実習に行くのがつらくて、朝になると涙が出る
看護学生にとって、臨地実習は学校生活の中でいちばん負荷の高い時期かもしれません。実習が始まってから、夜眠れない、朝になると涙が出る、実習先に向かう電車の中で動悸がする、記録に追われて睡眠が削られていく。そんな日々を過ごしている人は、決して少なくありません。
患者さんを受け持つ責任、指導者や教員の前で行動を見られる緊張、毎日提出する実習記録、グループメンバーとの関係、慣れない病棟の空気。そのすべてが同時にのしかかってきます。「自分だけがついていけていない」「こんなにつらいのは向いていないからだ」と感じてしまうこともあるでしょう。
でも、まず知っておいてほしいことがあります。臨地実習がつらいのは、あなたの能力が足りないからとは限りません。 臨地実習は看護師になるためのカリキュラムの中で大きな比重を占める必須の学びで、もともと負荷が高く設計されている時期です。誰にとっても、生活リズムも気持ちも揺さぶられる期間なのです。
この記事では、看護実習がなぜこれほどつらく感じるのかを、カリキュラムの仕組みから整理し、つらさを言葉にする方法、学校の教員・学生相談室・実習指導者に相談するルート、限界に近い時に頼れる窓口、そして卒業後の就職先選びの考え方までを、できるだけ具体的に書いていきます。読者であるあなたが「今の自分はどこでつまずいているのか」を見分け、次に何ができるかを持ち帰れることを目指します。
要点まとめ
- 臨地実習は看護師養成カリキュラムの必須の学びで、総単位数の中でも大きな比重を占める。つらいと感じやすいのは設計上自然なことで、あなた個人の責任に全部寄せる必要はない。
- 実習のつらさは「課題量」「指導との相性」「睡眠不足」「人間関係」「患者対応の重さ」など複数の要因に分解できる。原因を分けると対処が見えやすい。
- 指導が理不尽に厳しい、人格を否定される、質問できない雰囲気がある場合は、相性や指導の問題であって、あなたの適性の問題と決めつけない。
- 相談先はまず学校内(実習指導教員・専任教員・学生相談室・保健管理センター)。気持ちが限界に近い時はこころの耳(0120-565-455)などの公的窓口も使える。
- 卒業後の就職先は、実習で感じたつらさを手がかりに「教育・研修体制」「配属先」「相談できる環境」を見て選ぶことができる。
こんな悩みを持つ看護学生さんへ
次のような状態に心当たりがある人は、「自分が弱いからだ」と決める前に、いったん原因を分けて考えてみてください。
- 実習記録や事前学習が終わらず、睡眠が毎日数時間しか取れていない
- 指導者や教員に質問しようとすると頭が真っ白になる、萎縮してしまう
- カンファレンスで発言を求められると強い緊張で言葉が出ない
- 受け持ち患者さんへの対応が怖い、急変や処置の場面で固まってしまう
- 実習グループの中で孤立している、相談できる相手がいない
- 実習に行く前夜から動悸・吐き気・涙が止まらない
- 「こんなにつらいなら看護師に向いていないのでは」と毎日考えてしまう
これらは多くの看護学生が実習中に経験する状態です。一つひとつは、原因を切り分ければ対処できることがほとんどです。「全部が無理」と一括りにする前に、何がいちばん負荷になっているのかを見ていきましょう。
なぜこの悩みが生まれるのか
実習がつらく感じる背景には、看護基礎教育のカリキュラムそのものの構造があります。これを知っておくと、「自分だけが大変なのではない」という事実が腑に落ちやすくなります。
臨地実習はカリキュラムで大きな比重を占める
看護師の3年課程・大学課程では、2020年(令和2年)の指定規則改正で総単位数が97単位から102単位に充実され、令和4年度(2022年度)入学生から適用されています(Source: 厚生労働省・文部科学省「保健師助産師看護師学校養成所指定規則の一部を改正する省令の公布について(通知)」)。このうち、臨地実習は専門分野で総計23単位が定められています(Source: 同通知/日本看護協会「教育制度」)。1単位は45時間の学修に相当し、実習は1単位あたり30〜45時間で構成されます。
つまり、臨地実習は資格を取るために必ず修めなければならない学びであり、座学とは違って病棟という本物の現場で、本物の患者さんを相手に行われます。教室で教科書を読むのとは緊張のレベルが違って当然です。負荷が高いのは、カリキュラムの設計上、避けがたい面があるのです。
つらさは複数の要因が重なって生まれる
