夜勤文庫はたらく看護師さんの物語3
← 本棚へもどる

日勤と夜勤のあいだに

1

ごめんねスタンプと、了解の二文字

読了 約5隔週日曜 夜21時語り: カンゴさん(語り:結城あおい)フィクション

「今日、会える?」

Xで引用

彼からのLINEを見たのは、勤務交代の15分前だった。私はナースシューズのかかとを踏んだまま、画面を閉じたり開いたりした。

Xで引用

返事は決まっていた。

Xで引用

「ごめんね」

Xで引用

会いたくないわけじゃない。会いたいからこそ、行けない日の返事が短くなる。長く書くと、言い訳みたいで悲しくなる。

Xで引用

彼から返ってきたのは「了解」の二文字だった。

Xで引用

怒っているのか、分かってくれているのか。二文字だけでは何も分からない。けれど、分からないまま深夜の病棟へ戻らなければならなかった。

Xで引用

休憩室でスマホを伏せると、カンゴさんが隣に座った。

Xで引用

「その二文字、怖いなあ」

Xで引用

夜勤中の恋愛は、通知ひとつで体温が変わる。患者さんには落ち着いて声をかけられるのに、自分の恋には全然落ち着けない。

Xで引用

朝、退勤してスマホを見ると、追加のメッセージが来ていた。

Xで引用

「夜勤終わったら寝て。起きたら電話しよ」

Xで引用

たったそれだけで、昨夜の「了解」が少し違って見えた。

Xで引用
「会われへん時間は、恋の敵やない。お互いの『好き』の在庫確認や」Xで引用

カンゴさんはそう言って、金平糖をひとつくれた。私はそれをポケットに入れて、今日はちゃんと眠ろうと思った。

Xで引用

この物語に近い悩み、ありますか?

刺さった一文を、同じ夜勤明けの誰かへ。

Xで共有する

この話、あなたにも近いですか?

読後の一歩

同じ悩み、ある?

本棚へ戻る