっては急な対応が求められることもあり、臨機応変な判断力が必要です。

 

・産婦人科、小児科

 

産婦人科では妊娠・出産に関するケアが、小児科では子供たちの健康管理が看護師の役割です。産婦人科看護師は、妊婦の健康監視や出産のサポート、新生児のケアなどを行います。小児科看護師は、子供たちの予防接種や成長のモニタリング、親へのアドバイスなどを担当します。

 

・救急科(ICU)

 

救急科では、重症患者のケアが求められます。急患の受け入れから救命処置、人工呼吸器の管理など、迅速な判断と行動が必要です。ICUでは、生命維持装置の管理や状態のモニタリングが重要であり、高度な臨床スキルと冷静な対応力が求められます。

 

・放射線科

 

放射線科では、X線やCTスキャンなどの撮影を行います。放射線技師と連携して、患者の撮影の準備やフォローアップ、線量管理などを担当します。患者の安全と診断の精度を確保するために、正確な手技とコミュニケーションが必要です。

 

・神経科、精神科

 

神経科では脳や神経系の疾患を、精神科では心の疾患を扱います。これらの診療科では、患者の状態の変化や精神的なサポートが看護師の役割です。特に精神科では、患者のコミュニケーションや行動に対する理解と対応が重要です。

 

・呼吸器科

 

呼吸器科では、肺や呼吸器系の疾患を診療します。患者の呼吸機能のモニタリングや、酸素療法、気管支拡張などのケアが看護師の役割です。特に救急的な状況では、迅速な対応と専門知識が求められます。

 

・循環器科

 

循環器科は心臓や血管の疾患を扱っています。心臓手術の前後のケアや心電図のモニタリング、心臓カテーテル検査などが看護師の担当領域です。循環器科では、正確なデータ取得と状況判断が重要であり、臨床スキルとコミュニケーションが求められます。

 

・整形外科

 

整形外科は骨や関節の疾患を診療します。骨折の処置や手術、リハビリテーションのサポートなどが看護師の役割です。患者の痛みの管理や運動機能の向上をサポートし、回復を促進します。

 

・消化器科

 

消化器科では、胃腸や肝臓などの疾患を診療します。内視鏡検査のサポートや経管栄養の管理、消化器手術のケアなどが看護師の役割です。栄養管理や排泄のサポートも重要であり、根気強いケアが求められます。

 

・皮膚科

 

皮膚科では皮膚疾患の診療やケアを行います。傷の処置や湿疹のケア、皮膚検査のサポートなどが看護師の役割です。患者の症状や皮膚の変化を正確に観察し、適切な対応を行います。

 

・耳鼻咽喉科

 

耳鼻咽喉科では、耳・鼻・のどの疾患を診療します。聴力検査のアシストや鼻腔・のどの内視鏡検査の支援、手術後のケアなどが看護師の担当です。患者の呼吸や発声の機能をサポートし、生活の質の向上を支えます。

 

どの診療科も健康を支える重要な役割を果たしています。持っているスキルや知識によって、活躍できる分野が異なることを覚えておきましょう。

 

行政機関

 

行政機関は、地域の保健や福祉に関わる仕事が行われる場所です。看護師は、地域住民の健康増進や予防活動、感染症対策など、幅広い役割を果たします。行政機関での看護師が活躍する主な職場は以下の通りです。

 

・保健センター、保健所

 

保健センターや保健所は、地域の健康増進や疾病予防活動を行う場所です。看護師は、予防接種の実施、健康相談の受付、生活習慣病の啓発活動などを担当します。地域住民と直接対話し、健康情報の提供や健康診断の実施を通じて、地域全体の健康向上に貢献します。

 

・感染症対策課

 

感染症対策課では、感染症の予防や拡大防止策を立案・実施します。看護師は、感染症の監視や報告、対策の提案、感染症患者へのケアなどを担当します。特に流行病時や感染リスクの高い状況では、迅速な対応が求められ、公衆衛生の向上に寄与します。

 

・地域包括支援センター

 

地域包括支援センターでは、高齢者や障がい者の支援が行われます。看護師は、高齢者の健康管理や病気のケア、障がい者の生活支援などを担当します。地域の特性に合わせたサービス提供やコミュニティの支援を行い、利用者の生活の質の向上に貢献します。

 

・市町村役場の保健課

 

市町村役場の保健課では、地域の保健政策の企画・運営や住民の健康支援を行います。看護師は、保健プログラムの立案や実施、健康イベントの企画、住民の健康相談などを担当します。地域全体の健康促進をサポートし、地域住民の健康増進に貢献します。

 

行政機関での看護師の活躍は、地域社会の健康と福祉を支える重要な役割を果たします。地域のニーズに合わせたプランニングやコミュニケーション能力、公衆衛生の知識などが求められます。

 

福祉施設

 

福祉施設は、高齢者や障がい者、リハビリを必要とする人々の生活支援やケアを提供する場所です。看護師は、これらの利用者の健康管理や医療的なケアを担当し、その生活の質を向上させる役割を果たします。福祉施設での看護師の活躍する主な職場は以下の通りです。

 

・高齢者施設(老健・特別養護老人ホーム)

 

高齢者施設では、高齢者の健康管理や日常生活のサポートが看護師の役割です。医療的なケアだけでなく、食事・入浴の援助やリハビリのサポート、認知症ケアなども行います。利用者の健康状態のモニタリングと個別のケアプランの立案も行います。

 

・障がい者施設

 

障がい者施設では、障がいのある人々の自立支援や生活支援が看護師の担当です。利用者の健康状態の管理や医療ケアの提供、日常生活スキルの訓練などを行います。個々の能力に合わせた支援を提供し、社会で加着するためのサポートを行います。

 

・リハビリテーション施設

 

リハビリテーション施設では、怪我や疾患のリハビリテーションを行います。看護師は、リハビリプログラムの立案や患者の状態モニタリング、リハビリの進捗管理などを担当します。患者の機能回復と自立を支援し、生活の質の向上を目指します。

 

・在宅介護支援センター

 

在宅介護支援センターでは、在宅での生活を支援するためのケアやサービスが提供されます。看護師は、高齢者や障がい者の健康管理やケア、家族へのアドバイスなどを行います。利用者と家族のニーズに合わせた支援を提供し、在宅での生活をサポートします。

 

・訪問看護ステーション

 

訪問看護ステーションでは、自宅に訪問して看護ケアを提供します。看護師は、在宅患者の健康状態のチェックや医療処置、服薬指導などを行います。高齢者や病気の人々が自宅で安心して生活できるようにサポートします。

 

福祉施設では、利用者の健康管理とケアを通して、利用者の生活の質を向上させることが目的となります。それぞれのニーズに合わせた支援やコミュニケーションスキル、専門的な知識が求められます。

 

教育機関

 

教育機関では、看護師は学生や新人看護師の指導・育成に携わり、将来の看護師の育成に貢献します。教育機関での看護師の役割は、知識や臨床スキルを教えるだけではなく、倫理的な価値観やコミュニケーション能力の育成も行います。教育機関での看護師が活躍する主な職場は以下の通りです。

 

・看護学校・看護大学

 

看護学校や看護大学では、看護学生の教育・指導が看護師の主な役割です。基礎から専門的な看護知識まで幅広いカリキュラムを通じて学生の育成を行います。臨床実習の指導や授業の企画、学生とのカウンセリングなど、学生たちの成長をサポートします。

 

・専門学校

 

専門学校では、看護助手や准看護師などの養成が行われます。看護師は、臨床実習の指導や講義の担当、実技のトレーニングなどを行います。基本的な医療スキルの習得を支援し、安全な医療提供者の育成に貢献します。

 

・医療機関の研修担当

 

医療機関内には、新人看護師の研修やスタッフのトレーニングを担当するチームがあります。看護師は、臨床スキルやプロフェッショナルな対応力の向上を支援します。効果的な研修計画の立案や実施、フィードバックの提供などを通じて、スタッフの成長をサポートします。

 

教育機関では、新たな看護師の育成や既存の看護師のスキル向上を通じて、医療の質の向上に貢献します。専門的な知識や教育方法に加え、コミュニケーションスキルや指導力も重要となるでしょう。

 

企業

 

看護師は一般企業でも活躍することができます。社内診療所などで、一般社員として働くわけですが、業務内容は従業員の健康促進や労働災害の予防、メンタルヘルスのサポートなど多岐にわたります。

 

また、会社員看護師の職種として代表的なのが産業保健師です。産業保健師になるためには、看護師資格のほかに保健師資格が必要になります。産業保健師は会社内の保健室や医務室に勤務し、以下のような仕事に従事します。

 

・従業員の健康管理

 

・メンタルヘルスのサポート

 

・予防接種や健康教育

 

・従業員の健康増進に向けた取り組みの提案

 

・悩み相談

 

・安全衛生委員会への出席

 

近年は国が推奨している働き方改革により、社員の健康管理だけでなく、メンタルヘルスのサポートも重視されており、一般企業でも看護師を採用しているところが増えています。

 

災害・国際協力関連

 

看護師の中には、被災地や発展途上国で医療支援や保健活動をボランティアで行う看護師もいます。看護師は様々な医療支援活動を行い、経済・社会の発展に貢献することになります。災害・国際協力関連での看護師の活躍できる主な場は以下の通りです。

 

・災害派遣医療チーム

 

国内外の災害発生時、看護師は医療チームの一員として被災地に派遣されます。急傷者の治療や包帯処置、薬の配布、感染症対策などを行い、被災者の健康維持と治療を支援します。チームでの連携と迅速な対応が求められます。

 

