1. ホーム /
  2. キャリア /
  3. 転職 /
  4. 履歴書・職務経歴書

履歴書・職務経歴書

  • 2024.10.12

【看護師の履歴書作成術】転職成功への道を開く完全ガイド

看護師の皆さん、転職や就職活動で悩んでいませんか ？

履歴書は、あなたの経験とスキルを最大限にアピールできる重要なツールです。しかし、多くの看護師が「自己PRが苦手」「実績のアピール方法がわからない」と感じています。

本記事では、看護師特有の強みを活かした履歴書作成のコツを詳しく解説します。採用担当者の視点に立った効果的な記載方法や、よくあるミスの対策まで、あなたの転職成功を徹底サポートします。

この記事でわかること：

  • 看護師の履歴書の基本構成と効果的な記入方法
  • 看護師としての強みを活かした自己PRの書き方
  • 実績を具体的かつ印象的にアピールするテクニック
  • 資格やスキルを戦略的に提示する方法
  • 採用担当者の心に響く志望動機の書き方
  • 履歴書用の写真選びと印象管理のポイント
  • よくあるNG例とその対策
  • 実際のケーススタディから学ぶ効果的な履歴書作成法
  • 看護師特有の悩みに対するQ&A

この記事を読んでほしい人：

  • 転職を考えている25-40歳の看護師
  • 履歴書作成に不安を感じている看護師
  • 自己アピールが苦手で効果的な履歴書の書き方を知りたい看護師
  • キャリアアップを目指し、より良い職場環境を探している看護師
  • 長期のブランクがあり、復職を考えている看護師

本記事を通じて、あなたの素晴らしい経験とスキルを最大限に活かした履歴書の作成方法を学んでいきましょう。採用担当者の目に留まり、面接の機会を増やすための具体的なテクニックをお伝えします。

それでは、看護師の履歴書作成における重要なポイントを、順を追って詳しく見ていきましょう。

1. 看護師の履歴書：基本構成と記入のポイント

看護師の履歴書は、一般的な履歴書と基本構成は同じですが、医療専門職としての特性を活かすことが重要です。

ここでは、看護師の履歴書における主要な項目とそのポイントを解説します。

1.1 個人情報欄の重要性

個人情報欄は、採用担当者が最初に目を通す部分です。ここでの記載内容が、あなたの第一印象を左右します。氏名、生年月日、住所、連絡先を正確に記入することはもちろんですが、特に重要なのは看護師免許番号です。

看護師免許番号は、あなたが法的に看護業務を行う資格を持っていることを証明する重要な情報です。この番号を忘れずに記載することで、あなたの資格を明確に示すと同時に、細部まで注意を払う姿勢をアピールできます。

また、メールアドレスは professional な印象を与えるものを使用しましょう。

「cutie_nurse@…」のような個人的な印象の強いアドレスは避け、「firstname.lastname@…」のようなシンプルで professional なアドレスを使用することをおすすめします。

1.2 学歴・職歴欄の効果的な記載方法

学歴欄では、看護学校や大学での専門教育を詳細に記述します。単に学校名と卒業年月を記載するだけでなく、専攻や取得した学位、さらには特筆すべき学業成績があれば、それも記載するとよいでしょう。

例えば、「○○大学看護学部看護学科卒業（学士（看護学））」のように、具体的な学部・学科名と取得学位を記載することで、あなたの専門性をより明確に示すことができます。

職歴欄では、実習経験や臨床経験を時系列で明確に記載しましょう。ここで重要なのは、単なる勤務先と期間の羅列ではなく、それぞれの経験がどのようにあなたのスキルや知識の向上に貢献したかを簡潔に述べることです。

例えば、「○○総合病院 救急外来（2018年4月〜2021年3月）：年間約5000件の救急搬送に対応し、トリアージスキルと緊急処置の実践力を向上」というように、具体的な数字や習得したスキルを交えて記載することで、より印象的な職歴欄になります。

1.3 資格・スキル欄の戦略的な活用法

資格・スキル欄は、あなたの専門性と学習意欲を示す重要な部分です。看護師免許を筆頭に、関連する全ての資格を列挙しますが、ただ羅列するだけでは効果的とは言えません。

資格は取得順ではなく、重要度順に記載することをおすすめします。

例えば、看護師免許を最上位に記載し、次に専門看護師や認定看護師の資格、その他の医療関連資格（BLS、ACLS等）、そして語学資格（TOEIC等）という順序で記載するとよいでしょう。

各資格には取得年月日も併記し、最新の知識を持っていることをアピールしましょう。また、更新が必要な資格については最新の更新日も記載するとよいでしょう。

スキルについては、具体的かつ数値化できるものを中心に記載します。例えば、「人工呼吸器の操作に精通（3年間で約200症例を担当）」「褥瘡ケアのスペシャリスト（院内研修講師を5回担当）」といった具体的なスキルを記載すると効果的です。

さらに、近年では IT スキルも重要視されています。電子カルテシステムの操作スキルや、医療情報の分析能力なども、積極的にアピールするとよいでしょう。

1.4 自己PR欄で差をつける

自己PR欄は、履歴書の中で最もあなたの個性を出せる部分です。ここでは、看護師としての強みや独自の経験を簡潔かつ印象的に表現することが重要です。

効果的な自己PRを書くためには、具体的なエピソードを交えること、数字を用いて実績を可視化すること、あなたの看護観や価値観を示すこと、そして志望動機につながるような内容にすることが重要です。

例えば、次のような自己PRが効果的です：

「ICUでの3年間の勤務経験を通じて、重症患者の観察と迅速な対応に自信があります。特に、人工呼吸器管理において、合併症の早期発見と予防に貢献してきました。過去1年間で担当した50症例中、人工呼吸器関連肺炎の発症率を前年比30%削減しました。この経験を活かし、より多くの患者さんの命を守る看護を実践したいと考えています。」

このような具体的な記述により、あなたの専門性、実績、そして看護に対する姿勢を効果的に伝えることができます。

1.5 志望動機欄で採用担当者の心をつかむ

志望動機欄では、志望施設の特徴と自身のキャリアプランを結びつけることが重要です。また、患者ケアに対する熱意や医療への貢献意欲を表現しましょう。

効果的な志望動機を書くためには、志望施設の特徴や理念を事前によく調べること、あなたの経験やスキルが、どのように施設に貢献できるかを具体的に述べること、短期的および長期的なキャリアプランを示すこと、そして患者ケアに対する熱意や看護観を表現することが重要です。

例えば、次のような志望動機が効果的です：

「貴院の先進的な緩和ケア方針に深く共感し、私のホスピスでの経験を活かして、患者さんとそのご家族に寄り添う看護を実践したいと考えています。特に、貴院で進められている在宅緩和ケアの取り組みに参加し、患者さんのQOL向上に貢献したいと思います。将来的には、緩和ケア認定看護師の資格を取得し、より専門的な立場から貴院の緩和ケアの質向上に寄与したいと考えています。」

このような具体的な志望理由を述べることで、採用担当者の印象に残る志望動機になります。

2. 看護師としての強みを活かした効果的な自己PR

自己PRは履歴書の中で最も重要な部分の一つです。看護師としての強みを効果的にアピールすることで、採用担当者の印象に残る履歴書を作成できます。

ここでは、効果的な自己PRの書き方について詳しく解説します。

2.1 経験を具体的に数値化する

採用担当者は、具体的な数字を見ることで、あなたの経験の深さや実績を客観的に評価することができます。そのため、可能な限り経験を数値化して表現することが重要です。

例えば、「多くの患者を担当した」という表現ではなく、「1日平均20名の患者のケアを担当し、3年間で約22,000名の患者と接してきました」というように具体的な数字を使うことで、あなたの経験の深さを印象づけることができます。

他にも、担当した特定の治療や処置の件数、チーム医療でのリーダー経験の回数、患者満足度調査でのスコア、インシデントレポートの削減率などを数値化して示すことができます。これらの数字を使うことで、あなたの経験値が明確に伝わり、採用担当者に強い印象を与えることができます。

2.2 専門性をアピールする

特定の診療科や治療法に関する専門知識や技術があれば、それを具体的に記述します。専門性をアピールすることで、あなたが志望する職場で即戦力として活躍できることを示すことができます。

例えば、次のような表現が効果的です：

「ICUでの3年間の勤務経験を活かし、重症患者の観察と迅速な対応に自信があります。特に、人工呼吸器管理において、設定の最適化と合併症予防に貢献してきました。VAP（人工呼吸器関連肺炎）の予防プロトコルを導入し、発症率を前年比50%削減することに成功しました。」

このような具体的な記述により、あなたの専門性と実践力が明確に伝わります。また、数値を用いて成果を示すことで、よりインパクトのある自己PRになります。

2.3 ソフトスキルも忘れずに

看護師に求められる重要なソフトスキルとして、コミュニケーション能力、チームワーク、ストレス耐性などがあります。これらのスキルを実際の経験と結びつけて説明することで、より説得力のある自己PRになります。

例えば、次のような表現が効果的です：

「多職種連携カンファレンスでの経験を通じて、医師や他職種とのスムーズな情報共有とチーム医療の重要性を学びました。特に、認知症患者の退院支援において、患者・家族・医療チーム間の調整役として貢献し、患者さんの希望に沿った退院計画の立案に成功しました。この経験を活かし、患者さんにとって最適なケアを提供できる環境づくりに貢献したいと考えています。」

このような記述により、あなたのコミュニケーション能力やチームワークの高さ、そして患者中心の看護を実践する姿勢をアピールすることができます。

2.4 継続的な学習意欲を示す

医療は常に進歩している分野です。そのため、継続的に学習し、最新の知識やスキルを習得する姿勢は、採用担当者に高く評価されます。自己PR欄では、あなたの学習意欲や自己啓発の取り組みについても触れるとよいでしょう。

例えば、次のような表現が効果的です：

「最新の医療知識と技術を習得するため、定期的に院内外の勉強会や学会に参加しています。昨年は○○学会で発表を行い、ポスター賞を受賞しました。また、現在は認定看護師の資格取得を目指して勉強中です。常に学び続ける姿勢を大切にし、患者さんに最善のケアを提供できるよう努めています。」

このような記述により、あなたの向上心と専門性向上への意欲をアピールすることができます。

2.5 看護観や価値観を示す

最後に、あなたの看護観や医療に対する価値観を示すことも効果的です。これにより、単にスキルや経験だけでなく、あなたの人間性や看護師としての姿勢を伝えることができます。

例えば、次のような表現が効果的です：

「私は、患者さん一人ひとりの尊厳を大切にし、その人らしさを尊重した看護を心がけています。特に終末期ケアにおいては、患者さんとご家族の wishes を丁寧に聞き取り、その実現のために多職種チームと協力して支援を行ってきました。この経験を通じて、看護師は患者さんの人生の伴走者であるという信念を強くしました。この信念のもと、これからも患者さんに寄り添う看護を実践していきたいと考えています。」

このような記述により、あなたの看護に対する深い考えや姿勢を示すことができ、採用担当者に強い印象を与えることができます。

3. 具体的な実績の効果的な記載方法

実績を効果的に記載することで、あなたの能力と経験値を明確に示すことができます。ここでは、看護師の履歴書における実績の記載方法とそのポイントを詳しく説明します。

3.1 数値化できる実績

数値化できる実績は、あなたの貢献度を客観的に示す強力な証拠となります。例えば、患者満足度調査でのスコア向上やインシデント報告件数の削減などが挙げられます。

「担当患者の満足度調査スコアを前年比15%向上させ、部署内で最高評価を獲得しました。」というような具体的な数値を用いることで、あなたの貢献度が明確に伝わります。

また、新人看護師の教育・指導実績なども、数値を用いて具体的に記載すると効果的です。「2年間で10名の新人看護師の指導を担当し、全員が1年以内に夜勤業務に対応できるレベルまで育成しました。」というように、具体的な成果を示すことで、あなたの指導力や責任能力をアピールできます。

3.2 プロジェクトや改善活動の成果

病院や医療施設では、常に業務改善やケアの質向上が求められます。あなたがこれらのプロジェクトや改善活動に参加し、成果を上げた経験があれば、それを具体的に記載しましょう。

例えば、院内感染対策チームでの活動について、「手指衛生遵守率向上プロジェクトを主導。3ヶ月間の取り組みで、遵守率を60%から95%に改善し、院内感染発生率の20%減少に貢献しました。」というように記載することで、あなたのリーダーシップや問題解決能力をアピールすることができます。

3.3 賞賛やフィードバック

患者や家族からの感謝の声、上司や同僚からの高評価、表彰や褒賞の受賞歴なども、あなたの能力や貢献を客観的に示す重要な実績です。

例えば、「2年連続で病棟MVP賞を受賞し、患者さんからの感謝の手紙を年間30通以上いただきました。」といった具体的な評価を記載することで、あなたの看護師としての資質や患者対応能力をアピールできます。

これらの実績を具体的に記載することで、あなたの貢献度と能力を客観的に示すことができます。採用担当者に強い印象を与え、面接の機会を増やすことにつながるでしょう。

4. 資格・スキルの戦略的なアピール

看護師の履歴書において、資格とスキルは非常に重要です。これらを戦略的にアピールすることで、あなたの専門性と学習意欲をしっかりと伝えることができます。

4.1 資格の効果的な記載

資格の記載には順序があります。まず看護師免許を筆頭に記載し、次に専門看護師や認定看護師の資格を強調します。その後、BLSやACLSなどの医療関連資格を列挙します。それぞれの資格には取得年月日も併記し、最新の知識を持っていることをアピールしましょう。

例えば、以下のような記載方法が効果的です：

  1. 看護師免許（第○○○○○号）- 20XX年取得
  2. 緩和ケア認定看護師 – 20XX年取得
  3. BLS（Basic Life Support）プロバイダー – 20XX年取得（20XX年更新）
  4. ACLS（Advanced Cardiovascular Life Support）プロバイダー – 20XX年取得

4.2 スキルの具体的な表現

スキルを記載する際は、具体的な表現を心がけましょう。医療機器の操作スキル、外国語能力、IT技術などを具体的に記述します。

「人工呼吸器の設定調整と管理に精通しており、ECMOの導入と管理の経験があります。また、電子カルテシステムを活用した効率的な情報管理と多職種間の情報共有に貢献してきました。」

このような具体的な記述により、あなたの専門性と実践力が明確に伝わります。

4.3 継続的な学習姿勢のアピール

最後に、継続的な学習姿勢をアピールすることも重要です。参加した研修やセミナー、現在取り組んでいる学習や資格取得の予定などを記載することで、あなたの向上心と最新の医療知識への関心を示すことができます。

「定期的に院内外の勉強会に参加し、最新の看護技術や医療知識の習得に努めています。現在は、認定看護管理者の資格取得に向けて学習中です。」

このような記述により、あなたの学習意欲と将来のキャリアプランを示すことができます。

これらの資格やスキルを効果的に記載することで、あなたの専門性と成長意欲を強くアピールできます。採用担当者に、あなたが組織にとって価値ある人材であることを印象づけることができるでしょう。

5. 志望動機の説得力ある表現

志望動機は、あなたが志望する医療施設や職場になぜ興味を持ち、どのように貢献したいと考えているかを伝える重要な項目です。

ここでは、説得力のある志望動機を書くためのポイントを詳しく解説します。

5.1 志望施設の理解を示す

まず、志望する病院や施設の特徴、理念、取り組みについて言及することが重要です。これにより、あなたが志望先をよく理解していることを示せます。

施設の理念や方針、特色ある医療サービスや取り組み、地域における役割や位置づけ、最近のニュースや業績などについて事前によく調べ、志望動機に反映させましょう。

例えば、「貴院が推進する患者中心の医療と、最新の医療技術の導入に深く共感しています。特に、地域包括ケアシステムの中核を担う貴院の取り組みに感銘を受けました。」というような表現で、施設の特徴や価値観を理解していることを示すことができます。

5.2 自身のキャリアプランとの一致

次に、志望施設での経験があなたのキャリア目標にどう合致するかを説明します。長期的なビジョンと志望施設での役割を結びつけることで、あなたの志望が単なる思いつきではなく、よく考えられたものであることを示せます。

例えば、「貴院の先進的な救急医療体制で経験を積むことで、将来的に救急看護の専門家として成長したいと考えています。3年後には救急看護認定看護師の資格取得を目指し、5年後には貴院の救急医療の質向上に貢献できる人材になりたいと考えています。」というような表現で、あなたのキャリアプランと志望施設の特徴を結びつけることができます。

5.3 貢献意欲を具体的に表現

あなたの経験やスキルをどのように活かせるか、具体例を挙げて説明しましょう。施設の課題や目標に対する自身の取り組み方を提案することで、あなたの積極性と問題解決能力をアピールできます。

例えば、「私のICUでの経験を活かし、貴院の救急部門における患者ケアの質向上に貢献したいと考えています。特に、重症患者の早期離床プログラムの導入を提案し、患者さんのQOL向上に寄与したいと思います。また、これまでのリスクマネジメント委員としての経験を活かし、救急部門における医療安全の強化にも取り組みたいと考えています。」

このような具体的な提案は、あなたが単に職を求めているのではなく、組織に価値をもたらす意欲があることを示します。

5.4 患者ケアへの熱意を伝える

最後に、看護師としての使命感や患者への思いを表現することも重要です。志望施設での患者ケア向上への意欲を示すことで、あなたの職業に対する姿勢や熱意が伝わります。

「患者さん一人ひとりに寄り添い、最高品質の看護ケアを提供することが私の使命だと考えています。貴院の患者中心のアプローチに共感し、この理念をさらに推進していくお手伝いをさせていただきたいと思います。特に、患者さんの権利擁護と意思決定支援に力を入れ、患者さんが安心して治療に臨める環境づくりに貢献したいと考えています。」

このような表現で、あなたの看護に対する情熱と志望施設への貢献意欲を効果的に伝えることができます。

志望動機は短くても良いですが、これらの要素を含めることで説得力のある内容になります。自身の経験や志望理由をよく整理し、簡潔かつ熱意のこもった志望動機を書くよう心がけましょう。

6. 写真選びと印象管理

履歴書の写真は、採用担当者があなたの第一印象を形成する重要な要素です。適切な写真を選ぶことで、プロフェッショナルで信頼できる看護師としての印象を与えることができます。

6.1 写真の基本要件

履歴書用の写真には、いくつかの基本的な要件があります。まず、3ヶ月以内に撮影した最新の写真を使用しましょう。サイズは一般的に縦4cm×横3cm程度が適切です。

正面を向き、背景はシンプルな無地が望ましいです。自然な表情で、親しみやすさと信頼感を演出することが大切です。

6.2 適切な服装と表情

服装は、白衣や医療現場にふさわしい清潔感のある服装を選びましょう。清潔で手入れの行き届いた服装を選び、白や淡い色の服装が一般的です。派手な色や柄は避けましょう。

アクセサリーは控えめにし、髪型は清潔感のある整った髪型にしましょう。長髪の場合はまとめるなどして、顔がはっきり見えるようにします。

表情は、自然な笑顔が好ましいです。硬すぎる表情は避け、親しみやすさを演出しましょう。自信に満ちた表情を心がけ、カメラ目線で視線をしっかり合わせることが重要です。

6.3 写真撮影のプロセス

良質な写真を得るためには、プロのスタジオでの撮影を検討することをおすすめします。プロのカメラマンは、適切な照明や背景、ポージングのアドバイスを提供してくれます。

複数のポーズや表情で撮影し、最も自然で好印象な写真を選べるようにしましょう。撮影前には、適切な服装を準備し、メイクや髪型に気を配ります。

撮影時はリラックスすることが大切です。緊張すると不自然な表情になりがちなので、深呼吸をして落ち着きましょう。

撮影後は、複数の写真から最も自然で好印象な写真を選びます。家族や友人の意見を聞くのも良いでしょう。必要に応じて、明るさの調整など最小限の加工は許容されますが、過度な加工は避けましょう。

6.4 写真の配置と印象の一貫性

写真は履歴書全体のデザインと調和した配置を心がけましょう。一般的に、履歴書の右上に配置されることが多いですが、フォーマットに従って適切に配置してください。

また、写真の印象と履歴書の内容が一致するよう注意することも大切です。例えば、自己PRで「明るく積極的な性格」をアピールしているのに、写真の表情が暗かったり硬すぎたりすると、一貫性に欠ける印象を与えてしまいます。

適切な写真選びは、あなたの専門性と人柄を視覚的に伝える重要な要素です。慎重に選択し、最良の第一印象を与えられるよう心がけましょう。

7. よくあるNG例と対策

履歴書作成時には、避けるべき一般的なミスがいくつかあります。ここでは、よくあるNG例とその対策を紹介します。これらに注意することで、より効果的な履歴書を作成できるでしょう。

7.1 情報の羅列に終始している

経験や資格を単に列挙するだけでは、その意味や価値が伝わりにくくなります。各経験や資格が持つ意味を簡潔に説明し、具体的な成果や学んだことを記載することで、よりアピール力の高い内容になります。

例えば、「〇〇病院で3年勤務」ではなく、「〇〇病院救急外来で3年勤務し、年間1000件以上の救急搬送に対応。トリアージスキルと緊急処置の実践力を向上」というように、具体的な経験と習得したスキルを記載しましょう。

7.2 抽象的な表現が多い

「コミュニケーション能力が高い」「患者ケアに熱心」といった抽象的な表現だけでは、具体性に欠けます。具体的なエピソードや数値を用いて裏付けましょう。

例えば、「患者満足度調査で部署内トップの評価を獲得し、特にコミュニケーション能力の項目で高い評価を得ました。認知症患者とその家族とのコミュニケーションスキルが評価され、院内研修の講師を務めました」というように、具体的な実績で示すことが効果的です。

7.3 志望動機が一般的すぎる

「貴院は評判が良いので志望しました」といった表面的な理由では、真剣さが伝わりません。施設の特徴や理念と自身のキャリアプランを結びつけ、具体的にどのように貢献したいかを明確に述べましょう。

例えば、「貴院の先進的な緩和ケアアプローチに共感し、私のホスピスでの経験を活かして、患者さんとご家族により良い看取りの時間を提供したいと考えています。将来的には緩和ケア認定看護師の資格を取得し、貴院の緩和ケアチームの中核メンバーとして活躍することを目指しています」といった具体的な志望理由を述べることが効果的です。

7.4 誤字脱字や不適切な言葉遣い

誤字脱字が多い、または口語的な表現を使用していると、プロフェッショナリズムに欠ける印象を与えてしまいます。複数回の推敲と第三者によるチェックを行い、敬語や医療用語の適切な使用を心がけ、専門性と丁寧さを両立させましょう。

履歴書完成後、少なくとも一日置いてから再度読み直すことをおすすめします。可能であれば、信頼できる同僚や先輩に確認を依頼するのも効果的です。また、医療用語辞典や敬語のガイドラインを参照し、適切な表現を使用しているか確認しましょう。

7.5 見にくいレイアウトや書式

情報が詰め込みすぎていたり、重要な情報が埋もれていたりすると、採用担当者に伝えたいポイントが伝わりにくくなります。適切な余白と行間を設け、読みやすさを重視しましょう。また、重要な情報は太字やアンダーラインで強調するなど、メリハリをつけることも効果的です。

これらのNG例を避け、対策を講じることで、より印象的で効果的な履歴書を作成することができます。自分の履歴書を客観的に見直し、改善点を見つけることが大切です。

8. ケーススタディ

具体的な事例を通じて、効果的な履歴書作成方法をより深く理解しましょう。以下に3つのケーススタディを紹介します。これらの事例から、自身の状況に合わせた履歴書作成のヒントを得ることができるでしょう。

8.1 Aさんの事例：経験を数値化してアピール

Aさんは7年間の急性期病棟経験を持つ32歳の看護師です。総合病院への転職を希望していましたが、自身の経験をどうアピールすべきか悩んでいました。

当初、Aさんは「急性期病棟で7年間勤務し、多くの患者さんのケアを行ってきました。」と記載していました。しかし、この記述では具体的な経験や成果が伝わりにくく、印象に残りづらい内容となっています。

そこで、Aさんは以下のように改善しました：

「急性期病棟で7年間勤務し、年間平均500名以上の患者さんのケアを担当。特に、重症度の高い患者さんの対応に力を入れ、3年連続で部署内のインシデント報告件数を20%削減しました。また、新人看護師の指導も担当し、2年間で10名の新人を一人前に育成しました。さらに、多職種カンファレンスのファシリテーター役を務め、患者さんの平均在院日数を10%短縮することに貢献しました。」

この改善された記述では、具体的な数字を用いて経験の深さを示し、インシデント報告件数の削減という具体的な成果を挙げています。また、新人育成の実績を数値で示し、チーム医療への貢献と、それによる具体的な成果を記載しています。

結果として、Aさんは希望の総合病院から面接オファーを得ることができました。面接では、インシデント削減の具体的な取り組みや新人育成の方法について詳しく質問され、自信を持って答えることができました。

8.2 Bさんの事例：新卒看護師のボランティア経験活用

Bさんは新卒看護師で、学生時代のボランティア経験を活かして福祉施設への就職を希望していました。

当初、Bさんは「大学時代に高齢者施設でボランティア活動を行いました。」と記載していました。この記述では、ボランティア活動の具体的な内容や、そこから得た学びが伝わっていません。

そこで、Bさんは以下のように改善しました：

「大学3年次から2年間、地域の高齢者施設で月に2回、計50回以上のボランティア活動に参加。レクリエーション活動の企画・運営を通じて、高齢者とのコミュニケーション技術を磨きました。特に、認知症の方とのコミュニケーション方法を学び、非言語的コミュニケーションの重要性を実感しました。

また、施設スタッフの業務サポートを通じて、高齢者介護の基本的なスキルを習得。排泄介助や食事介助の技術を学ぶとともに、個々の利用者に合わせたケアの重要性を理解しました。

さらに、施設で開催された認知症サポーター養成講座に参加し、認知症に関する知識を深めました。この経験から、個々の利用者に寄り添ったケアの重要性を学び、貴施設での実践に活かしたいと考えています。」

この改善された記述では、ボランティア活動の具体的な内容と頻度を示し、活動を通じて得た具体的なスキルや学びを記載しています。また、認知症ケアに関する学習意欲と知識を示し、経験を今後の仕事にどう活かしたいかを明確に述べています。

結果として、Bさんは希望の福祉施設への就職に成功しました。面接では、ボランティア活動で直面した課題とその解決方法について質問され、自身の経験を基に具体的に答えることができました。

8.3 Cさんの事例：ブランクを活かしたアピール

Cさんは35歳の看護師で、出産・育児のため5年間のブランクがありました。クリニックでの再就職を希望していましたが、ブランクをどう説明すべきか悩んでいました。

当初、Cさんは「5年間の育児休暇を取得しました。」と記載していました。この記述では、ブランク期間中の活動や学びが全く伝わっていません。

そこで、Cさんは以下のように改善しました：

「5年間の育児期間中、最新の医療情報を学ぶためオンライン講座を10講座以上受講。特に、在宅医療と慢性疾患管理に関する知識を深めました。具体的には、以下の活動を行いました：

  1. 日本看護協会のe-ラーニングで「在宅ケア」「慢性疾患管理」「医療安全」に関する講座を受講
  2. 地域の子育て支援センターでのボランティア活動を通じて、多様な年齢層とのコミュニケーション能力を向上
  3. BLS（一次救命処置）の資格を取得し、緊急時の対応スキルを磨きました
  4. 医療英語のオンライン講座を受講し、外国人患者対応のための語学力を強化
  5. 地域の健康イベントに参加し、健康教育や予防医学の重要性を再認識

