看護師として、これから数年後、数十年後の自分がどんなキャリアをたどりたいかを考える方も少なくないと思います。将来を考えるうえで、キャリアプランを持つことはとても大切なことです。
しかし、看護師の中には「看護師のキャリアアップ方法が分からない」「どのようなキャリアパスがあるんだろう」「看護師の経験を活かせる転職先はどこ?」と考える方もいるでしょう。
そこで本記事では、看護師のキャリアアップについて徹底解説。キャリアアップするための方法やおすすめの転職先、有利になる資格や注意点など、看護師・ナースのリアルな声も踏まえて解説していきます。
看護師のキャリアアップとは?

はじめに、看護師のキャリアアップにはどんな選択肢があるのかご紹介していきます。
現場のスペシャリストとして活躍
まずは、看護師は患者のケアにおいて専門知識とスキルを発揮する役割を果たしています。特定の分野に特化し、その分野でのスペシャリストとして活躍することで、患者への高度なケアを提供できます。
スペシャリストは日本語に訳すと専門職です。自分の強みとなる知識を伸ばしてその分野を極めたいという方におすすめです。スペシャリストになるには専門看護師や認定看護師の資格取得が必要で、例えば、透析、手術室、集中治療室など、特定の診療領域での専門看護師としてのキャリアを築くことができます。
現場のマネジメントを行う
看護師のキャリアアップにおいて、マネジメントの道もあります。医療機関や病院の部門長、チームリーダーなど現場の管理職として、看護師の指導やスケジュール管理、安全管理など、組織全体の運営に携わることができます。
看護師の管理職には、看護主任・看護師長・看護部長などがあります。リーダーシップスキルやコミュニケーション能力が求められます。責任のあるポジションを任されることで、やりがいを感じる方も多くいるでしょう。
ジェネラリストとして活躍
幅広い医療分野に対応できるジェネラリストとしてのキャリアもあります。ジェネラリストとは、幅広い知識や技能、経験などを備えた人を指す言葉で職業ではありません。特定の分野だけでなく、あらゆる看護分野に幅広く精通しているレベルの高い看護師になるため、多くの医療機関で重宝されるでしょう。
様々な診療領域での経験を積み、柔軟な対応力を活かして、患者の多様なニーズに応える役割を果たすことができるため、やりがいを感じる看護師は多くいるでしょう。
看護関係の教育者・研究者になる
医療機関を離れて、看護師の知識と経験を次世代の看護師に伝えるため、教育者としてのキャリアを追求することも一つの道です。また、臨床経験を活かして研究者として働くことで、看護の進化に貢献することができます。
注意点としては、教育者になるためには決められた臨床経験年数、関連機関での研修・講習への参加、研究者になるためには大学院の卒業が必要条件となります。
看護師の経験を活かして一般企業に転職
医療業界以外でも、看護師の経験は高く評価されることがあります。製薬会社、医療機器メーカー、保険会社など、医療に関連する企業での営業、研究開発、コンサルティングなどの職種に転身することも可能です。詳しい解説は後ほどしていきます。
キャリアアップを考える際に重要なのは、自身の興味やスキル、将来のビジョンに合った選択をすることです。また、専門知識の継続的な学習や資格取得、コミュニケーション能力の向上など、自己成長に努めることも大切です。
<看護師・ナースのリアルな声>あなたがとったキャリアップの方法とその理由は?
看護師がキャリアアップを目指すために行うべきこと
このように、看護師のキャリアアップには様々な選択肢があります。そのため、どのようなキャリアアップを目指していくのか、まずはプランを練る必要があります。そこで、キャリアアップを目指すために行うべきことを3つご紹介します。
キャリアアップに必要な情報収集
キャリアアップを進めるためには、自分の興味や目指す方向性に関連する情報を収集することが大切です。医療業界の動向や新しい技術、専門知識のトレンドなどについて常に情報を収集し、自分にとって有利になるようにアップデートすることが必要です。
必要な知識や技術が身につける勉強
キャリアアップに向けては、新たな知識やスキルを習得するための勉強が不可欠です。専門分野やリーダーシップスキル、コミュニケーション能力など、自身の成長に必要な領域に焦点を当てた学習計画を立てましょう。専門書籍やオンラインコース、専門機関の研修などを活用して学習を進めます。
セミナーに参加する
セミナーやワークショップに参加することで、最新の情報を学び、専門家や同業者との交流を図ることができます。セミナーは新たな知識を得るだけでなく、ネットワーキングの場としても活用できるため、自身のキャリアアップに大いに役立ちます。
看護師がキャリアアップを達成するためには、努力と学習、情報共有や人脈の構築が不可欠です。自己成長の姿勢を大切にし、積極的なコミュニケーション構築により充実したキャリアを築いていくことができるでしょう。
<看護師・ナースのリアルな声>キャリアアップを目指すため一番気を付けたことは?