・難民キャンプや避難所での医療支援

 

紛争や自然災害によって難民キャンプや避難所で暮らす人々に対して、看護師は基本的な医療ケアを提供します。感染症管理や妊婦・乳幼児の健康支援、栄養指導などが含まれます。困難な状況下での医療支援力が求められます。

 

・発展途上国での保健支援

 

国際協力活動の一環として、看護師は発展途上国での保健支援に従事します。予防接種キャンペーンの実施、母子保健プログラムの支援、地域住民への健康啓発などを行います。地域のニーズに合わせた健康支援が重要です。

 

・感染症管理

 

感染症管理は、感染症などが発生した際、感染症管理と対策に従事する業務になります。感染拡大の防止、患者の隔離と治療、医療従事者への保護などが行われます。感染症対策の専門知識と迅速な行動が求められます。

 

実際に医療に携わるだけでなく、病院スタッフへの指導やICUでの看護技術の指導など、地域の医療従事者に対し教育とトレーニングも行います。

 

災害・国際協力関連での看護師の活動は、困難な状況下での医療支援や保健活動を通じて、人々の生命と健康を守る使命があります。適応力、協力性、国際的な視点が重要であり、専門知識と実務経験が求められており、臨床経験が3〜5年必要になります。

 

学校

 

小中学校や高校などで活躍する看護師も多くいます。一般的には校内の保健室に勤務し、生徒たちの健康管理や安全確保、健康教育の提供などを通じて、学習環境の健全さを支える役割を果たします。学校勤務での主な仕事は以下の通りです。

 

・病気やケガなどの救急対応

 

急な体調不良や軽傷の処置、薬の管理、健康相談などを担当します。生徒たちの健康状態を観察し、安全な学習環境を確保します。

 

・健康診断と予防接種

 

学校では、定期的な健康診断と予防接種が行われます。看護師は、健康診断の実施や結果の分析、予防接種の管理と実施を担当します。生徒たちの健康状態を把握し、疾病の早期発見と予防を支援します。

 

・健康指導

 

学校では、生徒たちに対して健康教育が行われます。栄養指導や性教育、ストレスマネジメントやその予防方法などの健康に対する知識を教えることで、生徒たちの健康意識を向上させます。

 

・生徒へのメンタルケア

 

生徒たちが健康な心の状態を保ち、ストレスや困難な状況に適切に対処できるようサポートすることが求められます。生徒たちが健全なメンタルを保ち、自信を持って学び、成長するためのサポートを提供することが、看護師の大切な使命です。

 

学校内での健康促進と生徒の安全を担当する看護師の存在は、教育の質と生徒たちの健康の向上に大きく貢献します。看護師がなりたい職種としても人気が高く、倍率の高い業種として知られています。

 

業種職種
医療機関・病院・クリニック・助産院助産師
行政機関・保健所、保健センター・地域包支援センター
福祉施設・老人保健施設、福祉施設・障がい者施設・訪問看護ステーション・保育所
教育機関・看護学教育機関・看護学研究施設
企業・産業保健師、産業看護師
災害・国際協力関連・ボランティア
学校・養護教諭

 

看護師が活躍できる医療業界以外の業種とは?

 

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医療業界以外といっても、看護師とまったく関係のない仕事ではなく、看護師としての知識やスキル、経験を活かせる業種です。そのため、他業種への転職は不安という方にはおすすめです。詳しい業種は以下の通りです。

 

臨床開発モニター

 

臨床試験の進行やデータ収集を監視する臨床開発モニターとして活躍できます。治験施設の訪問やデータの確認、規制遵守の監査などを担当し、新薬開発や治験の成功に貢献します。

 

保健師

 

地域保健や公衆衛生分野で保健師として働くことができます。健康教育の提供、感染症対策、地域住民への健康サポートなど、地域全体の健康増進に貢献します。

 

心理カウンセラー

 

心理カウンセラーとして、精神的な健康のサポートを行います。カウンセリングやセラピーセッションを通じて、患者の心理的な問題をサポートし、心の健康を促進します。

 

治験コーディネーター

 

臨床試験の計画と遂行を管理する治験コーディネーターとして働きます。患者のスケジュール調整、データ管理、試験プロセスの実行などを担当し、治験の円滑な進行をサポートします。

 

フィールドナース

 

フィールドナースとして、在宅患者の訪問診療やケアを行います。患者の健康状態モニタリングや必要な医療ケアの提供を通じて、在宅療養の支援を担当します。

 

助産師

 

助産師として、妊娠・出産に関するケアを提供します。妊婦の健康管理や分娩時の支援、産後ケアなどを通じて、母親と赤ちゃんの健康をサポートします。

 

健康相談コールセンター

 

健康相談コールセンターでのオペレーターやアドバイザーとして活躍できます。電話やオンラインを通じて、健康に関する質問に答えたり、アドバイスを提供したりします。

 

歯科助手

 

歯科助手として、歯科医師の診療をサポートします。患者の受付や診療準備、器具の滅菌などを担当し、歯科治療のスムーズな進行を支援します。

 

看護師が異業種へ転職するメリット

 

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看護師が異業種へ転職することには、様々なメリットがあります。その一部を詳しく解説します。

 

精神的・肉体的な負担減らせる

 

看護師としての仕事は体力的にも精神的にも非常に負担が大きいものです。24時間体制の勤務や緊急の対応、身体的な負担などがありますが、異業種への転職によってこれらの負担が軽減される可能性があります。

 

安定した労働時間や比較的予測可能な仕事内容によって、健康を保つことがよりスムーズになるでしょう。

 

生活リズムが整う

 

医療業界では夜勤や交代勤務が一般的であり、生活リズムが乱れることがあります。しかし、異業種への転職によって、定時勤務や週末休みなどの安定したスケジュールを得ることができます。生活リズムが整頓されることで、健康も約束されプライベートや家庭との両立がしやすくなります。

 

新しい経験ができる

 

異業種への転職は、新たな経験を得る良い機会です。違った業界や職種での働き方やスキルを磨くことで、自己成長やキャリアの幅を広げることができます。これによって、自身のスキルを向上させることができるので、キャリアの幅を広げたい方におすすめです。

 

医療業界では高いストレスが常に伴いますが、異業種への転職によってそのストレスを軽減することができます。仕事とプライベートのバランスを取りやすくなり、充実感を感じながら働くことができるかもしれません。

 

看護師から異業種への転職は、新しいチャレンジと成長の機会を提供してくれます。自身のキャリア目標やライフスタイルに合わせて、異業種での新たなキャリアを築くことは、新しい可能性を開く一歩となるでしょう。

 

看護師が他業種に転職するデメリット

 

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看護師が他業種に転職した場合、メリットだけでなくもちろんデメリットもあります。その一部を詳しく解説します。

 

収入が少なくなった

 

医療業界は一般的に高い給与水準が維持されていますが、他業種に転職すると収入が減少する可能性があります。特に、新しい業界で経験が浅い場合は、収入が低くなることが考えられます。転職前には、経済的な調整が必要になるかもしれません。

 

看護師としての復職が難しい

 

一度他業種に転職すると、看護師としての復職が難しくなることがあります。医療業界は急速に変化するため、専門的なスキルや知識が更新されることが求められます。長期間他業種で働いた後に看護師としての復帰を考える場合、再資格取得やスキルアップが必要となるかもしれません。

 

キャリアがゼロからスタートする

 

他業種への転職では、看護師として培ったスキルや経験が活かされないことがあります。新たな業界ではキャリアをゼロから築かなければならず、最初は未経験者と同じ立場からスタートすることになるかもしれません。

 

悩みが必ず解決されるわけではない

 

看護師としての悩みやストレスが、他業種へ転職することで必ずしも解決されるわけではありません。他業種でも新たな課題やストレスが存在する可能性があります。転職先での環境や人間関係によっては、新たな悩みが発生することも考えられます。

 

看護師から他業種への転職は、新しい可能性を追求する一方で、デメリットも慎重に考慮する必要があります。転職を検討する際には、自身の目標や価値観をよく考え、将来への影響を総合的に判断することが大切です。

 

看護師が他業種へ転職するときの注意点

 

看護師が他業種へ転職する場合、いくつかの注意点を考慮することが重要です。もし他業種への転職を考えている方は以下の内容に注意するようにしましょう。

 

求人数が少ない

 

医療業界と比較して、他業種での求人数が少ないことがあります。看護師のような専門職からの転職は、求人情報を探す際に限られた選択肢となるかもしれません。転職先の業界や職種のニーズをよく調査し、求人情報を的確に収集することが大切です。

 

アピールが難しい

 

看護師の経験やスキルを、他業種でアピールすることが難しい場合があります。業界や職種によっては、看護師としての経験が直接的に活かせる場面が限られることがあります。自身の強みを明確にし、それを他業種でどのように活かすかを考えることが重要です。

 

条件交渉など行いにくい資格やスキルの不足

 

医療業界での経験が他業種での交渉や取引には、直接的な影響を与えることは少ないかもしれません。給与や福利厚生の交渉、業務内容の調整などが難しい場合があります。事前に自身の希望条件をしっかりと整理し、交渉に臨む準備をしておくことが大切です。

 

資格やスキルの不足

 

他業種への転職には、新たなスキルや知識が求められる場合があります。看護師として培ったスキルが他業種で直接活かせる場合もあれば、新たに学ぶ必要がある場合もあります。自身のスキルアップや資格取得に関する計画を立て、転職前に準備を進めることが重要です。

 

看護師から他業種への転職は、新たな可能性を追求する一方で様々な挑戦があることを理解し、慎重に準備を進めることが大切です。自身の価値観や目標を明確にし、転職先の業界や職種に対する理解を深めることで、スムーズな転職を実現することができます。