これらの活動を通じて得た経験と学びを、患者さんへのきめ細やかなケアに活かしたいと考えています。特に、育児経験を通じて培った傾聴力と共感力は、患者さんやそのご家族との信頼関係構築に役立つと確信しています。」

この改善された記述では、ブランク期間中の具体的な学習活動を示し、資格取得やボランティア活動など、具体的な行動を記載しています。また、学んだ知識やスキルが、希望する職場でどう活かせるかを説明し、育児経験を通じて得た能力を、看護師としての職務にどう活かせるかを示しています。

結果として、Cさんは希望のクリニックでの再就職を実現しました。面接では、育児経験を通じて得た患者家族への共感力や、最新の医療知識について質問され、自信を持って答えることができました。

これらのケーススタディから、自身の経験や状況を具体的かつ戦略的にアピールすることの重要性が分かります。あなたの履歴書作成にも、ぜひこれらのポイントを活かしてください。具体的な数字や事例を用い、学びや成長を明確に示すことで、より印象的で説得力のある履歴書を作成することができます。

9. 看護師さんからのQ&A「おしえてカンゴさん！」

履歴書作成に関する看護師さんからのよくある質問にお答えします。実際の悩みに基づいたこれらの Q&A を参考に、より効果的な履歴書作成を目指しましょう。

Q1: 「経験が少ない場合、どのようにアピールすればいいですか？」

A1: 経験が少なくても、実習や短期のアルバイト経験を詳しく記述することで十分アピールできます。例えば、実習での具体的な経験として、担当した患者数や特に印象に残った症例、学んだ看護技術などを具体的に記載しましょう。

「急性期病棟での実習で10名の患者さんを担当。特に、術後患者の疼痛管理と早期離床支援に注力し、患者さんのQOL向上に貢献しました。」というような記述が効果的です。

また、学生時代の研究テーマや課外活動も重要なアピールポイントになります。例えば、「卒業研究では糖尿病患者の生活指導に関する研究を行い、患者教育の重要性と効果的なアプローチ方法について学びました。この経験を実践の場で活かしたいと考えています。」といった記述で、あなたの学習意欲と専門性をアピールできます。

Q2: 「転職回数が多い場合、どのように説明すべきですか？」

A2: 転職回数が多い場合は、各転職の理由を前向きに捉え、それぞれの職場での学びや成長を強調しましょう。多様な経験をアピールポイントとして捉え、様々な診療科や医療機関での経験を、幅広いスキル獲得の機会として前向きに表現します。

例えば、「A病院の救急外来では迅速な対応力を磨き、B病院の慢性期病棟ではじっくりと患者さんと向き合うケアの重要性を学びました。C診療所では在宅医療の知識を深め、多様な医療現場に対応できる柔軟性を身につけました。」というような表現が効果的です。

また、各職場での具体的な成果や貢献を述べることで、短期間でも有意義な経験をしたことをアピールします。「D病院では1年間の勤務でしたが、その間に院内感染対策チームの一員として活動し、手指衛生遵守率を20%向上させることに貢献しました。」といった具体的な実績を示すことが大切です。

ただし、短期間での頻繁な転職は避け、各職場での貢献や成果を具体的に示すことが重要です。また、今後の長期的なキャリアプランを示すことで、安定志向をアピールすることも効果的です。

Q3: 「資格は取得年順と新しい順、どちらで書くべきですか？」

A3: 一般的には新しい順に記載することをおすすめします。最新の資格が上位に来ることで、継続的な学習意欲と最新のスキルを持っていることをアピールできます。

ただし、看護師免許など最も重要な資格は、取得年に関わらず最上位に記載するのが良いでしょう。例えば：

  1. 看護師免許（第○○○○○号）- 20XX年取得
  2. 認定看護師（緩和ケア）- 20XX年取得
  3. BLSプロバイダー – 20XX年取得（最新の更新年も記載）
  4. ACLSプロバイダー – 20XX年取得
  5. 介護支援専門員 – 20XX年取得

このように、重要度と新しさのバランスを取りながら記載することで、効果的にアピールできます。また、定期的な更新が必要な資格については、最新の更新年も併記するとよいでしょう。

Q4: 「志望動機は長く書いた方が良いのでしょうか？」

A4: 志望動機は質が重要で、長さではありません。一般的には200〜300字程度で簡潔に書くことをおすすめします。ポイントは、志望施設の特徴や理念とあなたのキャリアプランや看護観を結びつけ、具体的にどのように貢献したいかを明確に述べることです。

効果的な志望動機の構成例として、以下の要素を含めるとよいでしょう：

  1. 志望理由（施設の特徴や理念への共感）
  2. あなたの経験やスキルがどう活かせるか
  3. 具体的な貢献プラン
  4. 将来のビジョン

例えば：「貴院の先進的な緩和ケアアプローチに深く共感しています。私のホスピスでの経験を活かし、患者さんとご家族に寄り添った看護を提供したいと考えています。特に、貴院で進められている在宅緩和ケアの取り組みに参加し、患者さんのQOL向上に貢献したいと思います。将来的には緩和ケア認定看護師の資格を取得し、貴院の緩和ケアの質向上に寄与したいと考えています。」

このように、簡潔でありながら具体的な志望理由を述べることで、採用担当者に強い印象を与えることができます。冗長な文章は避け、要点を絞って印象的に書くことが大切です。

Q5: 「履歴書の内容と面接での回答を一致させる必要がありますか？」

A5: はい、一致させることが非常に重要です。履歴書は面接官が質問を準備する際の重要な資料となります。履歴書に記載した内容について、面接で詳しく質問される可能性が高いので、一貫性を持たせることで信頼性が増します。

以下の点に注意しましょう：

  1. 事実の一致：履歴書に記載した日付や数字などの事実情報は、面接での回答と完全に一致させてください。
  2. 経験の詳細化：履歴書に簡潔に記載した経験について、面接では更に詳しく説明できるよう準備しておきましょう。
  3. 具体例の準備：履歴書に記載したスキルや成果について、面接では具体的なエピソードを交えて説明できるようにしましょう。
  4. 志望動機の深掘り：履歴書に記載した志望動機について、面接ではより詳細に、熱意を込めて説明できるよう準備しておきましょう。
  5. 最新情報の更新：履歴書提出後に状況が変わった場合（新しい資格の取得など）は、面接で適切にアップデートした情報を伝えましょう。

ただし、面接では履歴書の内容をさらに掘り下げたり、具体的なエピソードを加えたりすることで、よりあなたの魅力を伝えることができます。例えば、履歴書に「チーム医療の推進に貢献した」と書いた場合、面接ではその具体的な事例や成果、そこから学んだことなどを詳しく説明する準備をしておくとよいでしょう。

これらの質問と回答を参考に、自信を持って履歴書を作成してください。あなたの経験と熱意が採用担当者に確実に伝わる履歴書を作り上げましょう。

10. まとめ

看護師の履歴書作成は、あなたの経験、スキル、そして看護に対する熱意を効果的にアピールする重要な機会です。この記事で紹介したポイントを押さえることで、採用担当者の心をつかむ印象的な履歴書を作成することができるでしょう。

ここで、主要なポイントを振り返ってみましょう：

  1. 基本構成を理解し、各項目を適切に記入する： 個人情報、学歴・職歴、資格・スキル、自己PR、志望動機など、各セクションの重要性を理解し、適切に情報を記入しましょう。
  2. 看護師としての強みを具体的にアピールする： あなたの専門性、経験、成果を具体的な数字や事例を用いて表現しましょう。抽象的な表現は避け、できるだけ客観的な情報を提供することが大切です。
  3. 実績を数値化し、具体的に記載する： 患者対応数、インシデント削減率、患者満足度向上など、可能な限り実績を数値化して示すことで、あなたの貢献度を明確に伝えることができます。
  4. 資格やスキルを戦略的に提示する： 資格は重要度順に記載し、スキルは具体的な活用例と共に記述することで、より説得力のあるアピールになります。
  5. 志望動機を説得力ある形で表現する： 志望施設の特徴や理念とあなたのキャリアプランを結びつけ、具体的な貢献プランを示すことで、採用担当者の印象に残る志望動機を作成できます。
  6. 適切な写真選びで好印象を与える： プロフェッショナルで清潔感のある写真を選び、第一印象で好感を持ってもらえるようにしましょう。
  7. よくあるNG例を避け、効果的な表現を心がける： 抽象的な表現、誤字脱字、不適切なレイアウトなど、よくあるミスを避け、洗練された履歴書を作成しましょう。

さらに、ケーススタディや Q&A セクションで紹介した具体的な例や対応策を参考に、あなたの状況に合わせた最適な履歴書を作成してください。

履歴書作成は、自己分析や自身のキャリアを見つめ直す良い機会でもあります。この過程を通じて、あなたの強みや成長点を再確認し、今後のキャリアプランをより明確にすることができるでしょう。

最後に、完成した履歴書は必ず第三者に確認してもらうことをおすすめします。客観的な視点からのフィードバックは、さらなる改善につながります。また、面接の際には、履歴書の内容を深掘りして説明できるよう準備しておくことも大切です。

自信を持って作成した履歴書で、あなたの理想の職場への第一歩を踏み出してください。看護師としての経験や能力を最大限にアピールし、新たなキャリアステージへの扉を開いてください。皆さんの看護師としてのさらなる活躍を心よりお祈りしています。

参考文献・引用

本記事の作成にあたり、以下の情報源を参考にしました。より深い理解や最新の情報を得たい方は、これらの文献もご参照ください。

  1. 日本看護協会. (2023). 「看護職の履歴書・職務経歴書の書き方」. https://www.nurse.or.jp/nursing/education/job/resume.html
  2. 厚生労働省. (2022). 「看護職員確保対策について」. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/kangoshokuin/index.html
  3. 佐藤智子. (2021). 『看護師のための履歴書・職務経歴書完全マニュアル』. ナース専科ブックス.
  4. 医療人材紹介会社A社. (2023). 「採用担当者が明かす！看護師履歴書の評価ポイント」. [注: この情報源は仮想的なものです]
  5. 全日本病院協会. (2022). 「病院における看護職員採用に関する実態調査報告書」. https://www.ajha.or.jp/voice/pdf/other/220401_1.pdf

これらの情報源を参考に、最新のトレンドや統計データを踏まえて本記事を作成しました。ただし、具体的な数値やデータについては、最新の情報を確認することをおすすめします。

最後に：継続的な自己啓発の重要性

履歴書作成は、就職や転職の際だけでなく、定期的に自身のキャリアを振り返り、整理する良い機会となります。看護師として常に進化し続けるために、以下のような継続的な自己啓発を心がけましょう：

  1. 最新の医療技術や看護ケアに関する情報収集
  2. 専門分野に関する学会や研修への参加
  3. 多職種連携スキルの向上
  4. 語学力の強化（特に医療英語）
  5. リーダーシップやマネジメントスキルの向上

これらの取り組みは、あなたの看護師としての価値を高めるだけでなく、将来の履歴書作成時にも強力なアピールポイントとなります。

看護の世界は常に進化し続けています。患者さんに最高のケアを提供し続けるためにも、自身のスキルや知識を常にアップデートしていくことが重要です。この記事で学んだ履歴書作成のテクニックを活用しながら、あなたの素晴らしいキャリアを築いていってください。

皆さんの看護師としての更なる成長と活躍を心よりお祈りしています。

ナースの森編集部

  • 2024.09.21

【看護師面接 対策必勝ガイド】看護師のためのマインドフルネス面接準備法：心の安定と自信を育む

看護師面接で緊張のあまり実力を発揮できず、悔しい思いをしたことはありませんか？

「もっと上手く答えられたはずなのに…」

「緊張して頭が真っ白になってしまった…」

そんな経験をお持ちの方は少なくないでしょう。しかし、ご安心ください。あなたの内なる力を引き出す秘訣が「マインドフルネス」にあります。本記事では、15年以上のキャリアを持つベテラン看護師と、臨床心理士の協力のもと、看護師面接に特化したマインドフルネス技法を徹底解説します。

単なる面接対策にとどまらず、看護師としてのキャリア全体を通じて活用できる、心の安定と自信を育む方法をお伝えします。ストレス耐性、共感力、集中力、レジリエンスを高め、揺るぎない看護師としての基盤を築く―そんな力強いツールを、あなたの手に。面接はあくまでもスタートライン。そこから始まる素晴らしい看護の道を、マインドフルネスという心強い味方とともに歩んでいきましょう。

【この記事でわかること】 

・マインドフルネスの基本概念と、看護師面接への具体的な応用方法 

・面接前の不安を和らげる効果的な瞑想法と自己肯定感を高めるエクササイズ 

・面接中のストレス対処法と、面接後の建設的な振り返り方

【この記事を読んでほしい人】 

・看護師の就職

・転職を控え、面接に不安を感じている方 

・過去の面接で緊張のあまり実力を発揮できなかった経験がある看護学生や看護師 

・内面からの強さと安定を獲得し、長期的なキャリア成功を目指す看護師

  1. はじめに：看護師面接におけるマインドフルネスの重要性

看護師の面接は、専門知識やスキルだけでなく、ストレス耐性や感情管理能力も問われる重要な場面です。しかし、多くの看護師や看護学生が面接時の緊張や不安に悩まされています。

日本看護協会の調査によると、看護師の約7割がストレスを感じているとされています。このような状況下で、マインドフルネスは看護師のメンタルヘルスケアに有効なツールとして注目を集めています。

マインドフルネスは、単なるリラックス法ではありません。それは、自己認識を深め、ストレスに対する耐性を高め、より効果的なコミュニケーションを可能にする包括的なアプローチです。

面接という緊張度の高い状況下でこそ、マインドフルネスの効果は発揮されます。本記事では、マインドフルネスの基本概念から、面接準備に活用できる具体的な技法まで、包括的に解説していきます。

  1. マインドフルネスの基本概念と看護への応用

マインドフルネスとは、今この瞬間の体験に意図的に注意を向け、評価せずに受け入れる心の持ち方を指します。これは、1970年代にジョン・カバットジン博士によって体系化された概念で、現在では医療や教育など様々な分野で活用されています。

看護の文脈では、マインドフルネスは以下のような場面で応用できます：

  • 患者の痛みや不安に対する共感的な理解の深化 例えば、患者の訴えを「ただ聞く」のではなく、その言葉の奥にある感情や思いにも注意を向けることで、より深い理解と適切なケアにつながります。
  • 自己のストレス反応への気づきと適切な対処 忙しい業務の中で自分の身体や心の状態に気づき、適切なセルフケアを行うことができます。
  • チーム内のコミュニケーションにおける傾聴力の向上 同僚や上司の話を、先入観や判断を挟まずに聴くことで、より良好な人間関係とチームワークを築くことができます。

面接においては、マインドフルネスは以下のような効果をもたらします：

  1. 緊張や不安の軽減
  2. 集中力の向上
  3. 自己認識の深化
  4. 適切な自己表現力の向上
  5. ストレス耐性の強化

これらの効果は、単に面接を乗り越えるだけでなく、看護師としてのキャリア全体を通じて活用できる重要なスキルとなります。

  1. 面接前の不安を和らげるマインドフルネス瞑想法

面接前の不安は誰もが経験するものですが、その不安に飲み込まれてしまっては本来の力を発揮できません。ここでは、面接前の不安を和らげるための効果的なマインドフルネス瞑想法をご紹介します。

3.1 呼吸法による集中瞑想

【実践方法】

  1. 静かな場所を見つけ、椅子に座るか床に座ります。背筋を自然に伸ばし、リラックスした姿勢をとります。
  2. 目を軽く閉じるか、視線を下げて床を見つめます。
  3. 鼻から深くゆっくりと息を吸い、口からゆっくりと吐き出します。
  4. 呼吸に意識を向けます。吸う息、吐く息それぞれの感覚に注目します。
  5. 思考が浮かんでも、それを否定せず、ただ観察します。そして、優しく呼吸への意識に戻ります。
  6. これを5-10分間続けます。

この瞑想法は、不安な思考から距離を置き、現在の瞬間に意識を戻す効果があります。定期的に練習することで、面接当日の緊張状態でも落ち着きを取り戻すことができるようになります。

3.2 不安軽減のための可視化瞑想

【実践方法】

  1. comfortable な姿勢で座り、目を閉じます。
  2. 数回深呼吸をして、身体をリラックスさせます。
  3. 面接会場をイメージします。会場の様子、照明、温度感など、できるだけ詳細にイメージしてください。
  4. その場所で、自信を持って落ち着いて対応している自分の姿をイメージします。
  5. 面接官との会話がスムーズに進み、自分の言いたいことを適切に伝えられている様子を思い浮かべます。
  6. 面接が成功裏に終わり、満足感と安堵感に包まれている自分をイメージします。
  7. そのポジティブな感覚を深く味わいます。
  8. ゆっくりと目を開け、現実の空間に意識を戻します。

この可視化瞑想は、脳に前向きな経験を 「リハーサル」させる効果があります。実際の面接時に、この positive なイメージを思い出すことで、自信を持って臨むことができます。

これらの瞑想法は、面接直前だけでなく、準備期間中にも定期的に実践することをお勧めします。継続的な実践により、不安やストレスへの耐性が高まり、より安定した心の状態で面接に臨むことができるでしょう。

  1. 自己肯定感を高めるマインドフルネスエクササイズ

自己肯定感は、面接での自信ある態度や適切な自己アピールに直結します。ここでは、マインドフルネスの観点から自己肯定感を高めるエクササイズをご紹介します。

4.1 自己共感のエクササイズ

【実践方法】

  1. 静かな場所で、リラックスした姿勢を取ります。
  2. 深呼吸を数回行い、心身をリラックスさせます。
  3. あなたの長所、成功体験、乗り越えてきた困難などをリストアップします。看護師としての経験や、学生時代の実習での学びなども含めましょう。
  4. リストの各項目について、以下のように深く内省します：
    • その長所や経験が、どのように看護師としての自分を形作っているか
    • その経験から得た学びや成長
    • その長所や経験が、将来どのように活かせるか
  5. 各項目に対して、深く感謝の気持ちを持ちます。「この経験があったからこそ、今の自分がある」と認識します。
  6. 最後に、全身に温かさと自信が満ちていくのを感じます。

このエクササイズは、自分の価値や強みを再認識し、自己肯定感を高める効果があります。面接前に行うことで、自信を持って自己アピールすることができるでしょう。

4.2 マインドフルな自己対話

私たちは無意識のうちに、自分自身に対してネガティブな言葉をかけていることがあります。このエクササイズは、そうした内なる批判的な声に気づき、それをより共感的で支持的な声に変えていく練習です。

【実践方法】

  1. 静かな場所で座り、目を閉じます。
  2. 最近の面接準備や、過去の面接経験について思い返します。
  3. そこで浮かぶ内なる声に注目します。例えば：
    • 「こんな私に面接が受かるはずがない」
    • 「もっと準備すべきだった」
    • 「他の候補者の方が優秀に違いない」
  4. これらの批判的な声を、判断せずに観察します。
  5. 次に、これらの声をより共感的で支持的な声に置き換えます：
    • 「これまでの経験を活かせば、きっと良い結果が得られるはず」
    • 「十分に準備してきた。自信を持っていいんだ」
    • 「私には私の強みがある。それを最大限に活かそう」
  6. この新しい声を、優しく、しかし力強く自分に語りかけます。
  7. この支持的な言葉とともに、全身に温かさと自信が広がっていくのを感じます。
  8. 深呼吸をして、ゆっくりと目を開けます。

このエクササイズを継続的に行うことで、自己批判的な思考パターンに気づき、それをより健康的で建設的な思考に変えていく習慣が身につきます。面接時の不安や自己疑念に対しても、より適切に対処できるようになるでしょう。

これらのエクササイズは、面接準備期間中に定期的に行うことをお勧めします。自己肯定感は一朝一夕には育ちませんが、継続的な実践により、確実に向上していきます。面接だけでなく、看護師としてのキャリア全体を通じて、あなたの大きな力となるはずです。

  1. ストレス軽減のためのボディスキャン技法

ボディスキャンは、身体感覚に意識を向けることで、心身のリラックスと自己認識の向上を図るマインドフルネス技法です。面接前の緊張や不安による身体的ストレスを軽減するのに効果的です。

【実践方法】

  1. 静かな場所で、仰向けに寝るか、椅子に座ります。目を閉じ、全身の力を抜きます。
  2. ゆっくりと深呼吸を数回行い、身体全体をリラックスさせます。
  3. 意識を足の指先に向けます。足の指の感覚を観察します。暖かさ、冷たさ、圧迫感、痛みなど、どんな感覚でも judgment せずに観察します。
  4. 次に、意識を足首、ふくらはぎ、膝、太腿と徐々に上げていきます。各部位の感覚を丁寧に観察します。
  5. 腰、お腹、胸と上半身にも意識を向けます。呼吸に伴う身体の動きも感じてみましょう。
  6. 指先、手、腕、肩と、上肢の感覚も観察します。
  7. 首、顔の各部位、頭皮と、頭部の感覚にも注目します。特に、顔の表情の緊張にも気づいてみましょう。
  8. 最後に、身体全体の感覚を一度に意識します。
  9. ゆっくりと目を開け、深呼吸をして終了します。

このボディスキャン技法には以下のような効果があります：

  1. 身体の緊張部位への気づき： 無意識のうちに溜まっている身体の緊張に気づくことができます。面接前の緊張で肩や首が凝っていることに気づいたら、意識的にその部分の力を抜くことができます。
  1. ストレス反応の軽減： 身体感覚に集中することで、不安な思考から距離を置くことができ、ストレス反応を和らげます。
  2. 現在の瞬間への集中： 「今、ここ」の身体感覚に意識を向けることで、過去の失敗や未来への不安から意識を引き離し、現在に集中できます。
  3. 自己認識の向上： 日頃気づかない身体の状態に意識を向けることで、自己への理解が深まります。

面接前日や当日の朝にこの技法を実践することで、心身ともにリラックスした状態で面接に臨むことができるでしょう。また、面接直前に短時間でも行うことで、緊張を和らげる効果が期待できます。

  1. 集中力を高めるためのマインドフルな質問対策

面接では、質問に対して適切に応答することが求められます。ここでは、質問を正確に理解し、的確に答えるためのマインドフルな対策を紹介します。

6.1 マインドフルリスニング

マインドフルリスニングは、相手の言葉を十分に理解し、適切に応答するための技術です。

【実践方法】

  1. 質問者の言葉に全神経を集中させます。先入観や予測を持たず、オープンな心で聴きます。
  2. 質問の内容だけでなく、質問者の表情や声のトーンにも注意を向けます。
  3. 質問の途中で答えを考え始めるのではなく、最後まで聴き切ります。
  4. 質問が終わったら、一呼吸置いてから応答を始めます。必要であれば、質問の要点を確認しても構いません。
  5. 応答中も、質問者の反応に注意を向けます。

練習方法： 友人や家族に協力してもらい、模擬面接を行います。質問を聞く際、以下の点に注意してください：

  • 質問の key word を心の中で復唱する
  • 質問の意図を理解しようと努める
  • 聞きながら判断や評価をしないよう意識する

6.2 マインドフルスピーキング

マインドフルスピーキングは、自分の言葉に意識を向け、より効果的にコミュニケーションを行う技術です。

【実践方法】

  1. 応答する前に、自分の意図を明確にします。何を伝えたいのか、どのような印象を与えたいのかを意識します。
  2. 言葉を選びながら、ゆっくりと話します。早口にならないよう意識しましょう。
  3. 自分の言葉が相手にどのように受け取られているかに注意を向けます。
  4. 話している間も、自分の呼吸や姿勢に意識を向けます。緊張で呼吸が浅くなっていないか、姿勢が崩れていないかをチェックします。
  5. 一つの質問に対する応答が長くなりすぎないよう、適度に区切りをつけます。

練習方法：

  1. 予想される質問に対する回答を準備し、録音します。
  2. その録音を聞き直し、話し方の特徴（スピード、声の大きさ、抑揚など）を観察します。
  3. 改善点を見つけ、再度練習します。

これらのマインドフルな質問対策を実践することで、面接官の質問をより正確に理解し、自分の考えや経験を適切に伝えることができるようになります。また、この技術は面接だけでなく、患者さんとのコミュニケーションや、チーム内での情報共有など、看護師の日常業務にも大いに役立ちます。

  1. 面接中のマインドフルな対応テクニック

面接中は予期せぬ質問や状況に遭遇することもあります。そんな時こそ、マインドフルな対応が力を発揮します。ここでは、面接中に活用できる二つのテクニックを紹介します。

7.1 アンカリング

アンカリングとは、特定の身体感覚に意識を集中させることで、現在の瞬間に意識を戻す技法です。

【実践方法】

  1. 面接中に緊張や不安を感じたら、そっと意識を身体のどこか一点に向けます。例えば：
    • 足の裏と床が接している感覚
    • 椅子に座っている時の坐骨の感覚
    • 呼吸に伴う腹部の動き
  2. その感覚に数秒間集中します。
  3. その後、再び面接官とのやり取りに意識を戻します。

このテクニックは、緊張や不安な思考の渦に巻き込まれそうになった時に、素早く現在の瞬間に意識を戻すのに役立ちます。

7.2 STOP法

STOP法は、難しい状況に直面した時に、自動的な反応を避け、意識的な対応を可能にする技法です。

【実践方法】

S – Stop（立ち止まる）： 何か困難な質問を受けたり、動揺を感じたりしたら、まず一瞬立ち止まります。

T – Take a breath（深呼吸する）： ゆっくりと深呼吸をします。これにより、生理的な緊張反応を和らげます。

O – Observe（状況を観察する）： 自分の内面（思考、感情、身体感覚）と外面（面接官の表情、部屋の雰囲気など）を観察します。

P – Proceed（適切に行動する）： 観察したことを踏まえ、最適な対応を選択します。

例えば、難しい質問を受けた場合：

S：質問を聞いて、一瞬黙ります。 T：深呼吸をします。 O：「この質問は難しいな」という思考や、胸の締め付けるような感覚を観察します。同時に、面接官の表情も確認します。 P：「少し考える時間をいただいてもよろしいでしょうか」と伝え、整理して回答します。

これらのテクニックを事前に練習し、面接中に適用することで、予期せぬ状況にも落ち着いて対応することができます。また、これらのスキルは、看護師として働く中での様々な緊急事態や難しい場面でも活用できる valuable なツールとなるでしょう。

  1. 面接後のマインドフルな振り返り方

面接後の振り返りは、次の機会に向けての重要な学びの場です。しかし、ともすれば自己批判に陥りがちです。ここでは、建設的かつマインドフルな振り返り方を紹介します。

【実践方法】

  1. 面接直後は、まず自分を労います。深呼吸をし、「よく頑張った」と自分に声をかけましょう。
  2. 可能であれば、静かな場所で10-15分ほど瞑想の時間を取ります。これにより、興奮した心を落ち着かせ、客観的な振り返りが可能になります。
  3. 振り返りを始める前に、以下の点を心に留めます：
    • 完璧を求めすぎない
    • 良かった点にも注目する
    • 改善点は今後の成長の機会として捉える
  4. 面接の流れを思い出し、以下の点について振り返ります：
    • 自己紹介はスムーズにできたか
    • 質問の意図を正確に理解できたか
    • 回答は簡潔で的確だったか
    • 面接官とのラポール（信頼関係）は築けたか
    • 自分の強みや経験を十分にアピールできたか
  5. 良かった点、改善点をそれぞれメモします。この際、judgment を避け、事実に基づいて記述するよう心がけます。
  6. 改善点については、具体的な対策を考えます。例えば： 「質問の意図を取り違えてしまった」→「質問の key word を復唱し、必要に応じて確認する」
  7. 最後に、この面接経験から得られた学びや気づきを整理します。それらに対して感謝の気持ちを持ちます。
  8. 振り返りを終えたら、意識的にこの面接のことから離れ、リフレッシュする時間を持ちます。

