
看護の現場でますます重要性を増すIT活用。電子カルテの導入やオンライン学習の普及により、パソコンスキルは看護師にとって必須の能力となっています。
この記事では、看護学生のみなさんに向けて、学習効率を高め、実習記録を確実に管理するためのパソコン活用術をご紹介します。
基本的な操作から実践的な活用方法まで、具体例を交えながら詳しく解説していきます。
この記事で分かること
- 看護学生に必要な基本的なパソコン操作とスキル
- レポート作成や課題提出を効率化する具体的なテクニック
- 臨地実習での記録管理に役立つデジタルツールの活用法
- 情報セキュリティの基礎知識と実践的な対策
この記事を読んでほしい人
- パソコンの基本操作に不安がある看護学生の方
- レポート作成や課題管理を効率化したい方
- 臨地実習に向けて記録管理を改善したい方
- デジタルツールを活用して学習効率を上げたい方
- 将来の電子カルテ操作に備えたい方
看護学生に必要なパソコン基本操作

看護学生時代から効率的なパソコン操作を身につけることは、将来の臨床現場での業務効率を大きく左右します。
ここでは、看護学生のみなさんに必要不可欠な基本的なパソコンスキルについて、実践的な習得方法とともに解説していきます。
タッチタイピングの重要性
臨床現場では、患者さんの目を見ながら素早く記録を入力する必要があります。
キーボードを見ずに入力できるタッチタイピングは、看護師として働く上で非常に重要なスキルです。
タッチタイピング習得のステップ
まずは正しい指の位置を覚えることから始めましょう。
キーボードの「F」と「J」のキーには、小さな突起があり、ここが人差し指の定位置となります。この位置を基準に、各指が担当するキーの範囲を覚えていきます。
効果的な練習方法
朝の時間を利用した10分間の練習が効果的です。オンラインの練習ソフトを活用し、まずは正確さを重視した入力を心がけましょう。
速度は後からついてきます。1日10分の練習を1か月続けることで、実感できる変化が現れます。
目標設定と進捗管理
初級者の目標は1分間に40文字以上の入力速度です。中級者なら60文字、上級者は80文字以上を目指しましょう。
進捗を記録することで、モチベーションの維持にもつながります。
基本的なショートカットキーの習得
効率的なパソコン操作には、ショートカットキーの活用が欠かせません。マウス操作に頼らない作業は、業務効率を大きく向上させます。
基本的なショートカットキーとその活用シーン
文書作成時に最も使用頻度の高いのが、コピー(Ctrl+C)と貼り付け(Ctrl+V)です。患者さんの基本情報や定型文を素早く入力する際に重宝します。
また、作業内容を一つ前に戻す(Ctrl+Z)機能は、誤入力時の修正に役立ちます。
看護記録作成時の効率化テクニック
電子カルテでの記録作成時には、文書の保存(Ctrl+S)を定期的に行うことが重要です。
また、文字列の検索(Ctrl+F)機能を使うことで、長文の記録から必要な情報を素早く見つけることができます。
実践的な活用方法
実習記録やレポート作成では、選択(Ctrl+A)や書式のコピー(Ctrl+Shift+C)などの機能も活用します。これらのショートカットキーを組み合わせることで、作業時間を大幅に短縮できます。
レポート作成の効率化テクニック

