
看護師の皆さん、転職面接に自信はありますか?
面接は採用結果を左右する重要なステップですが、「何を準備すればいいのか分からない」「緊張してうまく話せない」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、面接の事前準備からよくある質問と回答例、面接官がチェックしているポイントまで、成功のための秘訣を徹底解説します。
自己PRや志望動機の伝え方、逆質問のコツなど、具体的なアドバイスが満載。この記事を読めば、自信を持って面接に挑み、転職成功への一歩を踏み出せます!ぜひ最後までお読みください。
看護師の面接に向けた事前準備

まずは面接に向けた事前準備です。面接当日までに準備することは以下の4点です。
●転職先の情報収集
●持ち物は事前に用意する
●アクセスを調べておく
●服装・身だしなみは整える
転職先の情報収集
転職先の医療機関や病院について事前に情報収集を行いましょう。面接前に、企業理念やモットーなどを知っておくのは差低減のマナーともいえます。
その機関の特徴や特色、提供する医療サービスなどを把握することで、面接時に適切な質問や意見を述べることができます。
持ち物は事前に用意する
面接当日に必要な書類や資料、筆記用具などを事前に用意しておきましょう。これによって、面接中に不安を感じることなくスムーズに対応できます。主な持ち物は次の通りです。
・応募書類
・筆記用具
・メモ帳や手帳
・印鑑
アクセスを調べておく
面接会場へのアクセス情報を確認しておきましょう。交通手段や所要時間を把握しておくことで、遅刻のリスクを減らせます。
また、面接会場には15分前には到着するようにしてください。あまり早すぎても、逆に迷惑がかかる場合もあります。どのくらいの時間に自宅を出れば、丁度よく到着できるのか、前日までに下見をするようにしましょう。
服装・身だしなみは整える
適切な服装と身だしなみは第一印象を左右する重要な要素であり、面接をする上での最低限のマナーの一つといってもいいでしょう。
特に看護師は、常に清潔感がある中での仕事になるため、服装や身だしなみが整っていることは必要不可欠になります。ここからはより詳しい内容をご紹介していきます。
服装
面接の際には、控えめながらも堅実な印象を与える服装が適しています。清潔感があり、落ち着いた色合いのスーツやブラウスを選びましょう。スカートは短すぎは厳禁。ひざ丈くらいのものを履くようにしてください。しわや汚れが目立つようであれば、事前にクリーニングを済ませておきましょう。
メイク
ナチュラルメイクが好ましいです。厚い化粧やノーメークは避け、肌のトーンを整える程度に留めましょう。また、まつ毛エクステなどは、印象が良くないので控えてください。
髪型
ショートの場合は、ヘアピンなどで髪を止めて耳を出す、ロングの場合は後ろで一つにまとめるなど、清潔感があり、顔がよく見える髪型を心掛けましょう。過度なアレンジは避け、まとめ髪やシンプルなスタイルが良いでしょう。
また、派手な色に髪を染める、おしゃれ巻きをする、前髪が目にかかる、奇抜な髪形などは印象が悪くなるので控えてください。
アクセサリー
結婚指輪や控えめなネックレス程度であればいいですが、過剰な装飾はNGです。また、ネイルやマニキュアもNGです。爪は短く切って清潔感を出すようにしましょう。
カバン・靴
カバンは、ブランド品や派手な色合いのものはやめましょう。黒や紺など暗めの者が個もまれます。また、書類を入れるためにA4サイズの書類が入るカバンを持つようにしましょう。
靴も同じです。派手な色合いのものや、エナメルパンプスやスエードパンプス、サンダル、ブーツ、ミュールなどフォーマルな服装に合わないものは控えてください。黒のローヒールのパンプス、3~5cm程度のヒールがあるものであれば、脚長効果もあるのでビジネスシーンではいい印象を与えます
<看護師・ナースのリアルな声>あなたが面接時にカバンに入れていったものを教えてください
看護師の転職面接でよくある質問