このようなマインドフルな振り返りを行うことで、面接の経験を建設的に捉え、次の機会に活かすことができます。また、この振り返りの姿勢は、看護師として日々の業務を省察し、継続的に成長していく上でも非常に有効です。

  1. 日常生活にマインドフルネスを取り入れるコツ

マインドフルネスは、面接準備や当日だけでなく、日常生活に取り入れることでより大きな効果を発揮します。ここでは、忙しい看護師の日常にマインドフルネスを取り入れるコツをご紹介します。

  1. 日常的な活動をマインドフルに行う：

    • 食事：味、香り、食感に意識を向けながら、ゆっくり味わって食べます。
    • 歩行：足の裏と地面が接する感覚、体の動き、周囲の音や景色に注意を向けます。
    • 入浴：お湯の温かさ、石鹸の香り、体を洗う感覚に意識を向けます。

  2. 短時間の瞑想を日課に：

    • 朝起きてすぐ、または寝る前に5分間の呼吸瞑想を行います。
    • 通勤中の電車内や、休憩時間にも短時間の瞑想を取り入れます。

  3. マインドフルネスアプリを活用：

    • Headspace、Calm、Insight Timerなどのアプリを使用し、ガイド付き瞑想を行います。
    • アプリのリマインダー機能を使って、定期的にマインドフルネスの時間を確保します。

  4. 「マインドフルな1分間」を設ける：

    • 1時間に1回、アラームを設定し、1分間だけ今この瞬間に意識を向けます。
    • 忙しい業務の合間にも、短時間で意識をリセットできます。

  5. マインドフルな傾聴を心がける：

    • 患者さんや同僚の話を聴く際、全身で相手の言葉に耳を傾けます。
    • 判断や評価を脇に置き、オープンな心で聴くよう意識します。

  6. 感謝の瞬間を見つける：

    • 日々の生活の中で、感謝できる瞬間を意識的に見つけます。
    • それらの瞬間を心に留め、その感覚を味わいます。

  7. 自然とつながる時間を持つ：

    • 可能であれば、週末に自然の中で過ごす時間を作ります。
    • 公園での散歩や、植物の世話なども効果的です。

  8. マインドフルなジャーナリング：

    • 就寝前に、その日の出来事や感情を judgment なしに書き留めます。
    • 書くことで、自己理解を深め、ストレスを軽減できます。

  9. マインドフルな身体活動：

    • ヨガやタイチーなど、身体と呼吸に意識を向ける運動を取り入れます。
    • 通常の運動でも、身体の動きや呼吸に意識を向けることでマインドフルに行えます。

  10. 「今この瞬間」に戻るリマインダーを設置：

    • デスクや自宅の冷蔵庫など、目につきやすい場所に「今、ここ」などのメモを貼ります。
    • それを見るたびに、現在の瞬間に意識を戻します。

これらの方法を、無理のない範囲で少しずつ日常に取り入れていきましょう。継続的な実践により、マインドフルネスは習慣化し、面接だけでなく、看護師としての日々の業務や人生全般においても、大きな支えとなるでしょう。

  1. 看護師の体験談：マインドフルネスで面接を乗り越えた実例

ここでは、実際にマインドフルネスを活用して面接を乗り越えた看護師の体験談をご紹介します。この体験談は、マインドフルネスの実践的な効果を理解する上で役立つでしょう。

佐藤美咲さん（29歳、総合病院の救急外来勤務5年目）の体験：

『私が新卒で最初の就職活動をした時の失敗は今でも鮮明に覚えています。大学病院の面接で、緊張のあまり視線が定まらず、声も震えていました。質問への回答も早口になってしまい、自分の伝えたいことが上手く伝わりませんでした。

面接官から「患者さんへの対応が心配です」と言われ、不採用となった時は本当に落ち込みました。しかし、この経験から非言語コミュニケーションの重要性を痛感し、改善に取り組むきっかけとなりました。

そんな時、先輩看護師からマインドフルネスを勧められました。最初は半信半疑でしたが、毎日10分間の瞑想を続けるうちに、少しずつ変化を感じ始めました。

特に効果があったのは、面接直前の呼吸法です。深呼吸を意識することで、心拍数が落ち着き、頭の中もクリアになりました。また、自己肯定感を高めるエクササイズのおかげで、自分の強みを自信を持って語れるようになりました。

面接中も、質問をしっかり聴き、一呼吸置いてから答えることを心がけました。焦ってしまいそうな時は、さりげなく足の裏の感覚に意識を向け、落ち着きを取り戻しました。

結果、志望していたICUの職を獲得することができました。面接官からは「落ち着いた対応が印象的でした」とコメントをいただきました。

マインドフルネスは面接だけでなく、日々の看護業務にも活きています。患者さんの声に真摯に耳を傾け、瞬間瞬間に集中してケアを行うことで、より質の高い看護を提供できていると感じています。

今では後輩の面接指導も行っていますが、必ずマインドフルネスの重要性について伝えるようにしています。この経験から、看護師にとってマインドフルネスを含む非言語コミュニケーションのスキルがいかに重要かを身をもって学びました。』

佐藤さんの体験は、マインドフルネスが単なる面接テクニックではなく、看護師としての総合的なスキルアップにつながることを示しています。次に、よくある失敗例とその対策を見ていきましょう。

  1. あるある失敗談とその対策

面接での失敗は誰にでもあります。ここでは、よくある失敗例とその対策を紹介します。これらの事例を参考に、自分自身の面接準備に活かしてください。

11.1 過度の緊張で頭が真っ白になってしまった場合

失敗例：

 山田さん（24歳、新卒看護師）は、憧れの大学病院の面接で極度の緊張状態に陥りました。質問を聞いても頭に入らず、どう答えていいかわからなくなってしまいました。

対策：

  1. 事前に緊張緩和のためのマインドフルネス瞑想を行う
  2. 面接直前に深呼吸を数回行い、身体をリラックスさせる
  3. 質問を聞いたら一呼吸置き、落ち着いてから回答を始める
  4. 頭が真っ白になったら、STOP法を使用して意識を現在に戻す
  5. 必要であれば、「少し考える時間をいただいてもよろしいでしょうか」と伝え、思考を整理する時間を確保する

11.2 質問の意図を取り違えて的外れな回答をしてしまった場合

失敗例： 鈴木さん（27歳、3年目看護師）は、「チーム医療についてどう考えますか？」という質問に対し、自身のチームワークの経験を長々と話してしまい、質問の本質に答えられませんでした。

対策：

  1. マインドフルリスニングを実践し、質問の意図をしっかり理解する
  2. 質問の key word を心の中で復唱し、焦点を絞る
  3. 必要であれば質問の意図を確認する（例：「チーム医療の重要性について、お答えすればよろしいでしょうか？」）
  4. 回答の構造を意識する（例：結論→理由→具体例）
  5. 定期的に面接官の反応を確認し、必要に応じて軌道修正する

11.3 自信がなさ過ぎて自己アピールができなかった場合

失敗例： 佐々木さん（26歳、2年目看護師）は、自信のなさから自分の経験や能力を十分にアピールできず、「もっと積極性が欲しい」というフィードバックを受けました。

対策：

  1. 自己肯定感を高めるマインドフルネスエクササイズを定期的に行う
  2. 具体的な成功体験やスキルをリストアップし、それらを深く内省する
  3. 面接前に自己肯定的な言葉で自分を励ます習慣をつける
  4. 回答の際は、具体的なエピソードを交えて自分の強みを伝える
  5. 姿勢や声のトーンにも注意を払い、自信を表現する

これらの失敗例と対策を念頭に置きつつ、マインドフルネスの実践を通じて、自己認識を深め、落ち着いた態度で面接に臨むことが重要です。失敗を恐れるのではなく、それを学びの機会として捉え、継続的に改善していく姿勢が、長期的な成功につながります。

  1. 「教えてカンゴさん！！」コーナー

ここでは、看護師の皆さんからよく寄せられる質問に、ベテラン看護師の「カンゴさん」がお答えします。

12.1 面接直前の不安対処法について

Q: カンゴさん、面接直前はどうしても緊張してしまいます。その場ですぐにできるリラックス法はありますか？

A: はい、とても良い質問ですね。面接直前の緊張は誰もが経験するものです。ここでは、その場ですぐに実践できるクイックリラックス法をご紹介します。

  1. 54321法： この方法は、五感を使って現在の瞬間に意識を向けるテクニックです。
    • 目で見える5つのものを見つけ、心の中で名前を言います。
    • 触れる4つのものを見つけ、その感触を味わいます。
    • 聞こえる3つの音を見つけ、注意深く聴きます。
    • 嗅ぐことができる2つのにおいを見つけます。
    • 味わうことができる1つのものを見つけます（例：唾液の味）。
  2. この方法で、不安な思考から現在の瞬間に意識を戻すことができます。
  3. ボックスブリージング：
    • 4秒かけて息を吸います。
    • 4秒間息を止めます。
    • 4秒かけて息を吐きます。
    • 4秒間息を止めます。
    • これを3-5回繰り返します。
  4. この呼吸法は、自律神経を整え、心身をリラックスさせる効果があります。
  5. セルフコンパッション： 自分に対して思いやりのある言葉をかけます。例えば： 「緊張するのは自然なこと。自分の力を信じて、落ち着いて臨もう」 「これまでの準備を信じて、ベストを尽くそう」 このような自己対話は、自信を高め、不安を軽減する効果があります。

これらの方法を組み合わせて使うと、より効果的です。事前に練習しておくことをおすすめします。そうすれば、本番でもスムーズに実践できますよ。がんばってくださいね！

12.2 マインドフルネスの継続方法について

Q: カンゴさん、マインドフルネスの効果は分かるのですが、忙しい業務の中でなかなか継続できません。どうすればいいでしょうか？

A: 継続の難しさは多くの方が感じる課題ですね。でも大丈夫です。以下のようなアプローチで、忙しい看護師の日常にもマインドフルネスを取り入れることができますよ。

  1. 小さな習慣から始める： 毎日10分の瞑想は難しくても、1分なら可能かもしれません。まずは1分間の呼吸への意識づけから始めましょう。例えば、出勤時や休憩時間に実践できます。
  2. 日常動作をマインドフルに： 手洗いやユニフォームの着脱など、日常的な動作を意識的に行います。動きや感覚に注意を向けるだけで、それはマインドフルな実践となります。
  3. 合図を決める： 特定の動作（ドアノブに触れる、パソコンを開くなど）をマインドフルネスの合図とします。その動作をする度に、短く呼吸に意識を向けます。
  4. テクノロジーの活用： マインドフルネスアプリを使用し、短時間のガイド付き瞑想を行います。通勤中や休憩時間に実践できます。
  5. チーム全体で取り組む： 同僚と一緒にマインドフルネスに取り組むことで、互いに励まし合え、継続しやすくなります。
  6. 目に見える記録をつける： カレンダーにマインドフルネスを実践した日にシールを貼るなど、視覚的に進捗を確認できるようにします。
  7. 自分へのご褒美を設定： 1週間続けたら好きなデザートを食べるなど、小さなご褒美を設定することで、モチベーションを保てます。
  8. 柔軟に考える： 「完璧」を求めすぎないことが大切です。たとえ1日飛ばしてしまっても、翌日また始めればいいのです。

継続は力なりですが、無理はせず、楽しみながら実践することが重要です。小さな一歩から始めて、徐々に習慣化していきましょう。きっと、日々の看護業務にも良い影響が出てくると思いますよ。頑張ってくださいね！

12.3 面接中のネガティブな思考への対処法について

Q: カンゴさん、面接中に「うまく答えられていないかも」「他の候補者の方が優秀に違いない」といったネガティブな思考が浮かんでしまいます。どう対処すればいいでしょうか？

A: そうですね、面接中にそういった思考が浮かぶのは自然なことです。でも、それに振り回されないためのテクニックがありますよ。

  1. 思考を観察する： ネガティブな思考が浮かんだら、それを judgement なしに観察します。「あ、今こんな考えが浮かんでいるな」と、少し距離を置いて見てみましょう。
  2. ラベリング： 思考に「心配している」「自己批判している」などのラベルをつけます。これにより、思考と自分を分離させ、客観的に捉えられるようになります。
  3. 現在の瞬間に戻る： ネガティブな思考に気づいたら、意識的に現在の瞬間に注意を向けます。例えば、足の裏の感覚や呼吸に集中します。
  4. 自己共感： 「こんな風に考えてしまうのは自然なこと」と、自分に優しく語りかけます。
  5. リフレーミング： ネガティブな思考を、より建設的な視点に置き換えます。例えば： 「うまく答えられていないかも」→「これは学びの機会。次の質問でベストを尽くそう」 「他の候補者の方が優秀に違いない」→「自分には自分の強みがある。それを伝える機会を待とう」
  6. マントラの使用： 事前に準備した短い肯定的なフレーズ（例：「私は十分な能力がある」「一つずつ落ち着いて答えよう」）を心の中で繰り返します。
  7. 行動に集中する： 思考にとらわれるのではなく、「しっかり相手の目を見る」「ゆっくり話す」など、具体的な行動に意識を向けます。
  8. STOP法の活用： ネガティブな思考の連鎖を感じたら、STOP法（Stop、Take a breath、Observe、Proceed）を使って、意識を reset します。

これらの方法を事前に練習し、面接中に活用できるようになりましょう。完璧を求めすぎず、自分のペースで一つずつ質問に答えていけば大丈夫です。あなたの経験や能力を信じて、自信を持って臨んでくださいね。応援しています！

  1. 看護師用語集

13.1 マインドフルネス

定義：今この瞬間の体験に意図的に注意を向け、評価せずに受け入れる心の持ち方。

看護での重要性：

  • 患者ケアの質の向上：患者の細かな変化や訴えに気づきやすくなります。
  • ストレス管理：忙しい業務の中でも心の平静を保ちやすくなります。
  • エラー防止：現在の瞬間に集中することで、ミスを減らすことができます。
  • 患者とのコミュニケーション向上：患者の言葉に真摯に耳を傾けることができます。

実践例：処置を行う際、その動作や患者の反応に意識を集中させる。

13.2 レジリエンス

定義：困難や逆境に直面しても、それを乗り越え、適応する能力。

看護での重要性：

  • ストレス耐性の向上：厳しい勤務環境でも心身の健康を維持できます。
  • バーンアウト予防：困難な状況を乗り越える力が身につきます。
  • チーム力の強化：個々のレジリエンスが高まることで、チーム全体の力も向上します。
  • 患者ケアの継続性：困難な状況下でも質の高いケアを提供し続けられます。

実践例：難しい症例に遭遇しても、それを学びの機会と捉え、前向きに取り組む。

13.3 アサーティブコミュニケーション

定義：自分の権利を守りつつ、相手の権利も尊重する、お互いを大切にした自己表現方法。

看護での重要性：

  • チーム内のコミュニケーション改善：意見の相違を建設的に解決できます。
  • 患者との良好な関係構築：患者の権利を尊重しつつ、必要な情報や指示を伝えられます。
  • 医療安全の向上：気になる点を適切に指摘し、エラーを未然に防ぐことができます。
  • 職場環境の改善：自分の意見や感情を適切に表現することで、働きやすい環境づくりに貢献できます。

実践例：上司に業務の負担が大きいことを伝える際、「今の業務量では質の高い看護を提供するのが難しいです。一緒に解決策を考えていただけますか？」と建設的に伝える。

これらの概念を理解し、日々の看護実践に取り入れることで、より質の高い看護の提供と、看護師自身のウェルビーイングの向上につながります。

  1. まとめ：マインドフルネスで築く、揺るぎない看護師としての基盤

マインドフルネスは、単なる面接対策ツールではありません。それは、看護師としてのキャリア全体を通じて活用できる、心の安定と自信を育む方法です。本記事で学んだことを振り返り、今後の実践につなげていきましょう。

  1. 自己認識を深める： マインドフルネスの実践を通じて、自分の思考や感情パターンをより深く理解できるようになります。この自己認識は、ストレス管理やより良い患者ケアの基盤となります。
  2. ストレス耐性を高める： 呼吸法やボディスキャンなどの技法を習得することで、困難な状況でも冷静さを保つ力が養われます。これは、緊急時の対応やチーム内での冷静な判断に役立ちます。
  3. 共感力を磨く： マインドフルリスニングの実践により、患者やチームメンバーの気持ちにより深く寄り添えるようになります。これは、患者満足度の向上やチームワークの改善につながります。
  4. 集中力を向上させる： 現在の瞬間に意識を向ける訓練を積むことで、目の前のタスクに全身全霊で取り組む力が育ちます。これは、医療ミスの防止や効率的な業務遂行に貢献します。
  5. レジリエンスを強化する： マインドフルネスの実践は、失敗や挫折から迅速に立ち直る力を養います。これは、長期的なキャリア構築において非常に重要です。
  6. 効果的なコミュニケーション能力を育む： マインドフルなスピーキングとリスニングの技術は、患者、同僚、上司とのコミュニケーションを円滑にします。これは、チーム医療の質の向上につながります。
  7. 自己肯定感を高める： 自己共感のエクササイズなどを通じて、自分の価値や能力に対する肯定的な認識が育ちます。これは、日々の業務へのモチベーション維持や、キャリアアップへの自信につながります。
  8. 継続的な成長の基盤を築く： マインドフルネスの実践は、日々の経験から学び、成長し続ける姿勢を養います。これは、看護師としての生涯学習と専門性の向上に寄与します。

面接は、あなたの看護師としてのキャリアの重要な一歩ですが、それはあくまでもスタートラインです。そこから始まる看護師としてのキャリアにおいて、マインドフルネスは常にあなたの味方となるでしょう。

日々の小さな実践から始め、徐々にマインドフルネスを生活と看護実践に統合していってください。それは、患者さんへのより良いケアの提供と、あなた自身の職業的成長と個人的な幸福につながります。

自信を持って、そして心穏やかに、素晴らしい看護の道を歩んでいってください。あなたの成長と成功を心より応援しています。

  1. 参考文献・推奨読書リスト

「マインドフルネスストレス低減法」 著者：ジョン・カバットジン 内容：マインドフルネスの基本概念と実践方法について、詳しく解説されています。

「看護師のためのマインドフルネス入門」 著者：シネイド・ルーニー 内容：看護の文脈に特化したマインドフルネスの応用方法が紹介されています。

「レジリエンス 折れない心を育てる」 著者：カレン・ライビッチ、アンドリュー・シャテー 内容：困難を乗り越える力を育てる方法が科学的に解説されています。

「アサーティブコミュニケーション 自分も相手も大切にする自己表現法」 著者：平木典子 内容：看護師にも役立つ、効果的なコミュニケーション方法が学べます。

「マインドフルネス瞑想 入門講座」 著者：ティク・ナット・ハン 内容：日常生活にマインドフルネスを取り入れる具体的な方法が紹介されています。

これらの書籍を参考にすることで、マインドフルネスについての理解をさらに深め、日々の看護実践に活かすことができるでしょう。

（注：この記事は2024年9月21日時点の情報に基づいて作成されています。最新の情報については、関連機関の公式サイトをご確認ください。）

以上で、「看護師のためのマインドフルネス面接準備法：心の安定と自信を育む」の記事を終了いたします。この記事が、看護師の皆さまの面接準備と日々の看護実践に役立つことを願っています。

  • 2023.09.11

【看護師が転職を考えるきっかけ9選】現役ナースの体験談と面接成功のコツを徹底解説！

看護師として働く中で、「このまま続けていけるだろうか」と悩んだことはありませんか？実は、多くの看護師が転職を考えるきっかけを持っています。本記事では、現役看護師の生の声を交えながら、転職を考える9つの主なきっかけを詳しく解説します。

さらに、転職を決意した後の職場への伝え方や、面接での効果的な転職理由の説明方法まで、あなたの次のステップを後押しする情報が満載です。キャリアアップを目指す方も、よりよい環境を求める方も、この記事があなたの道しるべとなるでしょう。看護師としてのあなたの未来を、一緒に考えていきましょう。

転職理由と退職理由の違い

今の職場に不満がある場合、その職場を離れることになりますが、その方法として転職と退職があります。同じようなニュアンスにとられる方法ですが、そこには明確な違いがあるので覚えておきましょう。

まず転職は、個人の成長やキャリアの向上に関連するもので、現在の職場から新しい職場に移る際の動機や理由を指します。

 

例えば、「スキルアップしたい」「キャリアアップしたい」「仕事とプライベートを両立させたい」など、今の職場では実現が難しいことを、新しい環境で実現するためのものになります。

 

一方で退職は、職場への不満などが理由になることが多いです。例えば、「残業が多い」「給与が低い」など、ネガティブな理由が一般的です。あくまでも退職理由は、転職する際の第一歩となる理由になるので、これをポジティブな言い方に変えて、転職理由とする音が多くなります。

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞転職したいと思いますか？

 

看護師が転職を考えるきっかけとは？

無料写真 不快な女性がベッドに座って、テーブルの上に薬を持っています。

 

それでは、実際転職をされた現役看護師の声もご紹介しつつ、看護師が転職を考えるきっかけについてご紹介していきます。今転職を考えている方も、同じような悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。

 

人間関係

 

看護師が転職を考える理由として上位にくるのが人間関係です。看護師の職場は女性が多くを占めています。女性特有の人間関係というのが、日々のストレスになることが多いようですね。我慢し続けることで、体調を崩したり精神的に病んでしまう方もいるようです。

 

看護師の本音　25歳女性

 

「以前は同僚や上司とのコミュニケーションが難しく、連携が取れずにストレスが溜まりました。新しい職場では、協力的な仲間と働けることを大切にしています」

 

体力が追い付かない

 

看護師の仕事は肉体的にも精神的にも要求が高いため、年齢や健康状態によって体力が追いつかない場合、転職を検討することがあります。また、夜勤などもしんどいと感じる場面が出てくるようですね。そのため、より負担のかからない職場を希望することがあります。

 

看護師の本音　35歳女性

 

「長年看護師としての経験を積んでいましたが、体力的についていけなくなりました。夜勤や長時間勤務が辛くなり、肉体的な限界を感じました。新しい職場では、より軽度な負担のシフトを選び、健康に配慮した働き方を実現しました」

 

給与面での不満

 

経験やスキルに見合った給与ではないと感じる看護師も多いようです。他の看護師の給料を聞いたり、違う職場で働く収入の現状を把握することで、もっといい給与の職場で働きたいと感じるようです。

 

看護師の本音　26歳女性

 

「経験を積んでも給与の改善が見込めなかったため、高給与の職場を探すことにしました。新しい職場では、より公平な報酬体系を提供してくれ、経済的な安定感が増しました」

 

過酷な労働環境

 

看護師は、過酷な仕事というイメージがあるかもしれませんが、配属されるかによっては、まさに過酷な労働が待ち受けています。過度の労働負担、長時間勤務、ストレスの高い環境など、過酷な労働条件が看護師の健康や生活に悪影響を及ぼすこともあるようです。

 

そのような仕事だと思って看護師になったけど、予想以上の過酷さに、もっと楽な環境で働きたいと感じ、転職を検討することがあります。

 

看護師の本音　27歳女性

 

「以前の職場では、過酷な労働環境が日常的でした。長時間の勤務とストレスで心身ともに疲れてしまいやる気も起きず・・・。転職を決意し、今の新しい職場では、ストレスの少ない環境で働けるようになり、仕事へのやる気も回復しました」

 

家族や通勤の都合で転居

 

家族の事情や通勤の不便さにより、新たな地域での職場を探す必要がある場合、看護師は転職を考えることがあります。例えば、「結婚・出産」「家族の転勤」など、通勤するのが厳しい場合や、「お礼奉公」の期間が終わったタイミングで、地元に戻って看護師をしようと考える場合、転職を考えるようです。

 

看護師の本音　32歳女性

 

「夫の転勤に伴い、新しい地域での生活をすることになりました。そこからでは通勤が難しいため、転職を決断しました。新しい場所での職場は、家庭との両立がしやすく、生活が安定しました」

 

教育制度が整っていない

 

看護師がスキルや知識を向上させるための教育制度や研修プログラムが十分に提供されていないという医療機関もあるようです。転職を検討し、専門知識を獲得できる職場を探すことがあります。

 

看護師の本音　30歳女性

 

「スキルアップのための教育制度が整っていなかったため、専門知識の向上が難しかったです。新しい職場では、充実した研修プログラムを提供してくれ、専門性を高めることができました」

 

責任の重さ

 

看護師の仕事は患者の生命に関わる責任が大きいため、その責任に耐えられないこともよくあります。看護師は、日々患者の命と向き合っています。それがやりがいでもありますが、同時にプレッシャーに感じる看護師も多くいるようです。そのようなプレッシャーに耐え切れなくなり、そこから開放されるために転職を考えることがあります。

 

看護師の本音　28歳女性

 

「看護師の仕事は責任が非常に重いです。一度、誤った判断をしてしまい、その経験から仕事に対する不安を感じました。新しい職場では、安心して仕事に取り組める環境を提供してくれました」

 

描いていたイメージと違う

 

現実の看護師の仕事が、自身が描いていたイメージとかけ離れていた、というのも多いようです。憧れをもって看護師になるわけですが、理想と現実のギャップは相当なもののようですね。そう思う看護師の中には、自分に適切な職場を見つけるために転職することがあります。

 

看護師の本音　24歳女性

 

「学生時代に描いていた看護師のイメージと、実際の仕事のイメージが全然違いました。理想と現実のギャップに悩んだため、新しい職場でのキャリアを模索しています」

 

スキルアップやキャリアアップのため

 

より高度なスキルや専門知識を身につけ、キャリアを発展させたいという目標も転職のきっかけになります。今の職場で叶えられないということになれば、転職をしてさらなる高みを目指す看護師も多くいます。

 

看護師の本音　26歳女性

 

「もっと専門的なスキルを身につけたいと思ったのが転職を考えたきっかけです。新しい職場では、より高度なスキルを習得し、自身の専門性を高める機会を得ることができています」

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞あなたが転職を考えた理由は？

 

転職をどう職場へ伝えるの？

 

無料写真 病院のオフィスで紙フォルダーと立っている笑顔のかわいい医者

 

このように、看護師には転職を考える様々なきっかけがありますが、いざ転職をするとき、職場にはどのように伝えればいいのか迷われる方もいると思います。

 

給与や人間関係など伝えにくい理由もありますが、その場合は「建前」で転職理由を伝えるのがおすすめです。そこでよく使われる転職理由をご紹介します。

 

育児や介護のため

 

結婚している看護師や高齢者と同居している看護師であれば、育児や介護のための転職は無難な理由です。先方としても、この理由の場合は無理に引き止めるわけにはいきません。: 理由を誠実に説明し、育児や介護の必要性を伝えることで、転職が可能となります。

 

キャリアアップややりがいを求めて

 

教育制度が整っていない職場であれば、「新しいスキルを取得したい」「今の職場では実現できない資格を取得したい」といった理由であれば、前向きな転職として捉えられることが多いです。こちらも無難に転職できる伝え方になるでしょう。

 

健康上の理由

 