「実習がつらい」と一言で言っても、その中身は人によって違います。よくある要因は次のように分解できます。
- 課題・記録の量:実習記録、看護過程の展開、事前学習が重なり、睡眠時間が削られる
- 指導との相性:指導者・教員の指導スタイルが合わない、質問しづらい雰囲気
- 睡眠不足の悪循環:記録で寝不足 → 日中の集中力低下 → ミスや指摘が増える → さらに記録が増える
- 人間関係:実習グループ内の役割分担、病棟スタッフとの関わり
- 患者対応の重さ:受け持ち患者さんの状態、急変や終末期に向き合う精神的負荷
- 評価への不安:実習評価が進級・卒業に関わるというプレッシャー
これらが同時に押し寄せるため、「全部つらい」と感じてしまいます。でも、一つずつ分けると、「いちばんきついのは睡眠不足だ」「実は指導者との関係が一番の負担だ」というように、手をつけられる部分が見えてきます。
実習の段階によってつらさの中身は変わる
実習のつらさは、ずっと同じ重さで続くわけではなく、段階によって性質が変わります。これを知っておくと、「今のつらさは一時的なものかもしれない」と見通しが持てます。
- 基礎看護学実習などの初期:環境に慣れない緊張、患者さんとどう関わればいいかの戸惑い、はじめての記録の難しさが中心。何もかもが初めてで、要領がつかめずに消耗しやすい時期です。
- 各領域別実習(成人・老年・小児・母性・精神など)の中盤:受け持ち患者さんの看護過程を展開する負荷、領域ごとの専門性への対応、指導者・教員からの問いに答える緊張が加わります。記録の量がピークになりやすい時期でもあります。
- 統合実習・終盤:複数患者の受け持ちや夜間も含めた実習など、より実践に近い形になり、責任の重さを感じやすくなります。一方で、ここまで積み重ねた経験があるぶん、初期よりは要領がつかめている人も多いです。
「今、自分は実習のどの段階にいて、何に一番つまずいているのか」を意識すると、つらさを一括りにせずに済みます。初期のつらさは慣れとともに軽くなることも多く、「最初の数日が一番きつかった」と振り返る学生も少なくありません。
指導が理不尽な場合は「相性・指導の問題」
ここで大切なのは、指導者や教員の関わり方が理不尽に厳しい場合、それはあなたの適性の問題ではない、ということです。質問するたびに責められる、人格を否定するような言葉をかけられる、できないことを大勢の前で長時間叱責される。こうした関わりは、教育的な指導とは別の問題です。萎縮して力が出せなくなるのは自然な反応で、「向いていない」サインではありません。後ほど、こうした場合の相談ルートを具体的に説明します。
今すぐ確認したいポイント
つらさに飲み込まれそうな時こそ、まず自分の状態を客観的に確認することが助けになります。次の項目をチェックしてみてください。
- 睡眠:1日の睡眠時間は何時間か。記録のために削っているのはどのくらいか
- 食事:きちんと食べられているか、食欲はあるか
- 身体症状:動悸、吐き気、頭痛、涙が止まらないなどの症状が続いているか
- 記録の負担:記録のどの部分(情報収集・アセスメント・計画立案)に最も時間がかかっているか
- 相談相手:今、実習のことを話せる人がひとりでもいるか
- 指導の中身:指導が「できるようになるための助言」なのか「人格への攻撃」なのか
特に、動悸・吐き気・涙・眠れないといった身体症状が続いている場合は、気持ちの問題として我慢を続けるのではなく、早めに学校の保健管理センターや学生相談室、必要なら医療機関に相談する段階にあります。身体のサインは「もう少し休んでほしい」という大事な合図です。
あわせて、つらい時期ほど後回しにしがちな自分のケアも確認してください。実習が続くと、食事を抜く、入浴を簡単に済ませる、休日も記録に追われて休めない、といった生活の乱れが起きやすくなります。睡眠・食事・休息は、実習を乗り切るための土台です。記録の完成度を少し下げてでも、最低限の睡眠と食事を確保するほうが、翌日の実習でのパフォーマンスは保てます。「全部きちんとやらなければ」という気持ちが強い人ほど、自分を追い込みやすいので、意識的に手を抜く部分を決めておきましょう。
解決のための3ステップ
つらさを抱えたまま走り続けると、原因が見えないまま消耗していきます。次の3ステップで、状況を整理していきましょう。
ステップ1:つらさを具体的に書き出す