 

看護師が異業種へ転職するポイント

 

看護師が異業種へ転職する際には、以下のポイントを考慮することが大切です。

 

転職の理由をはっきりさせる

 

転職を考える理由を明確にしましょう。キャリアの変化やライフスタイルの改善、新たなチャレンジなど、自身の目標や価値観に合った理由を持つことが重要です。それによって、適切な転職先を見つけるための方向性が明確になります。

 

資格が活かせる仕事を選ぶ

 

看護師としての資格やスキルを活かせる仕事を選びましょう。医療業界と関連のある業種であれば、看護師としての経験が役立つ場面が多いです。例えば、健康管理や医療コーディネートなどの分野が考えられます。自身が持っている資格やスキルが、転職先でどのように活かせるかを考えることも重要です。

 

仕事に有利な資格を取る

 

転職先の業界や職種に求められる資格を把握し、必要であれば新たな資格を取得することを検討しましょう。看護師の資格と連動した資格を持つことで、自身の市場価値を高めることができます。

 

企業の調査を徹底的に行う

 

転職先となる企業や組織について、徹底的な調査を行いましょう。企業の理念や価値観、職場環境などが自身に合っているかを確認し、適切な環境で働くための判断材料とします。

 

未経験歓迎の求人を調べる

 

異業種への転職では、未経験からのスタートを受け入れる求人もあります。自身のスキルや資格を活かしつつ、新たな分野に挑戦するチャンスを探しましょう。未経験者向けの求人情報を積極的に探し、選択肢を広げることが重要です。

 

無理に転職を決めない

 

転職は重要な人生の選択であり、無理に決断せず慎重に検討しましょう。転職先の業界や職種、条件に対して納得感が得られるか、将来のキャリアパスが明確になっているかを考慮して判断することが大切です。

 

看護師が異業種へ転職する際には、自身の目標や希望に合わせて慎重に計画を立てることが成功への鍵となります。自己分析や情報収集をしっかり行い、適切な転職先を見つけるために努力しましょう。

 

看護師を辞めて他職種に転職するべき人とは?

 

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看護師を辞めて他職種に転職するべき人には、以下のような特徴があります。

 

目的が明確な人

 

転職をする際、明確な目的や目標を持っている人は転職の成功率が高まります。看護師の仕事から離れて他職種に転職する理由や目標が明確であり、その目標を実現するために新たな道を歩む決意がある人が該当します。

 

経済的に余裕がある人

 

転職には失業期間や新しい職種への適応期間が必要となる場合があります。経済的に余裕を持っている人は、転職後の生活を安定させつつ新たな道にチャレンジできるでしょう。

 

看護師に向いていないと思う人

 

看護師としての仕事が自身に合わないと感じている人は、他職種への転職を検討するべきです。自身のスキルや興味に合った職種を見つけ、新たな環境で活躍する可能性を考えることが大切です。

 

キャリアを捨てることに抵抗のない人

 

看護師としてのキャリアを捨て、新たな職種からスタートすることに抵抗のない人が適しています。他業種での経験を活かして、キャリアを築く覚悟や意欲を持っている人には、転職が新たな可能性を切り開く手段となるでしょう。

 

看護職のストレスで心身ともに疲弊している人

 

看護職の仕事によって心身が疲弊している人は、他職種への転職を考えるべきです。ストレスの軽減や健康の回復を優先し、新たな職場で新しいスタートを切ることで、心身の健康を元通りにすることが可能になるかもしれません。

 

看護師を辞めて他職種に転職する際は、自身の状況や目標をよく考え、転職先を選ぶ際の判断基準を明確にすることが大切です。転職が新たなステップを踏むための機会となるよう、計画的に行動しましょう。

 

看護師を辞めて他職種に転職するべきでない人とは?

 

他職種への転職はリスクも伴います。そのため、転職してもすべての人が成功するというわけではありません。ここからは、看護師を辞めて他職種に転職することを、一度考え直した方がいい人の特徴をご紹介します。

 

理由が人間関係のトラブルというだけ

 

看護師としての仕事を辞める主な理由が、一時的な人間関係のトラブルや摩擦によるものである場合、他職種に転職するべきでないかもしれません。人間関係の問題はどの職業にも存在するものであり、転職先で同様の問題が発生する可能性もあります。

 

経済的余裕のない人

 

転職には失業期間や新しい職種への適応期間がかかる場合があります。また、収入が減ってしまうことがほとんどです。そのため、経済的に余裕がない場合、転職後の生活に困難を感じることがあります。転職にはじっくりと準備をすることが大切です。

 

転職する理由が曖昧な人

 

転職を検討する際、明確な理由や目標がなく、単に「新しいことに挑戦したい」という程度の理由である場合、他職種への転職を慎重に考えるべきです。理由や目標が曖昧なまま転職すると、満足する転職先を見つけることが難しくなる可能性があります。

 

看護師から他業種への転職を成功させるためには

 

最後に、看護師から他業種への転職を成功させるためのポイントをご紹介して終わりたいと思います。自分のキャリアを決める転職ですから、ぜひ成功させたいと考える方も多いでしょう。転職を成功させるためには、以下のポイントを意識して行動することが重要です。

 

やりたいことを明確にする

 

転職先で何をしたいのか、自分のやりたいことや興味がある分野を明確にしましょう。自身の適性や志向に合った職種を見つけることが、転職の成功の第一歩です。

 

条件を明確にする

 

転職時に求める条件を明確にしましょう。給与、労働条件、勤務地など、自分にとって重要な条件を整理することで、適切な求人を選びやすくなります。

 

看護師としての転職も考える

 

看護師としてのスキルや経験を生かす仕事も考慮しましょう。看護師としての経験が活かせる職種や、医療に関わる業界での仕事を検討することで、転職先での適性を高めることができます。

 

退職手続きを早いうちに行う

 

転職を検討している場合、退職手続きは早めに進めることをおすすめします。適切なタイミングで退職手続きを行い、転職活動に集中することでスムーズな転職活動を行うことができます。

 

PCスキルを身につけておく

 

多くの職種でPCスキルが求められます。基本的なワード・エクセル操作やオンラインコミュニケーションツールの使い方を身につけておくことで、転職先での適応がスムーズになります。

 

転職サイトを複数活用する

 

転職サイトを複数活用して求人情報を収集しましょう。多くの求人を比較することで、自分に合った転職先を見つける確率が高まります。

 

面接や書類でどのように自己アピールするか考えておく

 

自己アピールをする際、看護師としての経験やスキルをどのように他業種に活かすかを考えておきましょう。具体的な事例やエピソードを交えて、アピールポイントを伝えることが重要です。

 

社風を確認しておく

 

転職先の企業や組織の社風を事前に確認しましょう。自身の価値観や目標と企業の理念が合致するかを確認することで、長期的な満足度を高めることができます。

 

看護師との共通点をアピールする

 

看護師としての経験から得たコミュニケーション能力やチームワークなどのスキルを、転職先での役割にどのように活かせるかをアピールしましょう。他業種でも求められるスキルと共通する部分を強調します。

 

まとめ

 

この記事では、看護師として活躍できる業種について徹底解説してきました。

 

看護師の資格と経験は、医療業界に留まるだけでなく、幅広い異業種で価値を発揮できることが分かりました。看護師としてのスキルは、専門的な知識だけでなく、コミュニケーション能力や危機管理のスキルなど、多岐にわたります。こうしたスキルは、医療業界以外でも非常に重要であり、異業種でも求められる要素です。

 

異業種への転職には、いくつかのポイントがあります。まず、自身のスキルをどのように転換し、他業種でどのように活かすかを考えることが大切です。必要なスキルや知識を学びなおす覚悟が必要ですが、新しい分野で成長する喜びも大きいでしょう。

 

また、情報収集やネットワークの構築も重要です。新たな分野に飛び込む前に、その業界や職種について深く理解し、成功の鍵を握る情報を収集しましょう。

 

看護師としての経験は、ただ医療業界でのみ活かすべきものではありません。多彩な業種で求められるスキルを備えており、異業種転職を通じて新たな可能性を開拓することができます。自己成長の旅に出る一歩として、新たな挑戦に積極的に取り組んでみるのもいいかもしれませんね。

【看護師の種類完全ガイド】4つの資格と専門分野、キャリアパスを徹底解説

看護師といえば、病院で働いている看護師をイメージする方も多いでしょうが、看護職には看護師を含め4つの種類があります。それぞれ仕事の内容や資格の取得方法も異なってくるため、これから看護職を目指す方にとって、どんな仕事が自分に合っているのか変わらない方は、ぜひ知っておきたいですよね。

 

そこで本記事では、看護師の種類について、それぞれの仕事内容や職場、資格取得までの道のりなど詳しく解説していきます。

 

看護職の種類とは?