看護学生の学習において、レポート作成は避けて通れない重要な課題です。
ここではWordをはじめとした文書作成ソフトの効果的な活用方法から、情報の整理・管理まで、実践的なテクニックをご紹介します。
Wordの実践的活用法
看護研究やケーススタディのレポート作成には、文書作成ソフトの機能を最大限に活用することが重要です。
効率的な作成方法を身につけることで、作業時間を大幅に短縮できます。
スタイル機能の効果的な活用
文書の見出しには、Wordのスタイル機能を活用しましょう。見出し1から見出し3までの階層構造を設定することで、文書の構造が明確になり、後からの修正も容易になります。
看護過程の展開では、アセスメント、看護計画、実施、評価という構造的な記述が求められるため、この機能が特に役立ちます。
図表の挿入と管理テクニック
実習記録やケーススタディでは、バイタルサインの推移やケアの経過を図表で示すことが多くあります。図表番号の自動付与機能を使用することで、追加や削除があっても番号が自動的に更新されます。
また、相互参照機能を活用すれば、本文中での図表の引用も簡単に行えます。
テンプレートの作成と活用
定期的に作成する実習記録やケーススタディには、テンプレートを作成しておくと便利です。
基本的な書式や項目を設定したテンプレートを用意することで、新規文書作成時の手間を大幅に省くことができます。
情報管理とデータベース作成
効率的な学習には、授業資料や参考文献の適切な管理が欠かせません。デジタルツールを活用した情報管理の方法をご紹介します。
クラウドストレージの効果的な活用方法
Google DriveやOneDriveなどのクラウドストレージを活用することで、いつでもどこでも必要な資料にアクセスできます。
フォルダ構造を工夫し、科目ごと、実習ごとに整理することで、必要な情報をすぐに取り出せる環境を整えましょう。
デジタルノートの作成テクニック
授業ノートや実習記録をデジタル化することで、検索性が向上し、復習も効率的に行えます。
OneNoteやEvernoteなどのノートアプリを活用し、テキストだけでなく、画像や音声なども含めた総合的な学習記録を作成できます。
参考文献の管理システム
看護研究やレポート作成時には、多くの参考文献を扱います。文献管理ソフトを使用することで、引用や参考文献リストの作成を効率化できます。
また、文献の要約やメモを一元管理することで、後からの参照も容易になります。
デジタル学習環境の構築

現代の看護教育では、従来の教科書や対面授業に加えて、さまざまなデジタルツールを活用した学習が求められています。
ここでは、効果的な学習環境の構築方法と、デジタルツールを最大限に活用するためのテクニックをご紹介します。
オンライン学習プラットフォームの活用
オンライン学習プラットフォームを活用することで、時間や場所にとらわれない効率的な学習が可能になります。
現代の看護教育に欠かせないツールとなっています。
学習管理システム(LMS)の使いこなし方
大学や専門学校で導入されているMoodleやGoogleClassroomなどの学習管理システムでは、課題の提出や教材の閲覧、教員とのコミュニケーションが一元化されています。
締め切り管理機能やリマインダー設定を活用することで、計画的な学習を進めることができます。
動画教材の効果的な視聴方法
看護技術の動画教材では、再生速度を調整しながら視聴することで理解を深めることができます。
また、重要なポイントではスクリーンショットを撮影し、手順書として保存しておくと、実技試験の準備にも役立ちます。
電子教材の効果的な使用方法
電子教材は、検索性や携帯性に優れており、効率的な学習を可能にします。
適切な活用方法を身につけることで、学習効果を最大限に高めることができます。
電子教科書の活用テクニック
電子教科書では、キーワード検索や付箋機能を活用することで、必要な情報に素早くアクセスできます。
また、重要な箇所にはハイライトや注釈を付け、あとから効率的に復習できる環境を整えましょう。
デジタル参考資料の整理方法
電子ジャーナルやPDF資料は、ファイル名を工夫することで管理を効率化できます。
科目名、日付、キーワードを含めたファイル名にすることで、必要な資料をすぐに見つけることができます。
グループ学習でのクラウドツール活用
グループワークやケーススタディでは、クラウドツールを活用することで、メンバー間の協力体制を強化できます。
効果的なコラボレーション方法をご紹介します。
オンラインミーティングの効率的な運営
ZoomやTeamsなどのビデオ会議ツールでは、画面共有機能を活用することで、資料の確認や意見交換を円滑に行えます。
また、録画機能を使用することで、欠席者へのフォローアップも容易になります。
共同編集作業の進め方
GoogleDocsやMicrosoft365では、複数人での同時編集が可能です。役割分担を明確にし、編集履歴を活用することで、効率的なグループワークを実現できます。
コメント機能を使用して意見交換を行うことで、作業の進捗状況も把握しやすくなります。
臨地実習のためのデジタルスキル