「実習がつらい」という大きな塊を、紙やスマホのメモに具体的に分解して書き出します。たとえば「火曜日のカンファレンスで指導者に質問されて答えられず、その後ずっと落ち込んだ」「アセスメントの書き方がわからず毎晩2時まで記録している」のように、場面・出来事・自分の気持ちをセットで書きます。書き出すと、漠然とした不安が「対処できる課題」に変わります。
ステップ2:分けた原因ごとに小さな対処を試す
書き出した原因を、「自分で工夫できること」「人に相談して変えられること」に分けます。記録のアセスメントが書けないなら、教科書の看護過程の章を見直す、教員に書き方を質問する。睡眠不足なら、記録の優先順位を決めて完璧を目指しすぎない。指導者との関係なら、別の教員に相談する。完璧を目指さず、まず一つだけ試してみるのがコツです。
ステップ3:自分だけで抱えず、相談ルートに乗せる
実習の悩みは、学生本人だけで解決しようとすると行き詰まりやすいものです。次のセクションで説明する学校内の相談ルートに、早めに乗せてください。相談は「弱さ」ではなく、実習を乗り切るための正当な手段です。
実習中はどうしても視野が狭くなり、「自分が至らないせいだ」という考えに囚われがちです。第三者に状況を話すと、「それは記録の優先順位の問題で、あなたの能力の問題ではない」「その指導の仕方は厳しすぎる」と、自分では気づけなかった視点をもらえることがあります。早めに相談ルートに乗せるほど、実習期間中に立て直せる可能性が高まります。逆に、限界まで我慢してから相談すると、体調を崩して長く休む結果になりかねません。
学校・実習先で相談・改善するルート
実習の悩みは、学業と評価に直結するため、学校内の相談資源を最優先で使うのが現実的です。社会人の「職場で相談する」に当たる行動を、学生の立場に置き換えると次のようになります。
実習指導教員・専任教員に相談する
実習には、各学生グループを担当する実習指導教員や、科目を担当する専任教員がいます。まずはこの人たちに、記録の書き方、患者対応の不安、体調のことなどを相談するのが基本ルートです。「こんなことを聞いたら評価が下がるのでは」と心配になるかもしれませんが、教員は学生がつまずく場面を数多く見てきています。早めに相談するほど、実習中に立て直しやすくなります。
学生相談室・保健管理センターを使う
多くの学校には、学生相談室やカウンセリングルーム、保健管理センターが設置されています。ここでは、成績や実習評価とは切り離された立場で、気持ちの相談に乗ってもらえます。眠れない、涙が止まらない、実習に行くのが怖いといった状態は、学生相談室や保健管理センターに相談する典型的なテーマです。守秘も基本的に守られるため、教員には言いにくいことも話しやすい場所です。
指導が理不尽・ハラスメント的な場合の窓口
指導者や教員の関わりが、教育の範囲を超えて人格を否定する・大勢の前で長時間叱責する・必要な情報を与えずに失敗を責めるといったものである場合は、学校のハラスメント相談窓口や教務、学生相談室に相談するルートがあります。これは労働の問題ではなく学業上の問題なので、労働基準監督署ではなく、まず学校内の窓口が一次的な相談先になります。記録を残す意味でも、いつ・どこで・どんな言葉があったかをメモしておくと相談がスムーズです。
実習グループ・友人とつらさを共有する
同じ実習を経験している同級生は、いちばん状況を分かってくれる存在です。つらさを言葉にして共有するだけでも、「自分だけではない」と思えて気持ちが軽くなることがあります。ただし、比較して落ち込みすぎないことも大切です。進み具合は人それぞれで、早い・遅いだけで適性は決まりません。
実習グループ内で記録の書き方を教え合ったり、わからなかった点を共有したりするのも有効です。一人で抱え込むより、グループで情報を出し合ったほうが効率的に進むことが多いものです。もしグループ内で孤立していると感じる場合は、その状況自体を実習指導教員に相談してください。グループの人間関係は実習の負担に直結するため、教員が間に入って調整できることもあります。
就職・進路の考え方
実習でのつらさは、卒業後の就職先を選ぶときの大切な手がかりにもなります。「つらかった経験」を、ただの嫌な記憶で終わらせず、自分に合う環境を見極める情報に変えていきましょう。
実習で何がいちばんきつかったかによって、就職先を見るポイントが変わってきます。たとえば、急性期病棟の慌ただしさが合わないと感じたなら、慢性期・回復期・療養型や外来など、テンポの違う配属がある職場を検討できます。指導者の関わり方が怖かったなら、新人教育の体制(プリセプター制・チューター制・チーム支援型など)が整っているか、相談できる人が複数いるかを重視できます。