 

看護職には看護師をはじめ、准看護師・助産師・保健師の4種類があります。それぞれ専門的なスキルが必要で、違った形で人々の健康と命を守るサポートをすることになります。

 

看護師

 

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看護師は、医療現場で重要な役割を果たす専門職です。患者のケアを担当し、医療チームの一員として働きます。看護師の主な仕事内容や職場、資格の取得方法をご紹介していきます。

 

看護師の仕事内容

 

看護師の仕事は以下の通りです。

 

・看護師は、患者の状態をモニタリングし、体調の変化や問題をいち早く発見するポジションです。適切な処置が求められる役割も担っており、薬物投与や点滴など、医師の指示のもと患者の健康を保つためのケアを提供します。

 

・医師や他の医療専門家と協力して、患者の治療プランを立て、その実行をサポートするのも看護師の大きな仕事です。適切な処置や検査のスケジュール、病状に合ったケアの提供などを行います。

 

・緊急事態や急変した状況に対応し、適切な応急処置を行います。心停止や呼吸困難など、命に関わる状況でも冷静な判断力と行動力が求められます。

 

・看護師は医師や薬剤師、リハビリスタッフなど他の医療専門家と連携し、患者のケアをしていく役割も担っています。また、食事介助など補助が必要な患者には、身の回りのケアなどをサポートしていきます。

 

・患者やその家族に対して、精神的・身体的な痛みに対して支えになってあげるのも大きな仕事です。不安にならないよう、心の支えになってあげるのも看護師の役割です。

 

看護師が活躍できる職場

 

看護師として活躍できる職場は以下の通りです。

 

病院(クリニック・診療所)

 

もっとも一般的な職場になります。一般病棟や一般病棟や外来、手術室などで患者ケアを担当します。さまざまな疾患や状態に対応する能力が求められます。

 

・介護施設(福祉施設・障害者施設など)

 

高齢者や障害者のケアを提供する介護施設でも看護師は必要です。日常生活のサポートから医療的なケアまで幅広い役割を果たします。

 

・在宅ケア(訪問看護ステーションなど)

 

在宅でのケアも重要な分野です。患者の自宅でのリハビリや治療をサポートし、その家族にも支援を提供します。

 

・教育機関(保育園・幼稚園・学校など)

 

保育園・幼稚園・学校などの教育機関でも活躍することが可能です。子供たちの健康を、しっかりサポートして、ケガや体調不良などに対し適切な対処を行います。

 

・看護学校や医療専門学校

 

看護学校や医療専門学校での教育職も選択肢です。次世代の看護師の育成に関わることで、医療の未来に貢献します。

 

・産業界(医療機器企業・製薬会社など)

 

医療機器や製薬会社などで、製品の開発や販売、健康情報の提供など、産業界でのキャリアもあります。

 

資格取得方法

 

看護師の資格を取得するには、以下のステップを踏む必要があります。

 

看護師を目指すためには、看護学校に入学する必要があります。高校卒業程度以上の学歴が求められる場合が多く、3年制の専門学校、もしくは4年制の看護大学に入学し、国家試験に合格する必要があります。

 

看護学校では基本的な医学的知識や看護技術、倫理などが学べます。実務実習も行われ、実際の医療現場での経験を積みます。

 

国家試験に合格した後、実際の医療現場での実務研修を経て、正式に看護師としての資格を取得します。

 

准看護師

 

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准看護師は看護師と変わらない仕事内容になりますが、大きな違いとして看護師が国家資格を必要するのに対し、准看護師は各自治体が実施する試験に合格すれば資格を取得することができるという点です。

 

また、自らの判断で業務を行うことは禁止されているので注意しなければいけません。

 

それでは、准看護師の主な仕事内容や職場、資格の取得方法をご紹介していきます。

 

准看護師の仕事内容

 

准看護師の仕事は以下の通りです。

 

・准看護師は医師や看護師の指示に従い、患者の身の回りのケアを行います。食事の提供、入浴のサポート、排泄の介助など、患者の日常生活のサポートを行います。

 

・診療時に医師や看護師のサポートとして患者の準備を行ったり、検査材料の準備を手伝ったりする役割があります。検査結果の記録や報告も担当します。

 

・看護師の指示に基づいて患者への薬物投与を行うことも多くあります。薬の用意や説明、投与の監視を通じて、患者の安全な治療をサポートします。

 

・患者の体温、脈拍、血圧などのバイタルサインのモニタリングを行い、異常を検出した場合には看護師に報告します。

 

・緊急事態に備え、准看護師も基本的な応急処置を行います。心肺蘇生や出血の止め方など、必要な場面で的確に対応します。

 

・看護師同様、患者やその家族に対して、心のケアを行うのも大きな仕事です。不安にならないよう、心の支えになってあげます。

 

准看護師が活躍できる職場

 

准看護師として活躍できる職場は以下の通りです。

 

・病院

 

病院の一般病棟や外来、手術室などで、看護師と連携して患者ケアを行います。医師や看護師のサポート役として、診療補助をするのが主な仕事になります。

 

・介護施設(社会福祉施設など)

 

高齢者施設やデイケアなど、介護の現場でも准看護師は求められます。入浴介助や薬物管理、健康状態のモニタリングなどを行います。

 

・診療所やクリニック

 

診療所やクリニックでは、医師のもとで患者の診療サポートを行う役割があります。検査の準備や診察の補助、診療記録の管理などが含まれます。

 

・在宅介護施設

 

在宅でのケアでも、准看護師の存在は重要です。患者や家族のニーズに合わせて、様々なケアサービスを提供します。

 

・リハビリ施設

 

リハビリテーションセンターやリハビリ施設で、患者のリハビリプログラムを支援する役割を果たします。訓練の補助や進捗のモニタリングを行います。

 

資格取得方法

 

准看護師の資格を取得するには、以下のステップを踏む必要があります。

 

准看護師を目指すには、看護課程がある2年制の専門学校、もしくは高校の看護衛生科に通って単位を取得する必要があります。その後、准看護師の資格試験に合格することで資格取得になります。

 

看護師よりも早く資格が取得でき、費用を抑えることもできるため、一定の人気のあった資格ですが、現在は、准看護師の養成機関は減少中となっており、厚生労働省も准看護師より看護師の取得を推奨しています。

 

助産師

 

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助産師は、妊娠・出産・産後のケアを提供する専門職です。母体と赤ちゃんの健康をサポートし、安全な出産体験を提供します。

 

また出産のサポートだけでなく、不妊治療に関する相談や思春期の女子への性の相談などにも対応する必要があります。

 

それでは、助産師の主な仕事内容や職場、資格の取得方法をご紹介していきます。

 

助産師の仕事内容

 

助産師の仕事は以下の通りです。

 

・妊娠中の女性に対して、定期的な健康チェックや健康アドバイスを提供します。体重管理、栄養指導、運動のアドバイスなど、妊娠期間中の健康管理を支援します。

 

・助産師は分娩時に立ち会い、出産をサポートします。陣痛のモニタリングや安定した環境の提供、分娩プロセスのガイダンスを行い、母親の安全な出産を助けます。

 

・出産後の母親と赤ちゃんのケアを提供します。授乳指導、産後の健康チェック、身体的な回復支援などを行い、母子の健康をサポートします。

 

・助産師は妊娠・出産に関する情報を提供し、母親と家族に適切なケア方法や健康管理の手法を教えます。予防接種や子育てに関するアドバイスも行います。

 

・助産師は、不妊治療に関するサポートも大きな仕事です。不妊の原因や治療方法について説明し、適切な検査や治療プランを立てるサポートを行います。また、心理的なサポートも重要であり、希望と不安を共有しながら励まし合います。

 

・思春期の女子は性に関する不安や疑問を抱えることがあります。月経についてや身体の変化、性感染症の予防や避妊方法など、オープンなコミュニケーションを通じて、安心して質問できる環境を提供し、適切な回答やアドバイスを行います。

 

助産師が活躍できる職場

 

助産師として活躍できる職場は以下の通りです。

 

・病院の産婦人科

 

病院の産婦人科では、助産師は妊娠中から出産、産後までのケアを提供します。分娩室や産後ケア室での勤務が一般的です。

 

・助産院

 

助産院では、自然な出産を重視したケアを提供します。個別のアプローチで妊婦のケアを行い、出産のサポートを行います。

 

・診療所やクリニック

 

助産師は診療所やクリニックでも妊娠中の健康管理や出産のサポートを行います。アドバイスや健康教育を通じて、母子の健康をサポートします。

 

・保健センター

 

助産師としての経験を活かして、地域の保健センターで活躍することもできます。保健センターは、地域の住民に対して健康や子育てに関する支援やサービスを提供する施設で、様々な活動を通じて地域の健康増進に貢献します。

 

資格取得方法

 

助産師の資格を取得するには、以下のステップを踏む必要があります。

 

助産師の資格は、看護師の資格を取得しなければ取得することができない資格です。そのため、助産師を目指す方の中には、看護大学に進学し看護師と助産師の勉強を行い、同時に受験する方もいます。

 

もしくは、3年制の専門学校や短大で看護師の資格を取得し、助産師養成所に1年通い、国家試験を受けて資格を取得することもできます。

 

保健師

 

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保健師は、地域や職場で健康づくりや予防活動を推進し、住民の健康をサポートする専門職です。生活習慣病やメンタルヘルスに関することなど、現代病ともいわれる様々な健康上の問題に対応することが求められます。

 

また保健師には、学校で働く「学校保健師」民間企業で働く「産業保健師」行政機関で働く「地域保健師」などがあり、地域や企業、生徒などすべての人が対象となります。

 

それでは、保健師の主な仕事内容や職場、資格の取得方法をご紹介していきます。

 

保健師の仕事内容

 

保健師の仕事は以下の通りです。

 

・保健師は住民の健康状態を把握するため、健康調査を行います。健康診断結果の分析や個別の健康相談を通じて、健康に関する問題やニーズを特定し、適切なアドバイスや支援を提供します。

 

・母子の健康をサポートするのも仕事です。予防接種、健康教室、栄養指導などを通じて、乳幼児や母子の健康をサポートする仕事を行います。

 

・特定健康診査や生活習慣病の管理を通じて、住民の健康状態をモニタリングします。喫煙者に対する禁煙指導やメタボリックシンドロームなど、適切な健康アドバイスや生活改善の提案を行い、健康な生活の習慣を促進します。

