2025年度【日赤看護専門学校入試完全ガイド】特徴と受験対策・現役合格者の体験談も紹介

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日本赤十字社の看護専門学校(日赤看護専門学校)への進学を考えている皆さまへ、入試から学校生活、そして将来のキャリアまで、詳しい情報をお届けします。

本記事では、受験準備から合格までの道のりを、実践的なアドバイスとともにご紹介します。赤十字精神に基づいた看護教育の特徴や、充実した実習環境についても詳しく解説していきます。

この記事で分かること

  • 日赤看護専門学校の教育方針と特色ある実習プログラムの詳細
  • 入試科目別の対策方法と効果的な学習スケジュール
  • 各種奨学金制度と具体的な学費計画の立て方
  • 卒業後の多様なキャリアパスと就職状況データ
  • 現役合格者による具体的な受験対策と合格体験談

この記事を読んでほしい人

  • 看護師を目指す高校生の方
  • 社会人経験を活かして看護師への転職を考えている方
  • 日赤看護専門学校の受験を検討している方
  • 看護の道で赤十字精神を学びたい方

日赤看護専門学校の特徴と教育方針

日本赤十字社が運営する看護専門学校は、140年以上の歴史を持つ伝統ある教育機関です。

人道の原則に基づいた看護教育と、実践的な臨床能力の育成に重点を置いています。

全国に展開する日本赤十字社の医療施設と連携し、早期から実践的な臨床実習を行える環境が整っているのが特徴です。

充実した実習環境

実習教育は日赤看護専門学校の大きな強みとなっています。赤十字病院との密接な連携により、質の高い臨床実習を提供しています。

段階的な実習プログラム

1年次から段階的に実習を導入し、基礎から高度な看護技術まで着実に習得できる環境を整えています。1年次では基礎看護技術の習得と患者さんとのコミュニケーション演習を中心に行い、2年次からは専門的な看護技術の実習へと進みます。3年次には、より実践的な総合実習を行うことで、即戦力となる看護師を育成しています。

最新の実習設備

シミュレーション教育に力を入れており、高機能な実習モデルや医療機器を完備しています。実際の医療現場を想定した演習室では、リアルな臨床場面を体験することができます。

カリキュラムの特色

赤十字の理念に基づいた独自のカリキュラムを展開しています。基礎的な看護技術の習得はもちろん、災害看護や国際救護活動についても学ぶことができます。

基礎看護学

看護の基本となる知識と技術を丁寧に指導します。解剖生理学や病態生理学などの医学的知識と、基本的な看護技術を確実に身につけられるよう、少人数制の実習を取り入れています。