キャリアアップを目指すための注意点
キャリアアップといえば夢がありますが、キャリアアップを目指すために以下の点を注意しなければいけません。
●自分の将来像を明確にする
●現状のスキルや経験を把握する
●メンタル面のケア
●細かいキャリア設計
それぞれ解説していきます。
自分の将来像を明確にする
キャリアアップの方向性を定める前に、自分の将来像や目標を明確にすることが大切です。どの分野で活躍したいのか、どのようなスキルや経験を積みたいのかを整理し、それに合わせて計画を立てることで、効果的なキャリアアップが可能となりますし、モチベーションにもつながります。
現状のスキルや経験を把握する
自分をしっかり見つめなおすことは、キャリアアップの出発点です。現在のスキルや経験を客観的に評価し、どの分野で強みを持っているのか、どの部分を向上させる必要があるのかを把握しましょう。これによって、具体的なステップを踏んでスキルアップを図ることができます。
メンタル面のケア
キャリアアップの過程は挑戦的なものとなることがあります。新しいスキルの習得や未知の分野への挑戦はストレスや不安を伴うことがあります。適度なメンタルケアを心がけ、ストレスのかからないようコントロールする方法を見つけることが重要です。友人や家族とのコミュニケーションや、趣味を持つことなどが助けになるでしょう。
細かいキャリア設計
看護師に限らず、キャリアアップを目指したいという方はいます。そういう方の多くが5年後10年後の自分を想像するはずです。しかし、それに向かって計画性がなければ、思ったようなキャリアアップが果たせません。それは看護師も一緒です。キャリアアップを目指すためには、段階に分けてキャリアプランを立てていくのがいいでしょう。
専門知識を学べる学校に通う
看護師になるためには、看護学校で基本的な専門知識と臨床スキルを習得します。学校選びは重要であり、質の高い教育を提供する学校を選ぶことが大切です。看護師免許を取得することが最初のステップとなります。
看護師1・2年目
初めての職場での経験を通じて、臨床スキルを向上させることが重要です。新人看護師といわれるうちは、基本的な看護ケアやコミュニケーションスキルを磨きながら、患者ケアへの深い理解を深めていきます。同時に、自身の強みや興味がある分野を見つけるための時期でもあります。
看護師3年目以降
ここからがキャリアアップを意識的に進める時期になります。この時期になると、チームの中核として責任を持つ仕事を任せられるようになります。さらに、多くの現場に立ち会い様々な経験をしているはずです。
自分がどの分野に興味があるのか、どんな看護師を目指したいのか、将来どんなキャリアを目指したいかなど、ある程度はっきりしてくるはずです。それらを総合的に判断し、自身のキャリアアップへの道を模索していきましょう。
以上のように、看護師のキャリアアップは計画的な段階を踏んで進めることが重要です。自身の目標や興味に合わせてステップを進め、専門性を高めることで、より充実した看護のキャリアを築くことができるでしょう。
<看護師・ナースのリアルな声>キャリアアップを目指すため一番気を付けたことは?