転職を希望する看護師の面接では、ある程度質問内容が決まっています。事前にその質問に対しての準備をしていれば、スムーズな受け答えができます。いざ本番で、練習の成果を出すことができれば、面接官からも好印象を持ってもらえるでしょう。
それでは、看護師の転職面接でよくある質問の回答方法をご紹介していきます。
自己紹介
自己紹介は、面接の初めに必ず行われます。自己紹介のポイントは、「自分のフルネーム」「最終学歴」「職歴」の3つを簡潔に伝えることです。面接官に好印象を持ってもらうために、最後に志望動機や強みを一言で添えるのも効果的です。終わりは「本日はよろしくお願いします」と締めてください。
回答例
「はじめまして、〇〇と申します。〇〇大学を卒業後、〇〇病院の呼吸器内科で〇年間勤務しました。今後は、さらに専門的な知識と経験を深めたいと考え、呼吸器外科のある貴院を志望いたしました。本日はよろしくお願い致します。」
自己紹介でのよくある失敗例は、「名前だけで終わる」「前の職場の悪口」「自己紹介が長い」の3つです。このような自己紹介は印象が悪くなるので、避けるようにしましょう。
自分の長所短所
面接で聞かれる長所や短所というのは、その人の人柄を知るためにされることが多いです。自分の長所は何で、端緒に対してどう向き合っているのかを知ることで、看護師としての適性を見ています。
そのため、仕事に関係のない長所や短所を伝えるのではなく、長所であれば看護師の業務内容と関連付けたもの、短所は業務に支障がありそうなものは避け、努力次第で改善できる短所を選び、そのために心がけていることを話すのが好印象です。
回答例
「私の長所は、責任感の強さとチームでの協力が得意であることです。過去の職場では、患者様のニーズに合わせて臨機応変に対応し、同僚との連携を図ることで質の高い看護を提供してきました。短所は、細かいところにこだわり過ぎてしまうことです。そのため、効率的な業務を行うため、気になったことがあっても今すぐ行うことがどうかを判断するよう努力しています」
自分の長所短所を述べる際に、仕事に関係のない話や業務に支障がありそうなことはいわないのが鉄則ですが、「特にありません」「分かりません」も絶対にNGです。自分の大事なアピールの場ですので、必ず述べるようにしましょう。
自己PR
自己PRは、自分の強みを述べる場で、面接官も応募者がどんな強みを持っているのかを知るための質問として必ず用意している内容です。
中には「あなたの性格を教えてください」「あなたの強みは何ですか?」とニュアンスを変えて質問される場合もありますが、それも踏まえて仕事にどのように活かせるかという内容の回答を用意しておくのがいいでしょう。
回答例
「私の強みは、経験を通じて培った臨機応変な対応力と、コミュニケーション能力です。過去の職場で、急変する状況にも冷静に対処できる対応力を身につけることができました。また学生時代に福祉ボランティアに参加したことで、幅広い年代の方と触れ合うことができ、「あなたがいると花が咲いたように明るくなる」と言っていただけたことで、自信にもなりました。その経験が糧となり、患者様とのコミュニケーションを通じて安心感を提供することができています。今後も常に学び続け、最新の医療知識を取り入れつつ、より良い看護を提供することに貢献していきたいと考えています」
このような回答例以外にも「行動力がある」「体力がある」「冷静に行動できる」といった強みを、これまでの経験を踏まえて話すのがいいでしょう。
志望動機
志望動機は必ず質問される内容の一つです。志望動機を聞かれる理由は「なぜ他の医療機関ではなくうちを選んだのか」を面接官が確かめたいからです。そのため、ありきたりな理由ではなく、これまでの経験とその病院が転職先としてどう繋がったのかを簡潔に話す必要があります。
構成としては、「これまでどんな経験を積み、どんな思いを持っていたか」「自分にとって志望先の病院が魅力だった理由」「採用されたらどんな働き方をしたいか」という構成で話をしていくとまとまりやすくなります。