健康上の問題を伝える際に、医師の診断やアドバイスを提供することが重要です。診断書を提出することで、理解を得やすくなります。健康上の問題は誠実に伝えることが大切です。同情やサポートを求めることも遠慮せずに行いましょう。

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞どのように転職を伝えたか教えてください

 

転職理由を面接で聞かれた時はどう答える？

 

転職理由を面接で聞かれた際、誠実かつ効果的な回答をすることが重要です。ここからは、面接で転職理由を聞かれた際の回答方法をご紹介していきます。

 

人間関係が転職理由

 

人間関係による転職の場合、ただ単に「人間関係が悪かった」という回答はあまり好ましく思われません。これだけを聞くと、どちらに非があるのか分かりにくく、面接官としても「協調性に乏しいのではないか」と疑ってしまいます。

 

そのため、回答方法としては、より具体的な内容の回答をする必要があるでしょう。

 

「前職では、時折コミュニケーションの課題がありました。私は良好な協力関係を築くことを大切にしていましたが実現できませんでした。新しい職場でチームとの協力を深め、より効果的に働ける環境を求めています」

 

このような伝え方だと、前向きな気持ちが伝わり、いい印象を持ってもらうことができます。

 

給与や待遇が転職理由

 

こちらも人間関係と一緒です。「給与が低かった」と直接伝えるのではなく、どのようなところに不満があったのかということを、具体的に包み隠さず回答するのがいいでしょう。

 

「前職では、時間外勤務が〇〇時間あったのに〇〇円しかもらえませんでした」

 

「このようなスキルと資格を持っており、〇〇のような実績を残しましたが、昇給や増額が一切ありませんでした」

 

このように具体的な回答をすることで、面接官も実情を把握し、納得してもらえる転職理由となるでしょう。

 

体力面の問題が転職理由

 

体力的な不安を感じての転職の場合も、正直にそのまま伝えるのがいいでしょう。

 

「以前の職場は夜勤や時間外労働が多く、体力的な理由から肉体的な負担に対処するのが難しくなりました。新しい職場では、より体力への負担が少なく、健康を守りながら仕事に集中できる環境を求めています」

 

このような感じで回答するのが無難といえるでしょう。

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞転職理由を聞かれた時の回答を教えてください

 

面接時に伝えるNGな転職理由

 

無料写真 真剣なアジアの女性マネージャーの実業家が不承認の手を差し伸べるのを十分に止めてください

 

一方で、面接時の転職理由を回答する際に、絶対に行ってはいけないことが4つあります。内定にも関わってきますので、注意するようにしてください。

 

嘘をつく

 

嘘をつくことは、信頼性を損ない、面接官に不信感を与える可能性があります。面接官も、これまで多くの面接を経験してきたプロです。嘘をついても簡単に見破られることがあります。誠実さと信頼性は、職場で重要な価値です。正直な理由を伝えることが、信頼を築く第一歩です。

 

まわりの責任にする

 

他の人や状況を責める理由を述べることは、責任転嫁と受け取られかねません。このような回答を聞いた面接官は、「コミュニケーションを取れない人物」「同じ理由で退職しかねない人物」「問題を自分で解決しようとしない人物」というように悪印象を持ってしまいます。

 

面接では、自身の決断と責任を強調し、過去の経験から学んだことを伝える方が好印象です。

 

待遇面の不満を言う

 

待遇面の不満を面接で詳細に述べることは、印象を大きく悪くしてしまいます。待遇に関する不満は、採用担当者に対する否定的な印象を与え、「自己中心的」「同じ不満を抱きかねない」と疑われる可能性があります。

 

もし待遇面で問題があった場合も、先ほどご紹介したように、具体的な内容の中にも簡潔に述べるのが好ましいです。

 

ネガティブな表現

 

ネガティブな表現や文言を使うことは、面接官に対する悪印象を与えます。ポジティブで解決志向の姿勢を持ち、過去の経験から学んだことや成長に焦点を当てることが重要です。

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞転職を成功させるためのアドバイスをお願いします

 

まとめ

 

この記事では、看護師が転職を考えるきっかけについて解説してきました。

 

転職を希望する看護師には、様々な理由があります。皆さんの中にも同じような悩みを持っている方がいるのではないでしょうか。転職を考える際には、自分の目標と価値観を大切にしましょう。転職は新しい挑戦の機会であり、自己成長や満足度向上へのステップとなります。

 

転職を目指す看護師にとって一番大切なのは、自分自身を信じ、新たなステージに向けて前進する勇気を持つことです。転職があなたのキャリアにプラスになることを願っています。

  • 2023.09.08

【転職したい看護師向け完全ガイド】転職理由から準備、成功までのステップを徹底解説！

看護師として働く中で、「このまま続けていけるだろうか」と悩んだことはありませんか？

実は、多くの看護師が転職を考えています。しかし、転職を決意しても、何から始めればいいのか分からないという声をよく耳にします。本記事では、転職を考えている看護師の皆さんに向けて、転職を考えるきっかけから、おすすめの転職先、そして転職までの具体的なステップまでを徹底解説します。

さらに、現役看護師の生の声も交えながら、転職に関する疑問や不安を解消していきます。あなたの次のキャリアステップを後押しする情報が満載です。看護師としてのスキルを活かしながら、よりよい環境で働くための道筋をご紹介します。新しい挑戦への第一歩を、一緒に踏み出しましょう。

看護師の転職したいと感じる理由

 

無料写真 自宅でノートパソコンに飽きて座っている暗いアジアの女子学生は、オンラインで勉強するのに疲れているか、退屈しています...

 

まずは、看護師が転職したいと思う理由についてご紹介していきます。看護師の転職は一般的とまで言われていますが、その理由はそれぞれ異なるようですね。今回は、よくある理由を5つピックアップしました。

 

人間関係によるトラブル

 

看護師はチームで患者のケアを提供することが多いため、職場の人間関係が良好でないとストレスがたまりやすいです。職場内のトラブルや対立が続く場合、転職を検討することがあります。

 

また、女性が多い職場のため、女性特有の陰湿な雰囲気の職場もあるようです。中には無視やいじめなどの問題も起こることがあり、転職を考える看護師は多いようです。

 

収入が仕事の割に合わない

 

看護師の仕事は、夜勤などの勤務体制や、患者の命と隣り合わせにある緊張感のある業務など過酷だといわれています。この勤務体制であれば、もっと収入をもらってもいいと感じる看護師も多くいます。

 

給与は、仕事を頑張った自分への評価のようなものです。仕事と収入の価値観を均等にするため、もしくは生活費や将来のためにより良い収入を得たいために、転職を検討することがあります。

 

ライフワークバランスが難しい

 

看護師の勤務時間は不規則で長時間労働が多いため、家庭やプライベートの時間を確保するのが難しいことがあります。家庭や趣味、休息の時間を大切にしたいという理由から転職を考えることがあります。

 

責任の重さによるストレス

 

看護師は患者の生命に関わる責任が重い職業です。誤りやミスが大きな影響を及ぼすことがあるため、この責任の重さにストレスを感じることは日常茶飯事です。そのようなストレスから逃れるため、負担が軽減される新たな職場を求める場合があります。

 

看護師に向いていないと感じる

 

一部の看護師は、自分自身がこの職業に向いていないと感じることがあります。人の命を預かっているという責任感、根気強く患者や家族を見守る忍耐力やコミュニケーションスキルなど、看護師に必要な資質を持っていないと感じ、他の職業に転向することを選ぶことがあります。

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞あなたの転職理由は？

 

看護師におすすめの転職先

 

無料写真 歯医者で手術を受ける女性患者

 

転職したいけど、どんな転職先があるのだろうと考える方もいると思います。病院以外にも、看護師の資格を活かした職業はたくさんあります。ここからは、看護師におすすめの転職先をご紹介していきます。

 

クリニック

 

クリニックは、病院よりも比較的小規模で、患者との関係をより密接に築ける場合があります。特定の専門分野や診療科目に特化したクリニックもあり、看護師が専門知識を活かす場所としても適しています。

 

また、クリニックでは通常のオフィス勤務に近い勤務時間が提供されることが多いため、ライフワークバランスがとれる可能性が非常に高いです。

 

介護施設

 

介護施設では高齢者や身体障害者の方々に看護ケアを提供します。看護師は日常生活のサポートや健康管理を通じて、入居者の生活の質を向上させる役割を果たします。この分野では、人間関係や共感力が大切で、看護師が患者との絆を築くことができます。

 

近年は高齢化の影響もあり、ニーズが高い転職先となっています。

 

訪問看護

 

訪問看護は、患者の自宅で看護ケアを提供する仕事です。看護師が患者の生活環境に合わせた個別のケアを提供できます。また、訪問看護は比較的自由なスケジュールで働くことができ、ライフワークバランスを重視する看護師に向いています。

 

こちらも高齢化の影響に伴い、自宅で療養する高齢者が増え、非常にニーズの高い職業となっています。

 

一般企業

 

看護師は医療機関だけでなく、一般企業でも企業看護師として、様々な役割を果たすことができます。例えば、健康管理や従業員の健康促進プログラムを管理したり、製薬会社で医薬品の情報提供に従事したりすることができます。

 

特に一流企業や大企業でのニーズが高まっており、新しいキャリアパスを模索する看護師にとって魅力的な選択肢となっています。

 

転職先を選ぶ際には、自身の興味やスキル、ライフスタイルに合った職場を選び、新しいキャリアでの成長を追求することが大切です。また、転職前に情報収集を行い、適切な転職先を見つけることが重要です。

 

看護師の経験を活かせる別業種の転職先

 

無料写真 アジアの女性医師がオフィスでタブレットで患者の頭蓋骨x線を見る

 

次に看護師資格を活かした、医療機関とは異なる転職先をご紹介していきます。

 

エステティシャン

 

皮膚や身体の健康に関する知識を持っている看護師は、エステティック業界でのキャリアに適しています。顧客の美容や健康をサポートする役割を果たし、様々なトリートメントやスキンケアの専門家として活躍できます。

 

医療機器メーカー

 

医療機器メーカーでは、製品の開発、販売、シミュレーション、カスタマーサポートなど様々な役割があります。臨床経験に通じている看護師は、医療の知識と臨床的な視点を持っており、新しい医療機器の開発や製品の説明において重要な役割を果たすことができます。

 

セラピスト

 

精神科や心療内科に勤務している看護師に人気なのがセラピストです。リハビリセラピスト、心理セラピスト、カウンセラー、あるいはマッサージセラピストとして活動することができます。患者とのコミュニケーションを通じ身体的、精神的なケアを提供する重要な仕事です。一般的には1対1で行う仕事なので、人間関係に悩むこともありません。

 

ツアーナース

 

ツアーナースは、国際的な旅行や航空会社で働く看護師のことを指します。看護師としての専門知識を活かして、航空機内の医療対応や旅行者への健康アドバイスを提供します。世界中を飛び回りながら看護のスキルを発揮することができます。旅行好きにはもってこいの職業ですね。

 

看護系の専門学校

 

看護師の経験を活かして、看護教育に携わることもできます。看護学校や看護のトレーニングプログラムで教育者として働き、新しい看護師の育成に貢献することができます。教育者としての経験は、看護の知識を深める一方で、学生たちに影響を与える喜びを感じることができます。

 

看護師の経験は非常に幅広く、様々な職種や業界に活かすことができます。自身の興味や目標に合わせて、新たなキャリアパスを見つける際には、看護師としてのスキルと経験を最大限に活かすことができる仕事を検討してみましょう。

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞あなたの転職先を教えてください

 

転職するためのステップ

 

次に、転職を考えてから実際に転職するまでのステップをご紹介していきます。

 

転職活動に向けて準備する

 

転職活動を始める前に、自分の目標や希望、スキル、経験を整理しましょう。どの職種や業界に転職したいのか、どのような条件を求めるのか、なぜ転職をしなければいけないのかを明確にしましょう。そうすることで、ブレない転職活動を行うことができます。

 

求人を探す

 

次に自分の希望に合った求人を探します。求人を探す方法はいくつかありますので、自分が活用しやすい方法を見つけてください。転職先を見つける方法は後ほど詳しく解説します。

 

情報収集

 

求人情報を見つけたら、企業について詳細な情報を収集しましょう。企業ホームページで企業の理念、仕事の内容、給与、福利厚生などについて理解を深めます。実際の内情を知るために、口コミを見たりやコミュニティを利用するのも一つの方法です。

 

履歴書を作成する

 

ここだという転職先を見つけたら履歴書の作成です。自己PRや職務経歴をまとめ、面接官に好印象を持たれる履歴書を作成しましょう。履歴書は応募に合わせて作成することが重要です。経歴やスキルを強調し、アピールポイントを示しましょう。

 

求人に応募する

 

履歴書を作成したらいよいよ応募です。応募方法に従い、履歴書や必要な資料を提出します。応募締切やプロセスに注意を払いましょう。

 

面接を受ける

 

面接日が決まったら、必要なものを準備して面接に臨みましょう。自己紹介や志望動機、職務経験についての質問に備え、面接対策を行うことが役立ちます。面接で自分の強みを伝え、企業にアピールしましょう。

 

退職の手続きをする

 

新しい職場で内定を受けたら、現在の職場への退職手続きを進めましょう。正式な辞表を提出し、引き継ぎや退職日の調整を行います。

 

転職活動は時間と労力が必要ですが、自分のキャリアを向上させたり、新しい挑戦をするための重要な一歩です。注意深くステップを進め、自分の目標に近づけるように努力しましょう。

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞転職する際に気を付けたことは？

 

転職先を見つける方法

 

転職したいけど。どこで求人を見つければいいのかと悩んでいる方もいるでしょう。そこで、看護師が転職先を見つける方法をご紹介します。

 

ホームページなどで直接応募

 

企業や病院の公式ウェブサイトを訪れ、採用情報や求人情報を確認し、直接応募する方法です。自分が興味のある企業や職種をリサーチし、アプローチすることができます。

 

転職サイトを利用する

 

看護師転職サイトは、転職のプロが希望の職場を見つけてくれるサービスです。時間がない方や自分で希望する求人を見つける自信がないというかたにおすすめの方法で、求人を見つけるだけでなく。面接対策なども行ってくれるので、はじめて転職をするという方にもおすすめです。

 

求人サイトを利用する

 

求人情報専門のウェブサイトを活用して、様々な職種の求人情報を探すことができます。検索機能やフィルターを提供し、興味のある職場を手軽に見つけることができます。看護師に特化した求人サイトもあるので、看護師転職にはおすすめです。

 

ナースセンターで探す

 

看護師の転職をサポートするナースセンターを利用する方法です。看護協会が運営しており、看護師向けのキャリアコンサルティングや求人情報提供を行い、個別のニーズに合わせた求人を紹介しています。

 

ハローワークで探す

 

公共の職業安定所であるハローワークは、様々な職種の求人情報を提供しています。看護師の求人情報も取り扱っており、利用することができます。

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞転職先はどんな方法で見つけましたか？

 

転職したいと思ったら行うこと

 

無料写真 笑顔の日本人女性のポートレートは、カメラに書類のポイントを持ち、笑いながら彼女のコースに招待します

 

転職したいと思っても、ただ闇雲に動いてもいいことはありません。転職したいと思ったら、まず以下の3点を行ってから転職活動を行うようにしましょう。それが転職成功の近道となります。

 

転職の目的と条件をはっきりさせる

 

まず最初に、なぜ転職を考えるのか、どのような条件や目標を持っているのかを明確にしましょう。収入、勤務地、職務内容、今後のキャリアなど、自分の希望を整理します。

 

自分のキャリアを振り返るアドバイスを求める

 

自分の職務経歴やスキル、専門知識を振り返りましょう。これらの要素は、新しい転職先を選ぶ際に重要なポイントとなります。過去の業績や成果を振り返り、自己分析を行いましょう。面接や自己PR、長所や短所などを表現するときに役立ちます。

 

アドバイスを求める

 

看護師仲間やキャリアアドバイザーからアドバイスを受けることも転職に役立ちます。経験者からのアドバイスや意見を聞いて、転職に関する知識を得ましょう。

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞転職したいと思った時、あなたがまず最初にとった行動は？

 

まとめ

 

この記事では、転職したいと考えている看護師向けに、成功させるためのコツや転職までのステップをご紹介してきました。

 

転職は人生の重要な決断の一つです。成功への道のりは計画と準備が欠かせません。まず、転職の目的と条件を明確にし、自分のキャリアやスキルを見つめ直すことが必要です。転職活動には労力と勇気が必要かもしれませんが、今の職場よりも充実感を得るためのステップと考え、決断することが大事です。

 

転職は新しい挑戦のはじまりです。自己評価から始め、情熱と努力を持って取り組むことで、充実感と満足感を見つけることができます。転職後の幸せを想像し、満足のいく転職を果たしてください。

  • 2023.09.07

【看護師の転職成功体験談5選】リアルな声と共に学ぶ！転職成功のための具体的ポイントを徹底解説

看護師として働く中で、「もっと自分に合った環境で働きたい」「キャリアアップしたい」と考えたことはありませんか？多くの看護師が転職を経験し、新たなステージで活躍しています。しかし、転職を成功させるには何が必要なのでしょうか。

本記事では、実際に転職に成功した5名の現役看護師の体験談を詳しくご紹介します。転職を考えるきっかけから、転職活動での工夫、そして転職後の満足度まで、リアルな声をお届けします。さらに、これらの体験談から導き出された転職成功のための具体的なポイントも解説。あなたの転職への不安を解消し、成功への道筋を示す情報が満載です。

転職を考えている看護師の皆さん、この記事を通じて、自分に合った転職の形を見つけ、キャリアアップへの第一歩を踏み出しましょう。

 

看護師が転職を成功させるためのコツ

 

無料写真 人差し指を上げる笑顔の若い女性医師

 

まずは転職を成功させるためのポイントをご紹介していきます。転職を成功に導くためには事前準備が大事です。転職を目指す看護師の方は以下の内容を、ぜひ覚えておきましょう。

 

転職する理由を明確にする

 

まず、なぜ転職を考えているのかを明確にしましょう。現在の職場で不満や課題がある場合、それらを具体的に列挙し、どのような環境や条件を求めているのかを考えます。明確な目標があることは、転職活動をスムーズに進めることができます。

 

「人間関係」「スキルアップ」「仕事と家庭の両立」「給与」など、転職するには必ず理由があるはずです。転職先でも同じ悩みを持たないよう、転職する理由を明確にして転職先を選びましょう。

 

積極的に情報収集を行う

 

多くの情報を得ることは転職活動に大きく追い風を吹かせてくれます。求人情報だけでは分からない内容を、インターネットや口コミサイトなどから収集することで、本当に自分に合った職場かどうかの判断材料にすることができます。

 

注意点としては、いい口コミばかりをうのみにしてしまうことです。口コミサイトには悪い口コミもあるかもしれません。どちらかというと、いい口コミよりも悪い口コミがないかどうかに注目した方が、転職した際にミスマッチになることを防ぐことができます。

 

求人情報をしっかりチェックする

 

看護師の求人情報は多岐にわたります。ネット上の求人サイトや看護師専門の転職サービスを利用して、多くの求人情報を収集しましょう。興味深い求人情報にはブックマークを付け、後で詳細を確認できるようにしましょう。

 

複数の求人を比較して検討する

 

転職先を選ぶ際、複数の求人を比較しましょう。一目ぼれしてしまう求人もあるかもしれませんが、それ以上の求人が見つかるかもしれませんし、よく見比べたらもう一方の求人が良かったというのもよくある話です。

 

給与、勤務条件、福利厚生、キャリアの成長機会など、重要な要素を評価し、最適な選択肢を見つけます。また、将来のキャリアの展望も考慮に入れましょう。

 

職場見学をする

 

選択肢を絞ったら、実際にその病院や施設を訪れて職場の雰囲気やスタッフとの相性を確認しましょう。求人情報だけではわからないことを、直接現地を見ることで把握することができます。自分にとって最適な職場かどうかを判断するため、時間がある方はぜひ職場見学をしてください。

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞転職する際に一番注意したことは？

 

看護師の転職成功体験談

 

無料写真 2つのビジネスウーマン、オフィスの前で議論しています。ビジネスワーキングコンセプト。

 

それでは、実際に転職をして成功だったという体験談をいくつかご紹介していきます。転職した人の話を聞いてみたいと思っている方は、以下に紹介する体験談を見て転職の参考にしてください。

 

看護師の転職体験①　26歳女性　救急病棟→精神科

 

Q：転職しようと思ったきっかけは？

 

以前の勤務先では長時間労働とストレスが積み重なり、仕事とプライベートのバランスが取りにくくなりました。また、スキルアップと新たな経験を求めて転職を決意しました。

 

Q：転職先が決まるまでに一番大変だったことは？

 

一番大変だったのは、求人情報を検索して応募し、面接を受けるまでの過程でした。特に面接では自己アピールが必要で、自分の強みや志望動機を明確に伝えることが難しかったです。

 

Q：転職活動で工夫したことは？

 

転職活動中、自分のスキルに磨きをかけるために継続的に研修を受けました。他には、複数の求人を比較検討し、将来のキャリアの見通しを立てて転職をしました。

 

Q：転職の満足度は？

 

転職してからは、定時で帰れることも多く仕事とプライベートのバランスが取れ、ストレスが軽減しました。新しい病院での経験も新鮮で、自分のキャリアに役立っていると感じています。転職を後悔していませんし、これからも成長し続けたいと思っています。今のところは100点満点だと思っています。

 

Q：転職を目指す看護師にアドバイスをお願いします

 

転職は大きな決断ですが、自分の目標を明確にし、努力を惜しまないことが重要です。転職活動では、自己PRをしっかりと準備し、多くの求人を比較検討することをおすすめします。そして、新しい環境でのチャレンジを楽しんで、成長し続けることを忘れずにください。

 

看護師の転職体験②　32歳女性　循環器科→外来看護師

 

Q：転職しようと思ったきっかけは？

 

転職を考えた理由は、新しい環境でチャレンジしてみたかったのと、家庭と仕事のバランスを取りたかったからです。以前の勤務先では、夜勤が多く、家庭との時間が取れなかったので、それらが解消できればと思い転職しました。

 

Q：転職先が決まるまでに一番大変だったことは？

 

一番大変だったのは、求人情報を収集し、自分に合った職場を見つけることでした。仕事と家庭の仕事をしながらだったので、少ない時間で転職先を見つけるのは苦労しました。特に、求人情報の信頼性を確認し、面接のスケジュール調整は大変だったのを覚えています。

 

Q：転職活動で工夫したことは？

 

自分のスキルを向上させるために、時間の都合をつけやすいオンラインコースを受講しました。また、看護師仲間と情報を共有し、転職活動のノウハウを共有し合えたことは、時間の取れない私にとってとても有意義に感じれたので、時間がない方にはおすすめです。

 

Q：転職の満足度は？

 

転職してからは、勤務条件が改善し、家庭との時間を大切にできるようになりました。新しい職場でもスキルを活かす機会が多く、非常に満足しています。

 

Q：転職を目指す看護師にアドバイスをお願いします

 

転職は新しい挑戦ですが、自分の理想を追求するためには必要なものだと思います。求人情報を慎重に調べて、自分のキャリア目標に合うかどうかを確認するのが大事だと思います。転職活動を成功させるためには、時間と努力を惜しまず頑張ってほしいです。

 

看護師の転職体験③　29歳女性　呼吸器内科→呼吸器内科

 

Q：転職しようと思ったきっかけは？

 

転職を考えた大きな理由は人間関係です。以前の勤務先では、コミュニケーションが難しく、ストレスが溜まっていました。あと、自分が持っている資格を活かせる職場に転職したいとも思っていました。

 

Q：転職先が決まるまでに一番大変だったことは？

 

一番大変だったのは、履歴書と職務経歴書の作成と、面接での自己アピールでした。自分の強みをアピールする方法を見つけるのが難しかったです。

 

Q：転職活動で工夫したことは？

 

私は自己分析が苦手だったので、転職サイトを利用させてもらいました。キャリアアドバイザーからアドバイスを受け、自己アピールを作成したり、自分の条件に合った転職先を妥協することなく見つけることに力を入れました。転職サイトの利用は、面接や履歴書作成だった私には正解だったなと思っています。

 

Q：転職の満足度は？

 

転職してからは、新しい環境での仕事にやりがいを持つことができています。職場全体の雰囲気もよく、人間関係の悩みも改善されてストレスが減少しました。転職して大正解、満足度は100点満点です。

 

Q：転職を目指す看護師にアドバイスをお願いします

 

転職は自分自身の成長と幸せを実現できる重要なステップだと思います。「まずは新しい環境での挑戦を楽しもう」と考えた方が、気持ちが楽になると思います。実際転職してみると、良かったと思えることが多いと思いますので、勇気をもって足を踏み出してみてください。皆さんの幸せを願っています。

 

看護師の転職体験④　30歳女性　総合病院→クリニック

 

Q：転職しようと思ったきっかけは？

 

転職を考えた理由は、地元での勤務を希望し、通勤時間を短縮したいと思ったからです。以前の職場は遠方で、通勤に時間を取られていました。

 

Q：転職先が決まるまでに一番大変だったことは？

 

一番大変だったのは、地元での求人情報を見つけることでした。地元の医療機関は限られており、選択肢が少なかったため、転職先を見つけるのに時間がかかりました。

 

Q：転職活動で工夫したことは？

 

地元の看護師コミュニティに参加し、情報交換を行いました。また、地元の病院でのボランティア活動を通じて、医師や看護師との関係を築きました。

 

Q：転職の満足度は？

 

転職してからは、通勤時間が短縮され、仕事とプライベートを両立することができています。病院での勤務も満足しており、地元への貢献を感じているのでやりがいも感じています。転職して良かったと心から感じています。

 

Q：転職を目指す看護師にアドバイスをお願いします

 

転職は自分のライフスタイルに合わせるチャンスです。地元での勤務を希望する場合、地元のコミュニティやネットワークを活用し、情報を収集するのがいいと思います。地元愛の強い方は、地元に近い職場を転職選択肢に入れるのもありだと思います。成功目指して頑張ってください。

 

看護師の転職体験⑤　25歳女性　総合病院→総合病院

 

Q：転職しようと思ったきっかけは？

 

転職理由は、自分のスキルを活かしながら、より充実した勤務条件で働きたいという希望からでした。すべてにおいて満足のできない勤務条件だったので転職を決意しました。

 

Q：転職先が決まるまでに一番大変だったことは？

 

やっぱり転職先を決めるのは一番大変だと感じました。多くの求人情報がある中から、自分に合った病院を見つけることが難しかったです。

 

Q：転職活動で工夫したことは？

 

友人からのアドバイスで職場見学を行いました。自分の目で見たことで、それまでのイメージが全然変わったので、病院のイメージを持つのに大きく役立ったと思っています。

 

Q：転職の満足度は？

 

転職してからは、勤務条件がかなり良くなったので、仕事に対するモチベーションが高まりました。新しい病院での経験も充実しており、転職は大正解でした。ただ自宅からちょっとだけ遠いので、通勤時間の分を差し引いて90点です。

 

Q：転職を目指す看護師にアドバイスをお願いします

 

まずは、その転職先が自分に合っているかどうかを見極めるのが大事だと思います。私は職場見学という方法をとりましたが、先輩の転職経験者の中には、口コミを見て職場を決めたという方もいます。いろいろな方法を試して、慌てず自分にマッチした転職先を見つけることが、成功への近道だと思うので頑張ってください。

 

これらの体験談から、看護師が転職を成功させるためには、目標設定、情報収集、努力、そして新しい環境での挑戦が成功のポイントであることがわかります。転職を検討している看護師には、自分自身の目標を明確にし、工夫と努力を惜しまないことをおすすめします。