専門分野の充実

成人看護学、小児看護学、母性看護学、老年看護学など、各専門分野の教育を充実させています。各分野のスペシャリストである教員が、最新の医療知識と技術を指導します。

災害看護学の特徴

赤十字の特色を活かした災害看護学では、国内外の災害現場で活動できる看護師の育成を目指します。

災害時のトリアージや応急処置、避難所での健康管理など、実践的な知識と技術を習得できます。

地域別の学校特徴

全国各地にある日赤看護専門学校は、地域の特性を活かした教育を展開しています。

都市部の学校の特徴

東京や大阪などの都市部にある学校では、大規模病院での実習や、多様な症例の経験が可能です。国際化に対応した教育プログラムも充実しています。

地方の学校の特徴

地域医療に重点を置いた教育を行っています。地域包括ケアシステムへの理解を深め、在宅看護や訪問看護にも力を入れています。

赤十字精神と看護教育

人道・博愛の精神に基づく赤十字の理念は、看護教育の根幹となっています。

赤十字の7つの基本原則

人道、公平、中立、独立、奉仕、単一、世界性という赤十字の7つの基本原則を、看護教育を通じて学びます。これらの原則は、将来の看護実践の指針となります。

国際活動の機会

国際救援活動や海外研修の機会があり、グローバルな視点を持った看護師の育成を目指しています。赤十字の国際ネットワークを活かした独自のプログラムを提供しています。

教育サポート体制

充実した学習環境と手厚いサポート体制で、学生の成長をバックアップしています。

少人数制教育

きめ細かな指導を実現するため、少人数制のクラス編成を採用しています。教員との距離が近く、質問や相談がしやすい環境です。

チューター制度

学生一人一人に担当教員がつき、学習面や生活面のサポートを行います。定期的な面談を通じて、充実した学校生活を送れるようサポートしています。

以上が日赤看護専門学校の主な特徴となります。

入試対策と準備計画

日赤看護専門学校の入試は、一般入試、社会人入試、推薦入試など複数の入試区分があります。

ここでは各入試区分における試験科目の特徴と、効果的な対策方法をご紹介します。また、合格に向けた具体的な準備計画についても詳しく解説していきます。

入試科目別対策法

入試科目は学校によって若干の違いがありますが、一般的に国語、数学、英語の3教科に面接試験が課されます。各科目の特徴を理解し、効率的な学習計画を立てることが重要です。

国語の対策

国語の試験では、医療や看護に関連する文章の読解力が問われます。

時事的な話題や医療倫理に関する文章も出題されるため、普段から医療関連の記事や文献に触れることが大切です。

設問では、本文の内容理解や要約、漢字の読み書きなどが出題されます。医療用語に関する知識も必要となってきます。

数学の対策

数学では、基礎的な計算力に加えて、医療現場で必要となる数的処理能力が試されます。

特に、単位換算や割合の計算、グラフの読み取りなどが重要です。また、薬用量の計算や点滴の滴下速度の計算など、看護の実務に関連した問題も出題されます。

英語の対策

英語は、医療や看護に関する英文の読解が中心となります。基本的な文法・語彙力に加えて、医療英語の基礎知識が必要です。

リーディングでは、患者の症状や治療法に関する文章、医療機器の説明文などが出題されます。

面接試験への準備

面接試験では、志望動機や看護師を目指すきっかけ、将来の目標などについて質問されます。

赤十字の理念や活動について理解を深め、自分の言葉で表現できるように準備することが重要です。また、実際の医療現場での体験や、ボランティア活動などの経験も、具体的にアピールできるようにしておきましょう。

時期別準備計画

効果的な受験準備のために、時期に応じた学習計画を立てることが重要です。ここでは、受験1年前からの具体的な準備スケジュールをご紹介します。

1年前からの準備

受験の1年前から基礎学力の向上に取り組みます。

各教科の弱点を把握し、基礎的な学習から始めることが大切です。

この時期から、医療や看護に関する書籍や記事を日常的に読むことで、医療への理解を深めていきましょう。また、オープンキャンパスや学校説明会に参加し、学校の特徴や入試の傾向を把握することも重要です。

6ヶ月前からの取り組み

半年前からは、過去問題の演習を本格的に始めます。

時間を計りながら問題を解くことで、本番の試験時間の配分を意識した練習を行います。

また、面接試験の準備も始め、志望動機や自己PRを整理していきましょう。定期的な模擬面接を通じて、自然な受け答えができるように練習することが効果的です。

直前期の対策

試験1ヶ月前からは、これまでの学習内容の総復習を行います。特に、苦手分野を中心に、重要ポイントの確認を行いましょう。また、体調管理にも気を配り、規則正しい生活リズムを整えることが大切です。

小論文・面接対策の実践

小論文試験と面接試験は、受験生の人物像や看護師としての適性を評価する重要な試験科目です。ここでは、効果的な対策方法をご紹介します。

小論文の書き方

小論文では、医療や看護に関するテーマが出題されることが多いです。

論理的な文章構成と、具体的な事例を用いた説明が求められます。普段から医療ニュースに関心を持ち、自分の考えをまとめる練習を行うことが大切です。また、字数制限を意識した文章作成の練習も必要です。

面接での受け答え

面接試験では、自己PRや志望動機に加えて、看護に対する考え方や将来のビジョンについても質問されます。

赤十字の理念や活動について理解を深め、自分の言葉で説明できるように準備することが重要です。また、実際の医療現場での体験や、ボランティア活動などの経験も、具体的にアピールできるようにしておきましょう。