看護師がキャリアアップするメリット

ここまではキャリアアップに必要なポイントや注意点について解説してきましたが、そもそもキャリアアップすることでどんなメリットが生まれるのか気になりますよね。看護師のキャリアアップには以下のようなメリットがあります。
●仕事に対しての責任ややりがいが増える
●給料がアップする
●就職・再就職に有利になる
仕事に対しての責任ややりがいが増える
キャリアアップによって、より高度なスキルや知識を身につけることができます。これにより、患者へのケアにおいてより責任ある役割を果たすことができるようになります。新しい症例への対応やチームの指導、組織の改善など、より高度な仕事に取り組むことで、やりがいを感じることができます。
また後輩看護師を育てる職業についたとき、自分の教育次第で看護師のレベルが決まってきます。より高いレベルの看護師を育てるというのは、大きな責任感とやりがいを感じることができるでしょう。
給料がアップする
一般的に、スキルや経験の向上に伴って給料も増加する傾向があります。専門的な知識やスキルを持つ看護師は、その価値を評価されることが多く、給料面での報酬がアップすることがほとんどです。キャリアアップによって今よりも高い給料を得ることができるため、モチベーションを高める要因となります。
就職・再就職に有利になる
専門的なスキルや経験を持つ看護師は、求人市場で高い需要があります。キャリアアップによって獲得した専門資格やスキルは、他の求職者と差別化するための大きなアドバンテージとなります。転職を検討する際や新しい職場を探す際に、有利な立場を築くことができるでしょう。
看護師がキャリアアップすることは、仕事面や経済面だけでなく、自己成長ややりがいを感じるための重要な一歩です。個々の目標や興味に応じて、適切なキャリアアップのステップを進めることで、多くのメリットを感じることができます。
<看護師・ナースのリアルな声>キャリアアップを目指して転職してよかったこと
キャリアアップに役立つ資格や研修
ここまでご紹介してきたように、キャリアアップを目指すためには、新しいスキルや知識の取得が肝心になります。また、資格取得以外にもキャリアアップに役立つ研修や講習などもあります。ここでは、キャリアアップにつながる資格や研修についてご紹介していきます。
認定看護師
認定看護師資格は、特定の看護分野で専門知識やスキルを証明するもので、資格取得のためには以下の条件が必要です。
・日本看護協会が認める看護師免許を取得している
・実務研修が通算5年以上
・日本看護協会の認定看護師教育機関において600~800時間の課程を修了
認定看護師になると、がん放射線療法看護や呼吸器疾患看護、認知症看護など19の認定看護分野で活躍することができ、その分野でのスペシャリストとしての地位を確立し、高度なケアを提供することができます。
専門看護師
専門看護師は特定の診療領域で高度な専門知識や技術を持つ看護師になり、資格取得のためには以下の条件が必要です。
・日本看護協会が認める看護師免許を取得している
・看護系大学院修士課程修了している
・日本看護系大学協議会が定める専門看護師教育課程基準の所定の単位(26~38単位)を取得している
・実務研修が通算5年以上
専門看護師になると、がん看護や精神看護、老人看護や小児看護など、13の特定専門分野で活躍することができます。その分野のスペシャリストとして活躍するだけでなく、患者の家族や地域と連携してケアを行う仕事も可能になります。
ケアマネージャー
ケアマネージャーは介護支援専門員ともいわれ、要介護が必要な患者のケアプランを管理し、チームをリードする役割です。組織の運営やスタッフの指導能力が求められます。ケアマネージャーの資格を取得することで、マネジメントスキルを向上させ、組織内でのリーダーシップを発揮できます。資格取得条件は以下の通りです。
・日本看護協会が認める看護師免許を取得している
・実務経験が5年以上
・介護支援専門員実務研修を87時間受講と3日程度の実習
近年日本は高齢化が進んでおり、需要が高く将来性も豊かな資格といわれています。介護施設や自治体の支援センターなど、活躍できる場所も豊富です。
保健師
保健師資格は厚生労働省が認可する国家資格で、地域保健や予防医療に関する知識やスキルを持つことを証明するものです。地域での健康支援や啓発活動などに携わることができます。主な仕事内容は以下の通りです。
・自治体の行政機関(保健所や保健センターなど)に勤める「行政保健師」
・教育機関(中学・高校)で働く学校保健師
・企業に勤める「産業保健師」