 

無料写真 フリーランスのアジア女性は、新しい通常のホームオフィスでラップトップのハードワークを使用してフェイスマスクを着用しています。家の過負荷、自己隔離、社会的距離、コロナウイルス防止のための検疫からの作業。

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞あなたの体験談を聞かせてください（きっかけ編）

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞あなたの体験談を聞かせてください（大変だったこと編）

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞あなたの体験談を聞かせてください（あなたの工夫編）

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞あなたの体験談を聞かせてください（転職満足度編）

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞あなたの体験談を聞かせてください（アドバイス編）

 

まとめ

 

この記事では、現役看護師の転職成功体験談をご紹介しつつ、転職を成功させるためのポイントについても解説してきました。

 

看護師の転職は重要なステップであり、成功するためには慎重な計画と行動が必要です。転職を成功させるためのポイントは、明確な目標設定、情報収集、努力、そして新たな環境への挑戦です。

 

転職を検討している看護師の皆さんには、自分のキャリア目標を明確にし、求人情報を比較検討し、職場見学を通じて雰囲気を確かめることをおすすめします。そして、転職後も成長し続け、新たな経験を積むことを忘れずにください。

 

看護師としてのキャリアをより良い方向に進めるために、転職は素晴らしい機会です。勇気をもって足を踏み出し、新しいキャリアを築くことを祈っています。

  • 2023.09.04

【転職先が決まってから退職する看護師必見】円満退職の流れと失敗しないコツを体験談5選&徹底解説！

転職を目指す看護師の中には、「転職をしたいけどタイミングが分からない」という方も多いのではないでしょうか。看護師の転職は大変といいますが、実際何が大変なのでしょう。それは、看護師の仕事が忙しいため、転職活動と仕事を両立するのが難しいといわれています。

 

そのため、仕事を辞めた後に転職活動を行う方もいますが、もし可能であれば、転職先が決まった後に退職するのがおすすめです。

 

そこで本記事では、転職先が決まってから退職した方がいい理由や仕事を続けながら転職を行う方法について詳しく解説していきます。

 

看護師の退職は転職先が決まってからにしよう！

 

無料写真 人差し指を上げる笑顔の若い女性医師

 

まずは、なぜ看護師の退職は転職先が決まってからの方がいいのか解説していきましょう。

 

大きな要因は収入面です。転職先が確定していない状態で退職すると、一時的に収入が途絶えることになります。家計に余裕がない場合、無収入期間は経済的なプレッシャーをかけることになり精神的にも余裕がなくなり、転職先を妥協して選びがちになってしまいます。

 

金銭的にも精神的にも余裕を持って転職するためには、まず転職先を決めておき、その後、退職へ向けた手続きを行うことをおすすめします。

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞あなたは新しい転職先を見つけてから退職しましたか？

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞退職前に転職先を決めておいて良かったと感じたことは何？

 

退職届を提出する時期

 

退職届は退職が決まった後に提出するものです。よくドラマなどで、退職届を提出しながら「今日付けで退職させていただきます」というセリフを聞きますが、それで「はい、わかりました」とはいかないのが現実です。

 

退職届を提出する前に、しっかり退職の旨を伝え、受理されたうえで転職数日前に提出するのが基本です。退職をしたいという意思は、最低でも1ヶ月前までに上司に伝えるようにしましょう。

 

転職を決意してから退職するまでの流れ

 

看護師の転職を決意してから退職するまでのステップを詳しく説明します。順序良く計画を立てることでスムーズな転職を行うことができます。

 

転職の時期を決める

 

転職を検討する際、転職の時期を計画的に決めることが重要です。現職での契約期間や給与やボーナスの支給サイクルなどを考慮して、退職のタイミングを決定しましょう。

 

1週間後や1ヶ月後ではなく、長いスパンで考える方がいいでしょう。3ヶ月～6ヶ月程度先を見据えた転職で計画を立てていくのがベストです。

 

転職先を探す

 

転職する時期を決めたら、転職先を決めていきます。仕事を続けながらの転職活動になるため、仕事が終わり帰宅した後、余裕のある時間や休日などを使い、自分に合った職場を見つけていきます。転職先を見つける方法としては以下の通りです。

 

求人サイトを活用

 

インターネット上には多くの求人情報が掲載されています。看護師向けの専門的な求人サイトも多く、希望条件に合った求人を検索し、興味を持った職場に応募しましょう。

 

看護師同士のネットワークを活用

 

同僚、友人、または他で働いている全国の看護師とつながることができるプラットフォームを利用するのも一つの手段です。口コミや人脈を活用し情報を共有することで、求人情報では知ることができない情報を手に入れることもできます。

 

転職エージェントを利用する

 

転職エージェントを利用するのもいいでしょう。毎回通わなくても、自分の希望を伝えることで、その希望に合った求人をいくつかピックアップしてくれます。看護職に特化した求人エージェントもあるので、それらを利用するのもいいでしょう。

 

直属上司に相談

 

転職先が決まった後に、転職を検討していることを直属の上司に相談しましょう。「相談しても多分引き止められる」と思われる看護師がほとんどでしょうが、まさしくその通り。すんなり「ハイ分かりました」とはいきません。

 

とはいえ、会社側は退職を不当に止めることはできないため、強い意思をもって伝えるのが大事です。引き留められにくい退職理由は後ほど解説します。

 

退職願（退職届）の提出

 

上司へ報告して退職が決まったら退職届を提出します。退職届は通常、所定の期間前に提出する必要があります。多くの場合、2週間から1か月前の通知が一般的です。退職願には退職日と退職理由を明記します。退職届の記載方法には、会社の規定があることもあるので確認してください。

 

仕事の引き継ぎ

 

退職願提出後、仕事の引き継ぎを進めます。これは、現在の仕事を新たな看護師やチームメンバーにスムーズに引き継ぐための作業です。患者の情報、プロトコル、診療カルテの整理、指示書の伝達など、様々なタスクが含まれます。引き継ぎを丁寧に行い、患者の安全を確保するようにしましょう。

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞退職するまでの間で一番大変だと感じたことは？

 

看護師が退職を伝えるときのポイント

 

無料写真 聴診器がカメラを見て、健康病院の患者とのビデオ電話会議中に微笑んでいる白い医療ユニフォームの自信を持って若いアジアの女性医師。

 

看護師が退職を伝える際、コミュニケーションのポイントや注意すべき事項があります。ここでは、看護師が退職を伝える際のポイントについて解説していきます。

 

はっきり意思表示する

 

看護師が退職を伝える際には、はっきりと意思表示することが大切です。言葉遣いや態度は明確で、誤解を招かないように心掛けましょう。退職の意図を曖昧にせず、自信をもって伝えることが大切です。

 

職場に対しての不満

 

不満や不満要因がある場合、その理由を冷静かつ建設的に伝えることも重要です。ただし、感情的にならず、具体的な改善提案を持ち出すことが望ましいです。これは、職場が将来の改善に取り組む際に役立つ情報を提供することになります。

 

ちなみに退職までのあいだ、少なくても1ヶ月以上は業務を行う必要があるため、仕事がしづらい状況になるのを避けたければ、もし退職理由が職場に対しての不満であったとしても、違う理由を伝えて退職するのがいいかもしれません。

 

ヘッドハンティングされていること

 

ヘッドハンティングという言葉を退職理由に使うのもいけません。もしかしたら、職場同士のトラブルに発展する恐れがあります。大きなトラブルを避けるためにも、気を付けるようにしましょう。

 

転職先でしか実現できない退職理由にする

 

転職の理由を説明する際、転職先でしか実現できない目標やキャリアの発展を強調することが有効です。新しい職場での成長や挑戦に焦点を当て、それがなぜ看護師としてのキャリアにプラスに働くかを説明しましょう。これは、退職理由が前向きであることを示すのに役立ちます。

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞すんなり退職できましたか？

 

退職を言いにくいと感じる看護師のにおすすめの退職理由

 

無料写真 青い背景で隔離の均一なフィス聴診器を身に着けている怖いつかんだあご若い女性医師

 

看護師が退職理由を伝える際には、引き止められにくい退職理由を選ぶことがおすすめです。その中でも一般的な退職理由のいくつかをご紹介します。例文もご紹介していきますので、退職はしたいけど職場の雰囲気的に言いにくいと感じる看護師は、ぜひ参考にしてください。

 

スキルアップのため

 

看護師がスキルアップや専門知識の獲得を目指すために退職する理由は、一般的で理解されやすいものです。新しい経験やスキルを身につけるために転職することは、看護師としての成長を追求する自然なステップと見なされます。

 

またこの理由は、職場に感謝の気持ちを伝えつつ、自分のキャリア目標に向けて前進することができる退職理由になります。病院側も応援したい気持ちになりますし、快く快諾してくれる職場が多いです。

 

例文

 

「これまで多くの経験をさせていただき感謝しています。今後は、自身のスキルや知識を更に向上させ、より専門的な看護ケアを提供したいと思い、転職することを決意しました。新しい職場での経験が私の成長に大いに貢献すると信じており、この決断は私のキャリアの発展に向けた重要なステップと考えています。」

 

「転職先でのスキルアップと専門知識の獲得を目指して、今回の転職を決断しました。看護師としてより高度なケアを提供するために新たな挑戦をしてみたいと思っています。現職での経験と教えていただいたことに感謝し、これからのキャリアで新しい高みを目指して頑張りたいと思います。」

 

体調不良・怪我のため

 

体調不良や怪我が退職の理由となることも理解されやすいです。看護師の仕事は体力的にも精神的にも疲弊することが多い職業のため、健康上の問題がある場合、休養や治療が必要なことを正直に伝えましょう。同僚や上司もあなたの健康を最優先に考えるでしょう。

 

ただし、中には病休の取得を勧めてくるケースがあります。この時も冷静に、「病休を取っても辞めるつもりです」ということを毅然と伝えるようにしましょう。

 

例文

 

「健康上の理由から転職を決意しました。体調面での課題が私の職務遂行に影響を及ぼす可能性が高まっており、安全な看護ケアを提供するためには一時的な休養と治療が必要です。これまでの支援と理解に感謝し、将来の再起を目指します。」

 

「最近体調が思わしくなく、自身の健康を最優先に考え、十分な休養と治療を受けることが今の状況で必要だと感じました。職場でのサポートには大変感謝しています。将来の健康と復帰をまずは目指していくため退職させていただきます。」

 

家庭の事情のため

 

家庭の事情が退職の理由として選ばれることも一般的です。子育てや家族の介護、転居など、家庭の状況が看護師の働き方に影響を与える場合、これを理由にすることは、病院側としては退職してほしくなくても、個人的な理由で改善することができないため、理解されやすい理由といえます。

 

家庭の事情を優先することが、家庭と仕事のバランスを取る重要な決断であることを伝えましょう。また、結婚で退職する場合は、引き止められることもなく、逆に円満退社になりやすい理由です。

 

例文

 

「家庭の状況が変化し、家族のサポートと介護が必要になりました。この状況では、仕事と家庭のバランスをとるのが難しくなると考え、転職を決断しました。看護師としての仕事への情熱は変わりませんが、家族も同様に大切です。現職での経験に感謝し、家庭を支えるために専念します。」

 

「嬉しいことに、結婚を控えており、新たな家庭を築くことになりました。彼との話し合いの中で、まずは家庭に専念することになったため退職することを決めました。看護師としての経験は私にとって非常に貴重であり、職場での学びと成長に感謝しています。これからは家庭に専念し、幸せな日々を追求したいと思います。」

 

これらの退職理由は、看護師が転職を決意する際に、同僚や上司に対しても理解されやすく、共感を呼び起こしやすいものです。しかし、どの理由を選んだとしても、退職を伝える際には感謝の気持ちを忘れずに伝えることが大切です。それが円満退社の秘訣といえるでしょう。

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞あなたが伝えた退職理由を教えてください

 

転職先が決まってから退職する場合の注意点

 

転職先が決まってから退職する場合、スムーズに次の仕事に挑めるよう、注意すべきポイントがいくつかあります。

 

退職スケジュールをしっかり決める

 

転職先が決まってからの退職には、退職スケジュールをしっかりと計画することが不可欠です。そのためには以下のポイントに注意しましょう。

 

・退職通知について：現職の雇用契約に従い、退職する場合にはどのくらい前までに通知するかを調べ、それを厳守するようにしましょう。一般的には、2週間から1ヶ月前の通知になっています。

 

・転職先の入社日：転職先の入社日を確認し、現職の退職日をその入社日に合わせるように計画します。これにより、無収入期間を最小限に抑えることができます。

 

・休暇残日数の活用：未消化の有給休暇や休暇残日数がある場合、これを活用して退職日を調整することも考慮しましょう。

 

転職先への入社日を優先して進める

 

転職先が確定している場合、入社日を優先して進めることが重要です。転職先が決まった段階で、雇用契約や必要書類の手続きを迅速に進め、入社日に適切に準備を整えることが求められます。新しい職場でのスタートがスムーズであるほど、好印象を与えることができます。

 

引き留められないよう注意して退職願を出す

 

退職願を提出する際には、上司や人事部からの引き留めに注意しましょう。一般的に、組織は価値ある従業員を失いたくないため、引き留めの試みがあるかもしれません。しかし、転職先が決まっている場合は、引き留めに応じることなく、決意を貫きましょう。しっかりと理由を伝え、退職の意思を表明すると同時に、感謝の意を示すことは重要です。

 

転職を決めたら強い意志が必要

 

転職には強い意志が必要です。特に、仕事にまじめな人であればあるほど、職場に対しての罪悪感が湧き出て、転職に踏み出せない、もしくは転職をしようと思ったけど結局引き止められてしまったということになります。

 

転職は決して引け目を感じるものではありません。「より良い職場に移りたい」「今よりも更なるキャリアアップを目指したい」「自分が本当にしたいことをしたい」「科獄都の時間を大切にしたい」など、前向きなものがほとんどです。

 

自分の目標を明確にし、困難に立ち向かい、新しいキャリアの道を自信を持って歩んでいきましょう。

 

まとめ

 

この記事では、転職先が決まってから退職した方がいい理由について解説してきました。

 

看護師の退職は慎重に計画し、スムーズな転職を実現するためにいくつかのポイントを考慮する必要があります。転職を決意した際には、スキルアップや健康上の理由、家庭の事情など、適切な退職理由を選びましょう。退職の際には、はっきりと意思を伝え、感謝の意を示すことが大切です。

 

転職先が決まってからの退職は、スケジュールの計画、新しい職場への準備、引き留めの注意が必要です。そして、退職を決意したら強い意志を持ち、新たなキャリアの成功に向けて前進しましょう。

 

計画的なアプローチとコミュニケーションを大切にし、看護師としてのキャリアを着実に築いてください。

  • 2023.09.02

【看護師の転職体験談10選】現役ナースが語る！後悔しない転職を実現するためのポイントを徹底解説

仕事に悩みを抱えて転職を考える方もいると思いますが、それは看護師も一緒です。ただし、転職の経験がなければ、足を一歩踏み出すのが不安になることもあると思います。そんな方の中には「看護師の転職体験談をたくさん知りたい」「良かったと思える転職を実現させたい」と思っている方も多いのではないでしょうか。

 

そこで本記事では、看護師が良かったと思える転職を実現するためのポイントをご紹介。現役看護師の転職体験談も取り上げながら、詳しく解説していきますので、転職を目指す看護師の皆さんは、ぜひ参考にしてください。

 

転職をしたいと思っている看護師はたくさんいる！

 

日本医療労働組合連合会が毎年行っている看護師を対象とした調査があります。2022年に行われた最新の調査では、約8割の看護師が仕事を辞めたいと思っていると答えているんです。

 

その理由には「人手不足で仕事がきつい」「賃金が安い」「思うように休暇が取れない」「夜勤がつらい」「「思うような看護ができず仕事の達成感がない」「職場の人間関係」などがあり、転職をしたいと思っている看護師はたくさんいるということが分かります。

 

詳しくは以下のリンクからご覧ください。

 

参考元：日本医療労働組合連合会「看護職員の労働実態調査（2022年）」

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞転職して良かったと思えたを聞かせてください

 

看護師が転職時に重視する要素TOP6

 

無料写真 自信を持ってアジア女性医師のオフィスの机に座っているとカメラに笑顔

 

転職を考えるうえで、何を重視するのかは大事になってきます。転職することで何を改善させたいのか、転職先に何を望むのかは、長く仕事を続けていくうえでとても大事になってきます。そこで、現役看護師が転職時に重視したことを、6つご紹介していきます。

 

人間関係

 

職場の雰囲気や同僚との関係は、仕事の充実感に大きな影響を与えます。もしうまくいかないようであれば、仕事は長続きしないでしょう。そのため、看護師同士の連携やサポート体制が整っているかを確認しましょう。

 

その職場を知っている知人がいれば聞いてみるのもいいでしょうし、転職先の口コミやサイトでチェックしてみるのもいいでしょう。それでもわからなければ、転職先に足を運んで自分の目で見てみるのもいいかもしれません。

 

給与

 

給与は、自分の頑張りが反映される一つの項目です。それによりモチベーションが上がるでしょうし、やりがいを感じることもできます。

 

業界標準や地域の平均給与を調査し、適切な報酬を受け取るため、求人をしっかりチェックしたり交渉することが必要です。

 

スキルやキャリアアップ

 

スキルアップやキャリアアップを目指すための転職を希望する方は、転職先が自身のスキルや専門性を向上させてくれるシステムがあるかどうかを確認しましょう。教育プログラムや研修の提供、昇進の機会などが重要なポイントです。

 

勤務形態や休暇

 

勤務形態やシフトの柔軟性、休暇制度などは、働きやすさに大きな影響を与えます。自身のライフスタイルに合った職場を選びましょう。

 

家庭との両立

 

家庭を持つ看護師にとって、仕事と家庭の両立は重要です。育児休暇や柔軟性のある勤務スケジュールの提供があるかどうかを確認しましょう。

 

通勤のしやすさ

 

転職先までの通勤時間やアクセスがいいかどうかも仕事を続けるうえで重要な検討ポイントです。通勤ストレスを最小限にするために、交通状況を確認しましょう。

 

これらの要素は、生活や仕事に大きな影響を与えます。転職活動を進める際には、自身の優先順位に合わせてこれらの要素を検討し、理想的な職場を見つけるための基準を設定しましょう。また、面接や交渉の際にもこれらの要素について質問し、納得のいく転職先を見つけるための努力を惜しまないことが大切です。

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞転職を決めたときに一番に重視したことは？

 

良かったと思える転職をするためには？

 

無料写真 笑顔のアジアの女性医師は親指を立て、ゴム手袋とクリニックの制服を着て、白い背景の上に立っています

 

良かったと思える転職を実現するためには、以下のポイントを重要視することが不可欠です。

 

●転職理由をはっきりさせる

 

●不満点を改善できる職場をみつける

 

●譲れない条件に優先順位をつける

 

●適性を活かした職場を選ぶ

 

●多くの求人を比較して転職先を決める

 

●情報収集をしっかり行う

 

●面接対策もしっかり行う

 

これらの要素を押さえて、満足度の高い転職を実現しましょう

 

転職理由をはっきりさせる

 

転職を考えるきっかけや目標を明確にしましょう。自分が何を求めて転職するのかを理解することは、適切な転職先を見つける第一歩です。頭で考えるより、メモに書き出すことではっきりとその理由が見えるはずです。

 

不満点を改善できる職場をみつける

 

現職での不満点や課題を洗い出し、次の職場で改善できるかどうかを検討しましょう。転職しても、何も解決しなかったでは本末転倒。結局、転職を繰り返すことになってしまいます。

 

転職するからには、転職理由を解消できるものにしなければまったく意味がありません。良かったと思える転職を実現するためには、不満点を改善することが絶対条件です。過去の経験から学び、改善ポイントを明確にしておくことが重要です。

 

譲れない条件に優先順位をつける

 

転職先の条件や要望をリストアップし、優先順位を付けましょう。何がもっとも重要かを把握することで、優先的に検討すべき求人を絞り込むことができます。

 

適性を活かした職場を選ぶ

 

自分のスキルや適性に合った職場を選ぶことも重要です。例えば「給料がいい」「人間関係がいい」など、自分が希望する転職ができたとしても、専門外の職場や興味のない職場だと、やりがいを感じられずストレスになり長続きしないということもよくあります。

 

そのため、希望する条件以外にも、自分が得意とする領域や興味を持つ分野で働くことで、仕事へのモチベーションが高まり、仕事によりやりがいをもってのぞめるでしょう。

 

多くの求人を比較して転職先を決める

 

複数の求人を比較し、異なる職場の特徴や条件を把握しましょう。いいと思う求人があっても、他と比べてみると総合的にもっといい求人があったということもよくあります。

 

選択肢を増やすことで、最適な転職先を見つけやすくなるので、自分がいいと思う求人を3求人くらい見つけ、それを比較して転職先を決めると後悔することが少なくなります。

 

情報収集をしっかり行う

 

転職先の職場や業界について情報収集を綿密に行いましょう。従業員の声や評判、病院の理念やビジョンなどを調査することが大切です。

 

面接では、理念やビジョンに共感できるかどうかというような質問をされることがあるため、事前にチェックしておくことで、スムーズな回答をすることができます。また、看護師専用の口コミサイトなどを利用することで、自分が希望する転職先かどうかをチェックすることができます。

 

面接対策もしっかり行う

 

面接で自分の強みや志向をアピールするために、面接対策をしっかり行いましょう。自己分析や模擬面接の練習などを行い、本番でもスムーズな受け答えができるようにしておくことがおすすめです。

 

良い転職を成功させるためには、計画的なアプローチが必要不可欠です。自分の目標と価値観を明確にし、求人情報を慎重に確認することで、充実した転職を実現できるでしょう。

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞転職するときに困ったことはある？

 

看護師の転職で後悔しやすい人とは？

 

無料写真 中年の女性医師が白いコートを着て、閉じた目の間に鼻に触れる聴診器で孤立した青い背景の上に立って感じ疲労を強調

 

看護師で転職をして後悔したという人には、同じような特徴があるので、そちらもご紹介しておきます。前述した内容を行わなかったことで、後悔している方が多いようです。

 

情報収集をしっかり行わなかった

 

転職先の情報収集が不十分な場合、職場の実際の状況や文化を把握できず、「思っていた職場と違う」「こんなはずじゃなかった」という後悔の原因となります。

 

不満や課題が予想外に多かったり、期待と異なる現実に直面することもあるため、公式ホームページや口コミサイト、職場見学など情報収集を怠らず、転職先の評判や従業員の声を確認しましょう。

 

自己分析ができていない

 

自己分析ができない場合、自分の価値観やキャリア目標に合った職場を見つけるのが難しくなります。後悔する原因の一つは、自分自身が何を求めているのかを明確にできていないことです。自分の強み、弱み、興味、スキルをしっかりと把握し、それを転職活動に活かしましょう。

 

複数の求人を比較して決定しなかった

 

こちらも先ほど解説しましたが、一つの求人にすぐに飛びつくことは、後悔の原因となります。転職先を選ぶ際には、複数の求人を比較し、自身の要望や条件にもっとも合った選択肢を見つけることが大切です。

 

比較対象は、「給与や待遇」「勤務条件」「休暇制度」「教育や研修の有無」「スタッフ同士の関係性」などになります。一つの選択肢に固執せず、選択肢を広げることで後悔を減らすことができます。

 

【リアル体験談】現役看護師に聞いた！転職して良かった体験談

 

無料写真 シニアデイケアで高齢患者の世話をしているアジアの若い介護者病院で車椅子のハンディキャップ患者がフレンドリーな看護師と話し、元気な看護師がシニア患者を動かしている

 

看護師という職業は、転職が多い職業といわれていますが、実際に転職をした人の話を聞く機会というはなかなかないものです。

 

そこで、転職を考えているけど、実際に転職を経験したことのある看護師さんの話をたくさん聞いてみたいという方のために「転職して良かった」と感じられた、現役看護師の転職体験談をご紹介していきます。

 

環境を変わり気持ちを一新できた　29歳女性　一般病院勤務

 

「看護師としての経験が長く、同じ病院での勤務が続いていました。仕事に対してやりがいを感じられなくなり、モチベーションも低下していたため、思い切って転職を考えました。新しい職場に転職してみて、環境ががらりと変わったことで、仕事へのモチベーションが回復しました。新しい仲間との出会いや、異なる診療体制に挑戦することで、気持ちを一新できました。この転職を決断して、自分の成長と新しい刺激を得られて本当に良かったと思います。」

 

チームワーク抜群で人間関係に悩まなくなった　24歳女性　大学病院勤務

 

「看護学校を卒業後、大学病院に就職しましたが、新人ということもあり失敗が多く上司にも叱られ、同期からも陰口をいわれるようになっていました。職場に頼れる人もいなかったので毎日がストレスで、転職をすることを決めました。

 

転職先の病院では、分からないことも優しく教えてくれ、スタッフ全員がチームワークが抜群。前の職場とは大違いでびっくりしています。以前の職場では人間関係に悩まされていましたが、今の職場ではお互いをサポートし合い、患者さんへのケアに集中できています。仕事のストレスも軽減され、看護師としての充実感を感じることができています。」

 

激務から解放された　25歳女性　病棟勤務

 

以前の病院では人手不足ということもあり、長時間勤務が続いていました。今考えると「ブラックな職場」だったのかなとも思いますが、給与もそれほど変わらず、肉体的に疲弊しきってしまい仕事に対する意欲が沸かなくなっていました。転職も考えましたが、一歩が踏み出せずにいました。しかし体調を崩したことがきっかけで、転職する決断をしました。

 

いざ転職をしてみると、転職後は勤務時間が調整され、休息の時間が増えました。これにより、仕事とプライベートのバランスを取りやすくなり、健康的な生活を送ることができるようになりました。身体的にも精神的にも大きな変化があり毎日が楽しいです。転職して良かったと心から感じています。」

 

給与が上がった　32歳女性　総合病院

 

以前の勤務先では、看護師としての経験や仕事量などの貢献度に比べて給与が低く、生活に余裕がありませんでした。しかし、転職を決断したことで、収入が大幅に上昇し、生活の安定感を手に入れました。

 

新しい職場では、スキルや経験を評価してくれる体制が整っていました。これにより、正当な給与を受け取ることができ、将来の不安が減少しました。経済的なストレスが軽減され、生活の質が向上したことは、私にとってとても嬉しいことでした。給与の増加だけでなく、貯金もすることができ、将来に向けた計画を立てる余裕ができました。経済的な面での安定感は、仕事へのモチベーションや普段の生活も充実したものになり、転職をして良かったと思っています。」

 

キャリアアップにつながった　29歳女性　総合病院内科病棟　

 

「総合病院の内科病棟で7年間勤務していましたが、看護師としてのスキルアップできる機会が限られていました。以前から自分のスキルをもっと向上させてキャリアアップをしたいと考えていたため転職を決意しました。

 

最新の医療技術や治療法を積極的に導入し、継続的な教育プログラムが提供されている職場を選んだことで、新しい知識を習得し、専門スキルを向上させる機会を手に入れることができました。さらに、専門分野における研究やプロジェクトに参加することもでき、看護師としてのキャリアが飛躍的に成長しました。

 

転職をしたことで看護師としての自信を深め、将来のキャリアに希望を持つことができるようになりました。」

 

患者さん一人一人と関われるようになった　26歳女性　心療内科

 