一般入試と社会人入試の違い

入試区分によって試験科目や出題傾向が異なります。ここでは、一般入試と社会人入試の特徴と対策のポイントをご説明します。

一般入試の特徴と対策

一般入試では、主に高校での学習内容が出題範囲となります。基礎学力を総合的に評価する試験となるため、各教科のバランスの取れた学習が必要です。また、医療や看護に関する基礎知識も問われます。

社会人入試の特徴と対策

社会人入試では、一般入試と比べて試験科目が少ない場合が多いです。

社会人としての経験や、これまでの職業生活で得た知識・スキルをどのように看護の仕事に活かせるかという点が重視されます。面接試験では、転職の理由や、仕事と学業の両立についての考えなども質問されます。

学費と奨学金制度

日赤看護専門学校の学費は、他の私立看護専門学校と比較すると比較的抑えめに設定されています。

また、充実した奨学金制度により、経済的な負担を軽減することが可能です。ここでは具体的な費用と、活用できる制度についてご説明します。

基本的な学費構成

入学から卒業までにかかる費用は、入学金、授業料、実習費、その他の諸経費に分かれています。各費用の詳細を見ていきましょう。

初年度納入金の内訳

入学時に必要となる費用には、入学金として20万円から30万円程度が必要です。

授業料は年間60万円から80万円程度で、実習費として年間10万円から15万円程度が必要となります。その他、教科書代や実習着代として初年度は20万円程度を見込んでおく必要があります。

年次別の必要経費

2年次以降は入学金が不要となりますが、授業料と実習費は毎年必要となります。

また、各学年で使用する教科書代や実習に必要な備品代なども計上する必要があります。3年間の総額はおよそ250万円から300万円程度となることが一般的です。

利用可能な奨学金制度

経済的支援を必要とする学生のために、様々な奨学金制度が用意されています。返還義務のない給付型から、卒業後に返還する貸与型まで、複数の選択肢があります。

日本赤十字社の奨学金

日本赤十字社独自の奨学金制度があり、月額3万円から8万円程度の支援を受けることができます。卒業後に日本赤十字社の医療施設で一定期間勤務することで、返還が免除される制度も設けられています。

日本学生支援機構奨学金

国の奨学金制度である日本学生支援機構の奨学金も利用可能です。第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があり、家計状況や学業成績に応じて選択することができます。

都道府県の看護師等修学資金

各都道府県が実施している看護師等修学資金制度も活用できます。地域の医療機関で一定期間勤務することを条件に、返還が免除される制度が多く設けられています。

学費サポート制度

奨学金以外にも、様々な形で学費をサポートする制度が用意されています。

授業料の分割払い制度

年間の授業料を複数回に分けて納入できる制度を設けている学校が多くあります。具体的な分割回数や金額は学校によって異なりますので、入学前に確認することをお勧めします。