・病院や訪問看護などに勤める「病院保健師」
保健師になるためには、看護師資格の保有のほか、保健師養成学校で1年以上の教育を受ける必要があるため、保健師資格を取得するためにはしっかりとした計画性を持つ必要があります。
助産師
助産師は、出産や産前産後のケアを専門的に行う看護師です。産科領域に特化した資格であり、母親と赤ちゃんの健康をサポートする役割を果たします。また自分で助産院を開業することも可能になるので、独立を目指したい方にはおすすめの資格です。
助産師試験を取得するためには、看護師資格以外に、助産師専門教育機関で1年以上専門教育を受け助産師国家試験に合格する必要があります。
認定看護管理者
キャリアアップに、現場のマネジメントを目指している看護師に有利な資格が認定看護管理者です。難易度は高いといわれていますが、認定看護管理者の資格を取得することで管理職への昇進が期待できるため、現場のマネジメントを目指す方は取得したい資格です。
資格取得のためには、書類審査と筆記試験による認定審査を通過する必要があります。資格取得の条件は以下の通りになります。
・実務経験が5年以上
・通算3年以上は看護師長相当以上の看護管理の経験がある
・認定看護管理教育課程を修了している(教育課程はファーストレベル105時間、セカンドレベル180時間、サードレベル180時間のカリキュラムがあります)
呼吸療法認定士
呼吸療法認定士は、呼吸器系の疾患に特化した知識と技術を持つ資格です。患者の呼吸ケアを専門的に行うことができ、病院やリハビリテーション施設で求められる資格です。近年の高齢化により、需要が高まっている資格で、今後更なる需要の高まりが予想される高齢者の在宅医療でも活躍できます。
呼吸療法認定士は、看護師として2年以上の実務経験があれば受験することができ、3学会合同呼吸療法認定士認定委員会から発行される認定資格です。資格取得は以下の流れになります。
・認定委員会が定める学会や講習会に出席し12.5点以上を取得
・3学会合同呼吸療法認定士認定講習会を受講する
・認定試験に合格する
特定行為研修
特定行為研修は、2015年から厚生労働省の取り組みで行われている看護師のための研修です。看護師の業務範囲を広げるための研修として、カテーテル挿入やペースメーカの操作・管理、インスリンの投与量の調整など特定の医療行為に関する研修を受けることができます。
よりスキルを向上させるために自主的に参加できる研修ですが、キャリアあぷを目指したいという看護師の方は、受講しておいて損はないでしょう。
各病院が独自におこなう教育・研修
各病院や医療機関は独自の教育プログラムや研修を提供しています。これに参加することで、現場でのスキル向上や専門知識を深めることが可能なので、自分が勤めている職場に、そのような研修がないかを確かめてみるのもいいでしょう。
<看護師・ナースのリアルな声>キャリアアップのために資格は取得した?
看護師の経験が活かせる転職先

これまでの内容を踏まえ、看護師の経験を活かしてキャリアアップできる転職先をご紹介していきます。
産業看護師
産業看護師は企業内で従業員の健康管理や予防活動を行う役割です。職場内の健康指導や健康診断の実施、労働災害の予防対策などを担当します。看護師としての医療知識と健康管理のスキルが求められます。
医療業界だけでなく、様々な業種との関わりも多いため、医療機関では感じることができない魅力があります。さらに、企業の社員と同じ労働時間になるので、ワークライフバランスも取りやすいです。
保健師
保健師は地域保健や予防医療の分野で活動します。地域住民の健康増進活動や啓発活動、予防接種の実施などに携わります。看護師の臨床経験が地域の健康支援や啓発活動に活かされます。
こちらも自治体の職員として働くことが多くなるため、土日祝日の休みが当たり前になり、プライベートの時間を取りやすく、ワークライフバランスが取りやすいです。
助産師
助産師は出産や産前産後のケアを専門的に行う役割です。助産師の資格を持つことで、産婦人科クリニックや病院での助産業務に携わることができます。看護師がキャリアアップを目指す職業として、人気の職業の一つです。
ツアーナース
ツアーナースは旅行先での健康管理や医療支援を行う職種です。旅行者への健康アドバイスや急な病気やケガの対応、必要に応じて医療機関の手配などを行います。様々な地域を訪れることができるので、楽しみながら仕事をするk都ができるのが魅力です。出かけるのが好きな方にはおすすめの職業ですね。
ケアマネージャー