回答例
「これまで循環器外科に勤務していましたが、より患者様に寄り添った看護をしたいと考えるようになりました。貴院の評判を調べる中で、患者様の個々のニーズに寄り添った看護を実践し、地域社会に貢献していることを知りました。私も自身の経験と専門知識を活かし、このような環境で働きながら成長し続けたいと考え、貴院を志望しました」
志望動機を伝えるうえで、「待遇面に魅力を感じた」「交通の便が良かった」「人間関係が良さそう」「周りの人にオススメしてもらった」という志望動機はマイナスの印象になります。必ず実体験と転職先を結びつけてアピールするようにしましょう。
転職理由
転職を目指す看護師の面接では、確実に質問される内容です。同じ理由で退職しないかどうか、応募者が責任感のある人物かどうかを判断するための材料となります。そのため、退職理由がネガティブな理由であってもポジティブに言い換えて話す方が効果的です。
また、新たな環境でのチャレンジを求めている、新たな病院で達成したい目標を明確に示すことも大きなアピールになるので、話に盛り込むといいでしょう。
回答例
「転職を考えるにあたって、新しい環境でのチャレンジと成長を求めています。前職では限られた範囲での業務に従事しており、より幅広い経験を積むことができる環境を求めています。また、貴院の専門性や理念に共感し、それに基づいた看護を提供することに魅力を感じました。これからもより良い看護を追求するために、貴院で活躍したいと思い、転職を決意しました」
転職理由で述べてはいけないのがネガティブな内容です。「人間関係が悪かったから」「忙しすぎてもう少しプライベートの時間が欲しかった」「給料に納得いかなかった」など、前職のネガティブな不満はいわないようにしましょう。
<看護師・ナースのリアルな声>あなたは志望動機や転職理由をどのように回答した?
看護師を目指したきっかけ
この質問は、応募者の仕事に対する熱意を汲み取るためのものです。そのため、具体的なエピソードを交えて簡潔に述べるといいでしょう。
回答例
「私が看護師を目指したのは、家族の病気がきっかけです。母が病気で入院した時に、そばで寄り添って、母だけではなく家族である私達に話しかけをしてくれ不安を取り除いてくれたのが看護師さんでした。その経験から、私も患者やその家族に寄り添い、心から支える看護師になり、たくさんの人を助けてあげたいと思い、看護の道を選びました」
このように、エピソードを交えて簡潔に伝えるのが、分かりやすく賛同しやすい内容になります。「給料が良いから」「残業がないから」「夜勤が少ないから」という待遇や業務面、「家族が看護の仕事をしていたから」というあいまいな理由もNGです。
印象に残っている患者とのエピソード
心に残っているエピソードであれば「どんな内容でも構いません。ただし、その経験からどんなことを学んだのかが大切です。話の構成としては「印象に残った場面」「そこから何を学んだのか」「学びを活かして転職先でどうしていきたいか」という3部構成で話していくとまとまりやすいです
回答例
「長期間の入院生活を送っていた患者様がいたのですが、その患者様の社会復帰に向けた前向きな姿勢は、私にとっても大きな刺激になりました。彼女の希望を叶えるため、他の部署のスタッフと連携し、いろいろな話を聞いたりリハビリを手伝うことで、いろんなことを話してもらえるようになり、強い信頼関係を築くことができました。退院後に「ありがとう」と書かれた手紙をいただいた時には、看護師としての喜びを感じました。貴院でも、この経験をもとに学んだことを継続していきたいと思っております」
エピソードはあくまでも看護師として感じたことを述べる場です。「性格が合って話が盛り上がった」「同じ趣味を持っていて仲良くなった」というプライベートな内容はやめましょう。
インシデント経験