臨地実習は看護学生にとって最も重要な学習機会の一つです。
実習記録の作成や情報管理をデジタル化することで、より充実した実習体験を実現できます。
ここでは、実習に必要なデジタルスキルと具体的な活用方法をご紹介します。
実習記録の電子化テクニック
実習記録の電子化により、修正や再利用が容易になり、振り返り学習も効率的に行えるようになります。
適切なツールと方法を選択することが重要です。
記録テンプレートの作成と活用
実習記録用のWordテンプレートを事前に準備することで、日々の記録作成を効率化できます。
患者情報、観察項目、看護計画などの基本フォーマットを設定し、繰り返し使用する文章はクイックパーツとして登録しておきましょう。
効率的な入力方法の実践
実習中は時間が限られているため、素早い入力が求められます。
音声入力機能を活用したり、よく使用する用語や定型文をショートカットキーに登録したりすることで、入力時間を短縮できます。
情報収集と整理の方法
実習中は多くの情報を収集し、整理する必要があります。デジタルツールを活用することで、効率的な情報管理が可能になります。
デジタルノートの活用法
OneNoteやEvernoteなどのデジタルノートアプリを使用することで、講義内容や指導内容を素早く記録できます。
タグ機能を活用して情報を分類し、必要な時にすぐに参照できる環境を整えましょう。
医療情報の安全な管理
個人情報を含む医療情報の取り扱いには、特に注意が必要です。パスワード保護やデータの暗号化など、適切なセキュリティ対策を実施することが重要です。
プレゼンテーション資料の作成
実習後のカンファレンスや報告会では、わかりやすいプレゼンテーション資料の作成が求められます。効果的な資料作成のポイントをご紹介します。
スライド作成の基本テクニック
PowerPointを使用したスライド作成では、一枚のスライドに盛り込む情報量を適切に調整することが重要です。
図表やグラフを効果的に活用し、視覚的な理解を促進する工夫をしましょう。
効果的な発表資料の構成方法
発表時間を考慮したスライド数の設定や、アニメーション効果の適切な使用により、聴衆の理解を促進する発表資料を作成できます。
重要なポイントは視覚的に強調し、説得力のあるプレゼンテーションを心がけましょう。
情報セキュリティと個人情報保護

医療現場では、患者さんの個人情報を適切に管理することが極めて重要です。
看護学生のうちから、正しい情報セキュリティの知識と実践力を身につけましょう。
ここでは、基本的な対策から具体的な実践方法までをご説明します。
基本的なセキュリティ対策
情報セキュリティの基本は、日常的な予防策の徹底にあります。実習や学習で使用するパソコンやデバイスの適切な管理方法を理解しましょう。
パスワード管理の重要性
強固なパスワードの設定は、情報セキュリティの基本となります。
大文字、小文字、数字、記号を組み合わせた12文字以上のパスワードを使用し、定期的な変更を心がけましょう。
また、パスワード管理ソフトを活用することで、安全かつ効率的な管理が可能です。
デバイスのセキュリティ設定
使用するパソコンやタブレットには、必ずログインパスワードを設定しましょう。
また、画面ロックの自動化やアンチウイルスソフトの導入など、基本的なセキュリティ対策を確実に実施することが重要です。
医療情報の取り扱い注意点
実習で扱う患者情報には、特に慎重な取り扱いが求められます。適切な管理方法と注意点について解説します。
個人情報の適切な管理方法
実習記録作成時は、患者を特定できる情報は必要最小限にとどめ、イニシャルや記号での表記を心がけましょう。
また、作成した文書はパスワード保護を設定し、不要になった際は確実に削除することが重要です。
データ保存時の注意点
患者情報を含むデータは、USBメモリなどの可搬媒体での保存は避け、暗号化機能付きの専用デバイスを使用しましょう。
クラウドストレージを利用する際も、セキュリティ設定を十分に確認することが必要です。
トラブル防止と対応策
情報セキュリティにおいては、事前の予防策とともに、トラブル発生時の適切な対応も重要です。具体的な予防策と対応方法をご紹介します。
日常的な予防策
定期的なバックアップの実施や、ソフトウェアのアップデート管理を確実に行いましょう。
また、不審なメールやウェブサイトへのアクセスを避けるなど、基本的な注意事項を徹底することが重要です。
インシデント発生時の対応手順
情報漏洩やウイルス感染などのトラブルが発生した際は、速やかに指導者への報告と対応が必要です。日頃から緊急時の連絡体制を確認し、適切な対応ができるよう準備しておきましょう。
実践的活用事例