 

・災害時には、保健師は避難所での健康管理や感染症の予防などを担当します。地域の安全と健康を守るために、迅速な対応が求められます。

 

保健師が活躍できる職場

 

保健師として活躍できる職場は以下の通りです。

 

・保健センターや保健所

 

保健センターでは、地域住民の健康増進や健康相談を担当します。健康診断や予防プログラムの実施、子育て支援などが行われます。

 

・学校や保育施設

 

学校や保育施設で、児童・生徒や保護者への健康指導や健康教育を行います。予防接種の実施や学校給食の管理も担当します。

 

・企業や施設の健康管理部門

 

企業や福祉施設などの健康管理部門で、従業員や利用者の健康管理を担当します。健康診断や健康プログラムの企画・実施、健康相談などを行います。

 

・医療機関(病院・診療所・クリニック)

 

病院やクリニックで、患者の健康相談や健康教育を行います。生活習慣病の予防や健康管理のサポートを提供し、医療チームと連携して患者の健康をサポートします。特に慢性疾患の管理やリハビリテーションのサポートが重要です。

 

・公衆衛生センター

 

公衆衛生センターや保健所では、感染症対策や健康調査などの公衆衛生活動を支援します。地域の衛生状態の向上を目指します。

 

保健師の仕事は多岐にわたります。始めに解説したように、学校保健師・産業保健師・地域保健師など、どのような保健師になりたいかによって働ける場所が異なります。そのため、まずはどのような保健師になりたいのかということを決めておくことが肝心といえるでしょう。

 

資格取得方法

 

保健師の資格を取得するには、以下のステップを踏む必要があります。

 

保健師は助産師同様、看護師の資格を持っていることが条件となります。現在は、看護師と保健師の免許を同時に取得できるカリキュラムが組まれている4年制大学もあるので、そのような大学で看護師と同時に国家資格取得を目指すことができます。

 

またそれ以外の場合は、看護師の資格を取得したあとで、さらに1年間保健師の養成機関に通学したうえで、保健師の国家試験を受けることも可能です。

 

さらに、助産師と同じように、看護系大学院に2年、看護短期大学に別途1年通う方法もあるので、自分のライフプランに合った取得を目指しましょう。

 

日本看護協会認定の看護師資格

 

看護師の資格には、看護師としてのキャリアを積みながら取得できる資格もあります。自分のキャリアアップを目指すために取得されることが多い資格を3つご紹介します。

 

認定看護師

 

認定看護師は、特定の看護分野で高度な知識と技術を持つ看護師です。日本看護協会が認定する分野ごとに資格を取得することができ、例えば認知症看護や救急看護、乳がん看護など、21分野があります。認定看護師はその分野における専門的な看護ケアを提供し、病院やクリニックなどで活躍します。

 

認定看護師になるには、5年以上の実務経験が必要で、そのうち3年以上は取得を希望する認定看護分野で経験を積む必要があります。

 

その後、1年間で800時間の教育を認定看護師教育機関で受け、特定行為研修のプログラムを受講し、認定審査に合格することで資格を取得することができます。

 

資格取得後は、5年おきに更新が必要となります。

 

専門看護師

 

専門看護師は、特定の臨床分野で高度な専門知識とスキルを持つ看護師で、いわば看護のエキスパートです。例えば、老人看護やがん看護、精神看護など、13分野があります。専門看護師は、その分野の患者に対する看護ケアを専門的かつ高度なレベルで提供する役割を担います。専門看護師は病院やリハビリ施設、ホームケアなどで活動します。

 

専門看護師になるためには、看護系大学院修士課程修了者でなければ資格を取得することができず、日本看護系大学協議会が定めている、専門看護師教育課程基準の所定の単位を取得する必要があります。

 

その条件をクリアしたうえで、年に1度実施されている専門看護師認定審査に合格し、初めて資格を取得することができます。看護師の中でも、この資格を持っている看護師は約2%なので、非常に狭き門という感じですが、目指してみるのも大きなやりがいにつながるかもしれません。

 

認定看護管理者

 

認定看護管理者は、看護部門や看護チームのリーダーシップを担う管理者を目指す方のための資格です。看護部門の運営や人材管理、看護ケアの品質管理などを専門的かつ効果的に行うための知識とスキルを持っています。認定看護管理者は、病院や診療所、介護施設などで管理職として活躍します。

 

認定看護管理者の資格を取得するためには、5年以上の実務経験が必要で認定看護管理者教育課程を180時間受講する必要があります。定められた条件を満たしたうえで、認定看護管理者認定審査に合格することで獲得できます。

 

この資格を取得することができれば、看護従事者に関するマネジメントのエキスパートとして、多くの職場で活躍することができるでしょう。

 

まとめ

 

この記事では、看護師の種類について、それぞれの仕事内容や活躍できる職場、資格取得について詳しく解説してきました。

 

看護職には看護師、准看護師、助産師、保健師など様々な種類があり、それぞれ異なる分野で活躍します。どの看護師も、資格や専門性を活かして、患者や地域の健康を支える重要な役割を果たしていることに違いはありません。

 

自分がどのような看護職をめざしたいのか、将来的にどのようなキャリアを築いていきたいのかなど、十分に考慮したうえで進路を決めるようにしていきましょう。

【看護師が選ぶ大変な科ランキングTOP5】激務の実態と対策を現役看護師が徹底解説!

看護師として働くなら、どの科が大変なのか知っておきたいですよね。本記事では、現役看護師の声をもとに、大変だと感じる科のランキングTOP5を紹介します。

循環器科や脳神経外科など、激務の実態や対策まで詳しく解説。さらに、やりがいを感じられる人気の科や、自分に合った職場の選び方までカバー。看護師を目指す学生さんから転職を考えるベテランナースまで、必見の情報が満載です。あなたのキャリアプランに役立つヒントが見つかるはず!

看護師の仕事で激務といわれる仕事

 

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看護師としての仕事は、医療現場で重要な役割を果たす一方で、その過酷な労働環境も広く知られています。様々な業務が詰まった看護師の日常は、非常にハードであるといえるでしょう。まずは、看護師の仕事で激務といわれる仕事のTOP3をご紹介していきます。

夜勤

夜勤勤務は、通常の昼夜のリズムを逆転させるため、生活リズムに大きな影響を与えます。これにより、睡眠不足や不規則な生活リズムが生じ、身体の免疫力や体調管理に影響を及ぼし、身体の調子を崩すことがあります。

また、友人や家族との交流が難しくなる一方で、夜間の状況や患者の緊急事態への対応が求められるため、ストレスやメンタルな負担も増加します。これが続くと、うつ病や不安障害といった心の健康の問題が引き起こされる可能性もあります。

さらに病院によっては、ほとんど何もなく夜勤を終えるというところもあるようですが、大きな病院や人手不足の病院になると、一人で多くの業務をこなさなければいけません。そのため、十分な睡眠を確保できず、判断ミスなどを起こしやすくなり、ミスや過失が発生するリスクが高まり、ミスへの恐怖心もストレスになるようです。

下の世話

下の世話とは、患者の身の回りのケアを行う業務です。入浴の介助、排泄のお手伝い、食事のサポートなど、日常生活において患者が自分で行うことが難しい活動を支援する役割になります。新人だけでなくベテランの看護師でも大変だと思う業務の一つです。

特に寝たきりの患者の排泄のケアや、便意や尿意を感じる患者のサポートなど、人の排泄物に触れるという行為は、精神的な苦痛を伴うといいます。また、自力で入浴や食事ができない患者には、清潔な状態を保つために浴槽やシャワーでの介助や食事のサポートを行わなければいけません。

このような業務は体力的にもかなり大変で、ハードな仕事だと感じる看護師も多くいるようです。

看取り

看取りは看護師にとっても感情的な負担が大きい瞬間で、看護師自身のメンタルケアが重要です。体力的な負担というよりは、精神的な負担が大きい瞬間といえるでしょう。

患者が安らかに最期を迎えるためには、看護師の落ち着いた存在が大切です。また、患者とのコミュニケーションも重要です。声をかけ、手を握り、安心感を伝えることで、患者が孤独を感じずに安心して最期を迎えてもらわければいけません。

さらに患者だけではなく、家族へのサポートも大きな仕事です。しっかりコミュニケーションを取りながら、最期の瞬間に立ち会う方法や心構えを伝えなければいけません。このような場面が続くことで、メンタルが持たないという看護師が多くいるようです。

看護師がつらいと感じる大変な科とは?