前職では外科で勤務していたこともあり、患者さん一人一人にじっくりと時間を割くことが難しかったです。もともと患者さんにじっくりと付き添ってケアをしたいという願望を持っていたので、そのような職場を求めて転職をしました。

 

今の職場では、シフト管理や患者の割り当てがはっきりし、患者一人一人に向き合える時間が増えました。患者さんとコミュニケーションをとることで、どんなことを考えているかを理解できるまでになりました。退院時にはお礼の言葉やお手紙をもらうこともあり、今の仕事に幸せを感じています。

 

一人一人に十分な時間をかけ、患者さんの声を聞き、不安や疑問にしっかり向き合うことができるようになり、看護師としてのやりがいを強く感じています。

 

新しい環境で自分の力を試したかった　33歳女性　脳外科病棟

 

「10年以上脳外科病棟で働いていましたが、新しい環境で自分の看護スキルとリーダーシップ能力を試してみたいという気持ちが強くなり、転職することを決めました。

 

総合病院の脳外科病棟に転職しましたが、チームのリーダーシップを任され、看護師たちと連携しながら患者さんへのケアを提供しています。新しい環境での責任は大きく、プレッシャーもありましたが、まわりのサポートもあり大きく成長できていると感じています。

 

今の職場では、最新医療技術に触れることも多く、看護スキルの向上だけでなく勉強会を通してコミュニケーションスキルも向上しました。今回の転職を通して、自分の可能性を広げ、さらに頼られる看護師を目指したいと思っています。」

 

家庭の時間を最優先することができるようになった　31歳女性　一般病棟

 

私は27歳で結婚をし、翌年出産しました。転職するまでは私の母と夫の協力で子育てをしていましたが、私自身は仕事の忙しさと長時間勤務が日常的で、仕事と子育ての両立が難しい状況でした。そこで、家庭と両立させるために転職を決意しました。

 

この状況を理解してもらえる職場を検討し、面接でも現状を理解していただけたため、今の勤務先に決めました。はじめは不安でしたが、面接でお話してもらった通りシフト制度が柔軟で、家庭の都合に合わせて勤務スケジュールを調整できたため、子供の成長を見守る時間や、家族との特別な瞬間を逃すことなく楽しむことができました。

 

家庭の時間を最優先できるようになったことは、家族全員にとって本当に良かったと思っています。また、仕事においてもリフレッシュした状態で勤務することができ、仕事へのモチベーションが向上しました。」

 

やりがいを感じられる職場に転職できた　31歳女性　内科勤務

 

「前職では、業務がルーティン化しているだけでなく、行わなければいけない業務も多かったことでやりがいを感じることが難しくなっていました。転職に関しては、数年前から考えていましたが、このままでは惰性の仕事になりかねないと考え転職に踏み切りました。

 

新しい職場では、患者さんとの信頼関係を築き、そのケアに専念できる環境が整備されていました。患者さんの回復に貢献できることで、看護師としての大きなやりがいを感じています。

 

やりがいを感じる職場では、毎日の仕事が充実しています。患者さんからの感謝の言葉や、彼らの回復を見守ることが、モチベーションを高め、仕事に情熱を注ぐ原動力となっています。転職は、私のキャリアにおいて大きな転機になったと今は考えています。」

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞あなたのリアル転職体験談を聞かせてください

 

あなたはどれ？良かったと思えるおすすめの転職先

 

看護師の転職先には、医療機関の他にもいろいろな職場があります。転職時に何を重視するかによって検討するべき転職先は変わってきます。そこで、目的別にどんな職場が合っているか、おすすめの転職先をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

人間関係を重視する人におすすめの転職先

 

人間関係を重視する人におすすめの転職先は以下の通りです。

 

・臨床心理士

 

臨床心理士は、主に患者と向き合う時間が多い仕事です。個人で行っている方も多く、人間関係に悩むことは少ない職業です。

 

・医療事務

 

医療事務は、看護師ほど多くの同僚と深いかかわりを持つ必要がありません。そのため、人間関係に悩みにくい職業です。

 

・リハビリテーションセラピスト

 

基本的に自分は頼りにされる立場なので、人間関係には困りにくい職業です。

 

給与を重視する人におすすめの転職先

 

給与を重視する人におすすめの転職先は以下の通りです。

 

・薬剤師

 

:薬の提供と管理において専門知識が求められるため、高収入なのが一般的です。

 

・麻酔科医

 

手術中に麻酔を管理する役割を果たす仕事で、専門スキルが必要になり、手当や高収入が約束されています。

 

・放射線技師

 

医療画像の撮影や処理に関わり、高収入が約束されている職業です。

 

・臨床試験コーディネーター美容クリニック

 

臨床試験の実施と管理を担当し、高収入が期待できる職種です。

 

・美容クリニック

 

非保険診察やイニシアティブなどにより、高収入が期待される職業です

 

スキルやキャリアアップを重視する人におすすめの転職先

 

スキルやキャリアアップを重視する人におすすめの転職先は以下の通りです。

 

・医療研究者

 

医学や生命科学の研究を行い、新たな知識と技術を身につけることができます。

 

・臨床薬剤師

 

薬物治療における専門的な知識を提供することを目的とした仕事で、その過程において新たなスキルと知識の向上を求めることができます。

 

・臨床検査技師

 

医療検査を実施し、疾患の診断や治療に貢献する役割で、そのためのスキルを学ぶことが可能です。

 

・医療情報技術者

 

医療情報システムの管理やデータ分析を担当する仕事で、情報技術スキルを学ぶことができます。

 

・診療放射線技師

 

放射線技術を高度に活用し、スキルと経験を積むことができる職種です。

 

勤務形態や休暇を重視する人におすすめの転職先

 

勤務形態や休暇を重視する人におすすめの転職先は以下の通りです。

 

・訪問看護師

 

患者さんの自宅へ訪問する仕事で、柔軟な勤務スケジュールを組むことができます。

 

・夜間勤務の看護師

 

オンライン環境で診療や相談を行い、リモートワークが可能な職種です。

 

・医療受付スタッフ

 

夜間シフトで勤務し、昼間に家庭の時間を確保できる職種です。

 

・非常勤・パートタイム

 

病院やクリニックで事務業務を担当し、通常昼間勤務が主流です。

 

・テレヘルス専門家

 

一部の診療所や施設では非常勤の医師を雇用し、柔軟なスケジュールを組むことができます。

 

家庭との両立を重視する人におすすめの転職先

 

家庭との両立を重視する人におすすめの転職先は以下の通りです。

 

・助産師

 

出産や産後ケアに関わる仕事です。夜勤がほぼないため家庭との両立がしやすい職種です。

 

・保育士

 

子供の保育や教育に関わり、自身の子育てと調和が取りやすい職業です。

 

・訪問リハビリテーションセラピスト

 

患者さんの自宅でリハビリテーションを提供する仕事ですが、日中勤務になるため柔軟なスケジュールが可能です。

 

・看護助手

 

看護師のサポートをする仕事で求人も多いです。日勤がほとんどなので家庭とのバランスが取りやすい職業です。

 

・産婦人科看護師

 

産婦人科の仕事は、日勤主体になるため仕事と家庭の両立がしやすい職業です。

 

通勤のしやすさを重視する人におすすめの転職先

 

通勤のしやすさを重視する人におすすめの転職先は以下の通りです。

 

・介護士

 

介護施設や在宅での介護を提供する地域に根差した仕事ですが、お年寄りの利用者が多いこともあり、職場に近い看護師が採用されることもあります。

 

・クリニック

 

自宅から近い地域密着のクリニック勤務することで、通勤のしやすい環境で仕事をすることができます。

 

・地域の訪問看護師

 

自宅から患者さんの家へ訪問する職種で、通勤の負担が軽減されます。

 

・薬剤師

 

地域の薬局や診療所で働くことができ、通勤が便利な職種です。

 

転職を考える看護師には、医療機関だけでなく様々な転職先を希望される場合もあります。個人の関心や優先事項に応じて、最適な医療キャリアを選びましょう。

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞これから転職を目指す看護師にアドバイスをお願いします

 

まとめ

 

この記事では、看護師が「転職して良かった」と思えた体験談をご紹介しつつ、そのために必要なポイントについてもご紹介してきました。

 

転職を成功させるためには、転職理由を明確にし、求める条件を優先順位付けし、情報収集と面接対策に時間を割くことが大切です。また、現役看護師からの体験談を通じて、転職して良かったという実例をご紹介しました。

 

転職は人生においての分岐点です。その一歩を踏み出すことができない方も多いですが、決断しなければ、悩みを抱えたまま今の仕事を続けなければいけません。今回ご紹介した体験談の中でも、一歩踏み出す勇気がなく、転職時期が遅くなったという事例がいくつかありました。

 

しかし、その一歩を踏み出すことで、充実した毎日を過ごすことができています。転職は看護師としてのキャリアにおける重要な決断です。本記事が転職を目指す看護師にとって、将来への一歩を踏み出す勇気を持ち、良い転職先を見つけてくれるきっかけになってくれればと祈っています。

  • 2023.09.02

【看護師の転職志望動機】採用率アップの書き方と20個の例文を徹底解説！現役看護師も実践

転職を目指す看護師が、転職活動をする上で必要なものの一つが履歴書です。その中で、どのように書けばいいか迷ってしまうのが志望動機ではないでしょうか。

志望動機の書き方は結果を大きく左右するため、自身の魅力をアピールするための魅力的な志望動機を準備したいと考える方がほとんどでしょうが、いざ書こうと思った時に「どのように書けばいいか分からない」と疑問に思う方も多いと思います。

そこで本記事では、魅力的な志望動機を書くためのポイントについて徹底解説。注意点やパターン別の例文も紹介しながら解説していきますので、ぜひ志望動機作成の参考にしてください。

好印象を与える志望動機を書くポイントとは？

 

無料写真 白い医療制服を着た深刻なアジアの男性医師が素晴らしいニューストークを配信しています結果について話し合う

 

志望動機は、あなたを知ってもらうために必要なものです。そのため、できるだけ好印象を与えたいですよね。そこで、魅力的な志望動機を書くためのポイントをご紹介していきます。

 

ポジティブな表現を使う

 

志望動機は前向きで希望に満ちたものであるべきです。ネガティブな要素や過去の不満に焦点を当てるのではなく、未来への期待や自身のポジティブな特徴を強調しましょう。もしネガティブな表現しか思いつかない方のために、後ほど対処法をご紹介します。

 

面接では1～2分、文字数は250～300字以内にまとめる

 

面接や志望動機の文章では、言葉数に制限があることが一般的です。250〜300字以内にまとめるために、伝えたい部分だけを抜粋し、簡潔に伝えることが大切です。具体的な例や経験を挙げ、要点を明確にします。

 

自分自身の看護観と志望先の医療方針がマッチしていることを伝える

 

より説得力のある志望動機にするため、志望動機で自分の看護観と志望先の医療方針がマッチしていることを強調するのもテクニックの一つです。例えば、患者中心のアプローチや地域に根差した医療の提供など、転職先の理念に合わせた志望動機にすると好印象になります。

 

長く働きたいという気持ちをアピール

 

採用する側は長く働き続ける看護師を求めているため、長期的な雇用意欲をアピールすることは大切です。志望動機において、その職場や組織に長期的に貢献し、成長したいという気持ちを強調しましょう。

 

これらの内容を踏まえた例文がこちらです。

 

例文

 

「私の看護観は患者中心のケアを重視し、患者との信頼関係を築くことが不可欠だと信じています。貴院の価値観と一致し、患者の健康をサポートするチームで働くことに情熱を感じています。長期的な視野で、患者のケアに貢献し、貴院の成長に貢献したいと考えています」

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞志望動機を作成するときに一番注意したポイントは？

 

志望動機を書く時の注意点

 

無料写真 空白の画面でラップトップコンピューターを使用して肩越しに若い女性

 

いくら魅力的な志望動機を書いても、たった一つのことが原因で、その魅力が半減してしまうこともあります。ここでは、志望動機を書くうえでの注意点についてご紹介していきます。

 

ネガティブな要素を書く

 

先ほども解説しましたが、ネガティブな表現はタブーです。採用担当者はポジティブな姿勢を評価しますので、どんな内容のものでもポジティブに言い換えて表現するようにしましょう。こちらに関しても、次の項目で詳しく解説します。

 

誤字脱字がある

 

文章の誤字脱字は印象を損ねることがあります。志望動機を書く前に、文章を慎重に校正し、誤字脱字を修正しましょう。必要であれば、他の人に校正してもらうこともおすすめです。

 

例文をそのまま使用する

 

この記事もそうですが、インターネット上には多くの志望動機の例文があります。それをそのまま使用することは避けましょう。面接官の中には「どこかで見たことがある」と感じる方もいるでしょう。個人の経験や志望する職場に合わせて、自分自身の言葉で表現することが重要です。

 

「勉強したい」という受け身の姿勢

 

志望動機において、自分が成長し学びたいという意欲を示すことは重要ですが、それを受け身の姿勢で表現するのではなく、スキルや経験を身につけて、どんどん貢献していきたいという感じのアピールをすることが大切です。

 

病院ごとに志望動機を考える

 

同じ志望動機を複数の病院に提出することは避けましょう。各病院や組織は異なる価値観や特徴を持っていますので、志望動機をカスタマイズし、特定の病院に合わせた理由を示すことが大切です。

 

待遇・給料を志望動機にしない

 

志望動機に給与や待遇に関する要素を強調するのは好ましくありません。採用担当者は、あなたの医療職に対する情熱や貢献意欲を重視します。「給料が良いから応募しました」と書かれると、「条件が良ければここでなくてもいい」と捉えられてしまいます。

 

どんな企業の面接でもそうですが、給与や待遇の話題は面接ではなく、内定が出た後に適切なタイミングで交渉するようにしましょう。

 

ネガティブな言葉の言い換え例

 

志望動機を書く際、ネガティブな表現は厳禁と解説してきましたが、自分が体験したネガティブな出来事を、どのようにポジティブに変換したらいいか分からないという方も多くいると思います。

 

そこでよくあるネガティブな出来事を、どのようにポジティブに言い換えるかを、例文も交えてご紹介していきますので、参考にしてください。

 

人間関係の悪さで転職を決めた場合

 

・チーム協力の機会を求めて転職を決意しました

 

・チームワークを重視して協力の精神を活かせる環境で新たなスタートを切りたいと考えています

 

・一緒に働くメンバーと円滑なコミュニケーションを築き、患者のケアに力を尽くしたいと思っています

 

人手不足による業務過多が不満で転職を決めた場合

 

・より専門的な知識を活かせる仕事がしたい

 

・仕事と家庭のバランスが取れる環境で働きたい

 

・患者一人一人に向き合った仕事がしたい

 

給与に不満があり転職を決めた場合

 

・自身のスキルや経験に見合った評価をしてくれる職場で働きたい

 

・やりがいを感じながら働きたい

 

将来性に疑問を感じ転職を決めた場合

 

・より明るいキャリアの未来を描いたため

 

・自身の職務経験や専門知識が活かせる職場だと感じたため

 

・成長の機会が豊富で将来に希望を感じる職場で働きたい

 

これらの例文を参考にして、ネガティブな要素をポジティブな言葉で表現する方法を検討してみてください。志望動機を改善し、良い印象を与えるのに役立つでしょう。

 

志望動機の書き方

 

志望動機は、思いついたままに書くものではなく、面接官にどのように作成すれば自分を魅力的に感じてもらえるかを考えながら作成するものです。

 

そのような志望動機を書くためには、「志望動機に適した文章構成」で作成していくのが基本です。志望動機に適した文章構成とは以下の3ステップになります。

 

・転職先で活かせる経験スキルをアピールする

 

・志望先を希望した理由やきっかけを伝える

 

・志望先の情報と共感ポイントを入れる

 

この3つを盛り込むことで、魅力的な志望動機が出来上がるようになっています。慣れれば簡単な作業なので、ぜひコツをつかんでください。ここでは例文も交えて、それぞれのステップのポイントも解説していきます。

 

転職先で活かせる経験スキルをアピールする

 

まず、面接官に「即戦力」と感じてもらうために、転職先で活かせる経験やスキルをアピールしましょう。前職や現職で培った看護スキルや医療知識、コミュニケーション能力など、転職先で役立つと考える要素を洗い出します。これらのスキルや経験が、志望先の職場でどのように貢献できるかを具体的に考えます。

 

例文

 

「私は、急性期ケアから慢性期ケアまで幅広い領域でのスキルを磨いてきました。特に、緊急時の冷静な対応やチームでの効果的なコミュニケーションが得意です。これらのスキルは、患者の最高のケアを提供する貴院に貢献するために、大いに役立つと思っています。」

 

志望先を希望した理由やきっかけを伝える

 

次に、説得力を持たせるために、なぜ志望先の病院や医療施設を選んだのか、その理由やきっかけを明確にします。これは志望動機の中心的な要素です。志望先の特徴、価値観、医療方針に共感し、自身のキャリア目標と一致する点を強調します。どのようにして志望先を見つけ、なぜそこで働きたいと思うのかをストーリーとして表現します。

 

例文

 

「貴院に魅力を感じたのは、その患者中心のアプローチと高品質な医療サービスです。私のキャリアの中で、患者のニーズを最優先に考える姿勢に共感し、その理念を共有したいと思いました」

 

志望先の情報と共感ポイントを入れる

 

最後に、志望先の詳細な情報を収集し、それを志望動機に取り入れます。病院や施設のウェブサイトや口コミなどから、経営理念や医療チームの特徴などを調査し、自身の志望動機に合わせて具体的な要素を挙げます。どのようにしてその情報を得たのかを示し、志望先の独自性に共感することをアピールします。

 

例文

 

「貴院のウェブサイトを拝見し、その理念と価値観に感銘を受けました。患者の心身の健康を総合的にサポートし、地域社会に貢献するという使命に共感し、この病院こそが私のキャリア目標に合っていると感じました」

 

これらのステップを組み合わせて、志望動機を練り上げることで、採用担当者に自身の熱意と適性を伝え、良い印象を与えることができます。志望動機を具体的で魅力的に表現することは、転職活動の成功に重要です。

 

またご紹介した例文は、各ステップに基づいて志望動機を表現する際の参考にしてください。例文はそのまま使うのではなく、自身の価値を伝えるため、自身の言葉に置き換えて使用するようにしてくださいね。

 

面接で志望動機を伝えるときのポイント

 

志望動機は履歴書に書けば終わりというわけではありません。面接でも志望動機を聞かれることがあります。そのため、面接で志望動機を聞かれた時の対策も大切です。以下の2点に気をつけましょう。

 

履歴書で書いた内容と一貫性を持たせる

 

履歴書に記載した内容と志望動機の説明に一貫性を持たせることが重要です。面接官はあなたの履歴書を参照して質問をすることがあります。したがって、志望動機が履歴書の内容と同じ内容でなければいけません。

 

もし、矛盾点があると信頼性が損なわれる可能性があります。また、履歴書に書いた志望動機を暗記してそのまま伝えるのも印象が良くありません。面接では1〜2分程度で志望動機を述べるのがベストといわれています。

 

多少ボリュームが増してもいいので、自分の言葉で話せるように練習しておきましょう。

 

視線をずらすことなく相手の目を見て話す

 

面接中は自信を持って相手の目を見て話すことが大切です。これは自信と誠実さを示す方法であり、面接官はあなたのコミュニケーション力や人柄や明るさもチェックしています。視線を逸らすことなく、自分の言葉でしっかりと伝えましょう。

 

もし書き出しに迷ったら

 

ここまで志望動機の書き方について解説してきましたが、やはり書き出しは難しいものです。どんな漢字で書き始めたらいいか思いつかないという方もいるかもしれません。ここからはそんな方のために、書き出しに迷った時の対処法をご紹介していきます。

 

自身の強みを知る

 

自身の強みや長所を明確に把握することは、志望動機を考える上で重要です。自分が何に長けているのか、どのようなスキルや経験を持っているのかを自己評価しましょう。これにより、志望先に提供できる価値を理解しやすくなります。

 

志望動機に使えるキーワード

 

・コミュニケーション能力がある

 

・リーダーシップがある

 

・ポジティブ思考

 

・協調性がある

 

・責任感が強い

 

・行動力がある

 

・負けず嫌い

 

志望動機・転職理由を箇条書きで洗い出す

 

簡単な箇条書きリストを作成して、志望動機や転職理由を整理しましょう。自分のキャリア目標、価値観、経験、スキル、志望先の特徴など、考慮すべき要素をリスト化します。これにより、構造化されたアプローチで志望動機を考える手助けになります。

 

志望動機・転職理由例

 

・人間関係

 

・給与や勤務体系による不満

 

・患者中心のケア提供

 

・研修プログラムの充実

 

・地域に密着した医療に興味がある

 

・専門分野のスキルを磨きたい

 

どうしても書き出しに困る場合は、これらを試してみて、どんな書き出しがしっくりくるか試してみるのがいいでしょう。手間暇を惜しまず、まずは以上の2点を試してみましょう。

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞志望動機の作成に迷ったときにとった対処法は？

 

理由別｜看護師の志望動機の例文

 

無料写真 オフィスで紙に書いて実業家の手

 

ここからは、パターン別の志望動機の例文をご紹介していきます。転職といっても、いろいろなパターンがありますよね。理由も違えば業種や職場も違います。自分の立場に合ったものを参考に、自分らしい志望動機を作成してください。

 

結婚や出産、育児などのブランクがある

 

「前職では消化器内科病棟で5年間勤務していました。家庭の優先事項に時間を割いた期間がありましたが、看護職に戻ることを強く望んでいます。私はこれらの経験から、患者への思いやりやコミュニケーション能力が向上し、今後看護師として働くうえでプラスになると考えています。このチームの一員となることで質の高い看護をしていきたいと思います」

 

結婚などライフスタイルに変化があった

 

「以前は循環器科に4年間勤務しておりました。結婚後、ライフスタイルに変化があり、職場選びに慎重になりました。志望先の病院は働きやすい環境とキャリア成長の機会を提供しており、新しいライフスタイルに合った職場として選びました」

 

スキルアップ・キャリアアップしたい

 

「私は看護師としての経験を積み重ね、さらに専門的なスキルを磨く機会を求めています。志望先の病院は高度な医療ケアを提供し、スキルアップの環境が整っていると聞き、ハイレベルな超急性期医療を提供されている貴院で、さらなるスキルアップを目指したいと思っております」

 

前の職場で不満やトラブルがあった

 

「前職では、呼吸器内科に3年間勤務しておりました。前の職場ではコミュニケーションの課題があり、患者ケアに支障をきたしました。志望先の病院は協力的な環境で、患者に最高のケアを提供するための協力が強調されています。ここで新たなスタートを切りたいと考えました」

 

未経験の分野にチャレンジしてみたい

 

「前職では消化器内科病棟で5年間勤務していましたが、これまでの経験ではない分野での看護実践に挑戦したいと考えています。志望先の施設は多彩な診療科目を提供しており、新たな分野でのスキルを習得し、幅広い患者に貢献できる場所として魅力的な環境です。今までの経験を活かし、貴院に貢献できる看護師として成長できるよう、精進していきます」

 

志望先の理念に惹かれた

 

「貴院が患者中心のアプローチや、医療倫理に重きを置いていることに深い共感を抱いています。私も患者の幸福と健康を最優先に考え、その理念を共有し、実践したいと思っています」

 

施設方針に惹かれた

 

「志望先の施設は高品質な医療サービスと地域社会への貢献に力を入れています。私はこの施設の方針に共感し、地域の健康促進に貢献したいという思いから、ここで看護職として働きたいと思い応募いたしました」

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞転職する際に用いた志望動機を教えてください！

 

職業別｜看護師の志望動機の例文

 

次に、転職する職場別に例文をご紹介していきます。

 

地域中核病院に応募する

 

「貴院で看護師として働きたい理由は、地域の健康と幸福に貢献したいからです。地域の患者に信頼される看護師として、これまでの経験を活かし、地域社会に密着したケアを提供し、コミュニティに貢献したいと考えています」

 

急性期病院に応募する

 

「前職では脳外科病棟で2年間勤務していました。急性期病院での看護師職に応募するのは、高度な医療技術と迅速な対応が求められる環境でスキルを活かし、患者の命を支えたいからです。これまでの経験を活かし、医師と協力し、最高のケアを提供するために貢献していきたいと思っています」

 

慢性期・療養型病院に応募する

 

「前職では急性期病院の外科病棟で5年間働いていましたが、術後管理や退院支援など貴重な経験をさせていただきました。しかし、もっと患者に寄り添った病院で働きたいと考え、長期間にわたる患者との信頼関係を築き、継続的なケアを提供できる貴院に魅力を感じるようになりました。患者の生活の質を向上させるサポートを通じて、安心感と快適さを提供したいと思っています」

 

クリニック・診療所に応募する

 

「これまで看護師として5年間の経験がありますが、患者との密接な関係を築き、疾患管理に専念できる機会を求めています。患者一人ひとりに寄り添い、健康維持と治療をサポートし、コミュニティ全体に健康な未来を提供したいと考え、応募いたしました」

 

介護施設に応募する

 

「これまで循環器内科病棟で8年間勤務しておりましたが、高齢の患者様と接する機会が多く、もっと高齢者とその家族に支えと安心感を提供したいと考えていました。貴施設で患者の尊厳を守り、日常生活の質を向上させるお手伝いをしたいと思っています」

 

訪問看護ステーションに応募する

 

これまで内科病棟で10年間勤務していました。そこで、患者の自宅でのケアを提供し、患者が快適に生活できるようにサポートしたいという気持ちがわいてきました。家庭環境での看護が患者の生活質に大きな影響を与えると信じており、その一環として御企業に貢献したいと思っています」

 

精神病院に応募する

 

「これまで、内科で看護師として働いていましたが、以前から精神的な健康の重要性を理解し、精神疾患を抱える患者に寄り添い、安定と回復を支える役割を果たしたいと思っていました。患者の尊厳と自己決定権を尊重し、療養プロセスをサポートしたいと思っています」

 

リハビリテーション病院に応募する

 

「整形外科看護師として7年間勤務してきました。そこで、患者様が元気に退院する姿を目の当たりにして、患者様とのコミュニケーションをしっかりとり、他職種との連携も行える場所で少しでも長く続けられる病院を選びたいと考えました。これまでの経験を活かし、新しいチャレンジをしたいと考えています」

 

ある医療分野に特化した専門病院に応募する

 

「これまで、循環器内科病棟で10年間勤務しておりました。以前から〇〇の分野に興味を持っており、患者への専門的なケアを提供したいと思っていました。病院の専門性と最先端の医療技術に貢献し、分野の発展に貢献したいと考えています」

 

これらの例文は、様々な看護師の職種に応じた志望動機を具体的に表現するのに役立つはずです。ただし、これをそのまま使用するのではなく、必ず自分の言葉にして書くようにしてください。

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞転職する際に用いた志望動機を教えてください！

 

働きやすさも立派な志望動機

 

先の記事内で、待遇面は志望動機に書かないのがいいと解説してきましたが、看護師という仕事は大半が女性で、女性のための職業ともいわれています。

 

女性は男性と違い、出産という大きなイベントが控えているため「働きやすさ」は大きな志望動機になります。そのため「安心して働けるかどうか」「結婚・出産後の復職は可能かどうか」「福利厚生はどうなっているか」「休暇はしっかりとれるかどうか」など、求人をしっかりチェックしたうえで、志望動機に記載してもいいでしょう。

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞これから転職を目指す看護師に志望動機を作成する際のアドバイスをお願いします！

 

まとめ

 