新人看護職員の研修は、看護師等の人材確保の促進に関する法律に基づき病院等の努力義務とされ、厚生労働省が「新人看護職員研修ガイドライン」を示しています(Source: 厚生労働省「新人看護職員研修ガイドライン【改訂版】」)。つまり、新人をどう育てるかは制度的にも重視されている事柄です。就職先を選ぶときに「新人研修はどんな体制ですか」「教育担当はどのようについてくれますか」と確認することは、わがままではなく当然の観点です。
実習でのつらさを「自分には向いていない証拠」と受け取るのではなく、「自分はどんな環境なら力を出せるのか」を知るための材料として使ってください。同じ看護師の仕事でも、配属先や教育体制で働きやすさは大きく変わります。
具体的には、就職先を考えるときに次のような観点を持っておくと、実習の経験を活かせます。
- 配属先の選択肢:希望する診療科に配属されやすいか、入職後に配属先を相談できるか。実習でテンポの速い急性期がつらかったなら、慢性期・回復期・地域包括ケア・外来など、別の選択肢がある職場かを見る。
- 新人教育の体制:プリセプター制・チューター制・チーム支援型など、新人を支える仕組みがどうなっているか。教育担当が一人だけなのか、複数で支える体制なのか。
- 相談できる環境:困った時に質問できる雰囲気か、相談窓口やメンタルサポートがあるか。職場見学や説明会で、実際の先輩看護師の雰囲気を見ておく。
- 夜勤の開始時期:新人がいつから夜勤に入るか、夜勤の前にどんな準備期間があるか。
これらは求人票の表面的な条件だけでは分かりにくいことが多いため、職場見学や説明会、面接の場で直接質問することが大切です。「教育体制を確認すること」は、就職先を選ぶうえで当然の権利です。
つらさを誰にも言えない時の相談先
実習のつらさは、家族に話すと「みんな通る道だから頑張りなさい」と返されたり、同級生には弱音を吐きづらかったりして、ひとりで抱え込みやすいものです。
まず頼ってほしいのは、前述のとおり学校の学生相談室・保健管理センター・実習指導教員です。学業や実習評価に関わることは、校内で解決できることが多いからです。
それでも気持ちがつらくて眠れない、消えてしまいたいような気持ちになる時は、外部の公的な相談窓口も使えます。厚生労働省が委託する「こころの耳」では、働く人やその家族、これから働く人の相談を匿名・無料で受け付けています(電話相談 0120-565-455、受付:月〜金 17:00〜22:00、土日 10:00〜16:00、祝日・年末年始を除く。Source: こころの耳「働く人のこころの耳電話相談」)。また、日本いのちの電話連盟のナビダイヤル(0570-783-556、毎日10:00〜22:00、通話料有料)も、つらい気持ちを話せる窓口です(Source: 日本いのちの電話連盟)。
「こんなことで相談していいのかな」とためらう必要はありません。眠れない、涙が止まらないというのは、十分に相談していい状態です。早めに声をあげることは、看護師になってからも自分を守る大切な力になります。我慢して限界まで頑張ることが偉いわけではなく、適切なタイミングで助けを求められることのほうが、長く働き続けるためには大事な力です。
まとめ
看護実習がつらいのは、あなたの能力が足りないからとは限りません。臨地実習は看護師になるためのカリキュラムで大きな比重を占める必須の学びであり、もともと負荷が高く設計された時期です。つらさは「課題量」「指導との相性」「睡眠不足」「人間関係」「患者対応の重さ」など複数の要因に分解でき、分けて考えれば手をつけられる部分が見えてきます。
指導が理不尽に厳しい場合は、相性や指導の問題であって、あなたの適性の問題と決めつける必要はありません。相談先はまず学校内(実習指導教員・専任教員・学生相談室・保健管理センター)、気持ちが限界に近い時は公的窓口も使えます。
そして、実習で感じたつらさは、卒業後の就職先を「教育体制」「配属先」「相談できる環境」という観点で選ぶための、貴重な手がかりになります。
まずは今夜、「実習で何がいちばんつらいか」を3つだけ紙に書き出して、明日それを誰か一人に話すことから始めてみてください。
よくある質問
実習がつらすぎて行きたくありません。休んでもいいですか?