看護師をしていると、インシデントという言葉はよく聞くと思います。インシデントとは、簡単にいえば、重大な事故になりかねない事態のことです。ここでは、インシデント経験があるかないかではなく、「その時にどう対処したか」、さらに「その経験によりどのような予防を施したか」を話に盛り込むのが大事になります。
回答例
「患者様の状態が急に悪化し、呼吸困難に陥りました。この状況で、私は即座に応急処置を行い、同僚と連携して医師を呼びました。その後、安定するまで医師の指示のもと的確なケアを提供し、患者様の容態が持ち直したことがありました。この経験から、急変時の迅速な判断力と、チーム全体での協力性をさらに強固にするため、緊急時の対処に対するミーティングを多く行うようになりました」
もしインシデントの経験がない場合、「私はまだその経験がないのですが」という前置きをして、先輩や後輩から聞いた話を伝え、それによって自分の意識がどう変化したかを述べるのでもいいでしょう。
スキル・能力のアピール
看護師を採用するにあたって、即戦力として期待できるかどうかを判断するための質問です。内容としては、転職先にかかわるスキルや能力をアピールするのがいいでしょう。
また、スキルや能力は看護にかかわるものだけではありません。マネジメント力やコミュニケーション能力、交渉力なども立派なスキルになります。
回答例
「私は的確な観察力と臨機応変な対応力を持っています。急変する状況でも冷静な判断と行動ができるため、患者様の安全を確保することに自信を持っています。また、コミュニケーション能力を活かして、患者様や家族と信頼関係を築くことにも自信があります」
自分が持つ看護観
看護観とは、「看護師として大切にしていること」「看護師としての信念」のことです。これは、応募先の理念や信念と看護観が、マッチしているかを確かめるための質問です。そのため、事前に企業理念をホームページなどで確認しながら、マッチする話をするようにしましょう。
回答例
「私は、患者様を尊重し個々のニーズや希望に寄り添うことが大切だと考えています。患者様が安心して治療を受けられる環境を提供し、身体的な健康だけでなく精神的なケアも行うことが重要だと考えています。患者様から何でも相談してもらえる存在になれるよう努めています」
よくある失敗例として、長々と熱く語ってしまうというのがあります。熱く語りたいのは分かりますが、何を伝えたいかわかりづらくなってしまうので、簡潔に分かりやすく伝えるようにしましょう。
勤務条件に関する希望
勤務希望は、もし採用された時の働き方までしっかり考えているかを確かめるための質問です。そのため、求人票に書いている内容に沿って、自分の希望する科や部署、出勤数や時間などを伝えるようにしましょう。
しかし、あれもこれもと伝えると、扱いの難しい人材だと思われてしまう可能性があるので、優先順位をつけて、一番譲れない条件を始めに話すようにしてください。
回答例
「看護師としてのキャリアを大切にしながら、家庭との両立も考えているので、勤務日数については、週5〜6日の範囲で調整可能です。また、緊急の場合や急なシフト変更にも対応できます」
「私は幅広い経験を持つ看護師ですが、特に外科の診療科に興味と経験があります。外科病棟の患者様のケアに関わることで、病状の専門知識を深め、より高度な看護が提供できると考えています」
今後のキャリアプラン
キャリアプランとは、自分がどのような看護師になりたいのか、それをどのように実現していこうと考えているのかという将来像のことです。応募者に向上心が歩かないかを確かめるための質問になるので、順序良く分かりやすく話していくようにしましょう。
構成としては、「将来自分がどのような看護師になりたいか」「実現に向けた努力や目標」という感じで話していくといいでしょう。
回答例
「将来的には、より高度な専門知識を習得し、特定の領域でエキスパートとなることを目指しています。また、リーダーシップスキルを養い、若手看護師の育成や医療の改善にも貢献していきたいと思っています」
<看護師・ナースのリアルな声>あなたは面接官の質問にしっかり答えられた?答えられなかったのはなぜ?