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看護師は、医療現場において不可欠な存在です。しかし、同じ病院勤務の看護師でも、特につらいと感じる科もあるようです。ここでは、看護師がつらいと感じる大変な科についてご紹介していきます。

循環器科

循環器科は学ぶことも多く、知識向上や看護師としてのスキルアップを図るにはもってこいの科です。給料自体も高めで、看護師の職場としては花形といえるでしょう。しかし、その分つらいと感じる場面が多い科でもあります。

循環器科の患者は、命にかかわることが多く、緊急手術や処置が必要な場合が急変する患者のケアや手術の準備、モニタリングなど、正確な判断と的確な対応が求められます。また、24時間体制で看護師が対応する必要があり、長時間の勤務や緊張感が続くことで、身体的な疲労やストレスがたまる職場になります。

このように、循環器科での看護師の仕事は非常に専門的であり、高い責任が伴うため、精神的な負担が大きく、ストレスや疲労が蓄積されることで、心身ともに疲れ果ててしまうという看護師も多くいます。

脳神経外科

脳神経外科は、ほかの病棟よりも高い給与を期待でき、看護師としてのスキルアップを期待できる科ですが、他の科と比べてもハードルが高いとされています。

脳神経外科の特徴として手術が多いことがあげられます。脳神経外科手術は非常に繊細で複雑なもので、手術室での準備や患者のアシスト、手術中の器具や薬の管理など、高度なスキルが求められるため、緊張感のある業務を求められることが多くなります。

また、重度の患者については、生活のサポートやケアなどをしなければいけないため、患者一人の対応に時間を要し、残業も多くなる傾向にあります。

やりがいを感じることも多い科ではありますが、手術の準備やアシスト、急変時の対応、リハビリテーションのサポートなど、多岐にわたる役割があり、精神的な負担も大きく大変な科の一つとして数えられています。

整形外科

整形外科は、交通事故やスポーツ傷害などにより介助を必要とする患者が多く、体力面の負担が大きい科として知られています。そのため、他の科よりもナースコールも頻繁に鳴り、休んでいる暇がないと感じる方も多いようです。

また、手術が終わると自宅療養というケースも多く、患者が常に入れ替わるため、一人に関わる時間が短いだけでなく、新しい患者に必要な対応を覚えなければいけないため、必然的に業務量が増えてしまいます。

さらに、手術後のリハビリテーションをサポートし、運動指導や筋力トレーニングなどを行う必要もあり、長時間行うことは体力的に厳しいと感じてしまうようです。

内科

内科は、幅広い疾患を扱うため患者数が多いのが特徴です。そのため、常に多忙な状況で働くことが多く、体力的に大変だと感じる看護師もいるようです。

また、多くの患者と関わる内科では、患者や家族からのクレームも多い科として知られています。その都度、クレーム対応に追われる必要があり、それが精神的な負担になるということもあるようですね。

産婦⼈科

産婦人科は、女性の妊娠・出産から女性特有の健康管理までを担当します。新しい命が誕生する場面に立ち会う看護師は、家族とともに喜びを分かちあえることが多いです。

しかし、妊娠や出産は喜びとともに、不安や恐れも抱えることがあります。特に流産や死産などの悲しい出来事に対する感情的なサポートも必要であり、指針的な負担が大きいと感じる看護師も多くいるようです。

また、妊娠中の女性は、精神的にもナーバスになりがちで、接し方を間違えると妊婦に大きなストレスを与えることになるため、常に気の張った仕事が求められるといいます。そのような部分にストレスを感じるという看護師も多いようですね。

看護師に人気の科は?

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ここまで、看護師がつらいと感じる科についてご紹介してきましたが、逆に看護師に人気のある科というのも多くあります。ここでは、特に人気の4つの科についてご紹介していきます。

小児科

看護師に人気の科として王道ともいえるのが小児科です。小児科では、子どもたちと密接に関わる機会が多いです。治療や診療後のケア、家族へのサポートなど行う業務は多いですが、子どもたちの笑顔や成長を見守ることは、やりがいを感じる要因となるでしょう。

また、小児科の医師は、子どもたちの健康や成長をサポートする重要な役割を果たすため、子どもたちやその家族との関わりが深く、優しさや思いやりのある医師が多いとされています。医師によって差はあるでしょうが、仕事がスムーズに⾏いやすく、それも人気の原因とされています。

さらに、子どもたちは言葉や表現が未熟なことがあり、その状態や感情を理解するために、優れたコミュニケーションスキルが必要となります。これにより、自然と観察眼が磨かれ、他の科でも活かすことができるというメリットもあります。

内科

つらいと感じる科でも名前のあがった内科ですが、看護師の中では人気の科でもあります。先ほどもご紹介したように、内科では様々な疾患に対処する機会があり、総合的なスキルが求められます。

注射や点滴、診療や検査のサポートなど、患者一人ひとりと深く向き合うことが多く、やりがいを感じるという看護師も多くいます。スキルアップにつながりやすい科としても人気があるようですね。

産婦人科

産婦人科も、つらいと感じる看護師がいる一方で、人気のある科として名前のあがることが多い科です。

産婦人科での看護は、新たな命が誕生する瞬間や家族の喜びに立ち会うことができる点で特別な魅力があります。この瞬間に、幸せを感じて働くことができるといわれています。出産の現場は、何度⽴ち会っても感動するということです。

また、産婦人科では、女性の健康に関連する幅広いケアが必要です。不妊治療から更年期のサポートまで、その女性に合わせた看護を提供することが求められるため、スキルアップにつながるという部分も魅力となっています。

リハビリテーション科

リハビリテーション科は、患者の運動機能を回復させるための科になります。根気よく時間をかけて、患者のサポートをしますが、成果が徐々に現れ、患者の回復を実感することができます。患者の努力や進歩を共有し、ともに成果を喜ぶことは、看護師にとって大きな喜びとなります。

配属先や勤務先を選ぶときのポイント

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看護師には「つらいと感じる職場」「人気の職場」があることがお分かりいただけたと思いますが、ここからは配属先や勤務先の選び方について解説していきます。

やりがいを求めるのか、楽な職場を求めるのか、どんな仕事をしたいのかなど、看護師としてどのような目的をもって仕事をするのかによって、配属先や勤務先は変わってきます。自分にとって、どんな働き方がいいのかをしっかり考えてみましょう。

自分の特性を活かせるか考える

看護師は個々に異なるスキルや特性を持っています。自分がどのようなスキルや性格を持っているかを理解し、それをどのように活かせるかを考えることは、適切な配属先や勤務先を選ぶ上で非常に重要です。

人には得意不得意があります。例えば、外科手術が得意な看護師は外科で活躍することができるでしょうし、コミュニケーションが得意な方は、小児科や内科など人間関係を築きやすい環境を選ぶのがいいでしょう。一方、体力に自信がある方は、整形外科がおすすめです。

また、看護師の仕事はストレスがかかるものです。そのため、自分がストレスに強い人間かどうかを判断することが必要になります。もし強いと判断すれば、忙しい病院や救急医療の現場で働くことが向いているでしょうし、そうでなければ、ストレスの感じることが少ない職場を選ぶのがいいでしょう。

目標を明確にする

看護師としてのキャリアにおいて、どのような目標を持っているかを明確にすることは、自分に合った配属先や勤務先を選ぶ際に重要です。

自分の専門分野を明確にし、その分野でのスキルアップやスペシャリストとしての道を選ぶのか、あるいは幅広い経験を積むために異なる分野を経験するのかを考えてみましょう。目標達成のために必要なスキルや資格を獲得するため、勤務先の環境が自身の成長に適しているかどうかも重要です。

また、家庭を持っていたりお子様がいる方は、その状況に合わせて、勤務時間や勤務体制を選択することも重要です。仕事とプライベートのバランスを保ちつつ、キャリアを築いていく方法を検討してください。

働き方を考える

看護師の資格を活かせる仕事は、診療所や病院だけではありません。幅広い視野をもって、自分に合った職場を見つける看護師も多くいます。看護師の資格を活かせて活躍できる職場には、以下の3つがあります。

検診センターの看護師

検診センターでは、おもに血液検査、心電図の取得、生活習慣アドバイスなど業務を行います。検診センターの勤務は、比較的定期的で予定が立てやすいことが多く、週末や夜間勤務が少ない場合があるため、ワークライフバランスを確保しやすい環境のため人気を集めています。

また、急患の対応も少なく、患者の生死にかかわる場面も滅多にないため、精神的な負担が少ないというところも人気を集めている要因の一つといえます。

検診センターでの経験は、看護師としてのスキルや専門知識を向上させることにつながります。さらに、新たな医療技術や設備に触れる機会もあり、専門知識の広がりが期待されます。スキルアップと同時に、患者の健康をサポートする重要な役割を果たすことで、充実感とやりがいを得ることができるでしょう。

訪問看護師

訪問看護師は、患者の自宅などでケアするのがおもな業務になります。訪問看護師は、病院などのチームプレイではなく単独で仕事を行います。そのため、患者と密接な関係を築く機会が多く、長期間にわたって患者と接することで、信頼関係を構築し、より深いコミュニケーションを図ることができます。

また訪問看護師は、患者の家族とも連携することが多いです。家族のニーズや意向を理解し、連携をとることで、総合的なケアを提供することができます。

スケジュールの調整や急変時の対応など、状況に応じた自己判断と管理が求められますが、患者と関わることが多く、やりがいを感じる職種の一つといえるでしょう。

産業看護師

産業看護師は、企業の看護師として従業員の健康管理を担当します。検診センター同様、夜勤もなく規則正しい生活を送ることができるので、プライベートな時間も確保でき、体力的な負担は少ないです。

おもにデスクワークがメインで、社員に健康診断や健康相談を行うことで、生活習慣のアドバイスや健康プログラムの提供をします。そのため、急患や生死にかかわるような場面に遭遇することがないため、ストレスのかかりにくい職業といえるでしょう。

産業看護師として、新たな資格取得を目指す方も多いですが、その場合、大学で保健師養成課程を修了して、保健師国家試験に合格する必要があるので、時間的な余裕のある方におすすめとなるでしょう。

まとめ

この記事では、看護師がつらいと感じる科についてご紹介してきました。

病院には様々な科がありますが、それぞれの職場で看護師はやりがいをもって仕事にあたっています。しかし、想像以上の出来事に遭遇したり、思ってた以上の激務、ストレスによって、つらいと感じる場面の多い科があります。

しかし、「体力的」「精神的」など、つらいと感じる価値観というのは人によって異なります。充実したキャリアを築くため、自分の強みや興味を考えながら、やりがいのある適切な職場を選択するようにしていきましょう。