実際の看護学生の方々がどのようにパソコンを活用して学習効率を上げているのか、具体的な事例をもとにご紹介します。
これらの事例を参考に、ご自身の学習スタイルに合わせたパソコン活用法を見つけていただければと思います。
看護過程の展開における活用例
看護過程の展開は、看護学生にとって最も時間と労力を要する学習項目の一つです。
デジタルツールを効果的に活用することで、より充実した学習が可能になります。
データベース作成による情報整理
Aさん(看護学生3年生)の事例では、データベースソフトを活用して患者情報を効率的に整理しています。
アセスメントに必要な情報を項目別に入力し、必要に応じて素早く参照できる環境を整えることで、より深い分析が可能になりました。
看護計画の立案と修正
電子カルテを模した形式でテンプレートを作成し、看護計画の立案から評価まで一元管理しています。
計画の修正や追加が容易になり、指導者からのフィードバックにも素早く対応できるようになりました。
グループ研究でのIT活用事例
グループでの研究活動では、メンバー間での情報共有と進捗管理が重要になります。効果的なツール活用例をご紹介します。
オンライン共同作業の実践
Bグループ(看護学生4名)では、クラウドサービスを活用して研究データの共有と分析を行っています。
オンラインでのリアルタイム編集機能を使用することで、メンバー全員が最新の情報を共有しながら作業を進めることができました。
進捗管理とコミュニケーション
プロジェクト管理ツールを導入し、タスクの割り当てや締め切り管理を効率化しています。
また、定期的なオンラインミーティングを通じて、研究の方向性や課題について活発な議論を行っています。
実習記録の効率化事例
臨地実習での記録作成は、多くの時間と労力を必要とします。効率的な記録方法の実践例をご紹介します。
モバイルデバイスの活用
Cさん(看護学生2年生)は、タブレット端末を活用して実習中のメモ取りを行っています。
音声入力機能を使用することで、素早く正確な記録を取ることができ、実習後の記録作成時間を大幅に短縮できました。
記録テンプレートの工夫
実習記録用のテンプレートを事前に準備し、よく使用する用語や文章をクイックパーツとして登録しています。
これにより、記録作成の効率が向上し、より多くの時間を患者さんとのコミュニケーションに充てることができるようになりました。
パソコン環境の選び方

看護学生にとって、学習効率を最大限に高めるためには適切なパソコン環境の整備が欠かせません。
ここでは、実際の学習に必要なスペックやソフトウェア、初期設定のポイントについてご説明します。
推奨スペックと選定基準
看護学生の学習活動に適したパソコンを選ぶための基準をご紹介します。予算と必要な機能のバランスを考慮した選定方法を解説します。
必要最低限のスペック
プロセッサーはIntel Core i5相当以上、メモリは8GB以上を推奨します。
また、保存容量は最低でも256GBのSSDが望ましく、画面サイズは13インチ以上が実習記録の作成に適しています。
モバイル性能の考慮
実習先への持ち運びを考慮すると、軽量かつバッテリー駆動時間が長いモデルが推奨されます。
特に実習記録の作成時には長時間の使用が想定されるため、8時間以上のバッテリー駆動時間があるものを選びましょう。
必要なソフトウェア
学習に必要不可欠なソフトウェアとその選定基準についてご説明します。
基本的なオフィスソフトから専門的なツールまで、用途に応じた選び方を解説します。
基本ソフトウェアの準備
Microsoft Office(Word、Excel、PowerPoint)は必須です。大学や専門学校の包括ライセンスを確認し、学生割引を利用することで費用を抑えることができます。
専門ソフトウェアの検討
解剖学や生理学の学習に役立つ3Dアトラスソフトや、医療用語辞書ソフトなども、学習効率を高めるために有用です。必要に応じて導入を検討しましょう。
セットアップのポイント
新しいパソコンを効率的に使用するための初期設定と環境構築について解説します。
基本的な設定から学習に特化した環境作りまでをご紹介します。
基本設定の最適化
WindowsやMacOSのアップデート設定、セキュリティソフトの導入、バックアップの設定など、基本的な環境設定を確実に行います。
また、ディスプレイの輝度や文字サイズなど、長時間の作業に適した設定を行うことも重要です。
学習環境の構築
クラウドストレージの設定やブラウザのブックマーク整理、よく使用するサイトへのショートカット作成など、学習効率を高めるための環境を整えましょう。
役立つリソース集