回答に困る質問・答えにくい質問

看護師の面接では、まれに答えに困ってしまう質問をされることがあります。そんな時はどうしても黙ってしまいがちになり、結局「分かりません」という回答になることが多いですが、そのような質問にも、自分なりに考えた答えを伝えるようにしましょう。
ここでは、実際にされて困ったという質問をいくつか紹介していきます。その際の回答例もご紹介していきますので、参考にしてください。
質問① 希望した配属先に入れないかもしれない
回答例
「希望した配属先については、私のキャリアやスキルに合った場所で働くことを目指していますが、もしその配属先に入れない場合でも、新たな環境で学び成長するチャンスだと考えています。どの部署でもポジティブな姿勢で取り組み、組織の一員として貢献できると自信を持っています」
質問② 結婚しても仕事は継続できるかどうか
回答例
「私は仕事と家庭の両立を大切にしており、結婚しても看護師としての職務を全うする意志があります。私の家庭やパートナーも理解のある方です。過去の経験からも、柔軟なシフト調整や計画的な時間管理によって、仕事と家庭をバランスよく両立できることを実証してきました」
答える必要がない質問もある
どのような質問にも自分なりの考えを伝えることは大事だと伝えてきましたが、質問内容によっては答える必要にない質問というのがあります。
答える必要がない質問というのは、「職務に関係のない質問」「性的差別につながる質問」になり、これは厚生労働省で定められている「公正な採用選考の基本」の中の「採用選考時に配慮すべき事項」で禁止されています。質問内容によっては人権問題や個人情報の侵害に繋がります。
主に答える必要のない質問は以下の通りです。
・お住まいは戸建てですか、マンションですか?
・結婚の予定はありますか?
・パートナーはいますか?
・好きなアニメはありますか?
・尊敬する人物はいますか?
面接官によっては、意図しないでそのような質問をしている方もいます。そのため、そのような質問をされた時は、穏便にすむような返答をするのがいいでしょう。セクハラや性差別などにつながる質問についても、同じようにかわすような返答を行ってください。
例えば「結婚の予定はありますか?」と質問されたら「まだ結婚の予定はありませんので仕事の方を頑張ります」、「好きなアニメはありますか?」と聞かれたら、「アニメを見ないので分かりません」、「パートナーはいますか?」には「今は仕事だけ考えているのでパートナーを作る予定はありません」という返答に終始するようにしましょう。
<看護師・ナースのリアルな声>あなたが困った・答えにくかった質問とは?
回答以外で面接官がチェックしているポイント
面接官は、あなたの回答だけでなく、それ以外の部分もチェックしています。質疑応答は完璧でも、それ以外の部分に欠陥が見られたら、採用を見送られてしまう可能性があります。そこで、面接官が回答以外に見ているポイントをご紹介していきます。
態度・表情・目線
面接中の姿勢や表情は、あなたの自信や意欲を示す大切な要素です。自信を持って話す姿勢や、真摯な表情を見せることで、面接官に良い印象を与えることができます。リラックスしているか、緊張しているかも感じ取られるため、自然体で臨むことが大切です。
もちろん緊張するなというのは酷な話です。最低限、目線は相手の奥を見るような感覚で、たまに微笑んで視線を外すのがいいでしょう。また姿勢は、だらっと背もたれに寄りかからず、背筋を伸ばして受け答えするように心がけましょう。
緊張でぎこちなくなってしまうかもしれませんが、やわらかい表情、やわらかい笑顔を意識して面接に挑んでください。
清潔感・最低限のビジネスマナー
清潔感があり、適切な服装や身だしなみを整えているかは、第一印象として一番重要なポイントです。また、基本的なビジネスマナーも見られます。丁寧な挨拶やマナーを守る姿勢は、あなたが職場で適切に振る舞えるかどうかを反映する要素です。
コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルは、仕事で円滑な人間関係を築けるかどうかの重要な要素です。面接官の質問の意味を理解し、適切に反応することで、良好なコミュニケーションスキルをアピールできます。
また面接のような緊張する場だと、自分ばかりが話しがちになってしまいます。そうならないように、相手の話を聞くことを大事にしてください。頷いたり、聞いている姿勢を持つ事も重要で、緊張していても明るい表情を意識し、姿勢を正してハキハキと受け答えするようにしましょう。
受け答えの仕方
答の内容だけでなく、その仕方も評価されます。明確で端的な回答ができるか、また、追加の説明や具体例を用いて回答できるかどうかも重要です。
面接官の中には、その場を和ませようと砕けた感じで話をしてくるケースもありますが、真摯に取り組む姿勢は崩さず、丁寧な言葉づかいで接するようにしてください。
<看護師・ナースのリアルな声>面接で一番気を付けたことは何?