【現役看護師が語る】看護師がつらいと感じる7つの瞬間と乗り越え方 – 離職を防ぐ実践的アドバイス

看護師として働く中で、「つらい」と感じる瞬間は誰にでもあります。人間関係の難しさ、ミスへの不安、激務による疲労…。

でも、あなたは一人じゃありません。本記事では、現役看護師の声をもとに、つらいと感じる7つの状況とその乗り越え方を詳しく解説します。新人看護師の悩みにも触れ、仕事を辞めたくなった時の効果的な対処法まで網羅。看護師としてのキャリアを前向きに続けるためのヒントが見つかるはずです。

意外と多い!仕事がつらいと思う看護師

多くの人が看護師の仕事を誇りに思い、患者の健康と命を支えるために日夜努力しています。しかし、その一方で、多くの看護師たちが仕事をつらいと感じる瞬間が存在します。

現実に、看護師たちは仕事を通じてさまざまな困難に直面しています。こうした感情は、あなただけでなく多くの看護師が同じように感じているかもしれません。

看護師が仕事をつらいと感じる瞬間

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看護師のほとんどの方が経験しているつらいと感じる瞬間。一生懸命仕事をやっているのに、報われないと感じる瞬間が多くあります。その理由は、看護師の方であれば共感できることばかり。それでは、「もう仕事に行きたくない」と感じるほどの、つらい瞬間とはいったいどんな内容なのか見ていきましょう。

人間関係がうまくいかない

病院や医療機関は、多くのスタッフが協力して成り立っていますが、その中でも看護師の役割は特に重要です。しかし、様々な人と関わり合いながら仕事をしていくことは、コミュニケーションの難しさを伴います。

そのため、誤解や意見の不一致が生じ、ストレスが蓄積されることにより、看護師の仕事を困難にしてしまう要因になります。また、看護師の多くは女性です。女性ばかりの職場というところに、特有の難しさを感じる方も多くいるようですね。無視やパワハラなどの経験をされている方も少なくないようです。

ミスに対しての不安

真面目な性格の人ほど陥りやすいのがミスに対しての不安です。看護師の仕事は、正確さと注意力を要求される業務です。しかし、人間誰しもミスをする可能性があります。

看護師の業務には、薬剤の誤投与、診断のミス、手順の過ちなど、看護師がミスを犯すことは避けられない場合もあります。このような責任感からくる不安から、体調を崩してしまう看護師さんも多くいます。

「医療ミスを起こしたらどうしよう」という不安を持ち続けることで、仕事に行きたくないと感じてしまう看護師さんも多いようです。

激務による過労

看護師たちは24時間体制で患者のケアに当たることが求められます。急患の増加や予期せぬ状況への対応など、緊急性の高い状況に直面することが多いため、激務は避けられないのが現実です。

長時間の勤務や連日の夜勤により、体力の消耗や精神的な疲労が蓄積され、看護師たちは自身の健康を犠牲にしがちです。激務による過労がストレスとなり、看護師の生活に疲れ果ててしまうという方も多くいます。

夜勤がつらい

看護師のシフト勤務の中で特につらいとされるのが夜勤です。普通の生活と逆の生活になる夜勤勤務は、生活リズムの乱れを引き起こし、睡眠不足や疲労感を招いてしまいます。

また夜勤は、患者の急変や緊急事態への対応が求められるため、高い集中力と判断力が要求されます。しかし、深夜の静けさや孤独感が、看護師たちの心にプレッシャーや孤独感をもたらすこともあります。通常業務が激務の上に、夜勤のつらさが合わさることで、心身の不調を訴える方もいます。

仕事に対してのプレッシャー

看護師の仕事は高度な専門知識や正確性を求められるため、プレッシャーを感じることが少なくありません。患者の命にかかわる業務に従事しているため、業務の中で「患者の容態が急変して死に直面したとき」には、責任を感じてしまう方も多く、気持ちをうまく切り替えられないという方も多くいます。

また中堅看護師になってくると、リーダーという立場にプレッシャーを感じてしまう方も多くいるようですね。精神的な疲労は、仕事に対するパフォーマンスの低下を招いてしまいます。

そもそも仕事が合わない

看護師として働き始めても、実際の業務内容や職場の雰囲気が自分に合わないと感じることがあります。特に希望していない診療科に配属になった場合や、看護以外の業務に追われると、看護師になった理由を見失ってしまうこともあります。

どんな業種でも、理想通りの仕事ができるわけではありませんが、仕事内容が想像と全く違っていたときや、理想の看護師生活が送れない場合は、仕事に対するモチベーションの低下を招いてしまうこともあるようです。

患者からのハラスメント

患者を助けることが業務でもある看護師ですが、残念ながら心無い言葉を浴びせてくる患者も中にはいます。

患者の中には、病気やストレスによって感情が不安定になっているケースもあり、その影響を看護師にぶつけることがあるため、このような状況に直面することは、看護師たちにとって精神的に負担がかかることがあるようです。

新人が感じるつらいと感じる瞬間

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夢と希望をもって職場に配属になった新人看護師。そんな新人看護師には、新人ならではのつらいと感じる瞬間があるようですね。新人期間を過ぎた方は、当時を思い出してみてください。

理想と現実のギャップ

新人看護師のうちは、看護学校や研修で学んだことと、実際の現実とのギャップに直面することがあります。実務では想像していなかった課題やトラブルが生じることもあり、これが理想との違いを感じさせ、つらさを抱えることがあります。

これは「リアリティショック」と呼ばれる現象で、自分が描いていたイメージと実際の現場がの違いを消化しきれず、モチベーションの低下を引き起こしてしまうそうです。

知識が足りない

新人看護師は経験が浅いため、まだまだ知識が足りないと感じることがあります。複雑な医療行為や治療に対する知識の不足によって、自分はこの仕事に向いていないという、自信の喪失や不安を引き起こす要因となっています。

指導が厳しい

新人看護師は、ベテラン看護師や上司からの指導を受けながら成長していく段階にあります。しかし、中には厳しい指導や厳しい指導を受けることがあり、それによってプレッシャーやつらさを感じることがあります。

つらい時にやってはいけないこと

このように、看護師の仕事をしていると「つらい」と感じる場面は多くあります。そんな時に、その現状を何とかしようと、いろいろ試す方もいると思いますが、つらい時にだからこそやってはいけないことというのがあります。ここでは、3つの行動をご紹介します。

仕事がつらいのを自分のせいにしない

つらい状況に直面したとき、自分自身を責めたり罪悪感を感じたりすることは避けましょう。真面目な性格の人ほど自分のせいだと思い込んでしまいがちになります。自分を責めるとさらに我慢を積み重ねてしまい、状況が悪化する可能性があります。

看護師としての道は、経験を通じて成長していく過程です。つらい瞬間を経て学びを得ることは、成長の一環として前向きに捉えることが大切です。

無理をして仕事をする

つらい状況に対処するために無理をして仕事を続けることは、身体的・精神的な健康を害する可能性があります。適切な休息やストレス解消を怠らないようにしましょう。

体の不調を見ないふりをする

仕事が忙しくつらい時には、体調を無視して働き続けることがあります。しかし、体の不調を無視することは、病気や疲労の悪化を招く可能性があります。体のサインを無視せず、適切なケアを行いましょう。

つらいと感じたときにするべき対処法

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看護師としての仕事は、尊い使命を担う一方で、時にはつらい瞬間も訪れることがあります。最後に、看護師の仕事を辞めたくなったと感じる場合、どのように対処すればいいのかご紹介していきます。

一度自分を見つめなおす

仕事に疲れや不満を感じるとき、まずは自分自身と向き合ってみましょう。なぜ仕事がつらいと感じるのか、どの部分が辛いのかを考えることで、具体的な問題点を把握することができます。また、自身の目標や価値観と照らし合わせて、今の仕事が本当に自分に合っているのかを再評価しましょう。

数年先を考えてみる

仕事が辛い瞬間があるとき、現在の状況だけに囚われず、数年後の自分をイメージしてみることも大切です。今の辛い状況が将来の成長やキャリアに繋がる可能性があるかを考え、今の苦労が将来の自分をより強くするための一歩であるかもしれません。

リフレッシュする

仕事のストレスから解放されるために、定期的なリフレッシュが必要です。休暇を取る、趣味に時間を割く、自然の中で過ごすなど、仕事から離れて心身をリセットすることで、新たなエネルギーを得ることができます。

上司に相談する

仕事がつらいと感じたとき、上司との面談を通じて問題を共有することも一つの方法です。上司はあなたのキャリアをサポートする立場にあり、改善策やサポートを提案してくれる可能性があります。コミュニケーションを通じて解決策を見つけることができるかもしれません。

看護師の資格を活かせる職場に転職する

もし看護師の仕事を続けても辛さが解消されない場合、看護師の資格を活かせる別の職場への転職も考慮してみてください。医療機関以外でも、訪問看護や在宅介護、保健師としての活動など、看護師のスキルを活かせる職場はさまざま存在します。

まとめ\

この記事では、看護師の仕事をつらいと感じる瞬間についてご紹介してきました。看護師の仕事は充実感と責任を伴う一方で、つらさやストレスを感じる瞬間も存在します。人間関係の複雑さや肉体的・精神的な負荷に直面したとき、適切な対処法を実践することが重要です。

コミュニケーションの改善、ワークライフバランスの確保、感情のケア、ミスへの向き合い方、ストレス管理など、どのように対処していくかが、看護師として重要なポイントとなってくるでしょう。今回の記事を参考に、看護師としての充実したキャリアを築いてみてください。

【看護師なら絶対共感!】職場・夜勤・プライベート100個のあるあるを現役ナースが語る共感エピソード

看護師さんって、独特の「あるある」がたくさんありますよね。夜勤明けの不思議な行動、患者さんとの思わぬやり取り、医療ドラマへのツッコミ…。本記事では、現役ナースが語る100個の共感エピソードを大公開!