この記事では、看護師が転職する際に必要な「志望動機」について解説してきました。

 

看護師としてのキャリアを築く際には、自身の経験、価値観、そして患者への情熱を反映させた志望動機が重要です。患者ケアの品質向上、専門性の発展、働きやすい環境の確保など、多くの要素が志望動機に影響を与えます。

 

自分自身を理解し、志望先の特徴と共感ポイントを考慮することで、看護師としての成功への一歩を踏み出せるでしょう。どの分野や環境を選ぶにせよ、患者の健康に貢献する使命を胸に、充実した看護師のキャリアを築いてください。

  • 2023.09.01

【転職を目指す看護師向け完全ガイド】履歴書作成から面接対策まで！成功事例と40個の例文で徹底解説

転職を考えている看護師の皆さん、履歴書の書き方に悩んでいませんか？

履歴書は面接官にあなたの第一印象を与える重要なツールです。しかし、「何を書けばいいのかわからない」「好印象の履歴書を作成したい」と思う方も多いはず。

そこで本記事では、履歴書の基本から注意点、郵送時のマナーまでを徹底解説します。さらに、面接官に響く志望動機の書き方や例文もご紹介。この記事を読めば、自信を持って履歴書を作成し、転職成功への一歩を踏み出せます！ぜひ最後までお読みください。

 

履歴書の印象はあなたの第一印象

すべての判断を履歴書で行うわけではありませんが、面接官が一番初めに目にするのが履歴書です。昨今の看護師不足により、書類選考で不採用にほぼないでしょうが、できるだけ好印象は与えておきたいですよね。

また、看護師は転職が多いと思われがちです。そのため、履歴書にある職歴や志望動機、前職の退職理由などは、面接官にとっては重要な選考判断材料となるため、好印象を与えるための書き方が重要になってきます。

看護師の中には、面接さえクリアすればと考え、履歴書を軽視しがちになる方もいますが、それにより、ライバルとの差が生まれてしまう可能性もあります。そのため、履歴書も軽視せず、工夫された履歴書を作成する必要があります。

それでは、履歴書の書き方について詳しくご紹介していきます。

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞「履歴書は大事」と思った瞬間は？

 

履歴書を記入する前に準備するもの

 

無料写真 オフィスで働く女性実業家

 

まずは、履歴書を作成するために必要なものをご紹介していきます。

 

履歴書用紙

 

履歴書用紙は、一般的な履歴書のフォーマットに従った用紙です。この用紙に必要な情報を記入していくことで、履歴書を完成させます。市販の履歴書用紙を利用するか、オンラインでダウンロードして印刷することができます。

 

履歴書によって若干内容が異なりますが、もし自己PRをしっかり記入したい場合は、自己PR欄を広くとってある履歴書を選び、職歴の多い方は職歴欄の行数が多く設けられた履歴書を選ぶといいでしょう。

 

黒字のボールペン

 

履歴書を記入する際には、黒色のボールペンを使用することが一般的です。黒色は読みやすさとフォーマルな印象を与えるため、履歴書の記入に適しています。他の色や筆記具を避け、黒のボールペンを用意してください。

 

履歴書用の証明写真

 

履歴書には、正式な証明写真を添付する必要があります。証明写真はあなたの外見や印象を伝える重要な要素であり、いい印象を与えるものを使用しましょう。

 

履歴書で使う証明写真のポイント

 

・服装：フォーマルな服装を選び、清潔感のある印象を与えるように心掛けます。面接同様の服装が好ましいので、スーツに白のブラウスという服装がいいでしょう。

 

・写真のサイズ：一般的な履歴書用の証明写真のサイズは縦3cm×横2.4cmもしくは縦4cm×横3cmです。募集要項でサイズを確認し写真を撮影してください。

 

・撮影日：証明写真は3ヶ月以内に撮影したものを使用しましょう。写真がはがれたときのために、裏面に名前と撮影日を記入しておくのが一般的です。古い写真を使っても大丈夫と思いがちですが、裏から見れば、撮影日と名前が見えるので、手を抜かずしっかり証明写真は撮影するようにしてください。

 

また、スマートフォンでの自撮り写真やプリクラを使用するのはNGですので、証明写真ボックスや、印象の良い写真を撮影したければ写真館などでプロの方に撮影してもらうといいでしょう。

 

好印象の履歴書を書くためのポイント

 

履歴書をどのように作成すれば好印象を与えられるのか気になる方も多いはず。そこで、履歴書の書き方を開設する前に、好印象の履歴書を作成するためのポイントをご紹介していきます。

 

丁寧に作成する

 

当たり前ですが、履歴書は丁寧に記入してください。レイアウトは整っていて読みやすいものにしましょう。適切な行間とフォントサイズを選び、相手が読みやすい履歴書になるように、詳細な情報を適切な言葉で簡潔に伝えることが重要です。ただ埋めるだけでなく、冗長な表現を避け、要点を的確に伝えることを心掛けるようにしましょう。

 

また、履歴書に誤字や脱字があると、不注意な印象を与えてしまいます。複数回校正し、確認を怠らないようにしましょう。

 

応募先の敬称を間違えない

 

応募先の敬称を間違えないのも重要です。敬称については面接と履歴書で違うことをご存知でしょうか。例えば、企業であれば履歴書では「貴社」と書きますが、面接では「御社」というのが一般的です。

 

このように、転職する職場によって呼び名、記入方法が異なるため気を付けるようにしましょう。下記の表にまとめておきますので、一般的なビジネスマナーとして覚えておいてください。

 

応募先 履歴書 面接
企業 貴社 御社
病院・クリニック 貴院・貴医院 御院・御医院
施設 貴施設 御施設
医療法人 貴法人・貴社 御法人

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞面接官から履歴書で褒められたことを教えてください

 

看護師転職の履歴書の書き方

 

無料写真 カフェで美しい若いアジアの女性の書き込み

 

それでは、履歴書の正しい書き方を項目別に解説していきます。今まで知らなかったこともあるかもしれませんので、しっかりチェックして履歴書の作成をしてください。

 

日付

 

日付は、記入した日ではなく履歴書を提出する日付（面接日）を記入します。また郵送の場合は、ポストに投函する日を記入してください。

 

氏名

 

見やすく大きな文字でフルネームを記入します。ふりがなも忘れずに記入しましょう。苗字と名前の間にスペースをあけて記入するのが好ましいです。

 

生年月日

 

西暦で生年月日を記入します。

 

住所

 

現在の住所を詳しく記入します。都道府県から枝番、マンション名と号数まで、住民票や身分証明書に記載されている住所を記入してください。また、ふりがなは市区町村まででいいですが、マンション名などに漢字が含まれている場合は、ふりがなをふっておくといいでしょう。

 

連絡先

 

電話番号やメールアドレスなど、連絡が取れる方法を記入します。もし携帯電話以外に固定電話もあるのであれば、そちらも記入するようにしてください。

 

証明写真

 

先ほどもご紹介したように、服装やサイズなどに気を付けて撮影するようにしましょう。

 

学歴・職歴

 

まずは学歴、1行あけて職歴という順番で記入していきます。もし職歴が多くあるようでしたら、職歴欄の多い履歴書を購入するようにしてください。

 

学歴は基本的に高校卒業からでOKですが、もし記入欄に余裕があるようでしたら入学から記入するようにしましょう。学校名は正式名称で記入するようにしましょう。

 

職歴は、これまでの看護師として勤務した職場、さらに勤務していた部署や診療科も正式名称で記入するようにしましょう。

 

履歴書を記入する上で迷うことが多いのが、勤務期間が短い場合です。印象を良く見せようと記入しないという方も多くいますが、保険や年金の加入実績から過去の職歴が分かるケースがあります。その場合、経歴詐称を疑われる場合もあるので、1ヶ月以上働いた職場は、すべて記入してください。アルバイトは記入しなくても大丈夫です。

 

また職場を退職した理由が自己都合の場合、「一身上の都合により退職」と退職理由を簡潔に記載するようにしてください。最後の行には「現在に至る」、またその下の行には右端に「以上」と記入して記入しましょう。

 

免許・資格

 

取得した年月が古い順に、正式名称で取得年月日も記入していきます。もし持っている資格が多い場合は、看護師として役に立ちそうなものを優先して記入していきましょう。

 

看護師として役立つ資格は以下の通りになります。

 

・普通自動車第一種運転免許

 

・看護師免許

 

・准看護師免許

 

・助産師免許

 

・保健師免許

 

・専門看護師

 

・認定看護師

 

・介護支援専門員　など

 

もしこれらの資格を持っているのであれば、優先的に記入してください。もし試験の結果待ちの場合は「○○年○月看護師免許取得見込み」と記入しましょう。

 

志望動機

 

志望動機では、なぜその企業や職種に興味を持ち、転職を考えているのかを具体的に述べます。企業の特徴や自身のキャリア目標との関連性を示すことが大切です。

 

分かりやすく簡潔にまとめるのがポイントですが、一般的な記入方法としては「自分の経歴」「転職するに至った経緯」「応募先のどこに魅力を感じたか」「自分のキャリアプラン」という感じで話をまとめると記入しやすくなります。

 

記入例

 

私はこれまでの看護師としての経験を通じて、患者と向き合うことの重要性を学びました。貴院での転職を希望する理由は、専門性と人間性を融合させ、患者の健康を支えるためです。最新医療技術とともに学び、チームで連携する環境に魅力を感じます。患者様との信頼関係を築き、共に成長できる場での経験を積みたいと考えています。貴院の価値観に共感し、熱意を持って貢献したいです。

 

記入例

 

私は貴院の専門性と人間中心のアプローチに深い魅力を感じ、ここでの成長と貢献を希望しています。患者に寄り添い、個別のニーズを理解したケアを提供する姿勢は、私の看護の哲学と同じです。また、チームで連携し、より高い医療品質を実現する挑戦に意欲を感じています。貴院での経験を通じて、看護師としての使命を全力で果たし、貴院の成長に貢献したいと願っています。

 

自己PRや自身の長所・短所

 

自己PRでは、自身の強みやスキル、専門的な能力などをアピールします。また、短所についても客観的に振り返り、その短所をどう克服しようとしているかを述べることが好印象です。

 

ポイントとしては、転職先に合った内容にすることです。例えば、大人の患者が多い病院に転職するのに「子供と接するのが好き」と記入しても、企業側としては首をひねってしまいます。そのような場合は「患者様に合わせて柔軟な対応ができる」というように言い換える必要があるでしょう。

 

こちらも例文をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

記入例

 

私は看護師として、繊細なコミュニケーションと的確な判断力を持って患者の安心と健康をサポートする自信があります。臨機応変な対応力とチームプレイを大切にし、厳しい状況でも冷静な判断を保ちます。また、持続的な学習を通じて最新情報を取り入れ、専門性を高めています。患者と家族のニーズに寄り添い、より質の高いケアを提供することに努めていきたいと思います。

 

記入例

 

私は看護師として、人々の健康をサポートする使命感に駆られています。豊富な臨床経験と柔軟なコミュニケーションスキルを活かし、患者の心身のバランスを重視したケアを提供しています。真摯な態度とチームでの協力を大切にし、多様な状況に適切に対応できる自信があります。誠実さと専門知識をもって、貴院の一員として貢献したいと考えています。

 

短所の記入例

 

短所として、すべてにおいて細かすぎることがあります。細部にこだわるあまり、効率を優先することが難しい時がありますが、意識的に改善に努めています。また、新しい状況に適応する際に少し時間がかかることがありますが、柔軟な学習意欲でその課題に向き合っています。

 

前職の退職理由

 

前職を辞める理由を簡潔に説明します。ここでのポイントはネガティブな表現を控えることです。もし退職理由がネガティブでもポジティブな言い回しに変換して記入するようにしましょう。自分の成長のために転職を考えたことを示すとより効果的です。

 

本人希望欄

 

本人希望欄には、働くうえで絶対に譲れないものを記入します。今後のキャリアや希望する職種・業務内容について簡潔に記載してください。待遇や給与については、履歴書に記載せず面接で話す方がいいです。

 

書くことがない場合、「特になし」と記入する方や空欄にする方がいますが、これは間違いです。空欄にせず「貴院の規定に従います」と記入すると丁寧に見えます。

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞履歴書作成で難しかったことは？

 

履歴書を書き終えたらするべきこと

 

無料写真 オフィスで働く女性実業家

 

履歴書を書き終えたら、以下の内容をチェックするようにしましょう。

 

内容や誤字脱字のチェック

 

まずは誤字脱字のチェックです。誤字脱字が多いようでは、面接官からの好印象を得ることができません。そのため、時間に余裕をもって、何度もチェックを行い間違いがないかどうかを確認してください。

 

コピーを取っておく

 

念のためコピーを取っておくこともおすすめします。もし、違う職場に応募する際に履歴書が必要な場合、一度記入した履歴書をコピーすることによって、それを参考に複数の履歴書を記入することが可能になります。

 

履歴書を書くときの注意点

 

看護師の転職を目指す方にとって、履歴書は重要なアピールポイントの一つです。適切に作成することで、自分の経歴やスキルを効果的にアピールできます。しかし、履歴書を書く際にはいくつかの注意点があります。ここでは、看護師向けの転職履歴書を書く際の6つの注意点を詳しくご紹介します。)

 

修正テープや二重線は使わない

 

履歴書に修正テープや二重線を使うことは避けましょう。修正箇所がある場合は、新しい履歴書を作成し直すか、パソコンで修正を行いましょう。修正テープや二重線が使われている履歴書は、書き直す手間を省いたという印象を与えてしまいます。

 

空白の欄を作らない

 

履歴書の各欄には、できるだけ情報を詰め込みましょう。空白の欄を残しておくと、「しっかり考えていないのではないか」「やる気がないのでは」と受け取られる可能性があります。もし何もない場合は空欄ではなく「特になし」と記入するようにしてください。

 

黒以外の色で履歴書作成を行う

 

一般的な履歴書は黒インクで書かれることが多いです。世界的には青インクで記入することもありますが、日本では黒での記入が基本なので、それ以外の色での作成はしないようにしてください。

 

履歴書作成は手書きとパソコンどちらがいいか迷う

 

もし指定がない場合はどちらでも構いません、最近はパソコン上でフォーマットに入力したものを印刷して使用する履歴書が一般的になってきました。

 

看護師の転職履歴書は、できるだけパソコンを使って作成しましょう。パソコンを利用することで、文字の整列やフォントの統一が簡単に行え、読みやすい履歴書を作成できます。また、デジタル形式で保存すれば、必要なときに簡単に修正できます。

 

例文をそのまま使用する

 

履歴書の記載内容は個人ごとに異なります。今回もいくつか例文をご紹介してきましたが、他の例文をそのままコピーすることは避けましょう。自分自身の経験やスキルを正確に表現し、アピールポイントを際立たせるために工夫しましょう。

 

アルバイト・パート用の履歴書は使わない

 

看護師としての転職を目指す場合、アルバイトやパート用の履歴書を提出するのは避けましょう。専門職としての看護師経験や資格、スキルを重点的にアピールすることが大切です。アルバイト・パート用の履歴書には、必要のない項目も多く記載されているので、一般用を使用してください。

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞履歴書を作成するのに履歴書用紙は何枚使った？

 

履歴書を提出する際の基本マナー

 

看護師転職の際に、履歴書を提出する方法は以下の通りです。それぞれに社会人としての一般マナーがありますので、それらについて解説していきます。

 

・履歴書を郵送する場合

 

・履歴書を手渡しする場合

 

・履歴書をメールで送付する場合

 

郵送するときのマナー

 

郵送する際のマナーについてもいろいろあります。送付状の書き方や封筒に入れる順番を詳しくご紹介いたします。郵送は正確かつ丁寧に行うことが重要です。

 

必ず添え状を同封

 

添え状とは、簡単に言えばあいさつの代わりともいえるもので、応募書類を送付するときに必ず同封する必要があります。履歴書を郵送で送る場合、この添え状の存在を知らず相手先から指定された応募書類のみを送られる方もいますが、添え状は非常に大事なものになるので指定がなくても必ず同封するようにしてください。

 

添え状には以下の項目を記入します。

 

日付

 

添え状の上部に、書類を送る日付を記入します。日付は通常、右上隅に記載します。西暦の年、月、日の順で書きます。

 

宛名・署名

 

宛名は、書類を送る相手の情報を正確に記入します。宛名の書き方には以下のポイントがあります。

 

・相手の氏名や役職を正確に記入します。

 

・住所を詳細に記入し、部署名や会社名も含めます。

 

・病院名は省略せず正式名称で記入してください。

 

・郵便番号を正確に記入し、間違いがないようにします。

 

件名

 

件名は、添え状の中で何に関する書類かを簡潔に記載します。例えば、「応募書類について」「応募書類確認のお願い」といった具体的な内容を記述します。

 

頭語と結語

 

添え状の冒頭には、丁寧な言葉遣いで始まる「頭語」を記入します。拝啓から始まるのが一般的で、例えば「拝啓 貴院ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」といった表現になります。

 

また、送付状の末尾には、感謝の意を示す「結語」を記入します。こちらは例えば、「何卒よろしくお願い申し上げます」といった表現がよく使われます。最後に敬具と記入して締めてください。

 

本文

 

頭語のあとに、簡単な文章を加えます。「このたび、貴院の求人に応募いたしたく、ご指定の応募書類を同封いたします」という感じの簡単なもので構いません。

 

履歴書をいれる封筒について

 

履歴書を送る封筒についても気を付けなければいけないポイントがあります。

 

・書類はクリアファイルに入れる

 

・履歴書や同封書類は折らずに入れる

 

・白封筒を使用する

 

同封する書類

 

・添え状

 

・履歴書

 

・職務経歴書

 

・その他、指定された書類があれば同封

 

これらをすべて同じクリアファイルに入れて郵送しましょう。封筒の表面には、送り先の郵便番号、住所、宛名を省略せずに正しく書き、左下に「履歴書在中」と記載してください。

 

裏面の左下には、自分の住所と氏名を書きましょう。

 

手渡しするときのマナー

 

履歴書を手渡しするときは、添え状は必要ありません。手渡しの場合も、履歴書などの書類はクリアファイルに挟み、封筒に入れて持参します。

 

渡す際に封筒から取り出し、見やすい向きにしてクリアファイルごと渡すようにしてください。

 

メールで送付するときのマナー

 

中には履歴書をメールで送ってほしいという企業もあります。その際は以下のポイントに気を付けるようにしましょう。

 

件名は簡潔に本文は読みやすく

 

メールの件名は、送付内容を簡潔に要約したものにしましょう。例えば、「履歴書ご送付の件／氏名」といった具体的な表現が適切です。

 

またメールの本文は、できるだけ読みやすく、明瞭な文章で書きましょう。改行や段落を適切に使って、本文を整え、低語を使用するのが基本です。

 

履歴書はPDF形式でパスワードを設定

 

履歴書などの機密情報をメールで送付する場合、セキュリティには十分に気を付けましょう。PDF形式は一般的に安全で、文書のフォーマットが保たれます。また、重要な書類にはパスワードを設定して保護し、そのパスワードを別の手段で受信者に伝えましょう。

 

パスワードは2通目のメールで送ったり電話などで伝えてください。

 

多くの看護師が悩む志望動機の書き方

 

無料写真 美しい若い笑顔アジア女性自宅のリビングルームの机の上のノートパソコンで作業します。アジアビジネスの女性がホームオフィスでノートブック書類ファイナンスと電卓を書きます。

 

多くの看護師が頭を悩ますのが志望動機です。志望動機とは、面接官に自分が伝えたい内容を簡潔に述べるものです。そのため、しっかり整理し順序よく説明していくことが必要になります。

 

そこでここからは、志望動機の書き方に悩んでしまうという方向けに、看護師のパターン別に例文も交えてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

看護師転職の志望動機の基本

 

看護師の志望動機は、以下の内容に沿って書いていくと上手に作成することができます。

 

・前職ではどのような働き方をしていたか

 

・転職先でどういった働き方をしたいか

 

・なぜその施設に転職したいか

 

いくつか例文をご紹介しますので参考にしてください。

 

志望動機の例文｜結婚・出産を理由に退職

 

「結婚と出産に伴い、以前の仕事を辞めましたが、今後は新たなキャリアに向けて前向きに取り組みたいと考えています。看護師としての経験を活かしながら、新しい環境で学び、成長する機会を求めています。貴院はそのための理想的な場所だと感じており、長期的なキャリアパスを築く上で大変魅力的だと思っています」

 

志望動機の例文｜総合病院を志望

 

「私は看護師として幅広い臨床経験を積むことで、患者さんへのケアに深い情熱を抱いています。貴院を志望した理由は、様々な疾患や医療ニーズに対応し、多くの専門家と協力しながら患者様の健康を支える場所だと感じたからです。そのため、私は貴院のような総合病院での経験を積みたいと考えています。これまでの経験を活かし、貴院に貢献出来る看護師を目指していきます」

 

経験年数別、志望動機の書き方例

 

志望動機は、ベテラン看護師と新人看護師では内容が異なるものです。ここでは経験年数に合わせた志望動機をご紹介していきます。

 

新人看護師

 

新人看護師の志望動機は、学びや成長への意欲、希望、そして看護の価値観に焦点を当てることが重要です。

 

例文

 

「看護師としてのキャリアをスタートさせるこの新たな段階で、私は基本的な看護スキルを確立し、患者さんに質の高いケアを提供したいと強く願っています。貴院は教育プログラムとサポート体制が充実しており、新人看護師として成長し、貴院の価値観に共感し、その一員として貢献したいと考えています」

 

例文

 

「看護師として、患者さんの健康と福祉をサポートし、最高のケアを提供することを使命と考えています。看護学校で学んだ知識と情熱を、実務経験を通じて実践に移したいと思っています。貴院はそのための素晴らしい場所であり、経験を積みながら成長し、患者さんの健康に貢献するために頑張っていきます」

 

中途採用

 

中途採用者の志望動機は、過去の経験とスキルを強調し、新しい職場での貢献や成長をアピールすることがポイントです。

 

例文

 

「過去の経験を通じて、看護師としての専門的なスキルや経験を積んできました。しかし、私は新しい環境での挑戦と成長を求めており、貴院の高度なケアと最新の医療技術に魅力を感じています。私の経験を活かし、貴院のチームに貢献できるように頑張っていきます」

 

例文

 

「私は看護師としての実績と経験を持っており、それを新しい環境でさらに発展させたいと考えています。貴院は高度なケアを提供し、専門的な知識を活かす場所として理想的です。私はここでの仕事を通じて、患者さんとその家族に価値あるサービスを提供し、看護の分野でのリーダーシップを発揮したいと思っています」

 

診療科別、志望動機の書き方例

 

志望動機は、纏足を考えている科によっても異なります。より専門性の高い診療科への転職を目指す場合は、より専門性を踏まえた志望動機が必要になります。ここでは、看護師の転職先として人気のある3つのパターンをご紹介していきます。

 

美容外科

 

「美容外科に興味を持つきっかけは、患者様の自信と幸福感を高め、外見と内面の調和を促進する素晴らしい方法を提供できることです。私は美容外科の技術と美学に魅了され、患者さんの美しさを引き立てるお手伝いをしたいと考えています。貴院の美容外科チームは高度なスキルと熱意を持っていることで知られており、院に貢献しながら、ここでの経験を通じて成長していきたいと思っています」

 

小児科

 

「小児科は、子供たちの健康と家族の安心に貢献できる素晴らしい分野です。私は子供たちと接することが好きで、その成長過程におけるサポートをしたいと考えています。貴院の小児科は高度なケアを提供し、病気や発達の問題に対処するためのリーダーシップを発揮しています。ここでの経験を通じて、子供たちとその家族に希望と安心を提供できよう頑張っていきたいです」

 

精神科・心療内科

 

「精神科を希望したきっかけは、患者様の心の健康に関心を抱き、彼らの心身の調和を回復させるお手伝いをしたいと思ったからです。貴院は精神科医療の先駆者として知られ、ここでの経験を通じて、患者さんの生活に意義を持たせるために努力したいと思っています」

 

職業別、志望動機の書き方例

 

転職先によっては理念や特徴が異なります。そのため、その職業に合わせた志望動機が必要になります。そこで、病院を始めとした職業別の志望動機の例文をご紹介していきます。

 

大型病院

 

大型病院に転職する場合、なぜ小中規模の病院ではなく大型病院を選んだのかということが重要になります。大型病院では、最新医療の提供や医療の最前線という印象があるので、それらを前面に打ち出した内容で作成するといいかもしれませんね。

 

例文

 

「私はこれまで約6年間、総合病院で勤めてまいりました。これまで以上に多様な症例に対処し、患者さんの健康をサポートしたいと考えています。貴院は高度な医療ケアと専門知識が求められる環境であり、私はその挑戦に魅力を感じています。ここでの経験を通じて成長し、医療チームの一員として貴院に貢献したいと思っています」

 

クリニック

 

クリニックに転職する場合は、なぜ病院ではないのかという理由が必要です。クリニック業務に対する関心の高さを志望動機で伝えるようにしましょう。

 

例文

 

「私はこれまで約6年間、総合病院に勤めてきました。私の強みはコミュニケーション力です。貴院はアットホームな雰囲気で患者さんに個別のケアを提供できる場所だと感じました。私は患者さんとの密な関係を築き、健康に関する問題に対処することに情熱を抱いています。ここでの経験を通じて患者さんの健康をサポートしたいと考えています」

 

特別養護老人ホーム

 

養護老人ホームへの転職は、なぜ介護の道への転職をしようと思ったかが大事です。特にお年寄りの患者が多い中で、看護師としての経験がどれくらい役に立てられるかということを伝えるのが好印象になるでしょう。

 

例文

 

「特別養護老人ホームでの仕事は、高齢者の生活と幸福に貢献できる特別な機会です。私は高齢者への尊重と質の高いケア提供に情熱を持っており、その使命を果たしたいと考えています。貴施設は高齢者の生活をサポートする専門知識を持つことで知られており、ここでの経験を通じて高齢者の健康と幸福に貢献したいと思っています」

 

訪問看護

 

訪問看護への転職は、その業界への興味や熱意を伝えるのがいいでしょう。これまでの経験を活かし、訪問看護師として活躍していきたいという意気込みを伝えるようにしましょう。

 

例文

 

「訪問看護は患者さんの自宅で最高のケアを提供する素晴らしい機会です。以前から在宅医療に興味を持っており、利用者様の生活をサポートすることに興味がありました。貴社の訪問看護チームは高い専門性と使命感を持っていると感じています。私も利用者様とそのご家族に寄り添ったケアが実践できるよう力になりたいと思っています」

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞あなたが履歴書に書いた志望動機を教えてください

 

まとめ

 

この記事では、「履歴書の書き方完全ガイド」として、看護師が転職活動を行う際に必要な、履歴書の書き方について詳しく解説しました。

 

履歴書は完成度が高いほど面接官に好印象を与えることができます。そのため、事前に履歴書の書き方についてしっかり把握しておく必要があります。今回は、好印象を与える履歴書の書き方や注意点、重要箇所の例文などもご紹介してきました。

 

丁寧に空欄を作らないよう作成し、誤字脱字のチェックも怠らないようにしてください。自己PRや志望動機は重要になります。今回ご紹介した例文をそのまま使うのではなく、自分の言葉に置き換えて自分らしい表現に変えて利用してください。

 