看護師の転職面接を受けるときのポイント
ここまで、面接の質問に対する回答方法や注意点について解説してきましたが、それをそのまま暗記しても意味がありません。それを自分の言葉に置き換えるのが大事になります。面接をうまく乗り切るためのアドバイスを送っていますが、それを自分のモノにできるかどうかが必要です。
そこで、面接を受けるときに気を付けるポイントについてご紹介していきます。
ネガティブな内容でもポジティブに終わる
面接でネガティブな経験や課題について話す場合でも、それを乗り越えて学んだことや成長したことを強調することが大切です。ここまでの回答例でもそうですが、すべての回答例をポジティブな言い回しに変換しています。
ネガティブな内容をポジティブに捉え、自身の成長や改善への取り組みをアピールすることで、面接官に前向きな印象を与えることができます。
待遇面の交渉は内定後
面接中に待遇面や給与についての詳細な交渉は、どの業界でもタブーとされています。避けましょう。待遇面の交渉については、内定が出た後に適切なタイミングで待遇に関する話し合いを行うことが一般的です。
面接では主に自身の経験やスキル、病院への志望動機に焦点を当て、自分がなぜ転職してそこで働きたいのかという熱い気持ちを伝えることに終始しましょう。
暗記した回答をそのまま話さない
準備は大切ですが、暗記した回答をそのまま話すのではなく、自然な流れで回答することを心掛けましょう。面接官はあなた自身の考えや経験を知りたいので、本音や個人的な要素を交えつつ、自分らしい回答を心がけましょう。
看護師の転職面接でおすすめの逆質問
面接の大半は、相手の質問に対してこちらが回答する時間になりますが、どの業界でも面接の最後に必ず「何か質問はありませんか?」と聞かれます。これに対し「特にありません」は絶対にいけません。面接官に「本当にうちで働きたいのか」と思わせてしまいます。
そのため逆質問では、入職後の看護業務に関連する質問内容がおすすめです。下調べで分かるような内容ではなく、実際に職場で働けなければ分からないようなことを聞くのがいいでしょう。逆質問は、こちらが聞きたいことを聞ける数少ないチャンスです。事前に何を聞きたいか、いくつか候補を絞っておくのがいいかもしれませんね。
そこで、看護師がよくする逆質問の内容についてまとめましたのでご覧ください。
職場の雰囲気
この逆質問は、あなたがチームでの働きやすさや職場環境に興味を持っていることを示します。また、職場の雰囲気や人間関係について知るためのチャンスでもあります。
例えば、看護師の平均年齢や主任として活躍している看護師の年齢、1病棟当たりの看護師の人数など、知りたいことと同時に、職場環境も分かるような内容の質問をするのがいいでしょう。
逆質問の例
・職場の雰囲気について教えていただけますか?
・御院で働いている看護師の平均年齢は何歳くらいでしょうか?
・チームワークやコミュニケーションのスタイル、風通しの良さなど、職場の特徴を知りたいです
・一病棟あたり、看護師は平均して何人働いていますか?
働き始めるまでに取り組むこと
この逆質問は、新たな職場への適応やスキル向上に対する取り組みを示すことで、あなたが入職後に活躍したいという意欲を見せることと成長意欲をアピールすることができます。
ただし、「どんな勉強をすればいいか」「取得するべき資格はありますか」というように漠然とした逆質問の場合、面接官も回答に困ってしまう可能性があります。そのため、ある程度分野を絞って逆質問するといいでしょう。
・臨床スキルの向上に向けて、準備が必要なことはありますか?