看護学生のパソコン活用をさらに充実させるため、おすすめのオンラインリソースやアプリケーション、参考書籍をご紹介します。
これらのリソースを活用することで、より効率的な学習環境を構築することができます。
おすすめの学習サイト
看護学生の学習に役立つウェブサイトやオンライン学習プラットフォームをご紹介します。信頼性の高い情報源を厳選してお伝えします。
看護系学習ポータルサイト
日本看護協会や各専門機関が提供する公式サイトでは、最新の医療情報や看護技術に関する動画教材を閲覧することができます。
また、国家試験対策や継続教育に関する情報も充実しています。
オンライン医学辞書・文献データベース
医学中央雑誌Webやメディカルオンラインなどの文献データベースは、実習記録やレポート作成時の参考資料として活用できます。
学生アカウントでのアクセス方法について、所属機関に確認してみましょう。
便利なアプリケーション
学習効率を向上させるための実用的なアプリケーションをご紹介します。用途に応じて使い分けることで、より効果的な学習が可能になります。
タスク管理アプリ
実習スケジュールや課題の管理には、ToDoリストアプリが便利です。
締め切り設定やリマインド機能を活用することで、計画的な学習を進めることができます。
ノート作成支援ツール
デジタルノートアプリを活用することで、講義内容や実習での気づきを効率的に記録することができます。
手書きメモとデジタルテキストを組み合わせた活用方法が効果的です。
参考書籍とオンライン教材
看護学生のパソコンスキル向上に役立つ書籍や電子教材をご紹介します。自己学習の参考資料として活用してください。
デジタルスキル習得のための教材
看護学生向けのパソコン活用術や、医療情報システムに関する入門書は、基本的なスキルを身につける際の参考になります。
電子書籍形式で提供されているものも多く、手軽に学習を始めることができます。
専門知識の電子教材
解剖生理学や薬理学などの専門科目に関する電子教材は、マルチメディアコンテンツを活用した効果的な学習が可能です。
アニメーションや3Dモデルを用いた解説により、理解を深めることができます。
おしえてカンゴさん!(Q&A)

看護学生のみなさんからよく寄せられる質問について、現役看護師のカンゴさんが実践的なアドバイスを交えながら解説します。
パソコン活用に関する疑問や不安を解消していきましょう。
Q1:タイピングが遅いのですが、どのように練習すれば良いでしょうか?
タイピングの上達には毎日の練習が欠かせません。まずは正しいホームポジションを意識し、朝の10分間を練習時間に設定しましょう。
オンラインのタイピング練習サイトを活用し、最初は正確性を重視して、徐々にスピードを上げていくことをおすすめします。焦らず継続することが上達の秘訣です。
Q2:実習記録の作成に時間がかかりすぎてしまいます。効率化するコツはありますか?
実習記録の効率化には、事前の準備が重要です。よく使用する用語や定型文をテンプレート化し、ショートカットキーに登録しておくと入力時間を短縮できます。
また、実習中はメモ機能付きのタブレットやスマートフォンを活用して要点をメモし、帰宅後にパソコンで清書する方法も効率的です。
Q3:レポートの書式設定に自信がありません。基本的なルールを教えてください。
看護レポートの基本的な書式設定として、フォントはMS明朝やMSゴシック12ポイント、行間は1.5行、余白は上下左右それぞれ25mmが一般的です。Wordのスタイル機能を使用して、これらの設定を保存しておくと便利です。
また、引用文献の書き方は指定された形式に従うよう注意しましょう。
Q4:グループワークでの情報共有が上手くいきません。おすすめの方法はありますか?
クラウドサービスを活用することをおすすめします。GoogleドキュメントやMicrosoft365を使用すれば、メンバー全員でリアルタイムに資料を編集できます。
また、LINEなどのコミュニケーションツールと併用し、進捗状況や役割分担を明確にすることで、効率的なグループワークが実現できます。
Q5:パソコンでのセキュリティ対策について、特に気をつけることはありますか?
医療情報を扱う上でセキュリティ対策は最重要です。まずは強固なパスワードの設定と定期的な変更を心がけましょう。
また、実習記録などの個人情報を含むファイルは必ず暗号化し、USBメモリでの持ち運びは避けるようにします。ウイルス対策ソフトの導入と定期的なアップデートも忘れずに行いましょう。
まとめ
パソコンスキルは現代の看護師にとって必須の能力となっています。
基本的なタイピングスキルの習得から始まり、効率的なレポート作成、実習記録の管理、そして情報セキュリティの徹底まで、段階的に習得していくことが大切です。
この記事で紹介した方法を実践することで、学習効率の向上と実習記録の質の向上が期待できます。
より詳しい情報や、現役看護師の体験談、奨学金情報など、看護師を目指す方々へのキャリアサポート情報は【ナースの森】でご覧いただけます。
会員登録いただくと、以下のような特典もご利用いただけます。
- 看護学生向けの学習支援コンテンツ
- 現役看護師によるキャリア相談
- 奨学金情報の優先案内
- 実習お役立ち情報
- 就職活動サポート
▶︎【ナースの森】看護師のためのキャリア支援サイトはこちら