ナースステーション珍事記
第1話
夜勤明けの脳は、財布の紐が切れている
夜勤明けの私は、なぜかドラッグストアで高級シャンプーを握っていた。
Xで引用しかも詰め替えではない。本体。さらに同じ香りのトリートメントまで持っている。
Xで引用勤務中は1円単位で節約を考えているのに、夜勤明けの脳は「今日はがんばったので実質無料」と言い出す。
Xで引用レジ前で正気に戻った。戻ったはずだった。
Xで引用なのに気づいたら、シャンプーとトリートメントと、なぜか小さい観葉植物まで買っていた。部屋に緑が必要だと思ったのだ。睡眠より先に。
Xで引用休憩室に寄ると、カンゴさんがそのレシートを見て言った。
Xで引用「こむぎちゃん、これは事件やな」
Xで引用夜勤明けの買い物かごには、その人が本当は欲しかったものが入っている。休み。香り。部屋に生きているもの。
Xで引用「夜勤明けの買いもんは、浪費とちゃう。生還祝いや」Xで引用
私は観葉植物に「師長」と名づけた。理由はない。ただ、水やりを忘れたら怒られそうだったからだ。
Xで引用その日の夕方、師長は元気だった。私も、少しだけ元気だった。
Xで引用この物語に近い悩み、ありますか?
刺さった一文を、同じ夜勤明けの誰かへ。
Xで共有するこの話、あなたにも近いですか?