職業病あり、新人時代の失敗談あり、意外な恋愛事情ありと、盛りだくさんでお届けします。あなたの知らない看護師の日常や、「私だけじゃなかった!」と安心できる体験談がきっと見つかるはず。さあ、笑って泣ける看護師あるある、のぞいてみませんか?

看護師が共感できるあるあるって何?

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看護師の日常は、多くのシチュエーションやエピソードで彩られています。同じ職場や分野で働く仲間たちと共有できる「あるある」の瞬間は、笑いや励ましを生み出し、絆を深めるものでもあります。まずは、看護師の職業病ともいえる「あるある」を見ていきましょう。

看護師あるある【職業病編】

看護師として長い間働くと、特有の「職業病」に悩まされることがあります。日常生活でついついやってしまう行為。思わず「あるある」と共感してしまうものをご紹介していきます。

 

・いつもポケットがいっぱい

・食事のスピードが早くなった

・初めての給料をもらった時、その金額にびっくりする

・退職願を出しても、実際辞めれるのは1年後

・休憩室にはお菓子が常にある

・ご飯を食べようとした瞬間に呼び出される

・曜日の感覚が分からなくなる

・患者が隠れてタバコを吸っても、100%分かる

・台風や地震などの災害時でも仕事は休めない

・定時にあがれるのが奇跡

・勤務交代ぎりぎりの緊急患者は、誰が担当するのか腹の読み合い

 

看護師あるある【夜勤編】

看護師といえば夜勤はつきもの。そんな夜勤中や夜勤明けなど、看護師ならではの「あるある」が多く存在するようですね。

 

・勤務中に「今日落ち着いてますね」は絶対に禁句

・夜勤のときのメイクは薄めかすっぴん

・夜勤明けはなぜか衝動買いをしてしまう

・夜勤明けになぜか遠出をする

・夜勤が終わり外に出たときの太陽のまぶしさにやられる

・夜勤明けに、炭酸やジャンクフードを欲しがち

・夜勤の前日、なぜか眠れない

・夜勤にお菓子を非常食として持っている

・気付いたら夜勤明けにマッサージ

・休憩室にコーヒーやエナジードリンクが多い

・夜間の見回りで、患者さんを見かけると思わずびっくりしてしまう

・いつも同じ看護師が仮眠から起きてこない

 

看護師あるある【プライベート編】

制服を脱いでも、ついつい出てしまう看護師「あるある」。休みの日でも、無意識のうちに看護師としての性(サガ)が発揮されてしまうものです。

 

・シフト制のため、友達と休みが合わない

・医療ドラマを見ていると、ついついツッコミをいれてしまう

・外出中に他人の腕を見るとついつい血管を見てしまう

・知らない番号から電話がかかってくると、病院からの電話だと思ってしまう

・救急車のサイレンに敏感になる

・ナースコールが鳴った気がする

・家族や友人から体調に関する質問をよくされる

・DMという文字を見ると「糖尿病」を思い出す

・患者として病院に行くと、思わず専門用語が出てしまう

・規則正しい生活を患者にはすすめるが、実は自分は不規則な生活をしている

 

看護師あるある【新人編】

ドキドキワクワクの看護師新人時代。そんな新人時代にも「そんなこともあったね」と思わず共感してしまうような「あるある」があるようです。

 

・医療用語が分からなくなる

・神様と呼べるような先輩看護師が一人はいる

・ナースステーションでウロウロしてしまう

・「根拠は?」と聞かれるタイミングを、なんとなく察知できるようになる

・ナースコールに「もしもし」と出てしまう

・激務についていけず、体調がすぐれない

・課題やレポートの時間がまったくとれない

・病院が広くて迷子になる

 

職業別看護師あるある

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看護師といっても、働いている部署は様々です。そこで、職業別に思わずうなずいてしまうような「あるある」をご紹介していきます。

 

看護師あるある【救急看護師編】

命に関わる最前線で頑張っている救急看護師。そんな救急看護師にも、ついほっこりとしてしまうような「あるある」があるものです。

 

・入院患者が歩いていると思わず心配になってしまう

・血を見てもなんとも思わない

・医師よりも知識が豊富な救急看護師がいる

・患者より自分の方が顔色が悪い

・点滴が上手だと思われがち

・大きな事故や災害現場をテレビで見ると、自分の病院に運ばれたことをイメージしてしまう

 

看護師あるある【採血編】

看護委の登竜門ともいえる採血。この採決をとる行為に対しても、思わず納得してしまうような「あるある」がありました。

 

・いい血管をみるとテンションが上がり、同僚に話してしまう

・難しい血管を一発で攻略したときは、なんともいえない達成感を感じる

・血管が細いと患者にいわれると燃える

・毛深い人の腕の毛を剃りたくなる

・「この血管に注射をして」といわれるとイライラしてしまう

 

看護師あるある【精神科看護師編】

近年は、精神科に通う患者も増えているといわれています。そんな現場で頑張っている精神科看護師には、他の看護師には理解しがたい、精神科看護師ならではの「あるある」があるようです。

 

・少々のことではまったく動じない

・コードや刃物に敏感になる

・常に鍵の施錠が気になる

 

看護師あるある【小児科看護師編】

お子様を中心に診察を行っている小児科では、小児科看護師だから分かる、看護師「あるある」があります。

 

・子供が喜びそうなキャラクターのグッズを集めがち

・検査やケアをしたいときに限って、お子様が寝ていてできない

・ナースコールの内容が、子供ならではの可愛すぎる内容

 

看護師あるある【産婦人科看護師編】

新しい命を預かる産婦人科看護師。他の看護師には感じることができない出来事も多く、精神科看護師であれば、思わず納得の「あるある」が多くあります。

 

・新しい命の誕生に思わずもらい泣き

・新生児室が癒しの場になっている

・赤ちゃんの扱いが上手すぎる

 

看護師あるある【看護学生編】

看護師を目指して頑張っている看護学生。卒業間近には実習を経験することになります。そんな実習現場で見た光景に、看護学生ならではの「あるある」があるんです。皆さんも、学生時代を思い出してみてください。

 

・看護学校の先生が予防接種を打ってくれた

・実習中、肌荒れがひどくなりメイクが薄くなる

・実習中、看護師と間違えられる

・「根拠は?」という言葉は二度と聞きたくない

・休日は、課題と睡眠で終わる

・教科書が重すぎる

・どんな場所でも寝られるようになった

・実習中は常に落ち込んでいる

 

他にもある看護師あるある

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仕事以外にも多くの看護師「あるある」があります。ファッション・恋愛など、「自分だけかな」と思っていることが、実は看護師「あるある」だったとなれば、ちょっとホッとしますよね。最後に、看護師「あるある番外編」を見ていきましょう。

 

看護師あるある【ファッション・スキンケア編】

女性であれば気になるファッションやスキンケア。看護師さんの中にも、おしゃれをしたいと思う女性は多くいるようですが、そんな分野でも思わず納得してしまう「あるある」があるということですよ。

 

・病院のルールを守りながら、インナーや足元など細かいおしゃれに力を入れる

・爪を清潔に保たないといけないので、ペディキュアに力を入れている

・とにかく年中汗をかく

・看護師の仕事を始めて、化粧のノリが悪くなった

・たまにスカートを履いて出勤すると、「この後何かあるの?」と聞かれる

・ハンドクリームは必須アイテム

・化粧は眉毛だけ描ければいい

・愛想笑いが上手になる

・とにかく仕事終わりの足が臭い

 

看護師あるある【恋愛編】

業務に追われて恋愛は特に興味がない、という方もいれば、素敵な男性と知り合いたいと思う看護師さんもいます。そんな恋愛事情にある看護師「あるある」を見てみましょう。

 

・実は医師との恋愛はほとんどない

・仕事が忙しすぎて恋愛は考えられない

・看護師というだけでなぜか人気

 

看護師あるある【同僚編】

同僚の行動や様子を見ていると、思わず「そうだよね!」と納得してしまう「あるある」がたくさんあるようですよ。皆さんも同僚の様子を思い浮かべてご覧になってください。

 

・喫煙する同僚が異常に多い

・男性看護師は変わり者が多い

・実習生の髪のまとめ方が上手だと話題になる

・休憩室の飲食物に名前を書いていないと、いつの間にか無くなっている

・苦手な看護師といつも夜勤がかぶる

・お局看護師の機嫌が急に変わる

・女だらけの職場なので人間関係は結構ドロドロしている

・実は女医嫌いが多い

・離婚率が高い

・シングルマザー率が高く、そんな看護師は経済力とたくましさを持っている

¥・患者に評判が良い看護師は実は病院内の評価が低め

 

まとめ

この記事では、誰もが共感できる看護師あるあるをご紹介してきました。看護師として働いている方の中には、共感できる「あるある」がいくつもあったのではないでしょうか。

「自分だけが思っていること?」ということが、「まわりのみんなも同じように思ってたんだ!」と共感しあえるだけで、気持ちが少し楽になりますよね。今回ご紹介した「あるある」の中にも、情景が思い浮かぶほど共感できるものがあったと思います。

看護師は日々忙しい職業です。同じ職業だからこそ分かり合える「あるある」は、ちょっとした息抜きに、ついつい笑ってしまう話のネタとして、ぜひ参考にしてみてください。