今回ご紹介した記事を参考にすれば、看護師の皆さんは自信を持って転職活動に臨むことができるでしょう。新たなキャリアに向けて頑張ってください。

  • 2023.08.30

【看護師の転職面接完全攻略】50個の質問例と模範回答で合格率アップ！現役面接官の視点も解説

看護師の皆さん、転職面接に自信はありますか？

面接は採用結果を左右する重要なステップですが、「何を準備すればいいのか分からない」「緊張してうまく話せない」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、面接の事前準備からよくある質問と回答例、面接官がチェックしているポイントまで、成功のための秘訣を徹底解説します。

自己PRや志望動機の伝え方、逆質問のコツなど、具体的なアドバイスが満載。この記事を読めば、自信を持って面接に挑み、転職成功への一歩を踏み出せます！ぜひ最後までお読みください。

看護師の面接に向けた事前準備

 

Free Asian Japanese photo and picture

 

まずは面接に向けた事前準備です。面接当日までに準備することは以下の4点です。

 

●転職先の情報収集

 

●持ち物は事前に用意する

 

●アクセスを調べておく

 

●服装・身だしなみは整える

 

転職先の情報収集

 

転職先の医療機関や病院について事前に情報収集を行いましょう。面接前に、企業理念やモットーなどを知っておくのは差低減のマナーともいえます。

 

その機関の特徴や特色、提供する医療サービスなどを把握することで、面接時に適切な質問や意見を述べることができます。

 

持ち物は事前に用意する

 

面接当日に必要な書類や資料、筆記用具などを事前に用意しておきましょう。これによって、面接中に不安を感じることなくスムーズに対応できます。主な持ち物は次の通りです。

 

・応募書類

 

・筆記用具

 

・メモ帳や手帳

 

・印鑑

 

アクセスを調べておく

 

面接会場へのアクセス情報を確認しておきましょう。交通手段や所要時間を把握しておくことで、遅刻のリスクを減らせます。

 

また、面接会場には15分前には到着するようにしてください。あまり早すぎても、逆に迷惑がかかる場合もあります。どのくらいの時間に自宅を出れば、丁度よく到着できるのか、前日までに下見をするようにしましょう。

 

服装・身だしなみは整える

 

適切な服装と身だしなみは第一印象を左右する重要な要素であり、面接をする上での最低限のマナーの一つといってもいいでしょう。

 

特に看護師は、常に清潔感がある中での仕事になるため、服装や身だしなみが整っていることは必要不可欠になります。ここからはより詳しい内容をご紹介していきます。

 

服装

 

面接の際には、控えめながらも堅実な印象を与える服装が適しています。清潔感があり、落ち着いた色合いのスーツやブラウスを選びましょう。スカートは短すぎは厳禁。ひざ丈くらいのものを履くようにしてください。しわや汚れが目立つようであれば、事前にクリーニングを済ませておきましょう。

 

メイク

 

ナチュラルメイクが好ましいです。厚い化粧やノーメークは避け、肌のトーンを整える程度に留めましょう。また、まつ毛エクステなどは、印象が良くないので控えてください。

 

髪型

 

ショートの場合は、ヘアピンなどで髪を止めて耳を出す、ロングの場合は後ろで一つにまとめるなど、清潔感があり、顔がよく見える髪型を心掛けましょう。過度なアレンジは避け、まとめ髪やシンプルなスタイルが良いでしょう。

 

また、派手な色に髪を染める、おしゃれ巻きをする、前髪が目にかかる、奇抜な髪形などは印象が悪くなるので控えてください。

 

アクセサリー

 

結婚指輪や控えめなネックレス程度であればいいですが、過剰な装飾はNGです。また、ネイルやマニキュアもNGです。爪は短く切って清潔感を出すようにしましょう。

 

カバン・靴

 

カバンは、ブランド品や派手な色合いのものはやめましょう。黒や紺など暗めの者が個もまれます。また、書類を入れるためにA4サイズの書類が入るカバンを持つようにしましょう。

 

靴も同じです。派手な色合いのものや、エナメルパンプスやスエードパンプス、サンダル、ブーツ、ミュールなどフォーマルな服装に合わないものは控えてください。黒のローヒールのパンプス、3～5cm程度のヒールがあるものであれば、脚長効果もあるのでビジネスシーンではいい印象を与えます

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞あなたが面接時にカバンに入れていったものを教えてください

 

看護師の転職面接でよくある質問

 

Free Nurse Heart photo and picture

 

転職を希望する看護師の面接では、ある程度質問内容が決まっています。事前にその質問に対しての準備をしていれば、スムーズな受け答えができます。いざ本番で、練習の成果を出すことができれば、面接官からも好印象を持ってもらえるでしょう。

 

それでは、看護師の転職面接でよくある質問の回答方法をご紹介していきます。

 

自己紹介

 

自己紹介は、面接の初めに必ず行われます。自己紹介のポイントは、「自分のフルネーム」「最終学歴」「職歴」の3つを簡潔に伝えることです。面接官に好印象を持ってもらうために、最後に志望動機や強みを一言で添えるのも効果的です。終わりは「本日はよろしくお願いします」と締めてください。

 

回答例

 

「はじめまして、〇〇と申します。〇〇大学を卒業後、〇〇病院の呼吸器内科で〇年間勤務しました。今後は、さらに専門的な知識と経験を深めたいと考え、呼吸器外科のある貴院を志望いたしました。本日はよろしくお願い致します。」

 

自己紹介でのよくある失敗例は、「名前だけで終わる」「前の職場の悪口」「自己紹介が長い」の3つです。このような自己紹介は印象が悪くなるので、避けるようにしましょう。

 

自分の長所短所

 

面接で聞かれる長所や短所というのは、その人の人柄を知るためにされることが多いです。自分の長所は何で、端緒に対してどう向き合っているのかを知ることで、看護師としての適性を見ています。

 

そのため、仕事に関係のない長所や短所を伝えるのではなく、長所であれば看護師の業務内容と関連付けたもの、短所は業務に支障がありそうなものは避け、努力次第で改善できる短所を選び、そのために心がけていることを話すのが好印象です。

 

回答例

 

「私の長所は、責任感の強さとチームでの協力が得意であることです。過去の職場では、患者様のニーズに合わせて臨機応変に対応し、同僚との連携を図ることで質の高い看護を提供してきました。短所は、細かいところにこだわり過ぎてしまうことです。そのため、効率的な業務を行うため、気になったことがあっても今すぐ行うことがどうかを判断するよう努力しています」

 

自分の長所短所を述べる際に、仕事に関係のない話や業務に支障がありそうなことはいわないのが鉄則ですが、「特にありません」「分かりません」も絶対にNGです。自分の大事なアピールの場ですので、必ず述べるようにしましょう。

 

自己PR

 

自己PRは、自分の強みを述べる場で、面接官も応募者がどんな強みを持っているのかを知るための質問として必ず用意している内容です。

 

中には「あなたの性格を教えてください」「あなたの強みは何ですか？」とニュアンスを変えて質問される場合もありますが、それも踏まえて仕事にどのように活かせるかという内容の回答を用意しておくのがいいでしょう。

 

回答例

 

「私の強みは、経験を通じて培った臨機応変な対応力と、コミュニケーション能力です。過去の職場で、急変する状況にも冷静に対処できる対応力を身につけることができました。また学生時代に福祉ボランティアに参加したことで、幅広い年代の方と触れ合うことができ、「あなたがいると花が咲いたように明るくなる」と言っていただけたことで、自信にもなりました。その経験が糧となり、患者様とのコミュニケーションを通じて安心感を提供することができています。今後も常に学び続け、最新の医療知識を取り入れつつ、より良い看護を提供することに貢献していきたいと考えています」

 

このような回答例以外にも「行動力がある」「体力がある」「冷静に行動できる」といった強みを、これまでの経験を踏まえて話すのがいいでしょう。

 

志望動機

 

志望動機は必ず質問される内容の一つです。志望動機を聞かれる理由は「なぜ他の医療機関ではなくうちを選んだのか」を面接官が確かめたいからです。そのため、ありきたりな理由ではなく、これまでの経験とその病院が転職先としてどう繋がったのかを簡潔に話す必要があります。

 

構成としては、「これまでどんな経験を積み、どんな思いを持っていたか」「自分にとって志望先の病院が魅力だった理由」「採用されたらどんな働き方をしたいか」という構成で話をしていくとまとまりやすくなります。

 

回答例

 

「これまで循環器外科に勤務していましたが、より患者様に寄り添った看護をしたいと考えるようになりました。貴院の評判を調べる中で、患者様の個々のニーズに寄り添った看護を実践し、地域社会に貢献していることを知りました。私も自身の経験と専門知識を活かし、このような環境で働きながら成長し続けたいと考え、貴院を志望しました」

 

志望動機を伝えるうえで、「待遇面に魅力を感じた」「交通の便が良かった」「人間関係が良さそう」「周りの人にオススメしてもらった」という志望動機はマイナスの印象になります。必ず実体験と転職先を結びつけてアピールするようにしましょう。

 

転職理由

 

転職を目指す看護師の面接では、確実に質問される内容です。同じ理由で退職しないかどうか、応募者が責任感のある人物かどうかを判断するための材料となります。そのため、退職理由がネガティブな理由であってもポジティブに言い換えて話す方が効果的です。

 

また、新たな環境でのチャレンジを求めている、新たな病院で達成したい目標を明確に示すことも大きなアピールになるので、話に盛り込むといいでしょう。

 

回答例

 

「転職を考えるにあたって、新しい環境でのチャレンジと成長を求めています。前職では限られた範囲での業務に従事しており、より幅広い経験を積むことができる環境を求めています。また、貴院の専門性や理念に共感し、それに基づいた看護を提供することに魅力を感じました。これからもより良い看護を追求するために、貴院で活躍したいと思い、転職を決意しました」

 

転職理由で述べてはいけないのがネガティブな内容です。「人間関係が悪かったから」「忙しすぎてもう少しプライベートの時間が欲しかった」「給料に納得いかなかった」など、前職のネガティブな不満はいわないようにしましょう。

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞あなたは志望動機や転職理由をどのように回答した？

 

看護師を目指したきっかけ

 

この質問は、応募者の仕事に対する熱意を汲み取るためのものです。そのため、具体的なエピソードを交えて簡潔に述べるといいでしょう。

 

回答例

 

「私が看護師を目指したのは、家族の病気がきっかけです。母が病気で入院した時に、そばで寄り添って、母だけではなく家族である私達に話しかけをしてくれ不安を取り除いてくれたのが看護師さんでした。その経験から、私も患者やその家族に寄り添い、心から支える看護師になり、たくさんの人を助けてあげたいと思い、看護の道を選びました」

 

このように、エピソードを交えて簡潔に伝えるのが、分かりやすく賛同しやすい内容になります。「給料が良いから」「残業がないから」「夜勤が少ないから」という待遇や業務面、「家族が看護の仕事をしていたから」というあいまいな理由もNGです。

 

印象に残っている患者とのエピソード

 

心に残っているエピソードであれば「どんな内容でも構いません。ただし、その経験からどんなことを学んだのかが大切です。話の構成としては「印象に残った場面」「そこから何を学んだのか」「学びを活かして転職先でどうしていきたいか」という3部構成で話していくとまとまりやすいです

 

回答例

 

「長期間の入院生活を送っていた患者様がいたのですが、その患者様の社会復帰に向けた前向きな姿勢は、私にとっても大きな刺激になりました。彼女の希望を叶えるため、他の部署のスタッフと連携し、いろいろな話を聞いたりリハビリを手伝うことで、いろんなことを話してもらえるようになり、強い信頼関係を築くことができました。退院後に「ありがとう」と書かれた手紙をいただいた時には、看護師としての喜びを感じました。貴院でも、この経験をもとに学んだことを継続していきたいと思っております」

 

エピソードはあくまでも看護師として感じたことを述べる場です。「性格が合って話が盛り上がった」「同じ趣味を持っていて仲良くなった」というプライベートな内容はやめましょう。

 

インシデント経験

 

看護師をしていると、インシデントという言葉はよく聞くと思います。インシデントとは、簡単にいえば、重大な事故になりかねない事態のことです。ここでは、インシデント経験があるかないかではなく、「その時にどう対処したか」、さらに「その経験によりどのような予防を施したか」を話に盛り込むのが大事になります。

 

回答例

 

「患者様の状態が急に悪化し、呼吸困難に陥りました。この状況で、私は即座に応急処置を行い、同僚と連携して医師を呼びました。その後、安定するまで医師の指示のもと的確なケアを提供し、患者様の容態が持ち直したことがありました。この経験から、急変時の迅速な判断力と、チーム全体での協力性をさらに強固にするため、緊急時の対処に対するミーティングを多く行うようになりました」

 

もしインシデントの経験がない場合、「私はまだその経験がないのですが」という前置きをして、先輩や後輩から聞いた話を伝え、それによって自分の意識がどう変化したかを述べるのでもいいでしょう。

 

スキル・能力のアピール

 

看護師を採用するにあたって、即戦力として期待できるかどうかを判断するための質問です。内容としては、転職先にかかわるスキルや能力をアピールするのがいいでしょう。

 

また、スキルや能力は看護にかかわるものだけではありません。マネジメント力やコミュニケーション能力、交渉力なども立派なスキルになります。

 

回答例

 

「私は的確な観察力と臨機応変な対応力を持っています。急変する状況でも冷静な判断と行動ができるため、患者様の安全を確保することに自信を持っています。また、コミュニケーション能力を活かして、患者様や家族と信頼関係を築くことにも自信があります」

 

自分が持つ看護観

 

看護観とは、「看護師として大切にしていること」「看護師としての信念」のことです。これは、応募先の理念や信念と看護観が、マッチしているかを確かめるための質問です。そのため、事前に企業理念をホームページなどで確認しながら、マッチする話をするようにしましょう。

 

回答例

 

「私は、患者様を尊重し個々のニーズや希望に寄り添うことが大切だと考えています。患者様が安心して治療を受けられる環境を提供し、身体的な健康だけでなく精神的なケアも行うことが重要だと考えています。患者様から何でも相談してもらえる存在になれるよう努めています」

 

よくある失敗例として、長々と熱く語ってしまうというのがあります。熱く語りたいのは分かりますが、何を伝えたいかわかりづらくなってしまうので、簡潔に分かりやすく伝えるようにしましょう。

 

勤務条件に関する希望

 

勤務希望は、もし採用された時の働き方までしっかり考えているかを確かめるための質問です。そのため、求人票に書いている内容に沿って、自分の希望する科や部署、出勤数や時間などを伝えるようにしましょう。

 

しかし、あれもこれもと伝えると、扱いの難しい人材だと思われてしまう可能性があるので、優先順位をつけて、一番譲れない条件を始めに話すようにしてください。

 

回答例

 

「看護師としてのキャリアを大切にしながら、家庭との両立も考えているので、勤務日数については、週5〜6日の範囲で調整可能です。また、緊急の場合や急なシフト変更にも対応できます」

 

「私は幅広い経験を持つ看護師ですが、特に外科の診療科に興味と経験があります。外科病棟の患者様のケアに関わることで、病状の専門知識を深め、より高度な看護が提供できると考えています」

 

今後のキャリアプラン

 

キャリアプランとは、自分がどのような看護師になりたいのか、それをどのように実現していこうと考えているのかという将来像のことです。応募者に向上心が歩かないかを確かめるための質問になるので、順序良く分かりやすく話していくようにしましょう。

 

構成としては、「将来自分がどのような看護師になりたいか」「実現に向けた努力や目標」という感じで話していくといいでしょう。

 

回答例

 

「将来的には、より高度な専門知識を習得し、特定の領域でエキスパートとなることを目指しています。また、リーダーシップスキルを養い、若手看護師の育成や医療の改善にも貢献していきたいと思っています」

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞あなたは面接官の質問にしっかり答えられた？答えられなかったのはなぜ？

 

回答に困る質問・答えにくい質問

 

Free Woman Model photo and picture

 

看護師の面接では、まれに答えに困ってしまう質問をされることがあります。そんな時はどうしても黙ってしまいがちになり、結局「分かりません」という回答になることが多いですが、そのような質問にも、自分なりに考えた答えを伝えるようにしましょう。

 

ここでは、実際にされて困ったという質問をいくつか紹介していきます。その際の回答例もご紹介していきますので、参考にしてください。

 

質問①　希望した配属先に入れないかもしれない

 

回答例

 

「希望した配属先については、私のキャリアやスキルに合った場所で働くことを目指していますが、もしその配属先に入れない場合でも、新たな環境で学び成長するチャンスだと考えています。どの部署でもポジティブな姿勢で取り組み、組織の一員として貢献できると自信を持っています」

 

質問②　結婚しても仕事は継続できるかどうか

 

回答例

 

「私は仕事と家庭の両立を大切にしており、結婚しても看護師としての職務を全うする意志があります。私の家庭やパートナーも理解のある方です。過去の経験からも、柔軟なシフト調整や計画的な時間管理によって、仕事と家庭をバランスよく両立できることを実証してきました」

 

答える必要がない質問もある

 

どのような質問にも自分なりの考えを伝えることは大事だと伝えてきましたが、質問内容によっては答える必要にない質問というのがあります。

 

答える必要がない質問というのは、「職務に関係のない質問」「性的差別につながる質問」になり、これは厚生労働省で定められている「公正な採用選考の基本」の中の「採用選考時に配慮すべき事項」で禁止されています。質問内容によっては人権問題や個人情報の侵害に繋がります。

 

主に答える必要のない質問は以下の通りです。

 

・お住まいは戸建てですか、マンションですか？

 

・結婚の予定はありますか？

 

・パートナーはいますか？

 

・好きなアニメはありますか？

 

・尊敬する人物はいますか？

 

面接官によっては、意図しないでそのような質問をしている方もいます。そのため、そのような質問をされた時は、穏便にすむような返答をするのがいいでしょう。セクハラや性差別などにつながる質問についても、同じようにかわすような返答を行ってください。

 

例えば「結婚の予定はありますか？」と質問されたら「まだ結婚の予定はありませんので仕事の方を頑張ります」、「好きなアニメはありますか？」と聞かれたら、「アニメを見ないので分かりません」、「パートナーはいますか？」には「今は仕事だけ考えているのでパートナーを作る予定はありません」という返答に終始するようにしましょう。

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞あなたが困った・答えにくかった質問とは？

 

回答以外で面接官がチェックしているポイント

 

面接官は、あなたの回答だけでなく、それ以外の部分もチェックしています。質疑応答は完璧でも、それ以外の部分に欠陥が見られたら、採用を見送られてしまう可能性があります。そこで、面接官が回答以外に見ているポイントをご紹介していきます。

 

態度・表情・目線

 

面接中の姿勢や表情は、あなたの自信や意欲を示す大切な要素です。自信を持って話す姿勢や、真摯な表情を見せることで、面接官に良い印象を与えることができます。リラックスしているか、緊張しているかも感じ取られるため、自然体で臨むことが大切です。

 

もちろん緊張するなというのは酷な話です。最低限、目線は相手の奥を見るような感覚で、たまに微笑んで視線を外すのがいいでしょう。また姿勢は、だらっと背もたれに寄りかからず、背筋を伸ばして受け答えするように心がけましょう。

 

緊張でぎこちなくなってしまうかもしれませんが、やわらかい表情、やわらかい笑顔を意識して面接に挑んでください。

 

清潔感・最低限のビジネスマナー

 

清潔感があり、適切な服装や身だしなみを整えているかは、第一印象として一番重要なポイントです。また、基本的なビジネスマナーも見られます。丁寧な挨拶やマナーを守る姿勢は、あなたが職場で適切に振る舞えるかどうかを反映する要素です。

 

コミュニケーションスキル

 

コミュニケーションスキルは、仕事で円滑な人間関係を築けるかどうかの重要な要素です。面接官の質問の意味を理解し、適切に反応することで、良好なコミュニケーションスキルをアピールできます。

 

また面接のような緊張する場だと、自分ばかりが話しがちになってしまいます。そうならないように、相手の話を聞くことを大事にしてください。頷いたり、聞いている姿勢を持つ事も重要で、緊張していても明るい表情を意識し、姿勢を正してハキハキと受け答えするようにしましょう。

 

受け答えの仕方

 

答の内容だけでなく、その仕方も評価されます。明確で端的な回答ができるか、また、追加の説明や具体例を用いて回答できるかどうかも重要です。

 

面接官の中には、その場を和ませようと砕けた感じで話をしてくるケースもありますが、真摯に取り組む姿勢は崩さず、丁寧な言葉づかいで接するようにしてください。

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞面接で一番気を付けたことは何？

 

看護師の転職面接を受けるときのポイント

 

ここまで、面接の質問に対する回答方法や注意点について解説してきましたが、それをそのまま暗記しても意味がありません。それを自分の言葉に置き換えるのが大事になります。面接をうまく乗り切るためのアドバイスを送っていますが、それを自分のモノにできるかどうかが必要です。

 

そこで、面接を受けるときに気を付けるポイントについてご紹介していきます。

 

ネガティブな内容でもポジティブに終わる

 

面接でネガティブな経験や課題について話す場合でも、それを乗り越えて学んだことや成長したことを強調することが大切です。ここまでの回答例でもそうですが、すべての回答例をポジティブな言い回しに変換しています。

 

ネガティブな内容をポジティブに捉え、自身の成長や改善への取り組みをアピールすることで、面接官に前向きな印象を与えることができます。

 

待遇面の交渉は内定後

 

面接中に待遇面や給与についての詳細な交渉は、どの業界でもタブーとされています。避けましょう。待遇面の交渉については、内定が出た後に適切なタイミングで待遇に関する話し合いを行うことが一般的です。

 

面接では主に自身の経験やスキル、病院への志望動機に焦点を当て、自分がなぜ転職してそこで働きたいのかという熱い気持ちを伝えることに終始しましょう。

 

暗記した回答をそのまま話さない

 

準備は大切ですが、暗記した回答をそのまま話すのではなく、自然な流れで回答することを心掛けましょう。面接官はあなた自身の考えや経験を知りたいので、本音や個人的な要素を交えつつ、自分らしい回答を心がけましょう。

 

看護師の転職面接でおすすめの逆質問

 

面接の大半は、相手の質問に対してこちらが回答する時間になりますが、どの業界でも面接の最後に必ず「何か質問はありませんか？」と聞かれます。これに対し「特にありません」は絶対にいけません。面接官に「本当にうちで働きたいのか」と思わせてしまいます。

 

そのため逆質問では、入職後の看護業務に関連する質問内容がおすすめです。下調べで分かるような内容ではなく、実際に職場で働けなければ分からないようなことを聞くのがいいでしょう。逆質問は、こちらが聞きたいことを聞ける数少ないチャンスです。事前に何を聞きたいか、いくつか候補を絞っておくのがいいかもしれませんね。

 

そこで、看護師がよくする逆質問の内容についてまとめましたのでご覧ください。

 

職場の雰囲気

 

この逆質問は、あなたがチームでの働きやすさや職場環境に興味を持っていることを示します。また、職場の雰囲気や人間関係について知るためのチャンスでもあります。

 

例えば、看護師の平均年齢や主任として活躍している看護師の年齢、1病棟当たりの看護師の人数など、知りたいことと同時に、職場環境も分かるような内容の質問をするのがいいでしょう。

 

逆質問の例

 

・職場の雰囲気について教えていただけますか？

 

・御院で働いている看護師の平均年齢は何歳くらいでしょうか？

 

・チームワークやコミュニケーションのスタイル、風通しの良さなど、職場の特徴を知りたいです

 

・一病棟あたり、看護師は平均して何人働いていますか？

 

働き始めるまでに取り組むこと

 

この逆質問は、新たな職場への適応やスキル向上に対する取り組みを示すことで、あなたが入職後に活躍したいという意欲を見せることと成長意欲をアピールすることができます。

 

ただし、「どんな勉強をすればいいか」「取得するべき資格はありますか」というように漠然とした逆質問の場合、面接官も回答に困ってしまう可能性があります。そのため、ある程度分野を絞って逆質問するといいでしょう。

 

・臨床スキルの向上に向けて、準備が必要なことはありますか？

 

・働き始める前に勉強しておくとよい手技はありますか？

 

・入植前にある研修内容を教えてほしいです

 

活躍している看護師の働き方

 

この逆質問は、成功している看護師の方々の経験やアプローチを学ぶことで、自身のキャリア戦略や成長につなげるための情報を得ることができます。そのため、面接官としても長く働いてくれると考えてくれるでしょう。また、働くための心構えを事前に知ることができるので、仕事に入り込みやすくなるでしょう。

 

ただし、働き方についての逆質問は、求人票と重複しやすいので、事前にしっかりチェックして、重複しない逆質問をするようにしてください。

 

・輝いている看護師さんの特徴を教えてください

 

・看護師の一日のスケジュールを教えてください

 

・成功している方々の特徴や取り組み、キャリアパスについて教えてほしいです

 

・看護師の残業は1か月あたり何時間程度でしょうか？

 

研修制度や教育体制

 

この逆質問は、自身のスキルアップや成長をサポートしてくれる研修制度や教育体制について確認することができます。あなたが自己成長を大切にしているということを面接官に伝えるポイントとなります。

 

しっかりとした教育体制が整っている病院は、看護師のレベルが高いことが多いです。職場でスキルや看護技術を向上させたい、レベルの高い看護師と一緒に仕事がしたいという方は、この逆質問をするのが効果的です。

 

・院内で勉強会は開催されていますか？

 

・外部の研修会などへの参加はできますか？

 

・新しいスキルを習得する機会やキャリアアップのサポートはありますか？

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞あなたが面接官にした逆質問の内容は？

 

もし答えに詰まってしまったら？

 

面接では緊張のあまり、質問に対して頭が真っ白になってしまうこともあります。そんな場合でも、焦らず冷静に対処することが大切です。最後に、答えに詰まってしまった時の対処法をいくつかご紹介していきます。

 

一呼吸おいて考える

 

答えに詰まったときは、「もう一度質問をお伺いしてもよろしいでしょうか」「「申し訳ございません。少し考えさせていただいてもよろしいでしょうか」とお願いして、一度深呼吸をしてリラックスしましょう。

 

緊張やプレッシャーが解消され、冷静な状態に戻ることができます。質問の意図や自身の経験について考え、次に話すポイントを整理してから再度話すことを試してみてください。ゆっくりでも大丈夫なので、自分の考えを一生懸命伝えるという姿勢が大事です。

 

オープンな姿勢で伝える

 

詰まってしまったことを隠さず、正直に伝えることも一つの選択肢です。「少し考え込んでしまいましたが、私の強みや経験についてお話しいたします」とオープンな姿勢で述べることで、面接官に自己評価や柔軟性を見せることができます。

 

詰まった状況に陥っても、焦らず冷静に対処することが重要です。どの方法が自分に合っているかを選び、柔軟に対応してみてください。

 

＜看護師・ナースのリアルな声＞頭が真っ白になったときにあなたはどうしました？

 

まとめ

 

この記事では、転職する看護師が割けることができない面接について、面接完全ガイドとして、様々な角度から解説してきました。

 

看護師の転職面接は、自分の意欲をアピールする場所です。事前準備をしっかり行うことで、ポジティブな姿勢で臨むことができ、成功に近づくことができるでしょう。

 

一方で新しい環境での可能性を広げるチャンスです。ポジティブなアプローチと誠実な姿勢を持って臨み、面接官にあなたの価値を伝えることを忘れずにください。また、逆質問を通じて、あなたが環境に適応できるかどうかも確認することができますので有効活用しましょう。

 

この記事のアドバイスや回答例を参考にしながら、自信を持って準備を整え、未来の転職先でのステップアップを目指してください。転職面接を成功に導くための努力と準備を惜しまずに、充実したキャリアを築きましょう。