特待生制度

成績優秀者を対象とした特待生制度を設けている学校もあります。授業料の一部または全額が免除される制度で、学業への意欲を高める効果も期待できます。

経済的支援の申請方法

各種支援制度の利用には、適切な時期に必要な手続きを行うことが重要です。入学前から計画的に準備を進めましょう。

申請時期と必要書類

奨学金の申請は入学前から始まるものもあります。願書提出時や入学手続き時に必要な書類を確認し、期限に余裕を持って準備することが大切です。

相談窓口の活用

学費や奨学金に関する相談は、各学校の事務窓口で受け付けています。経済状況や将来の進路希望に応じて、最適な支援制度を紹介してもらえます。

就職状況とキャリアパス

日赤看護専門学校の卒業生は、高い専門性と実践力を持つ看護師として評価されており、就職率は毎年98%以上を維持しています。

ここでは、具体的な就職状況と、卒業後のキャリアパスについてご説明します。

主な就職先の特徴

日赤看護専門学校の卒業生の進路は、赤十字病院を中心に多岐にわたります。それぞれの特徴と求人状況についてお伝えします。

赤十字病院への就職

赤十字病院は卒業生の主な就職先となっており、全体の約70%が赤十字病院に就職しています。

全国各地の赤十字病院では、救急医療から高度専門医療まで、幅広い分野で活躍できる環境が整っています。また、災害救護活動や国際救援活動にも参加する機会があります。

総合病院での活躍

赤十字病院以外の総合病院にも多くの卒業生が就職しています。

大学病院や地域の中核病院など、様々な医療機関で専門性を活かした看護実践を行っています。高度な医療技術と知識を必要とする現場で、確かな実力を発揮しています。

キャリア開発の方向性

卒業後のキャリアパスは、個人の興味や目標に応じて多様な選択肢があります。スペシャリストとしての道を選ぶか、マネジメント職を目指すかなど、自身の適性に合わせて選択できます。

専門看護師への道

さらなる専門性を目指す場合、専門看護師(CNS)の資格取得を目指すことができます。

がん看護や救急看護、感染管理など、特定の分野でより高度な知識と技術を習得することが可能です。大学院への進学支援制度も整備されています。

認定看護師としての成長

特定の看護分野でのスペシャリストを目指す道として、認定看護師の資格取得があります。

緩和ケアや糖尿病看護、救急看護など、様々な専門分野で認定を受けることができます。実践的な技術と知識を深め、より質の高い看護を提供することが可能です。

継続教育とスキルアップ

卒業後も継続的な学習機会が提供されており、キャリアアップを支援する体制が整っています。

院内研修制度

就職先の病院では、段階的な研修プログラムが用意されています。新人研修から中堅看護師研修まで、経験年数に応じた教育を受けることができます。

また、専門分野別の研修も充実しており、興味のある分野でスキルアップを図ることができます。

赤十字ネットワークの活用

全国の赤十字施設とのネットワークを活かし、様々な研修や勉強会に参加することができます。他施設との交流を通じて、新しい知識や技術を学ぶ機会が豊富にあります。

待遇と福利厚生

安心して看護師としてのキャリアを積めるよう、充実した待遇と福利厚生が整備されています。

給与体系

初任給は地域や施設によって異なりますが、一般的な総合病院と同等以上の水準となっています。

また、夜勤手当や資格手当など、各種手当も充実しています。経験年数や資格取得に応じて、給与は段階的にアップしていきます。

福利厚生制度

社会保険完備はもちろん、職員寮や保育所の利用、休暇制度なども充実しています。ワークライフバランスを重視した勤務体制も整備されており、長く働き続けられる環境が整っています。

ケーススタディ:合格者の体験談

日赤看護専門学校に合格した先輩たちの体験談をご紹介します。現役合格者から社会人経験者まで、様々な背景を持つ方々の受験体験を通じて、効果的な受験対策のポイントを学んでいきましょう。

現役高校生の合格例

高校での学習と受験勉強の両立に成功した事例から、効率的な学習方法を見ていきます。

Aさんの場合:部活と両立した受験勉強

3年生の4月から受験勉強を始めたAさんは、陸上部のキャプテンを務めながら合格を勝ち取りました。

朝型の生活リズムを活用し、早朝に2時間の学習時間を確保しました。放課後は部活動に打ち込み、帰宅後は必ず2時間の学習時間を設けるなど、規則正しい生活を心がけました。

試験科目の対策としては、毎日30分の医療ニュースの読み込みを習慣化し、小論文の題材として活用しました。また、週末には模擬面接を行い、緊張感のある環境での練習を重ねました。

Bさんの場合:学習塾を活用した受験対策

看護学校専門の学習塾に通いながら、効率的に受験勉強を進めたBさんの事例です。

塾での授業を基本として、各教科の弱点を克服していきました。

特に数学は苦手科目でしたが、看護計算に特化した演習を重ねることで、確実に得点できるようになりました。また、塾の先生に小論文の添削を依頼し、医療や看護に関する考察力を養いました。