ケアマネージャーは高齢者や障害者などのケアプランを管理し、サポートを提供する役割です。看護師としての医療知識やコミュニケーションスキルが求められるほか、ケアのプランニングに関するスキルも活かされます。高齢者支援に興味がある人にはおすすめです。
福祉住環境コーディネーター
福祉住環境コーディネーターは高齢者や障害者のための住環境整備をサポートする役割です。住宅改修のアドバイスや支援を行う際に、医療知識やケアの観点からアドバイスができます。高齢者から感謝されることの多い職業なので、やりがいや達成感を感じることができます。
看護師資格のみで活躍できる転職先
キャリアアップは新たな資格やスキルが必要と解説してきましたが、キャリアアップを目指す転職先は病院だけではありません。中には看護師資格だけでもキャリアアップできる転職先がありますので、そちらをご紹介していきます。
保育園・学校
保育園や学校での保健師や看護師の役割には、子供たちの健康管理やケガの応急処置、健康教育などが含まれます。子供たちの成長をサポートする重要な役割を果たすことができます。
子供たちと接することで、新たなやりがいや喜びを得ることができるので、子供たちと関わることが好きな方や、小児科に努めているもしくは興味があるという方には合っている職業です。また、土日休みになるのでワークライフバランスがとりやすいのも特徴です。
美容クリニック
美容クリニックでは、医療行為というのではなく、美容施術の前後のケアやアドバイス、治療プランのサポートなどが含まれます。美容関連の知識を活かして、顧客の美容と健康をサポートすることができます。
夜勤はほぼありませんし、給料も高いのが特徴です。利用者に感謝されることも多く、美容に関する知識も覚えることができるので、美容に興味がある方にはおすすめの職業です。
健診センター
健診センターでの看護師の役割には、健康診断の実施や健康相談の対応などが含まれます。健康管理に関するアドバイスや情報提供を通じて、地域の健康促進に貢献できます。医療行為は採血くらいで、重要な医療公費がほとんどなくストレスなく仕事に打ち込めます。
多くの人々の健康状態を把握し、早期発見や予防のサポートを行うことができ、幅広い年齢層の患者と接することで、幅広い経験を積むことができます。また、土日休みで働きやすいのも大きな特徴です。
治験コーディネーター
治験コーディネーターは、通称CRCと呼ばれ臨床試験の遂行をサポートする役割です。患者への説明やモニタリング、データ管理などを担当し、新薬の開発に貢献します。治験コーディネータ―は病院で勤務することが多く、最先端医療に関わることが多く、医療の進歩に貢献することができます。
臨床開発モニター
臨床開発モニターは、通称CRAと呼ばれ医薬品や医療機器の臨床試験の監視や管理を行う役割です。試験の進行状況やデータの品質を確認し、規制や倫理規定に適合することを確認します。臨床開発モニターは製薬会社で勤務することが多く、新しい医療技術に触れることができ、規則正しい時間で仕事を行うことができます。
心理カウンセラー
心理カウンセラーは、心理的な問題やストレスに関するカウンセリングを提供する役割です。看護師の臨床経験を活かして、患者の心の健康をサポートすることができ、主に学校や薬局などで活躍することができます。
コミュニケーション能力が必要な職業なので、これまで培ったスキルを活かして、カウンセラーに転職する看護師も多くいます。
クリニカルスペシャリスト
クリニカルスペシャリストは、製品の情報提供やデモンストレーションを行う職業で、営業職の販売活動をサポートするのが目的です。主に、医療メーカーや製薬会社で活躍することができ、製品の使用方法や効果に関する専門知識を提供し、医療機関からの理解を深めてもらうことが求められます。
医療業界の最新動向に関する知識を維持し、専門的なスキルを磨くこともできるので、もし看護師として復職を目指すという方にはおすすめの転職先といえるでしょう。
<看護師・ナースのリアルな声>キャリアアップのために転職した職業は?
まとめ
この記事では、看護師がキャリアアップするための方法として、おすすめの転職先や有利になる資格やスキルなどについて解説してきました。
看護師のキャリアアップには多くの選択肢があり、自身の専門性やスキルを活かして新たな道を切り拓くことができます。専門知識を深める資格や研修、異なる職種への転職を通じて、より広い視野での貢献が可能です。将来のビジョンを明確にし、自己評価やメンタルケアを大切にしながら、成長を続けることがキャリアの成功につながります。
今回の記事を参考に、今後どのようなキャリアを築きたいかを明確にし、目指す目標に向かってスキルアップ・キャリアアップを続けてください。