体調を崩している、眠れない、涙が止まらないといった状態であれば、無理に我慢を続ける前に、実習指導教員や学生相談室、保健管理センターに相談してください。実習には出席要件がありますが、体調不良時の対応は学校ごとにルールがあります。自己判断で無断欠席するのではなく、まず学校に状況を伝えることが大切です。
指導者が怖くて質問できません。どうすればいいですか?
質問しようとすると萎縮してしまうのは、よくある反応です。質問内容を事前にメモにまとめておく、指導者以外の教員に先に相談する、といった工夫が助けになります。指導者の関わりが人格を否定するようなものであれば、それは相性や指導の問題なので、専任教員や学生相談室に相談してください。
実習記録が終わらず毎日寝不足です。どうすれば?
記録に時間がかかる原因(情報収集・アセスメント・計画のどこか)を特定し、教員に書き方を質問するのが近道です。完璧を目指して全部を書き込もうとすると終わりません。優先順位を決め、睡眠時間を確保することも、翌日の実習の質を保つために必要です。
実習がつらいのは、看護師に向いていないからですか?
実習がつらいことと、看護師に向いていないことは別の話です。実習はもともと負荷の高い時期で、誰でもつらさを感じます。適性については、別記事「看護師に向いてないと感じた時。適性不安を職場条件で見直す」や、学生向けの「看護師に向いてないかもと悩む看護学生へ」も参考にしてください。
同級生はうまくやっているのに、自分だけできていない気がします。
進み具合は人それぞれで、早い・遅いだけで適性は決まりません。見えている範囲では順調に見える同級生も、内心では同じように悩んでいることがよくあります。比較ではなく、自分が前より一つでもできるようになったかに目を向けてみてください。
患者さんの急変や終末期の場面が怖いです。
命に向き合う場面に恐怖や戸惑いを感じるのは、自然な感覚です。怖いと感じたことを実習指導教員やカンファレンスで言葉にすることは、学びとして大切なプロセスです。ひとりで抱え込まず、教員や同級生と気持ちを共有してください。
実習評価が下がると進級・卒業に影響しますか?
実習評価の基準や進級・卒業への影響は学校ごとに異なります。シラバスや実習要項に評価方法が示されているので確認し、不安があれば専任教員に直接質問してください。評価が不安なら、なおさら早めに相談して立て直すほうが得策です。
つらい気持ちを学校の人に話すのが怖いです。
学生相談室や保健管理センターは、成績や実習評価とは切り離された立場で相談に乗る場所で、守秘も基本的に守られます。教員に直接言いにくいことも話せます。それも難しい時は、こころの耳(0120-565-455)など外部の匿名窓口から始めるのも一つの方法です。
参考資料
次のアクション
実習のつらさを整理して、誰かに話したくなったら、次の行動を一つ選んでみてください。
- 学校の学生相談室・保健管理センター・実習指導教員に、今日書き出したつらさを相談する
- 気持ちが限界に近い時は、こころの耳(0120-565-455)など公的窓口に電話する
- 看護師の働き方や悩みを匿名で相談したい時は、カンゴさんに相談する
- 卒業後の就職先を、教育体制や配属先の観点から考え始めたい時は、新卒の就職情報を見る
- 教育・研修体制が整った職場を一緒に探したい時は、レバウェル看護のような看護師専門の支援サービスに相談する方法もあります