社会人からの転職組の合格例

仕事との両立を図りながら、効果的な受験対策を行った事例をご紹介します。

Cさんの場合:営業職からの転身

営業職として5年間勤務した後、看護師を目指したCさんの体験です。

仕事の経験を活かし、効率的な時間管理で学習時間を確保しました。通勤時間を活用してスマートフォンの学習アプリで英単語を覚え、休憩時間には過去問題を解くなど、隙間時間を有効活用しました。

面接試験では、営業経験で培ったコミュニケーション能力をアピールし、患者さんへの接し方について具体的な展望を語ることができました。

Dさんの場合:主婦からの再挑戦

二児の母であるDさんは、子育てが一段落したのを機に看護師を目指しました。

家事と育児の合間を縫って学習時間を確保し、子どもの登校後から下校までの時間を集中的に活用しました。

また、オンライン学習教材を活用することで、自宅でも効率的に学習を進めることができました。地域の図書館で医療関係の書籍を積極的に読み、医療や看護への理解を深めました。

既卒者の合格までの道のり

高校卒業後、一度社会に出てから再度チャレンジした方々の経験をシェアします。

Eさんの場合:予備校での学び直し

高校卒業後、一般企業で2年間働いた後に看護師を志したEさんは、予備校に通いながら基礎からの学び直しを行いました。

高校時代の学習内容を体系的に復習し、特に理科と数学の基礎力向上に力を入れました。予備校の先生からの個別指導を受けることで、効率的な学習方法を身につけることができました。

Fさんの場合:独学での合格

アルバイトをしながら独学で受験勉強に取り組んだFさんの例です。

インターネットの学習動画を活用し、基礎から応用まで段階的に学習を進めました。

また、看護師を目指す友人とオンラインで学習グループを作り、情報交換や励まし合いながら勉強を続けました。模擬試験を定期的に受験することで、自身の学習進度を確認しながら効果的な受験対策を行いました。

合格者からのアドバイス

これまでの合格者の経験から、受験成功のための重要なポイントをまとめました。

学習計画の立て方

計画を立てる際は、自分の生活リズムに合わせた無理のないスケジュールを心がけることが大切です。また、定期的に計画を見直し、必要に応じて修正を加えることで、より効果的な学習を進めることができます。

在校生・教員インタビュー

日赤看護専門学校での学びをより具体的にイメージしていただくため、在校生と教員の方々にインタビューを行いました。実際の学校生活や学習環境について、リアルな声をお届けします。

在校生の声

現役で学ぶ学生たちから、日々の学習や実習、学校生活について詳しくお話を伺いました。

2年生Gさんの学校生活

「1年次での基礎実習を経験し、看護の奥深さを実感しています。

先生方は実践経験が豊富で、臨床現場での具体的なエピソードを交えながら指導してくださるため、理解が深まります。

実習では緊張することも多いですが、グループの仲間と助け合いながら乗り越えています。放課後は図書室で課題に取り組んだり、実習室で看護技術の練習をしたりして過ごすことが多いです」。

3年生Hさんの実習体験

「3年次は各専門分野の実習が本格化し、実際の医療現場で多くのことを学ばせていただいています。

患者さんとの関わりを通じて、教科書だけでは学べない看護の実際を体験できることは、とても貴重な機会です。

実習記録の作成は大変ですが、指導者の方々から丁寧なアドバイスをいただけるので、日々の学びを確実に積み重ねることができています」。

教員からのメッセージ

豊富な臨床経験を持つ教員陣から、教育方針や学生へのメッセージをお聞きしました。

基礎看護学担当Iさん

「本校では、1年次から段階的に看護の基礎を学んでいきます。

特に大切にしているのは、看護の本質を理解することです。技術の習得はもちろん重要ですが、なぜその援助が必要なのか、患者さんにとってどのような意味があるのかを、しっかりと考えられる看護師を育てたいと考えています。

学生たちの『なぜ?』という疑問を大切にし、共に考えながら指導を行っています」。

実習指導担当Jさん

「実習は、学内で学んだ知識と技術を統合し、実践につなげる重要な機会です。

本校では、赤十字病院との密接な連携により、質の高い実習環境を提供することができています。

実習中は学生一人一人の状況に合わせて個別指導を行い、着実に実践力を養えるようサポートしています。失敗を恐れず、積極的に学ぼうとする姿勢を大切にしてほしいと思います」。