・働き始める前に勉強しておくとよい手技はありますか?
・入植前にある研修内容を教えてほしいです
活躍している看護師の働き方
この逆質問は、成功している看護師の方々の経験やアプローチを学ぶことで、自身のキャリア戦略や成長につなげるための情報を得ることができます。そのため、面接官としても長く働いてくれると考えてくれるでしょう。また、働くための心構えを事前に知ることができるので、仕事に入り込みやすくなるでしょう。
ただし、働き方についての逆質問は、求人票と重複しやすいので、事前にしっかりチェックして、重複しない逆質問をするようにしてください。
・輝いている看護師さんの特徴を教えてください
・看護師の一日のスケジュールを教えてください
・成功している方々の特徴や取り組み、キャリアパスについて教えてほしいです
・看護師の残業は1か月あたり何時間程度でしょうか?
研修制度や教育体制
この逆質問は、自身のスキルアップや成長をサポートしてくれる研修制度や教育体制について確認することができます。あなたが自己成長を大切にしているということを面接官に伝えるポイントとなります。
しっかりとした教育体制が整っている病院は、看護師のレベルが高いことが多いです。職場でスキルや看護技術を向上させたい、レベルの高い看護師と一緒に仕事がしたいという方は、この逆質問をするのが効果的です。
・院内で勉強会は開催されていますか?
・外部の研修会などへの参加はできますか?
・新しいスキルを習得する機会やキャリアアップのサポートはありますか?
<看護師・ナースのリアルな声>あなたが面接官にした逆質問の内容は?
もし答えに詰まってしまったら?
面接では緊張のあまり、質問に対して頭が真っ白になってしまうこともあります。そんな場合でも、焦らず冷静に対処することが大切です。最後に、答えに詰まってしまった時の対処法をいくつかご紹介していきます。
一呼吸おいて考える
答えに詰まったときは、「もう一度質問をお伺いしてもよろしいでしょうか」「「申し訳ございません。少し考えさせていただいてもよろしいでしょうか」とお願いして、一度深呼吸をしてリラックスしましょう。
緊張やプレッシャーが解消され、冷静な状態に戻ることができます。質問の意図や自身の経験について考え、次に話すポイントを整理してから再度話すことを試してみてください。ゆっくりでも大丈夫なので、自分の考えを一生懸命伝えるという姿勢が大事です。
オープンな姿勢で伝える
詰まってしまったことを隠さず、正直に伝えることも一つの選択肢です。「少し考え込んでしまいましたが、私の強みや経験についてお話しいたします」とオープンな姿勢で述べることで、面接官に自己評価や柔軟性を見せることができます。
詰まった状況に陥っても、焦らず冷静に対処することが重要です。どの方法が自分に合っているかを選び、柔軟に対応してみてください。
<看護師・ナースのリアルな声>頭が真っ白になったときにあなたはどうしました?
まとめ
この記事では、転職する看護師が割けることができない面接について、面接完全ガイドとして、様々な角度から解説してきました。
看護師の転職面接は、自分の意欲をアピールする場所です。事前準備をしっかり行うことで、ポジティブな姿勢で臨むことができ、成功に近づくことができるでしょう。
一方で新しい環境での可能性を広げるチャンスです。ポジティブなアプローチと誠実な姿勢を持って臨み、面接官にあなたの価値を伝えることを忘れずにください。また、逆質問を通じて、あなたが環境に適応できるかどうかも確認することができますので有効活用しましょう。
この記事のアドバイスや回答例を参考にしながら、自信を持って準備を整え、未来の転職先でのステップアップを目指してください。転職面接を成功に導くための努力と準備を惜しまずに、充実したキャリアを築きましょう。