学校生活の実際

教室での講義から実習室での演習、臨床実習まで、充実した学習環境が整っています。

日々の学習環境

講義室には最新の視聴覚機器が完備され、効果的な学習が可能です。

実習室には各種シミュレーターや医療機器が設置されており、実践的な技術練習を行うことができます。図書室も充実しており、専門書や医療雑誌、電子ジャーナルなども利用可能です。

学校行事と課外活動

赤十字の理念に基づいた特色ある行事や、サークル活動なども活発に行われています。

災害救護訓練や地域での健康イベントへの参加など、実践的な活動を通じて看護師としての資質を養う機会も豊富です。

おしえてカンゴさん!よくある質問

日赤看護専門学校への進学を考えている皆さまから寄せられる疑問や質問について、現役看護師のカンゴさんが丁寧にお答えします。

受験対策から学校生活、将来のキャリアまで、具体的なアドバイスをご紹介します。

入試・受験に関する質問

受験に向けた準備や入試の詳細について、よく寄せられる質問にお答えします。

入試の難易度について

Q:日赤看護専門学校の入試難易度はどのくらいですか。 

A:全国平均の競争率は約3倍程度です。地域や年度によって変動がありますが、しっかりとした受験対策を行えば十分に合格圏内です。

特に面接試験では、看護師を目指す明確な意志と熱意が重視されます。日頃から医療や看護に関する情報に触れ、自分の考えをしっかりと持つことが大切です。

受験科目の配点

Q:各科目の配点はどうなっていますか。

 A:一般的に国語、数学、英語がそれぞれ100点満点で、面接試験が50点程度の配点となっています。

ただし、学校によって若干の違いがありますので、志望校の募集要項で確認することをお勧めします。特に面接試験の比重が大きい学校もありますので、万遍なく準備することが重要です。

学校生活に関する質問

実際の学校生活や学習環境について、具体的な質問にお答えします。

カリキュラムの特徴

Q:授業や実習のスケジュールはどのようになっていますか。 

A:1年次は主に基礎科目と基礎看護技術の習得が中心となります。2年次からは専門分野の学習が増え、臨地実習も本格的に始まります。

平日は8時30分から16時頃まで授業があり、放課後は自主的な技術練習や課題学習の時間となります。実習期間中は病院での実習が中心となり、その後実習記録の作成などが必要です。

学習支援体制

Q:学習面でのサポート体制はありますか。

 A:各学年にチューター教員が配置され、学習面や生活面での相談に応じています。また、実習室は放課後も利用可能で、技術練習のための器材も充実しています。

図書室には専門書や文献が揃っており、学習環境は十分に整っています。

将来のキャリアに関する質問

卒業後の進路や資格取得について、具体的な質問にお答えします。

専門性の向上

Q:卒業後、さらに専門性を高めることはできますか。

 A:卒業後は、認定看護師や専門看護師などの資格取得を目指すことができます。病院内での研修制度も充実しており、希望する分野でのスキルアップが可能です。また、赤十字のネットワークを活かした研修や、海外での活動機会もあります。

就職活動のサポート

Q:就職活動はどのようにサポートしてもらえますか。

 A:就職支援担当の教員が個別相談に応じ、希望する進路に応じたアドバイスを行っています。

赤十字病院への就職を希望する場合は、学内での採用説明会なども開催されます。また、卒業生による就職相談会なども実施され、実際の職場の様子を知る機会も設けられています。

まとめ

日赤看護専門学校は、充実した実習環境と確かな教育実績を持つ伝統ある教育機関です。赤十字精神に基づいた看護教育により、実践力のある看護師を育成しています。

入学を目指す方は、早めの準備と計画的な受験対策が合格への近道となります。

より詳しい入試情報や、看護師を目指す方向けの情報は、【ナースの森】看護師のためのサイト・キャリア支援サイトでご覧いただけます。

【ナースの森】では、看護師を目指す皆さまの夢の実現をトータルでサポートしています。

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